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頰に哀しみを刻め
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頰に哀しみを刻めの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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「黒き荒野の果て」が面白かったので期待していたのですが、個人的には微妙な 評価でした。前作のシンプルでストレート、かつスピーディにキレ味よく物語が 進み、息つく間もなく読み終えてしまう、そんな内容とは違ったものだったので。 まず物語のスケール感のなさが気になりました。息子を惨殺された父親の復讐が テーマなのですが、基本的に暴走族との戦いなのが微妙です。黒幕もチープなキ ャラクターで、全体的に低予算映画を観てるような気分になってしまいました。 また前作でも黒人が主人公であり、差別や偏見が云々というくだりはありました が、今回はそこへLGBT要素も加わってきたことでシンプルなノワールではなく、 ゲイの息子を取り巻く世の中の風当たりや父親の葛藤といった場面も多いです。 それなのに(相変わらず)プロット自体には目新しさや意外性は皆無なので、前 作にあった疾走感やキレ味が失われているのです。結末の納得感も薄く、この手 の物語で最も重要な復讐劇によるカタルシスを充分に得られなかったと感じます。 作者の描きたかった世界観、方向性みたいなものがいまいち私には伝わりません でした。今の時代ならではの問題提起が含まれているのかもしれませんが、それ がエンターテインメント作品として上手く消化されていなかったという感想です。 | ||||
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. 舞台はヴァージニア州リッチモンド。殺人罪の前科がある黒人アイクは、息子のアイザイアが惨殺されたことを警察から知らされる。一緒に殺害されたのは白人でアイザイアの夫デレクだ。デレクの父バディ・リーも前科者であり、アイクともども息子がゲイであることを受け入れられず、ずっと疎遠なままだった。 警察の捜査は進捗を見せず、業を煮やしたアイクとバディ・リーは独自に息子殺害の犯人を探し始める……。 ------------------- 『 このミステリーが凄い 2024』 』海外部門1位に選ばれたアメリカのミステリー小説です。異人種の前科者二人が、ゲイの息子の殺害犯を追うハードボイルド・バディ小説といった括りができそうです。現代社会の性や家族、そして経済格差や人種差別の問題が輻輳的かつスピーディに展開するので、物語にぐいぐい引き込まれます。加賀山卓朗氏の翻訳本を手にするのは初めてですが、大変読みやすい和文で、一度として倦むことがありませんでした。 とはいえ、私にはいくつか気になる点が残りました。 ひとつは、この物語が父親二人の愛情の発露としての復讐劇という、読者の当初の想定をまったく裏切らずに進む点です。主人公側からしてみれば〈成敗(せいばい)〉とか〈誅殺(ちゅうさつ)〉という大儀のもとに進めらる殺戮は、一点の曇りもない〈正義〉なのでしょう。そしてまた、忠臣蔵のごとく、そこに読者の多くがカタルシスを感じるであろうことも想像に難くありません。 ですが、今の私にはそれだけの物語を読みたいという意思がありません。物語の末路に主人公が抱く感慨を前に、私は自分の予想を裏切る展開がなかったことに淋しいものを感じました。 ふたつめは、警察があまりにも無能すぎる点です。現代アメリカの捜査担当者が、素人探偵二人に出し抜かれすぎです。復讐劇の末にエピローグ的に描かれる警察官の様子も、少々だらしないとしか思えませんでした。 みっつめは、真犯人が底抜けの悪党である点です。真犯人が意外な人物であって、おやっと思わせる点は認めますが――ネタバレを避けるために詳細は伏せるとして――主人公と真犯人が警察署で対峙する場面で、真犯人が絵に描いたような人非人であることが描かれ、物語に深みが見られません。 よっつめは、病人の扱いです。病人の命は健常者の命よりも軽いと取られかねないような展開に辟易としたのです。病人が死んだ場合と、健常者が死んだ場合とでは、読者に与える深刻度に差が出ることを見越しているようで、作劇術としては少し古い気がします。19世紀半ばのディケンズの小説『二都物語』を思い起こしました。 あまり否定的なことばかり書くのも心苦しいので、ひとつ、心に残ったセリフを引き写します。 「別の人間の視点でものを見ようと努力するより、砂のなかに頭を突っこんで見えないふりをするほうが楽だ。無知は祝福ってやつだ」(298頁) 肝に銘じたいと思います。 . | ||||
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今流行りのテーマ(LGBT)を絡めたお話 ゲイカップルの父親同士が息子の仇を討つのだが、もっとハードボイルド路線を期待してたのでいまいちだった | ||||
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ストーリーは大変面白いと思う ただ翻訳でクソの言葉が多すぎて 辟易した また外国人作家の特徴でしょうが 回りくどい表現が個人の好みに合わなかった | ||||
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一言でいうなら、黒人と白人のおじいちゃんがいろんな偏見をのりこえ、互いの可愛い孫娘のために悪党と戦い真人間になった。本書の前情報がなく、いきなり読むと???となるかもしれません。 | ||||
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