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黄色い家



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【この小説が収録されている参考書籍】
黄色い家 (単行本)

黄色い家の評価: 4.06/5点 レビュー 87件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 1~20 1/5ページ
No.87:
(4pt)

お金にこだわり、闇に落ちていくのがリアル

高校生の時に家出同然で飛び出した花や母親の知り合いの黄美子、そして世間の底辺でつながる少女たち。不幸な環境というのは2024年本屋大賞2位の「水車小屋のネネ」に近いものがあるが、いい人に出会うのに対して本作品はどんどん闇に落ちていく感じだ。風水で黄色は金運を示す。とことんお金にこだわるし、お金儲けもできるが失ったりもする。お金の怖さを感じつつも妙にリアルに感じる作品だ。世界のどこかで同じような生活をしている少年少女がいそうである。
黄色い家 (単行本)Amazon書評・レビュー:黄色い家 (単行本)より
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No.86:
(5pt)

迅速丁寧に送って頂きました

とても綺麗な状態のお品を迅速丁寧に送って頂きありがとうございました。
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No.85:
(4pt)

貧と愚は糾える縄のごとし

「燕は戻ってこない」のあと続けて本作を読んだ。
男の作家はこうした女たちを脇役には出来ても主役では描かないだろう。
貧・愚(あるいは痴)以外に、美や無垢(イノセント)や聖性(セイント)が付加価値としてないと
恐らく書き手として食指が動かないんじゃないか。
しかしそんな付加価値などさらさら必要ないとばかりに、
こうした女達を堂々と中心に据えて描くのは、最近の女性の作家のアグレッシブな逞しさとみた。

物語の終わり方は、哀感に満ちている。
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No.84:
(5pt)

利用するものされるもの

誰かのためにしてあげたこと。それは本当なのか?誰かが私にしてくれたこと、それは偽善か本心か。
自分の家、擬似的な「家族」を守るために、生きていくために闇の中でももがいていた花が、ある人の死を知り、押し寄せる感情の波に逆らえず、これまでの出来事に違った視線が持ち込まれる。
ある日を境に消えたもの、消したものがふとしたことでよみがえり呵責に苛まれる。
そんな主人公とともに長い時間過ごしたように感じたが現実には数日のことだった。
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No.83:
(4pt)

ラストの駆け足感

設定的にも、人物描写的ににも、物語に引きこまれて、今度どうなるんだろうという期待で読むのが止まらない。
母親との関係や、同居人との関係など、社会的な深層に触れるような描写も違和感がない。

プロローグの面白さを最後まで引っ張るのに、肝心の転換ラスト展開がざっくりし過ぎる。
紙面の関係なのかな。
この後半だけで別な物語が展開されるくらい時間軸があると思うのだけど。
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No.82:
(1pt)

つまらない

朝起きて、ご飯を食べてとか日記が永遠に続く。
反社的な悪い事でお金を稼ぐも、警察密着ドキュメンタリー番組見たことあればそれで何⁇な感じ。
最終ページでは何もなく脱力感…
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No.81:
(2pt)

ヒキがすべて肩透かし 期待が全部裏切られる 冒頭の引きに対して内容がしょぼすぎる

ストーリーは、いわゆる底辺育ちの女の子が最初は真面目に働いていたけどだんだん状況が悪くなり、90年代後半に流行っていたスキミングなどの下っ端犯罪に手を染めていく。
それを大人になった主人公が思い返すような形です。

とにかく期待外れが大きい

冒頭で、主人公が昔の知り合いであるキミコという60代の女性が10代の女性を監禁していた犯罪をニュースで知り、当時の知り合いである別の女性に連絡を取ります
彼女らの会話から、
◯キミコは特別な存在で主人公らは何かをさせられていたこと
◯自分たちのしでかしたことの関係で死んだ人がいること
そういった、昔何かが起きたらしい気になる話が出ます

さらに、物語本編である主人公の過去話が始まると、キミコという女性は性格がよく、主人公にとってなくてはならない存在であることが描かれ、冒頭の監禁事件の犯人とは思えません
このこともあり、主人公とその周辺の人間たちに何が起こったのか非常に興味を惹かれます
冒頭だけで言えば星5です

けどがっかりでした

まず、とにかく長い
500ページ以上もあるが、だらだらと主人公が起こす行動を書かれているだけで、だれてきます。
しかもいつまで経っても前述のヒキに関わることが出ない

ようやく真実がわかるときが来たかと思ったら、予想外で意外な驚きの展開でもなんでもない
冒頭で「昔、あんなことをやらされて」とすごくもったいぶって書かれた割には、今で言うオレオレ詐欺の出し子みたいな犯罪。
ただ底辺が底辺らしく行き着く先に行き着いただけ

