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潔白の法則 リンカーン弁護士
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潔白の法則 リンカーン弁護士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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面白くないわけでは無いが、話から逃げた感が残る | ||||
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リンカーン弁護士シリ-ズ最新作、主人公のミッキー・ハラーが自分の車のトランクから死体が発見されたことから 逮捕、拘留されるという波乱の幕開けで物語が始まる。一気に読ませる超一級のリーガル・サスペンスである。 さすが、マイクル・コナリーというか、法廷での緊迫したサスペンスに加え、ハラー^自身に降りかかる拘置所内 での身の危険。文字通りハラハラドキドキの連続なのだ。ボッシュシリーズを併せると35作もの作品を書き上げ ながら、これほど素晴らしいプロットでまたまた作品を仕上げるコナリーにはただただ驚きしかない。 この作品、しかもちょうど新型コロナ感染症が米国で広がるころを舞台にしており、米国がパニックに 陥っていく様子も触れられる。ハラーを助けるチームのメンバーの活躍も見逃せない。ボッシュもそれなりに 活躍するが、やはり一番ハラーを助けるのは一番最初の妻マギーだ。彼女は現役の検事でありながら ハラーの弁護士としてハラーを助ける。すべてにおいて卓越したリーガル・サスペンスであり、一気読み必至の 傑作である。 | ||||
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検察官のダナ・バーグが、ミッキー・ハラーを犯人と信じこんで真から嫌っているという設定で法廷闘争を描き、著者コナリーは、あの手この手のエピソードを盛り込んで読者を魅了する。 保釈されたハラーを、大陪審のよる再起訴で危険なツイン・タワーズに再び拘留するバーグの執拗さには辟易してしまう。 アメリカの法制度のことをよく知らない読者は戸惑うのだが、まあ詳しく知ることもなく読み進む。 危機から脱出できる唯一人の弁護側証人だったオパリジオがなにものかに拉致され死体で見つかり、ミッキー・ハラーは窮地に追いやられる。 事件はFBIが捜査している巨大組織に絡んでいることから意外な展開でこの法廷闘争に幕を引く。 読者の多くはバーグ検察官の鼻をへし折るシーンやミルトン巡査が誰の下で動いたのかなどを読みたいと期待しが、残念ながらその願いはかなえられなかった。 コロナ・パンデミックが世界に蔓延する時期も背景にしてリンカーン弁護士シリーズ6作目は終えている。 「警察小説の巨匠マイクル・コナリーは、リーガル・サスペンスの巨匠でもあることを再び証明した。ジョン・グリシャムとスコット・トゥローはもっと頻繁にやっているかもしれないが、これほどうまくやる人はいない。」 と、本書の帯に記していたが、正鵠を射た書評であると思いながら『潔白の法則』下巻を読み終えました。 | ||||
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読んでいなかったマイクル・コナリーのリンカーン弁護士シリーズの近作『潔白の法則 リンカーン弁護士』(The Law Of Innocence )を、入手して読むことにした。 コナリーの作品は殆ど読んできたが、まず外れはない。 本作もやはり期待通りの内容なのでページを繰る手が早くなってしまった。 先に読んだアレン・エスケンスの『償いの雪が降る』などの作品と比較すると、やはり格の違いを感じてしまった。 絶対絶命の窮地に追いやられたミッキー・ハラーが、この危機からどのように脱することができるか。 異母兄弟のハリー・ボッシュも事件解決に協力してストーリーに色を添えている。 ハッピーエンディングは周知のことだが、やはり読者を楽しませる術を熟知しているコナリ―の才能に脱帽しながら上巻を読み終えました。 「駄作を読んだあとの口直しコナリー」と、評者の癖になってしまったが、楽しく読ませてくれる古沢嘉通さんの翻訳も優れていると追記しておきたい。 | ||||
