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黄色い家
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黄色い家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全87件 21~40 2/5ページ
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のめり込めるけれど、ここからもっと面白くなるかも!の期待に永遠と答えてくれない本。ただ長い。スピード感がなく、変化する日常がぬるぬると書かれている。ときに中盤、やっと面白くなってきた!と思ったのもつかぬま、いつの間にか雲行きが怪しくなり、いつもの曇天に戻っていた。600字読んでよく分からんバッドエンドは辛すぎる。だからなんなんだと思った。読後の「感慨に浸る気持ち」なんてのは無かったけど、この本の褒められるべき点は、話自体は面白いところ。面白いけれども、改めて振り返ると、100点では無いね。というような作品。 | ||||
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もう一つの家族の物語です。 普通ではない裏社会の一端が垣間見れます。 現代社会のひずみが凝縮されたような一冊です。 | ||||
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必死に生きたからこその後悔。 心揺さぶられました。 | ||||
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どうしてこうなったのだろうともやもやとしたものを感じながら読んだ。安定した生活を送るためのリテラシーを持つ人が誰もいない。銀行に預けて暗証番号で管理することを誰も教えてくれない。そのなかで、しっかり者の花ちゃんの選択。引き込まれて読んでいるうちに自分まで狭い視野で追い詰められ、読み終えてから我に返った。 | ||||
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生活保護とか民生委員とか児童相談所とか、そういう弱者救済システムを利用することすら思いつかない、その日暮らしの女たちの物語。なぜか売春には流れず、暴力を最小限にかいくぐって、地味ながら臨場感のあるストーリーだった。 運よく安定した暮らしをしていても、歯車が一つ狂えば、ダークな裏社会へと、簡単に一線を越えていってしまう。でも、ただ嘆いているだけじゃなく、間違った道だろうが何だろうがしたたかに生きていく強さも感じられた。人間って強いなあ。同時に、あまりにも弱い。 2024年本屋大賞は「水車小屋のネネ」を読み終わって絶対コレだと思っていたけど、本書を読んだらコッチかもしれないと思った。二冊とも凄いや。どっちがとるのかなあ、わくわく。 | ||||
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大学に入ってから小説を読む機会が減っていた中で、以前から気になっていたこの本を購入しました。小説を読む時、しばしば途中で携帯を触ってしまったり気が散ることが多かったのですが、黄色い家にはそれをさせない、のめり込めさせる魅力がありました。この感覚は小学校以来かもしれません。他の様々な小説も気になり始めました。多くの人に勧めています。 | ||||
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オーディブル版にて。10代の子たちの心の動きがとてもリアルに描かれているように感じる。現実社会の闇に足を一歩踏み入れたような錯覚にも陥る。 | ||||
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ネタバレがありますからご注意下さい。 導入部の黄美子の事件報道や、花と蘭が交わした会話からてっきり北九州監禁殺人事件のような猟奇事件かと思っていた。 ところが時代がさかのぼり花と黄美子の出会いと生活が述べられるにつれてなんか雰囲気が違うことに気づく。黄美子は全然そんなふうじゃない。暴君は黄美子ではなく花だった。物語が動き出したのは花がヴィヴと出会いカード詐欺に手を染めてからのこと。何事も真っ直ぐに受け止めてしまう花はれもんを再開したい一念でヴィヴと出会い、アウトサイダーの世界に踏み入れてしまう。しかしその深みにはまるにつれ彼女は変わっていく。花はその狂気により桃子と蘭、それに黄美子を支配する。しかしヴィヴの失踪と和美の死により一気に奈落の底に落ちてしまう。その一部始終を作者は鬼気迫る筆で描いた。 のだが、そこからの展開はあんまりじゃない?いくらショックを受けていたにしてもそれまで自分が支配していた桃子と蘭から「花ちゃんが悪いんじゃなくて悪い大人に利用されていただけなんだよ」と言われたくらいでそう信じ込むか?しかもその後20年間も花はそれを信じ込んでいたと言う。ありえないでしょ。 最後にオチがあるのかと思いきやそうでもなく、なんとも消化不良のお話でした。 | ||||