その後もだらだらだらだら主人公の犯罪行動が続くだけ

最後の方は、いきなり主人公がブチギレて困惑。
(キャラをちゃんと作れてない人にありがちのパターン)
結局そのキャラ壊れたかと思うくらいの激怒で金持って逃げようとした仲間を説教したくせに、自分は逃げて本編終了。
また時代が現代に戻り、主人公はキミコと再会してなんか悲しくもいい感じの雰囲気で終了

終わってみると、読者が冒頭で作品に期待することは全てすかされた感じ
◯キミコの監禁……
詳細はまったく明かされず、第三者から「キミコは関係ない。記事のようなことはない」と語られ、冒頭のワクワクを裏切られる

◯キミコは特別な存在で主人公らは何かをさせられていたこと……
キミコは主人公等の元締めというわけではなく、主人公が犯罪を始めてからはほぼ置物化。確かに、主人公の母親がいなくなったときにいてくれた点で重要な人物だが、物語の核心においてはほとんど蚊帳の外。
ハリー・ポッターで言えば、ヴォルデモートみたいな書き方を冒頭でされてるけど、実際はハグリッドみたいなもの。

◯自分たちのしでかしたことの関係で死んだ人がいること……
主人公らのまったく関係ないところで勝手に死んだだけ

その他、主人公が自分の金を盗んだ男に再会した時、私は「やっぱこいつは再登場すると思ってたんだ! やったれ!」と、もうこれは誰でもわかる復讐によるカタルシス解放シーンだろ!、とワクワクした場面なのに……普通に逃げられてそれでおしまい……

主人公に仕事を回していた関係深い人が消えた後、普通なら主人公と接触するだろう、と期待しても消えたまま足取りも何もわからず終わり……
ワンピースで言えば、ウソップが船を降りた後二度と登場しない感じ

本当に、読者が期待することを全て悪い意味で裏切る作品でした
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4120056287
No.80:
(4pt)

ぐいぐい最後まで引っ張って連れていかれた

久しぶりに読んだ「本物」の小説で、まともに生きていくのって
大事なんだな、と感じさせてくれた体験でした。以下ネタバレ含みます。
 主人公伊藤花の出会った黄美子さんという主人公より20歳ぐらい年上の
不思議な(たぶん発達障害?)女性との生活がおもに描かれます。あと、蘭と桃子という
主人公と同世代の女の子も一緒に暮らします。在日韓国人の青年、ヨンスさんとか
花たちのスナックにお客を連れて来てくれる琴美さんとか、危ない仕事を
世話してくれるヴィヴさんとか、一緒に途中まで運命をともにしたりします。
 主人公の花は、まともではない手段で最終的にお金を稼ぐことに
なってしまい4人の共同生活を守るために、一生懸命になっています。
 また黄色は金運を呼ぶ、という風水を信じていて、黄色いものを
部屋のすみにあつめた「黄色コーナー」を作ったり夢判断の本を
聖書のように読んでいたりします。
 冒頭からひきこまれて、最後まで読むことができました。
裏社会の闇に足をつっこんだ、うさんくさい、あやうい生活が描かれていきますので
「いったいどうなっちゃうんだろう」という、ハラハラ、ヒヤヒヤという気持ちで読みました。
 どういう種類に分類されるかわからない不思議な魅力のある「読ませる」小説でした。
 あと、本筋には関係ありませんが、西暦2000年ぐらいの社会風俗が細かく描写されていて、
懐かしくもリアルでした。ポケベルとか、Xjapanとか。
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4120056287
No.79:
(5pt)

黄色い家

単行本古本で購入。きれいでした。。川上さんの著作はすべては真夜中の恋人たちとヘブンが好きで読んでいました。。黄色い家はごく最近の作品で秀逸です。。割と読みやすくするすると2日で読めました。。黄美子さんと花 映水 蘭 桃子琴美の共同生活アルバイト。。軋轢ケンカ。ある日働いていたスナっくが跡形もなく火事で焼け借金返済のために出しこのアルバイトに手を染める。。わかりやすく現代社会の闇浮き彫りにしつつ社会の裏闇を軽妙に面白く描き出していて読みごたえがありました。。ラストの老いてからの彼女たちの友情も上手に描かれていて面白かった。。川上さんの作品の中では1番読みやすい自作の彼女の作品にも期待したいです。川上さんのファンです...
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No.78:
(5pt)

久々に号泣

なんだろうこの世界観。 私は別の世界の人間だったのに、なぜか懐かしくて切ない。経験したはずないのに、私の幼少期はまるで花と共にあったような、臨場感に満ちた圧倒的な存在に打ちのめされた。いや、私はかつて花の隣人だったのではないだろうか?花の苦労をただ傍観していただけの軟弱な隣人…なぜか私は、この登場人物全てに謝りたい…
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No.77:
(3pt)