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コナリーは大好きで、ボッシュもリンカーンシリーズも全部読んでいます。 ボッシュシリーズにもたまに出来ムラがありますが、これもそれにあたるのかな? 前作の「贖罪の神々」が良かったので今回もとても期待していたのですが。。 いつものシスコ(大好き!)とかブロックスの、そしてボッシュも出てくるのに みんなのキャラ立ちが薄い。 そして、最後がなんともあっけない。 コナリーだからもっと上を望んでしまうのかもですが。。 なんだかこじんまりまとまって、印象の薄い作品だと思いました。 次作に期待。 | ||||
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裁判ものを読むのが苦手で避けてました、画像を通してみると面白いが、いざ文章となると(..) ハラハラ感よりモヤモヤ感満載(笑) マイクル・コナリーのファンですがリンカーンシリーズは無理でした | ||||
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さすがのコナリー作品でした。主人公の弁護士が窮地に立たされる動機づけが意外と単純なもので、作者の手抜きのような気もしますが、手慣れた作風で面白く一気に読めます。 | ||||
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何時もと違ってマイクル・ハーラーが殺人容疑で逮捕され地震で弁護に当たる指向だ!! | ||||
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マイクル・コナリーの作品はすべて読んでます。 時々「あれ?はずれた?」という作品や、そのような場面はちょこちょこあるものの、 総じて、「読んで楽しい時を過ごせました。マイクル、ありがとう!」とアメリカの方に向かって唱えることになります。 今回も、そうしました。 だけど、アメリカの司法制度というか裁判は、小説として読むと面白いし興味深いけれど、 実際に自分が巻き込まれることになったら(そんなことは絶対にないんだけど)、どうしましょう、といつも思います。 以下はネタバレです。 ミッキーは無罪になったけれど、一歩間違えれば有罪になっていました。 アメリカの裁判って、要領が良くて口がうまくてお金がある人が勝つんだな、って いつも思ってましたが、やっぱりそうなんだな、と改めて思った次第。 最後の1ページで「ミッキーは実は犯人だった。トイレの中でにやっと笑った。」と書かれていても、 ちっともおかしくない。 実はこの作品は大どんでん返しで、そうなることをずーっと期待して読んでいました。 「ついにミッキーは越えてはならない一線を越えてしまった!」的な。 (だってハリーだって、いつも「一線は越えない」といいながら軽々飛び越えてるからね。特に近年は飛び越えまくりだから) そんなの、私だけかしら? 勝手に自分がそれを期待していて、そうじゃなかったから、星が一つ減ってます。 ごめん、マイクル。 | ||||
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法廷で有罪かそうでないかは証明されるけれども、無罪であることの証明はされない。有罪ではない無罪(=潔白)を証明することに法廷では使われない。タイトルの意味はそういうことだそうである。 本書はおそらくリンカーン弁護士のシリーズ中ベストの作品となるだろう。ベストでなくても最も印象深い作品であることは間違いない。Most Impressive Work! ぼくは昼間にこの作品を読み、夜にはNetflixで日本語字幕版ドラマ『リンカーン弁護士』のシーズン1(原作では『真鍮の評決』に当たる)を観ていた。この前にはAmazon Primeで『ボッシュ: 受け継がれるもの』を観ていたから、コナリー漬けの幸せに浴していたことになる。どちらもコナリー自身が製作に関わっていることもドラマのテロップから確認できる。 