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本屋大賞にノミネートということで読んでみた。 冒頭部分は興味深かった。以前一緒に暮らしていた人が逮捕されたということから始まるストーリー。 ただ、その後の回想がどうにも冗長。この描写いらないのでは?という内容も多く、キャラクターにも共感できない。 最終的に、逮捕された事件の背景にたどり着くのかと思いきや・・・正直期待外れでした。 | ||||
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570ページのボリューム。 なんともいえない読後感でした。 生きてるとどうしようもなく流される時もあるけど…。 本当に選択肢としてそれしかなかったのか。 何が正しくて、何が間違ってたのか。 正解はないのかもしれない。 色々と考えさせられる作品でした。 | ||||
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話の中心がほとんど主人公が20代前後というのもあり、自分の青春時代と重なるところがあった。 私はお金がなかったわけでもなく、家庭環境も恵まれていたが、花が生活のやりくりに苦労したのと同じレベルで大学サークルの運営で精神的に追い詰められた。その当時のことを思い出して苦しくなった。 主人公の花は大好きな友達やきみこさんと一緒に楽しく暮らすために「自分が全部頑張らなければならない」と自分自身を追い込んでいって、最終的に訳のわからない行動を取り始める。自分も、サークルを完璧に運営して同期や後輩から「すごい」とか「さすがだね」と言われることに酔っていた。「みんなのために」という思いでやっていたけれど、自分より頑張らない周りに苛立ち、最終的には仲間を追い詰めていった。縁を切ったような状態になった人もいる。 「黄色い家」はお金が原因で様々な人間関係に狂いが生じるが、お金が絡んでいてもいなくても、人間は拗れるときは大きく拗れることを思い出させる内容だった。 Audibleで聴いたが、大内櫻子さんの声の演じ分けには脱帽。飽きずに一気に聞き入ってしまった。 | ||||
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評判が良いので期待して読んだ。読ませる文章で読み進めるのに苦労はないものの、あまり必要とは思えない描写が冗長で、ストーリー展開が遅い。展開してもそれほど心に響くこともなかった。半分以降は斜め読みして最後でイマイチな感想のまま。24年2月現在、書店にたくさん平積みあり人気はあるようです。古本屋に売ったら600円の根がつきました。人気の理由が良くわからない。タイトルと装丁はとても素敵。 | ||||
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強烈な、魂の物語だった。 いのちがうまれ、育つことが、 なんと困難なことなのか。 自分の魂が求めるもの、それから目を逸らさないことが、なんと困難で面倒臭く、理解されないことなのか。 だから普通は、目を逸らす。多くの人間は、目を逸らす。 金(カネ)というモノを使って、物を、情報を、人間関係を消費することで、目を逸らすことができる。 そのこと自体は悪いことでもいいことでもなく、実際社会はそういうことで成り立っているのだろう。 目を逸らすことができるが故に、金は大事なのだ。 でも、生き延びることが最優先という環境にあったとしたら、しかもそれが、 生き残る術をあまり知らない小さい命であったのならば、目を逸らすことはできない。 この物語は、目を逸らすことのできなかった、孤高な少女の戦いの物語である。 そして、この物語は、絆の物語だった。 花の生い立ちは哀しい。黄美子の生い立ちも哀しい。二人は、共に暮らし始める。 表の世界で語られる「絆」とは違った絆が生まれ始める。 黄美子と映水、琴美の絆に、花は強く惹かれ始める。そして、この物語は、利他の物語だった。 花は、目を逸らすことができない。「お母さん」の哀しみから目を逸らすことができない。 赤の他人の哀しみからも、目を逸らすことができない。 自分の哀しみから目を逸らすことさえできないのに、もうどうしようもなくいっぱいいっぱいなのに、人の哀しみから目を逸らすことができない。 黄美子のために蘭のために桃子のためにそうして花は、 手を染めてしまう。 弱く臆病な花だけれど、それでも生き続けること、より良く生き続けることを願い続ける。 人間が生き続けようとする、それはどういうことなのか。 私はこの物語を美しいと思った。 最後に、花は命そのものとしてかかれており、だから名前が花なのだ。 最後は、個の命が祝福を受けるという場面で終わっている | ||||
