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三体0 球状閃電



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【この小説が収録されている参考書籍】
三体0【ゼロ】 球状閃電

三体0 球状閃電の評価: 4.00/5点 レビュー 32件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21~32 2/2ページ
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No.12:
(1pt)

三体0というのはマーケティングのため訳者が作った言葉です。

三体3部作とは全く関係ない物語です。

3部作の前日譚と思って買うと期待はずれになります。
著者のSFを読みたいなら、ありですが。
三体0【ゼロ】 球状閃電Amazon書評・レビュー:三体0【ゼロ】 球状閃電より
4152101946
No.11:
(3pt)

三体本編とはほとんど関係ありません

三体本編とはほぼ全くと言っていいほど関係がない作品です。タイトルから三体の前日譚のような話を期待していた自分からすると読み終えて肩透かしを食らったような気分になりました。一体いつ三体文明が出てくるのかと期待しながら読んでいたのですが…
三体本編に共通して登場するキャラクターは一人?だけであり、しかも本編とはかなり性格が異なります。また、本編の最後の方に三体文明を匂わせるような記述がありますが極々僅かです。
一体なぜこのようなタイトルになったのか気になりましたが、あとがきを読んで理解できました。要するにこのタイトルにしたほうが売れそうだから、と言う事でしょうか。なるほど、たしかにそうすれば私のように勘違いして買う人はいるでしょうね。
作品自体は多少荒削りな部分あると思いましたが読みやすく、全体的に出来の良いSFだと思いましたので、このようなマーケティング手法を少し残念に思いました。

余談ですが、中国版の三体には本作の内容がもう少し多く反映されているようですが、日本版含む海外版では本作のネタバレになるからとカットされたそうです。
三体0【ゼロ】 球状閃電Amazon書評・レビュー:三体0【ゼロ】 球状閃電より
4152101946
No.10:
(1pt)

読む途中でやめた

初めての三体だったが、つまらなさ過ぎて途中で読むのをやめてしまった。
レビューの評価がよかったので買ってみたが自分には合わなかった。
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4152101946
No.9:
(4pt)

宇宙の究極の法則という観点から人生を見ることを学べば、もっと楽に生きられるよ

本書を読むと、間違いなく『三体』をもう一度読みたくなります。
 『三体0』との日本オリジナルなタイトルにも納得。
 『三体』をまだ未読の方は、本書を先に読んでから『三体』に取り掛かると、『三体』での丁儀(ディン・イー)の登場にニヤリとし、『三体』後半での丁儀の発言の意味がすんなり分かるなど、本書との作品の関連性を楽しめるでしょう。
 本書で取り上げられているテーマの一つは「すばらしい人生を送る鍵は、なにかひとつのものに夢中になることにある」とではないかと受け止めました。
 主人公陳(チェン)が人生をかけて夢中になっているのは「球電」。
 それは想像の産物ではなく、実在するものの、いまだ謎が多い。
 一方この「球電」を新兵器としての利用したい軍人の林雲(リン・ユン)は兵器そのものの魅力に人生すべてをかけている。
 この二人の間に登場するのが天才物理学者丁儀。
 新しい科学の力が人を殺す兵器として活用されることに罪悪感を感じる陳に対して、あくまで科学的関心のみをもって関わる丁儀。悩む陳に対して「物理学上、一人の人間の死とひとかけらの氷の溶解に本質的違いは存在しない。きみはときどき考えすぎるきらいがあるね。宇宙の究極の法則という観点から人生を見ることを学べば、もっと楽に生きられるよ」と助言する彼の存在は、本書において大きい。
 本書はSF小説として「ええ、そっちの方向に行く!?」という驚きも味わえます。
 グレッグ・イーガンが好きな人なども楽しめるのではないでしょうか。 
 また、劉慈欣の文体は美しさのようなものもあり好感が持てます。
 例えば林雲から漂う香りを次のように表現しています。
「雨後の若草にも似たさわやかな香りがまたかすかに感じられて、心地よい気分になった。しかし、今回の香りは、快晴の空に最後に残るうっすらした一片の雲のように、奥深く寂しい谷で一瞬だけ鳴って消えていく鈴の音のように、前よりもさらにほのかだった」
 陳の林雲に対して持つほのかな好感を、香りの感じ方でうまく表現していますね。
三体0【ゼロ】 球状閃電Amazon書評・レビュー:三体0【ゼロ】 球状閃電より
4152101946
No.8:
(5pt)

アイディアがすごい

この人のアイディアは本当に素晴らしい。
内容に圧倒されてしまう。さて、三体の次はどのような話をしてくれるのか、期待して待っていたい。
三体0【ゼロ】 球状閃電Amazon書評・レビュー:三体0【ゼロ】 球状閃電より
4152101946
No.7:
(5pt)

量子論が主役の物語です。

三体のファンなので、新年に発売を知ってすぐキンドルで購入。
大満足の作品でした。

三体シリーズでは、相対論、量子論、宇宙論などさまざまな物理学が活躍していましたが、この小説は量子論がメインといった感じでした。
量子論について詳しくないので、これをきっかけに勉強したくなるような小説でもありました。

