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黒い海 船は突然、深海へ消えた
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黒い海 船は突然、深海へ消えたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全112件 61~80 4/6ページ
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謎の残る「事故」に関して、とても丁寧な取材を重ねて真実を明らかにしようとされている。 その場のやりとりが想像できる細やかな描写など、非常に引き込まれる本。 | ||||
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ここまでが限界か。御巣鷹山墜落を暴いた類書とは見劣りがする。 | ||||
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著者の綿密で粘りつよい調査によって、これから超機密のベールに隠された潜水艦の動きに迫る次の書籍が出されることを期待が高まります。 | ||||
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こんなに闇深く、苦しく、海に生きた葛藤の人生。一読の価値ありです。 | ||||
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以前 東京湾内で釣りをしているとき 突然目の前に潜水艦が浮上してきた経験がある。恐らくそういう状況だろうと目に浮かべながら作品を読み 軍事上の機密=日航ジャン部機墜落と被ってしまって読み進すめた。 著者様の深みのある調査の結果は 恐らく潜水艦であろうことは推測できるが 著書後半には本件とは少しかけ離れた内容にしりすぼみ感を感じた | ||||
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真実に向き合うには、闇に怯えてはならぬ。 真実の灯りこそ、闇を明るく照らす。 一筆の思いを、貴方も感じてみないか? 然れば、黒い海の闇が晴れるだろう。 それが、真実の光だから‼️ | ||||
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「一隅を照らす」という言葉がありますが、複雑な社会の狭間で不条理に苦しむ人々に丁寧に寄り添おうとする本書はまさに至宝と思いました。 個人的には運輸安全委員会の体たらくが印象に残りました。 人も金も時間も足りない中で、「この先に進んでしまったらとんどもない迷宮に突入する」と予感すると、ひたすらそれを避けて、無難な結論にしがみつく。残念ながらよく見かける構図です。当事者の気持ちも分からなくもないが、そのために責任を押し付けられた無念の方々の物語を知ると、なんとも遣る瀬無い気持ちになります。 少し話はそれますが、交通事故で加害者が車の不具合を主張した場合、その車の不具合の検証はその車のメーカーがやると書いてあって、ひっくり返りました。不良品を作ったかもしれないメーカーに「不良品かどうかを検証して下さい」ってあり得ない話です。そんな馬鹿げた姿勢からは、「再発を防止し、次の犠牲者を決して出さない」という事故調査の本文は全く感じられません。が、これが社会の現実ですね。 著者に非常に好感が持てるのは、予断を排して科学的なアプローチに徹しようとする真摯な姿勢です。 正義面したり、陰謀を暴く的な敵愾心を煽るような記述はほぼ皆無です。売れる本のために書いているのではなく、一隅を照らす、それを知ってほしいという切なる動機に心から敬意を表します。 | ||||
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誰がどこまで本当のことを知っているのか、13人もの尊い命が奪われているのにどうしておおきなニュースになっていないのか?政治的な圧力があるのか? 必ず沈没した船を引き上げてもらいたい。 | ||||
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ドラマ「エルピス」を観てからふとした縁でこの本と出会いました。 全編を通じてのしかかる組織の体裁を重んじる不条理、それに抗うように懸命な取材を重ねる様に惹き込まれます。 国や組織という言葉を聞くと堅牢で高い壁のようなものをイメージするのですがその守られている内側が全く想像できません。その中に国益があるのか偉い人の面子があるのか…。 人間誰しもが組織の一部として不条理を与える立場になり得ることを肝に銘じ、自らの属する組織を硬直した分厚い箱ではなく、細胞組織のような柔軟で強かなものに変えていくことが希望に繋がるような気がしています。 | ||||
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企業ならず国までも 昔の風習そのままの日本の一端をうつしてるもので、引き込まれました。 | ||||
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「現時点で推定される考えの深掘りが欲しい」というレビューもあるが、組織の中でもさらに機密性を必要とされる組織に対して考え得る最も高い可能性を論じていると思う。これ以上の推論は筆者の独りよがりであろうし、状況証拠から見た最も合理的な判断が上手くまとめられている。 しかし事故調査委員会の報告書はなぜ生存者の証言を採用できなかったのだろう?黒い海の映像という状況証拠は多数存在したはずであるが、それらはどこへ行ったのかという疑問は残った。 | ||||
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本に登場する福島県魚連代表の野崎会長は、東京電力福島第一原発事故の後処理問題で国と対峙してきた。そして、沈没した第58寿和丸の船主でもある。その野崎さんが、水俣病と闘う人を描いた『苦海浄土』の石牟礼道子の作品に励まされていたことを初めて知った。 水俣病、原発事故、謎の多い第58寿和丸沈没の背景には、「国家」という個人では壊すことのできない強大な壁がある。今はまだその壁は壊れていないが、その姿に丹念な取材で迫り、正体を描き出した筆者の取材力・筆力は素晴らしい。 | ||||
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関係者に根気よく会ってインタビューし、国内や米国の資料を入手したり請求したりして読み込み、専門書を当たり、徐々に謎を解き明かしている。その道筋には凄みさえ感じる。最後に沈没した船の持ち主と、著者が、知らない所で結びついていたというのも興味深い。それにしても、政府、官僚、政府機関の事故調査委員会のいい加減さ、情報開示の不透明さ、隠蔽体質が浮き彫りにされている。 | ||||
