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黄色い家
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黄色い家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 1~20 1/4ページ
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高校生の時に家出同然で飛び出した花や母親の知り合いの黄美子、そして世間の底辺でつながる少女たち。不幸な環境というのは2024年本屋大賞2位の「水車小屋のネネ」に近いものがあるが、いい人に出会うのに対して本作品はどんどん闇に落ちていく感じだ。風水で黄色は金運を示す。とことんお金にこだわるし、お金儲けもできるが失ったりもする。お金の怖さを感じつつも妙にリアルに感じる作品だ。世界のどこかで同じような生活をしている少年少女がいそうである。 | ||||
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とても綺麗な状態のお品を迅速丁寧に送って頂きありがとうございました。 | ||||
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「燕は戻ってこない」のあと続けて本作を読んだ。 男の作家はこうした女たちを脇役には出来ても主役では描かないだろう。 貧・愚(あるいは痴)以外に、美や無垢(イノセント)や聖性(セイント)が付加価値としてないと 恐らく書き手として食指が動かないんじゃないか。 しかしそんな付加価値などさらさら必要ないとばかりに、 こうした女達を堂々と中心に据えて描くのは、最近の女性の作家のアグレッシブな逞しさとみた。 物語の終わり方は、哀感に満ちている。 | ||||
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誰かのためにしてあげたこと。それは本当なのか?誰かが私にしてくれたこと、それは偽善か本心か。 自分の家、擬似的な「家族」を守るために、生きていくために闇の中でももがいていた花が、ある人の死を知り、押し寄せる感情の波に逆らえず、これまでの出来事に違った視線が持ち込まれる。 ある日を境に消えたもの、消したものがふとしたことでよみがえり呵責に苛まれる。 そんな主人公とともに長い時間過ごしたように感じたが現実には数日のことだった。 | ||||
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設定的にも、人物描写的ににも、物語に引きこまれて、今度どうなるんだろうという期待で読むのが止まらない。 母親との関係や、同居人との関係など、社会的な深層に触れるような描写も違和感がない。 プロローグの面白さを最後まで引っ張るのに、肝心の転換ラスト展開がざっくりし過ぎる。 紙面の関係なのかな。 この後半だけで別な物語が展開されるくらい時間軸があると思うのだけど。 | ||||
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久しぶりに読んだ「本物」の小説で、まともに生きていくのって 大事なんだな、と感じさせてくれた体験でした。以下ネタバレ含みます。 主人公伊藤花の出会った黄美子さんという主人公より20歳ぐらい年上の 不思議な(たぶん発達障害?)女性との生活がおもに描かれます。あと、蘭と桃子という 主人公と同世代の女の子も一緒に暮らします。在日韓国人の青年、ヨンスさんとか 花たちのスナックにお客を連れて来てくれる琴美さんとか、危ない仕事を 世話してくれるヴィヴさんとか、一緒に途中まで運命をともにしたりします。 主人公の花は、まともではない手段で最終的にお金を稼ぐことに なってしまい4人の共同生活を守るために、一生懸命になっています。 また黄色は金運を呼ぶ、という風水を信じていて、黄色いものを 部屋のすみにあつめた「黄色コーナー」を作ったり夢判断の本を 聖書のように読んでいたりします。 冒頭からひきこまれて、最後まで読むことができました。 裏社会の闇に足をつっこんだ、うさんくさい、あやうい生活が描かれていきますので 「いったいどうなっちゃうんだろう」という、ハラハラ、ヒヤヒヤという気持ちで読みました。 どういう種類に分類されるかわからない不思議な魅力のある「読ませる」小説でした。 あと、本筋には関係ありませんが、西暦2000年ぐらいの社会風俗が細かく描写されていて、 懐かしくもリアルでした。ポケベルとか、Xjapanとか。 | ||||
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単行本古本で購入。きれいでした。。川上さんの著作はすべては真夜中の恋人たちとヘブンが好きで読んでいました。。黄色い家はごく最近の作品で秀逸です。。割と読みやすくするすると2日で読めました。。黄美子さんと花 映水 蘭 桃子琴美の共同生活アルバイト。。軋轢ケンカ。ある日働いていたスナっくが跡形もなく火事で焼け借金返済のために出しこのアルバイトに手を染める。。わかりやすく現代社会の闇浮き彫りにしつつ社会の裏闇を軽妙に面白く描き出していて読みごたえがありました。。ラストの老いてからの彼女たちの友情も上手に描かれていて面白かった。。川上さんの作品の中では1番読みやすい自作の彼女の作品にも期待したいです。川上さんのファンです... | ||||
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なんだろうこの世界観。 私は別の世界の人間だったのに、なぜか懐かしくて切ない。経験したはずないのに、私の幼少期はまるで花と共にあったような、臨場感に満ちた圧倒的な存在に打ちのめされた。いや、私はかつて花の隣人だったのではないだろうか?花の苦労をただ傍観していただけの軟弱な隣人…なぜか私は、この登場人物全てに謝りたい… | ||||