いくつか腑に落ちない部分がありました。
どこかで解説された記事を読むのもまた楽しみの1つです。
三体0【ゼロ】 球状閃電Amazon書評・レビュー:三体0【ゼロ】 球状閃電より
4152101946
No.6:
(5pt)

未知と既知の間で翻弄される科学者の物語

本書は、現実の自然現象でありながら、いまだに謎に包まれている“球電”現象(Ball Lightning=球状閃電)の謎に挑む若者と、それを使って兵器を開発しようと考えている女性兵器研究者の物語である。

 冒頭、主人公が少年時代に経験した超常現象が語られる。昔懐かしいジュヴナイルSFのような発端。
 その事件をきっかけに科学の道を志した主人公は、時折発生する超常現象に脅えながらも謎を解明するために地道に研究者としての道を歩むが、新兵器研究に魅入られた女性と出会ったことをきっかけに異様な運命に巻き込まれていく。
 あえて言うならば、これも一種のボーイ・ミーツ・ガールの物語と言えるかもしれない。
 こういう発端で始まる話が、まさかこのような展開をするとは予想もしなかった。やっぱり劉慈欣はただものではない。

 クラシックSFのファンである評者は、本書の話を聞いた時、なんとなく人類家畜テーマの名作『超生命ヴァイトン』のような話かもしれないと思っていた。大気中に突然発生して危険を及ぼす球電という現象が外見上、ヴァイトンに良く似ているように思ったので破滅テーマSFではないかと想像していたのだ。しかし、全く違った。ほんの少しだけ破滅テーマ的な部分はあるが、本書の主題は破滅テーマではない。ましてや人類家畜テーマは全然方向違いだった。外形だけに捉われてはいけない。

 劉慈欣はそれほど安易なテーマで作品を書かないらしい。それが著者あとがきに書かれていた。
 SFの本当の魅力は、誰も考えたことのないイマジネーションの中の事物や世界を創造することである。球電の真実の姿を解明することはSFの役目ではない。SF作家にできるのは、自分の想像したものを描くことによって、SF的なイメージを創造することだと。
 そうして生み出された物語は、世界のあり方を変えてしまう話だ。物語の冒頭と結末で、世界認識が激変している。1945年8月6日以前とそれ以後のように。
 日本版のサブタイトルのとおり『三体』の前日譚とも言われており、世界観、雰囲気は良く似ている。しかし、『三体』と比べると遥かに読み易い。

 劉慈欣の長篇小説を始めて読むならば『三体』よりも本書の方が読み易いと思う。
 本書を読み終えた後、4年前の『三体』の読書メモを読み直してみた。今でこそ手放しで絶賛している『三体』だが、最初は評者もかなり戸惑いながら読んだ。というのも、続篇からはある程度落ち着いたが、特に最初の『三体(第一部)』は相当に変な物語である。その破天荒さはワイドスクリーン・バロック的(脳を掴まれて引っ張りまわされるよう)でもある。
 それに比べると本書は常識的な物語である。語られるアイデアは特異で非常識的だが、ストーリーの構成も展開も常識の範囲内であり、読んでいて戸惑う場面は少ないと思う。ただし、小説としてのインパクトは『三体』の方が圧倒的に上回っている。これがトレード・オフの関係になるのはやむを得ない。
 長篇に限定しなければ、初めて劉慈欣を読む人は短編集の方がとっつきやすいと思う。

 以下、ネタバレしない範囲で気になったことなど。

 主人公は球電研究者の陳だが、彼は語り部に過ぎない。(特に主要登場人物の中で彼だけが姓のみの表記となっていることに注目)
 物語を動かしていくのは、彼の研究面でのパートナーとなる女性兵器研究者の林雲と後半から登場する基礎物理学の天才、丁儀だろう。
 物語の後半では、主人公よりも林雲について語ることが重視されているように感じた。
 4年前の『三体』の読書メモで、評者は丁儀と林雲は次巻(第Ⅱ部)以降で活躍するのではないかと予想していた。そのこと自体全く忘れていたが、今回、やっと二人の経緯(いきさつ)を知ることができた。

 解説の指摘によって『三体』の該当のページを読み直して、それが書かれていることに気づいた時の驚きは、タイムトラベラーを発見した驚きに匹敵すると言ったら大袈裟すぎるか・・・

 途中、ロシアの話が出てくるが、ロシアの現状に対する作者の視線がシビアなことに衝撃を受ける。
 本書は自然科学と兵器開発の関係をテーマにした物語でもあるが、科学者の宿命と倫理問題に繰り返し言及していることも本書の特徴だろう。作者の実感なのだろうか?
 本書では、科学のために身を犠牲にした多くの人々のエピソードが語られるが、次の言葉も捧げられている。
 「だが、それが科学というものだ。過去のどのまわり道にせよ、不要なものなどなかった。たとえそれがどれほど莫迦げた遠回りに見えたとしても」

