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黄色い家
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黄色い家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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現代社会の問題点を浮き彫りにしながらも、人間の持つ強さと優しさを感じさせる一冊です。 福祉にたどり着く術さえ知らないまま、自己責任論に押しつぶされる現実にはゾッとしました。 在日韓国人の映水の半生は、日本社会における「普通」の狭さと排他性もリアルで、色々と考えさせられました。 | ||||
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おもしろかったです。 | ||||
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のめり込めるけれど、ここからもっと面白くなるかも!の期待に永遠と答えてくれない本。ただ長い。スピード感がなく、変化する日常がぬるぬると書かれている。ときに中盤、やっと面白くなってきた!と思ったのもつかぬま、いつの間にか雲行きが怪しくなり、いつもの曇天に戻っていた。600字読んでよく分からんバッドエンドは辛すぎる。だからなんなんだと思った。読後の「感慨に浸る気持ち」なんてのは無かったけど、この本の褒められるべき点は、話自体は面白いところ。面白いけれども、改めて振り返ると、100点では無いね。というような作品。 | ||||
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ネタバレがありますからご注意下さい。 導入部の黄美子の事件報道や、花と蘭が交わした会話からてっきり北九州監禁殺人事件のような猟奇事件かと思っていた。 ところが時代がさかのぼり花と黄美子の出会いと生活が述べられるにつれてなんか雰囲気が違うことに気づく。黄美子は全然そんなふうじゃない。暴君は黄美子ではなく花だった。物語が動き出したのは花がヴィヴと出会いカード詐欺に手を染めてからのこと。何事も真っ直ぐに受け止めてしまう花はれもんを再開したい一念でヴィヴと出会い、アウトサイダーの世界に踏み入れてしまう。しかしその深みにはまるにつれ彼女は変わっていく。花はその狂気により桃子と蘭、それに黄美子を支配する。しかしヴィヴの失踪と和美の死により一気に奈落の底に落ちてしまう。その一部始終を作者は鬼気迫る筆で描いた。 のだが、そこからの展開はあんまりじゃない?いくらショックを受けていたにしてもそれまで自分が支配していた桃子と蘭から「花ちゃんが悪いんじゃなくて悪い大人に利用されていただけなんだよ」と言われたくらいでそう信じ込むか?しかもその後20年間も花はそれを信じ込んでいたと言う。ありえないでしょ。 最後にオチがあるのかと思いきやそうでもなく、なんとも消化不良のお話でした。 | ||||
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570ページのボリューム。 なんともいえない読後感でした。 生きてるとどうしようもなく流される時もあるけど…。 本当に選択肢としてそれしかなかったのか。 何が正しくて、何が間違ってたのか。 正解はないのかもしれない。 色々と考えさせられる作品でした。 | ||||
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本当はあの時トロスケが取ったんじゃなかったという展開を予測して読み進めたらそのままで終わった。 矯正下着とか当時実際にあったことなど「ああ、そういや身内で買ってたのがいたなあ」と懐かしく読めました。 半狂乱の人物が丁寧な描写で進んでいた物語を全部ぶっ壊してエンディングに向かう。 あれ、昔もこんな感じで終わった作品が有ったなあという未映子あるある。 川上未映子は好き嫌いが別れやすいかも。私は好き。 | ||||
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「みんな、どうやって生きているのだろう。どうやって生活しているのだろう。まともな仕事をしてまともな金を稼いでいるのは知っているが、どうやって今のまともな世界でまともに生きていく資格のようなものを手に入れたのだろう。」 すごくよく分かる。自分もここでいう「まとも」の部類に入ってはいるのだとは思う。少なくとも表向きは。ただ働き始めてウン十年、条件の良い生活環境(つまり部屋)に引っ越せる余裕は生まれなかった。賃貸情報を眺めたり、散歩しながら通りすがりの家やマンションを見ては、一体どういう収入額のある人がこういった住環境を手に入れられるのか、ほとほと疑問に思う。考えて分かる疑問ではないけど、実際こういう物件があって成り立ってるのだから、このレベルで生活の成り立つ層というのが確実に存在するのは事実。ほんと、どういう仕事に就いている人なんだろう、どうやって手に入れたんだろうと思う。 600ページの超大作を一言でまとめるのも申し訳ないけど、「親ガチャ」これに尽きる。 はっきり言ってここで人間の不平等さの大半決まってしまう人間という生き物の生に、哲学とか学問はどう答えを見出してるのか気になってきている。 | ||||
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全体的に読みやすい文章とストーリー展開で、600ページのハードカバーだが一気に読める。基本的に暗く、人生の底辺を垣間見るような内容。また詳細を端折ったような展開や組織の説明も少なくなくツッコミどころもある。後味もよろしくない。現在40代前半、作品の大半を占める90年代終盤に20歳くらいの主人公の話。 | ||||
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とにかく重い。救いどころがほぼ無い。 精神的に追い詰められた主人公・花の「どうやってまともな世界でまともに生きていく資格が得られるの?どうやったらそちら側の人間になれるの?」という思考には胸がキュッとなった。 誰もが当たり前の生活を送りそれぞれ悩みを抱えているけれど、実はそれすら物凄く恵まれているんだということを再認識させられた作品だった。 桃子と金の取り合いになり、もつれ合いながら暴言が飛び交ったシーンは最も地獄絵図だった。 真夏日に黄美子さんがスナックのドアを開けて花と再会したシーンや、冷蔵庫から漏れ出す黄色い光などの描写は上手いと思った。 もう少し内容が軽くてそういった情景描写が多ければ読みやすいだろうと思った。 | ||||
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川上氏は乳と卵しか記憶に無く、そちらはとても好印象だった事、帯にあった言葉「圧倒的なスピード感と緻密な筆で炙り出すノンストップノワール小説」とあったのが決め手でした。 (ノワール好き) 読んでみるとクライムノベルって言葉ではないかなと。 ノワールならではの読んでいる間の気分の悪さや不安なドキドキがほとんどない。 読み終えてみればそれなりに納得いくのですが、ちょっと長いかな。 冗長とでも言えば良いでしょうか、(ここからネタバレあり)例えば最後の方でトロスケと対峙しますが、あれは何も生み出さないので不要なプロットではないかと思ったり、過去の回想がどこにも繋がらなかったり、もっと短くまとめられたのではないかと。 そうすれば更にスピード感増したかなと思ってしまいます。 ただ、人の心の移り変わりなどの心の描写は流石としか言いようがありませんでした。 | ||||
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面白くない訳じゃないが、若干くどい?「あるある」はもう少しさらっと流して、2/3位の量に纏めてくれた方が…。次から次へと各々の事情を開陳されると少々気分が降下してくるのは否めない 救いがないねえ… 気分ダウンの時には勧めない。滅入るのに拍車かかるのは間違いなし。読むタイミングは選んだ方が安全 概ね楽しみました | ||||
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まず、ページをめくる手を止めることができないくらい引き込まれるので、読ませる、という点においては成功していると思います。 でも、うわぁ、そうだったのかぁ〜っ!!みたいな伏線回収的なこともなく、サスペンスという紹介は疑問です。 上手く言えませんがあと味も良いものではなくて、けっこう集中して読んだのになぁ〜という疲労感が残りました。 | ||||
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