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黄色い家というタイトルに惹かれて読み始めました。次々に起こることに驚きと怒りと哀しみが交互にやってきましたが、最後に救いの光を感じました。 そこにリアルな現実がありました。引き込まれてしまいます。 | ||||
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でも現実にそれも比較的近くにある話。どうやってここまで取材したのか気になります。 少しくどい部分もありましたが、とても興味深い物語でした。 | ||||
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期待した以上の素晴らしい本でしたこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします | ||||
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久しぶりに本格的な「小説」を読んだ。フィクションではあるが、主人公たちは類まれなリアリティを持ってこの世のどこかに出現してしまった。世間はますます寛容性を失い、働けない者はさっさと死ねという言説が何の覚悟もなしに主張できるこの時代。作品の中を精一杯生き抜いてきた主人公たちは、これからの人生で、やっと掴んだ安寧を守り切れるのか。憂いは尽きない。 | ||||
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推し、燃ゆ。と題材はにています。 最近のはやりなんでしょうか、貧困・水商売などの闇をえがくのではなくて、その裏にある発達障害を描く作品です。 読んでいるあいだはとても重たくて、苦しくて救いがないのですが、出会えて良かったです。 そこから連れ出してくれるのって、おなかいっぱいごはんを食べさせてくれる人なんだなあと。マズローの欲求の話のような、本当にご飯が食べられるかどうかってしあわせの本質なのかなと。 ここ近年、本屋大賞などでごはん系の作品がノミネートされているのも、多くの人にとってひもじさって不幸と直結するからなのかなと思ったりしています。アンパンマンは、ヒーローなんですけど、それはみんなをひもじさから救ってくれるからなんですよね。 | ||||
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主人公の変貌する様が凄まじく、読み進めるうちにある種の恐怖が襲ってきて、読み終えたときには黄色にも恐怖を感じるほどだった。 こんなにも、生きることは人を変えてしまうのか。 しばらくこの本の表紙を見たくないと思わせるほどの何かがあった。 読み終わり、どっと疲れた。 面白いとか、面白くないとかじゃなく、凄い体験だった。 最後までしっかりと読み切ってほしい。 | ||||
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ラストのシーンで涙がぼろぼろと出てしまいました きつい展開がずっと続いていて、きつかったですけど読んでよかったです | ||||
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もう一つの家族の物語です。 普通ではない裏社会の一端が垣間見れます。 現代社会のひずみが凝縮されたような一冊です。 | ||||
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必死に生きたからこその後悔。 心揺さぶられました。 | ||||
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どうしてこうなったのだろうともやもやとしたものを感じながら読んだ。安定した生活を送るためのリテラシーを持つ人が誰もいない。銀行に預けて暗証番号で管理することを誰も教えてくれない。そのなかで、しっかり者の花ちゃんの選択。引き込まれて読んでいるうちに自分まで狭い視野で追い詰められ、読み終えてから我に返った。 | ||||
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生活保護とか民生委員とか児童相談所とか、そういう弱者救済システムを利用することすら思いつかない、その日暮らしの女たちの物語。なぜか売春には流れず、暴力を最小限にかいくぐって、地味ながら臨場感のあるストーリーだった。 運よく安定した暮らしをしていても、歯車が一つ狂えば、ダークな裏社会へと、簡単に一線を越えていってしまう。でも、ただ嘆いているだけじゃなく、間違った道だろうが何だろうがしたたかに生きていく強さも感じられた。人間って強いなあ。同時に、あまりにも弱い。 2024年本屋大賞は「水車小屋のネネ」を読み終わって絶対コレだと思っていたけど、本書を読んだらコッチかもしれないと思った。二冊とも凄いや。どっちがとるのかなあ、わくわく。 | ||||
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大学に入ってから小説を読む機会が減っていた中で、以前から気になっていたこの本を購入しました。小説を読む時、しばしば途中で携帯を触ってしまったり気が散ることが多かったのですが、黄色い家にはそれをさせない、のめり込めさせる魅力がありました。この感覚は小学校以来かもしれません。他の様々な小説も気になり始めました。多くの人に勧めています。 | ||||
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