何を言えばわからなくなった一冊

現代社会の問題点を浮き彫りにしながらも、人間の持つ強さと優しさを感じさせる一冊です。
福祉にたどり着く術さえ知らないまま、自己責任論に押しつぶされる現実にはゾッとしました。
在日韓国人の映水の半生は、日本社会における「普通」の狭さと排他性もリアルで、色々と考えさせられました。
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No.76:
(2pt)

餃子は、「餃子のタレ」で食べるものではない

知らない主人公の全くの絵空事を、どれだけ現実味を持って、今、ここにある現実の問題と併せて、自己や自分の周りの事として感じられるのか、それが小説のリアリティだとしたら、この小説は、あまり成功していないと思う。

いろいろあるが、主人公が三軒茶屋の町中華で餃子を頼み、食べるシーンがある。まるで餃子の注文は、かなり慣れているかのように、「皿」や何人前ではなく、「二枚」で頼んでいるくだりがある。東村山から出できて、外食なんぞあまりして来なかった少女が厨房言葉を使うのは、まだいいが、そのあと餃子を「餃子のタレ」につけて食べる。
東京では、「餃子のタレ」などない。醤油とラー油とお酢で、作ったものを、あるいは酢胡椒でもいいが、それを「餃子のタレ」と呼ぶ人を私は知らない。多分いないと思う。関西から来た人でなければ。東京の町中華には、「餃子のタレ」は置いてないし、自分で作ったものを、そう呼ぶ習慣もない。

大阪では、普通かもしれないが、東京の食べ方ではない。そんな描写がいろいろあった。翻訳すれば関係ないし、関東以外の人が読めば違和感なく読めればいいのかもしれないが。
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No.75:
(5pt)

日常生活よりリアル

黄色い家というタイトルに惹かれて読み始めました。次々に起こることに驚きと怒りと哀しみが交互にやってきましたが、最後に救いの光を感じました。
そこにリアルな現実がありました。引き込まれてしまいます。
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No.74:
(5pt)

知らない世界

でも現実にそれも比較的近くにある話。どうやってここまで取材したのか気になります。
少しくどい部分もありましたが、とても興味深い物語でした。
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No.73:
(5pt)

川上未映子の作品は初でしたとても良かったです

期待した以上の素晴らしい本でしたこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします
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No.72:
(3pt)

黄色の家

おもしろかったです。
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No.71:
(5pt)

類まれなリアリティ

久しぶりに本格的な「小説」を読んだ。フィクションではあるが、主人公たちは類まれなリアリティを持ってこの世のどこかに出現してしまった。世間はますます寛容性を失い、働けない者はさっさと死ねという言説が何の覚悟もなしに主張できるこの時代。作品の中を精一杯生き抜いてきた主人公たちは、これからの人生で、やっと掴んだ安寧を守り切れるのか。憂いは尽きない。
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No.70:
(5pt)

社会の底辺から出られなくても

推し、燃ゆ。と題材はにています。
最近のはやりなんでしょうか、貧困・水商売などの闇をえがくのではなくて、その裏にある発達障害を描く作品です。
読んでいるあいだはとても重たくて、苦しくて救いがないのですが、出会えて良かったです。

そこから連れ出してくれるのって、おなかいっぱいごはんを食べさせてくれる人なんだなあと。マズローの欲求の話のような、本当にご飯が食べられるかどうかってしあわせの本質なのかなと。

ここ近年、本屋大賞などでごはん系の作品がノミネートされているのも、多くの人にとってひもじさって不幸と直結するからなのかなと思ったりしています。アンパンマンは、ヒーローなんですけど、それはみんなをひもじさから救ってくれるからなんですよね。
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4120056287
No.69:
(4pt)

フィクションの中のノンフィクション

主人公の変貌する様が凄まじく、読み進めるうちにある種の恐怖が襲ってきて、読み終えたときには黄色にも恐怖を感じるほどだった。

こんなにも、生きることは人を変えてしまうのか。
しばらくこの本の表紙を見たくないと思わせるほどの何かがあった。

読み終わり、どっと疲れた。
面白いとか、面白くないとかじゃなく、凄い体験だった。
最後までしっかりと読み切ってほしい。
黄色い家 (単行本)Amazon書評・レビュー:黄色い家 (単行本)より
4120056287
No.68:
(5pt)

人生で読んだ中で一番です

ラストのシーンで涙がぼろぼろと出てしまいました
きつい展開がずっと続いていて、きつかったですけど読んでよかったです
黄色い家 (単行本)Amazon書評・レビュー:黄色い家 (単行本)より
4120056287

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