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事故の原因究明が進まない中での苦悩がいたたまれてなりません。深海へ消えた船(人・関係者)の思いが想像するだけでも苦しくてなりません。早い原因究明(真実)を願います。 | ||||
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毎年毎年、大きな事故や事件は起きる。中には、不思議な経緯や結末をたどるものがある。当初マスメディアは大きく騒ぎ立て、取材合戦によって新たな事実も明らかにされるが、真実に迫ることなく沙汰止になるケースも多い。政府や政治が絡んでうやむやにされてしまったのかと疑われるものもある。この第58寿和丸の沈没事故・事件も、それが疑われるものだった。 マスメディアは民間企業として「ニュースを売って」おり、新たな事実やニュースネタがなくなると、疑念は残っていてもそれ以上の追求は行わない。この事故・事件でも、潜水艦の衝突による沈没の可能性を報じたメディアがあったが、それ以上の追求はなく紙面から消えていった。 著者はこの事故・事件のことを、地域誌の取材でいわき市を訪れたことで知った。2019年秋のことだった。取材相手の地域紙の編集長が地元の福島県漁連会長の取材を行うという事で同行し、第58寿和丸の沈没事故に関する二人の会話を小耳にはさんだことがきっかけだった。多数の犠牲者が出たにも関わらず、真相があいまいなまま閉じられてしまったことに著者のジャーナリストとしての魂に火が付いた。著者の「真実」の追求のための入念で広範な調査が始まる。 事故が起こってから11年が経過しており、関係者もあちこちに拡散していて取材は容易ではない。口の重い関係者も多い。著者は彼らに対して手間を惜しまずコンタクトし、心のバリアを取り除きながら丁寧に取材を重ねる。期待した証言がなかなか得られずもどかしさも伴うが、いつか読者も著者と同行して取材を行っているような感覚にとらわれる。じっくりと話を聞き、決めつけたり答えを誘導したりしない。相手が自分の言葉で語ってくれるのをじっと待ち、それが期待した回答ではなくても、真実を明らかにするための「証言」として淡々と受け止めてゆく。 取材を始めてから2年弱で著者は約100名に取材を行っている。行政側の取材対象者へもアプローチし、その人柄ゆえか、あるいはバイアスがないことが受け入れられたのか、取材拒否されることもなくコメントや証言を引き出すことに成功している。その結果、潜水艦による事故を隠ぺいするために政府が介入したのではないか、という憶測とは異なった様相が浮かんでくる。 著者の真摯な取材の底流には、大事故に遭遇した苦しみだけではなく、生存者の証言を真剣に取り上げてもらえず、真実の追及ができなかった当事者や関係者の悔しさに対する共感がある。運輸安全委員会は資料の情報公開を拒んでおり、委員会に対する行政訴訟を担当している弁護士の「運輸安全委員会はまさに将来の事故を防ぐってところに眼目がある。だからこそ、事実を歪めるのは絶対にダメなんですよ」という言葉が著者のこころを代弁する。 事故や事件に遭遇しても「真実」が明らになれば、人はそこから立ち直っていける。死亡または行方不明の乗組員には残された家族がおり、息子や夫や父親を失った家族を含む当事者や関係者も、「真実」が明らかになっていれば未来に向かってもっと前向きに進むことができただろう。「真実」がわからないままであることが、何年たってもこの事故・事件が関係者の心にとげのように突き刺さっている。 「黒い海」、とは油の浮いた海のことだけではない。事実や真実に蓋をすることで、多くの人の人生から光を奪ってしまうことも暗示している。光を奪われても、人は「折れて下を向いても花を咲かせる野の花」のように生きてゆく。著者の真実の追求のための地道で真摯な取材と情報収集に「同行」し、やるせなさを感じるとともに、不条理な世界で生きていかなければならない人生について改めて考えさせられる。 本書はノンフィクションでありながら、独特のリズムで取材を進める著者が、次第に真実に迫ってゆく良質のドラマを見ているような感覚を与えてくれる。 | ||||
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2008年6月千葉沖での漁船転覆事故が、何故発生したのかを、今なお取材中のジャーナリストが書いたノンフィクション。 専門家や関係者への粘り強い聞き込みや事故原因究明の地道な検証から考えられる事柄と、既に解決済とする運輸安全委員会の報告書との違いは、大変ショックでにわかには信じ難いものがありました。 漁業会社の社長をはじめとする関係者の方々が、すこしでも納得出来て気持ちが楽になられるように、真相が判明することを願いたいです。 | ||||
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丁寧に取材し事実を積み上げた本。 しっかりとした読み応えのある一冊 | ||||
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ほんの偶然から事件にのめり込んで行く記者の執念。少しずつ明らかになる事件の概要と真実を隠そうとする関係者たち。この本を読んで私は立花隆を思い出しました。恐ろしいのは巨悪が個人ではなく仕組みとして今も私たちを取り巻いていることです。 | ||||
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転覆の原因は三角波と不適切に積まれた漁具という記事を覚えています。2008年6月23日に3人の生存者を残して17名が犠牲になった停泊中の漁船が突然沈没した原因に疑問を抱いた著者が調べ上げた記録です。調査半ばで潜水艦の衝突が原因と思いに至り、国の形だけの情報公開と米国の情報公開法を駆使し、今も調査を続けています。多くの関係者が取材に応じますが、一人の元官僚がかたくなに拒みます。多分この官僚には少し良心があるのでしょう。「occupied Japan」 文章は読みやすく構成もよく物語性もあり、巷の告発物と並べられぬ秀作です。 | ||||
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圧倒的な取材量とそれに対する著者の真摯な姿勢は、ソースの信憑性はもちろん著者の温かい人柄も垣間見えて、読んでいるこちらの感情を揺さぶるものだった。続編があるのであれば必ず読みたいと思う一冊。 | ||||
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