いずれにせよ困ったことにぼくの中ではずっとリンカーン弁護士のミッキー・ハラーを演じるのは、これまでずっとマシュー・マコノヒーだったので、今回のドラマ・シリーズでマヌエル・ガルシア=ルルフォとかなりイメージが変化したことに最初は混乱した。しかしドラマも観続けると不思議なことに、後者の俳優の顔がイメージとなりそのまま現在の小説作品にもその顔でイメージされるようになってしまった。申し訳ないけれども、マコノヒーよ、さようなら。 さて本書『潔白の法則』の凄さである。運転中のミッキー・ハラーがパトロール警官に突然停止を命じられ、ナンバープレートが付いていないことを指摘される。ミッキーが不思議がっているうちにトランクから血が滴り始める。ホールドアップを命じられるミッキーの車からはごろりと死体が。 次のシーンは数か月後、既に収監され容疑者となり何か月か経過したミッキーの境遇。彼の裁判がスタートする。いよいよ本書の主要ストーリーが展開されるのだ。 ミッキーの弁護士は彼自身。容疑者である自分を弁護する。怪しさといかがわしさに満ち溢れる検察側チームに対し、こちらは並み居る仲間(過去妻たち、調査員シスコ、さらに腹違いの兄弟であるボッシュ)たちがミッキーのサイドに加わり、心強い限り。 しかしこの裁判を逆転に持ち込み、真実の究明を完遂するのは相当に難しい。無実であることがわかっている主人公の一人称文体で進む法廷劇。その裏側の駆け引き。何が真実なのかは、最初はとても遠く感じられる。しかしチームの必死の活躍により、徐々に真実が手繰り寄せられる感覚は、本書を読書することにより得られる最大の醍醐味である。 シリーズ最大のピンチだからこそ、得られるミッキーと彼の仲間たち、個人的な女性関係、娘との親子関係等々、プライベートな変化も含めて楽しめるファミリー・ゲームでもある。そして巨悪との命がけのやりとりである。中でも休廷期間に収監を余儀なくされるミッキーに迫る拘置所内の恐怖などは、なかなかシリーズでも味わえない感覚である。 手に汗握る展開といつもながらの法廷逆転ドラマとが融合する近年稀に見る傑作である。コナリーはどのシリーズもハイレベルを維持して疾走する作家だ。つくづくそう感じる。驚愕と尊敬の念を込め、この作家を一作残らず今後も追い続けようと思う。 | ||||
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法廷で有罪かそうでないかは証明されるけれども、無罪であることの証明はされない。有罪ではない無罪(=潔白)を証明することに法廷では使われない。タイトルの意味はそういうことだそうである。 本書はおそらくリンカーン弁護士のシリーズ中ベストの作品となるだろう。ベストでなくても最も印象深い作品であることは間違いない。Most Impressive Work! ぼくは昼間にこの作品を読み、夜にはNetflixで日本語字幕版ドラマ『リンカーン弁護士』のシーズン1(原作では『真鍮の評決』に当たる)を観ていた。この前にはAmazon Primeで『ボッシュ: 受け継がれるもの』を観ていたから、コナリー漬けの幸せに浴していたことになる。どちらもコナリー自身が製作に関わっていることもドラマのテロップから確認できる。 いずれにせよ困ったことにぼくの中ではずっとリンカーン弁護士のミッキー・ハラーを演じるのは、これまでずっとマシュー・マコノヒーだったので、今回のドラマ・シリーズでマヌエル・ガルシア=ルルフォとかなりイメージが変化したことに最初は混乱した。しかしドラマも観続けると不思議なことに、後者の俳優の顔がイメージとなりそのまま現在の小説作品にもその顔でイメージされるようになってしまった。申し訳ないけれども、マコノヒーよ、さようなら。 さて本書『潔白の法則』の凄さである。運転中のミッキー・ハラーがパトロール警官に突然停止を命じられ、ナンバープレートが付いていないことを指摘される。ミッキーが不思議がっているうちにトランクから血が滴り始める。ホールドアップを命じられるミッキーの車からはごろりと死体が。 次のシーンは数か月後、既に収監され容疑者となり何か月か経過したミッキーの境遇。彼の裁判がスタートする。いよいよ本書の主要ストーリーが展開されるのだ。 ミッキーの弁護士は彼自身。容疑者である自分を弁護する。怪しさといかがわしさに満ち溢れる検察側チームに対し、こちらは並み居る仲間(過去妻たち、調査員シスコ、さらに腹違いの兄弟であるボッシュ)たちがミッキーのサイドに加わり、心強い限り。 