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読んでしばらく、言葉が見つからなかった。 何日か考えたが、黄美子さんへの後ろめたさや、何とも言いえない苦しさ、切なさなどが、言葉を堰き止めている感じがした。 川上さんはどうやってこの小説を書いたのだろう。と思った。ご自身にホステス経験があるらしい。その時見聞きした、体験した世界もきっと活かされているのだろう。 所謂「普通」の世界を生きている自分にとっては、信じがたい世界であったが、きっと一部は真実なのだ。 金融経済教育は本当に大事だと思う一方で、そのスタートラインにも立てない人々がいる。 せめて高校までは出ておかないと、その先の人生が著しくハードモードになる。しかし、そんなことを親身になって忠告してくれる人々は、この世界に住む人々の周りにはいなかったのだろう。 花はどこで軌道修正できたのだろうと考えるが、「この道しかない」と思い込んでしまったことだろう。 黄美子さんから離れたあとは、必死で住み込みなどの仕事をする。そう、選ばなければ普通の仕事もあるのだ。 桃子は、花が必死でやってきたことに対して、「そんなこと誰も頼んでない」と言い放つ。 じゃあアンタ、本当に手を打てたんか?(パー券とか、えらいことになってたがね!)という気がしないではないが、「家」を保てるのは自分しかいないと強く思ってしまったところに、花の誤りがある。 最初から最後まで何も変わらなかった黄美子さん。 回想からミスリードを誘う、川上さんの描写にはしてやられた。 黄美子さんは、昔の言葉で言う「知恵おくれ」の人だ。そして、天涯孤独だ。語られていないが、きっと母親も利用されて刑務所に収容されたのだろう。 こういう人々を福祉に繋げるには、一体どうしたらいいのか。障害者手帳などを持っていれば、給付金が得られるだろう。しかし、それを利用して搾取する人々がいるのも現実だ。 ヨンスさんが黄美子さんへお金を渡していたように、アウトサイダー同士の「社会保障」があるのかもしれない…… 蘭のような、「あまり考えないが、人当たり良く、顔も美人で、少し要領が悪いだけの」人であれば、適当に相手を見つけて結婚し「普通」の世界に戻ることができる(実際に戻ったのだと思う。それも女性が「庇護される」立場であることを示唆し、複雑な気持ちになった)。しかし、そうでない人は? メンタルの弱い桃子はどうなったのだろう。恐らくジェンダー・マイノリティーの花は。そして黄美子さんは。 あまり語られることのない世界を舞台に、女性の貧困にスポットライトを当て、かなり考えさせられる本だった。 とりあえず、「サッサ」買ってきます。 | ||||
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いわゆる「小説」を読み、心が満たされた。説明的な文章でなく、主人公と一体化して読めました。 とにかく、黄美子さんの描写が素晴らしい。 最初と最後では、別人みたいだ。 だが、読後、気づく。 黄美子さんは初めから、何一つ変わっていないと。 変わっていくのは、花であること。 一人称目線の小説だからこそできる、美しさ。主人公の見たまま、聞いたまま、感じたまま。 謎は謎のままでいい。読み手が想像しよう、感じ取ろう。それこそが小説。 | ||||
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金や人間関係に踊らされ、犯罪や宗教滲みた観念に縋る姿は、読者が経験してきた人生とは非なるモノではありますが、人の脆さや社会の本質・構造の悍ましさが垣間見えるような一冊でした。 | ||||
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一気読みしました。目にしたかのように鮮やかに光景が浮かびます。自分を気遣ってくれた人のことを忘れない、不安になったとき、その事を心の拠り所として自分の心を暖めてもがきながらも前進しようとする花に、胸がぎゅっとなりました。花は私の事なのだと思うのです。 | ||||
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騙された。川上未映子にしては面白くなく、続きも気にならず途中で読むのやめた。 | ||||
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ハラハラドキドキ。 ハラハラドキドキは他のミステリ小説でも味わえるが、他のミステリ小説は最後に強引にネタ晴らしするため、嘘くさい感じになりがちだし、最後がダレがち。これは純文学畑の作家が書いているので、その縛りがないようで、謎の大部分は謎のまま。ぼくはこっちのほうがすき。 | ||||
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お金というものの恐ろしさ、 そして立場の弱い女性たちの置かれた境遇を丁寧に描いています。 途中まで読んでいて苦しくなりますが、是非おすすめしたい一冊 | ||||
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