 ストーリーの展開について4点の疑問。
 冒頭、球電によって起こった事件は特異で、その選択性が大きな謎として主人公と読者を引っ張るが、後に説明される理論だけでは説明しきれていないのではないか。両親の肉体、ガラス戸付きの書棚の中の書物の一部、冷蔵庫の中の食材、主人公が着ているランニングシャツ、ポケットの中の携帯ゲーム機。この5点が同時に選択されたのは何故なのだろう?
 2点目、気象学を学ぶために大学に入学した主人公は、自分の学びたいことは気象学ではなく物理学であることに気づいて、大学の授業の多くを受けず、自分の興味のある講義だけ受講し、後は図書館で自習していたということだが、よくそれで大学を卒業し、気象学で大学院に進めたなと思う。また、後に竜巻の予報をする際に気象に関する基礎知識が必要だったと思うがいつの間に身につけたのか?【時々表現に誇張があるのは作風か?】
 3点目、実験過程を超高速度撮影する場面で、現象が発生した場面にはカメラが向けられていなかったということが連続するが、この実験でそんなことがあり得るのか?少なくとも標的がある場所は撮影対象だろう。逆にカメラの台数に制限があるならば、その数以上の標的を設定するべきではない。
 4点目、終盤の第三部で、一帯を襲った異常事態の下で自動車を利用していたが、その自動車が影響を受けていないのは何故か?

 蛇足だけど、誤植、表現の疑問2か所に気付いた。
 1点目は、P231 5行目は“天体望遠鏡”と表現。P297 15行目は“天文望遠鏡”と表現。
 2点目は、P330 14行目 “に”の重複。
三体0【ゼロ】 球状閃電Amazon書評・レビュー:三体0【ゼロ】 球状閃電より
4152101946
No.5:
(5pt)

キレイ。

キレイな本なので、読むのも楽しい。
三体0【ゼロ】 球状閃電Amazon書評・レビュー:三体0【ゼロ】 球状閃電より
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No.4:
(5pt)

球電の正体に度肝を抜かれた/さすが劉老師

●劉老師久しぶりの長編です。首を長くして待ってました。本書は大がかりなSFガジェットを盛り込
んだ「三体」3部作に比べ、テーマを「球電」一つに絞っています。また「三体0」の表題に、訳者の
意気込みが感じられます。直接著者に連絡し許可を得たとの事。
 練り上げられた構想と詳細な筋立てにより本格ハードSFに仕上がっており、一言で言えば球電に魅
せられた者たちの挫折と挑戦のプロジェクトXというところ。球電の現代物理学の範疇を超えた奇異
な現象に、震えるほどのセンスオブワンダーを覚えました。

 「球電」で幕を開けた壮絶な物語も「青い薔薇」で幕を閉じる。著者は量子の不確定性関係を鮮や
かな色彩とほのかな香りで詩情豊かに描写。心穏やかながらも切ないエンドロールでした。
三体0【ゼロ】 球状閃電Amazon書評・レビュー:三体0【ゼロ】 球状閃電より
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No.3:
(4pt)

視点の移動

三体と直接関わるかどうかは別にして、理論の考え方は非常に面白い。
観察者がいるかどうかということは、ストーリーの随所に関わりを持つことなのだ。
装丁の紫が少しくどいかなという感想です。
三体0【ゼロ】 球状閃電Amazon書評・レビュー:三体0【ゼロ】 球状閃電より
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No.2:
(5pt)

静かに満ちる感動

三体、三体X、全て読みました。

三体は大スペクタクルでめちゃくちゃ面白かったのですが、この作品の方が好きです。
ひたひたと満ちる切ない思いに満たされました。

林雲と三体のトマス•ウェイドは似たパーソナリティのような…
三体0【ゼロ】 球状閃電Amazon書評・レビュー:三体0【ゼロ】 球状閃電より
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No.1:
(5pt)

「三体」前日譚にあたるSF小説

主人公の親が雷の球で亡くなり、その研究に従事するが・・・というお話。

題名で「三体」となっておりますが、「三体」前に書かれた作品という事で、厳密に言えばあまり関係ないらしいですが、登場人物が重なっていたり、SF小説という事で、「三体」とも連動している感じの作品でした。

雷の事を研究して、軍事に転用し、兵器にして使うというコンセプトはSFらしいアイデアでなかなか面白いし、この著者の方らしく娯楽小説としても一級品になっていると思いました。英語圏のSFも読みますが、最新の物理学を使った難解で高等的な感じの作品が多いので、この様に若い頃に学校の図書室で読んだジュブナイルのSF小説を読んだ際のワクワク感を感じさせるのも個人的には良かったです(中年になってもそういう感情を持てたのも意外でした)。

中国とは今現在(2022年頃)あまりいい関係でないのが残念ですが、この著者の方の様にいい人もいるというは判るので、いずれ問題を乗り越えて関係修復して、もっと色々な小説が翻訳去れる事を願って止みません。

「三体」前日譚にあたるSF小説。是非ご一読を。
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