しかしこの裁判を逆転に持ち込み、真実の究明を完遂するのは相当に難しい。無実であることがわかっている主人公の一人称文体で進む法廷劇。その裏側の駆け引き。何が真実なのかは、最初はとても遠く感じられる。しかしチームの必死の活躍により、徐々に真実が手繰り寄せられる感覚は、本書を読書することにより得られる最大の醍醐味である。 シリーズ最大のピンチだからこそ、得られるミッキーと彼の仲間たち、個人的な女性関係、娘との親子関係等々、プライベートな変化も含めて楽しめるファミリー・ゲームでもある。そして巨悪との命がけのやりとりである。中でも休廷期間に収監を余儀なくされるミッキーに迫る拘置所内の恐怖などは、なかなかシリーズでも味わえない感覚である。 手に汗握る展開といつもながらの法廷逆転ドラマとが融合する近年稀に見る傑作である。コナリーはどのシリーズもハイレベルを維持して疾走する作家だ。つくづくそう感じる。驚愕と尊敬の念を込め、この作家を一作残らず今後も追い続けようと思う。 | ||||
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<ミッキー・ハラ―>シリーズ6弾。前作『罪責の神々』で、本シリーズは最後かと感じさせられていたが、久々の再開だ。 内容紹介にもあるが、ここではハラ―が殺人の罪におとしいれられる。彼は自らを被告人兼弁護人とするが、収監されているので作業には制限がかかるし自らの身の危険もある。 相手は小憎らしい女検察官や市警、FBIも。弁護士人生にも危機が迫る中、ハラ―は奮起してとにかく頑張る。さらにチーム<ハラ―>が離婚した妻も含めてかつてないほど結集しサポートする。異母兄ハリー・ボッシュも登場。 私は本来単純で率直な文章で綴られアクションに満ちた小説が好きなので、だらだらと進行し言葉尻を捉え揚げ足を取るような法廷ものはあまり好まない。だが、本シリーズは読みやすい。おもしろい。メンバーがお馴染みだというのも一因だが、内容的にもリーガル・サスペンスとして最高だ。やっぱりマイクル・コナリーはすごい。まず期待を裏切られないのだ。本作品はシリーズのなかでも特によかったと思う。 翻訳の古沢氏が使う文章には独特の癖がちょくちょく見受けられたが(何度かレビューに記述した)、今回はそれをほとんど感じなかった。 ミッキー・ハラ―自身魅力的で、女性の影には事欠かない。私の中では映画版のマシュー・マコノヒーのイメージがそれをさらに強化している(訳者あとがきによると、今度はテレビドラマ版で別俳優がハラ―役を演じ近日ネットフリックスで放映される予定とのこと)。 次は2作続けて、ボッシュ&バラードのシリーズが控えているとのこと。楽しみに待っている! | ||||
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コナリーの翻訳としては、「警告」(2021/12月)以来、そして”リンカーン弁護士”シリーズとしては、「罪責の神々」(2017/10月)以来になりますが、新しい翻訳(シリーズ6作目)「潔白の法則 リンカーン弁護士 上・下 "The Law of Innocence"」(マイクル・コナリー 講談社文庫)を一気に読み終えました。 のっけからミッキー・ハラーが殺人容疑で逮捕されますが、彼は高額な保釈金ゆえに収監されることになります。そして、その状態のまま裁判で自らの潔白を証明せざるを得なくなります。敵は、鬼神の如き検察官、ダナ・バーグ。 リンカーン弁護士・ハラーは、殺人容疑に加えて、看守、収監者からの脅威を受け、「家族」を含むあらゆる喪失という絶対絶命のピンチに立たされることになります。尚且つ、バックグラウンドでは、2019/12月、"武漢"で謎のウィルス疾患が発生したという現実的な「パンデミック」に晒されながら。 まあ、これ以上リーガル・スリラーの詳細を明かすことはできませんが、読者は一つのサスペンスにもう一つのサスペンスが載り、その増幅されたサスペンスに更により大きなサスペンスが縦割りすることで、巻置く能わざる展開に否が応でも巻き込まれることになります。特に今回はページを捲りたいという思いとは裏腹に、小休止したいという願望が募りました。それは、あたかも今回の判事、ウォーフィールドが法廷で<休廷>を宣言するのと似ているものかもしれません。読者もまた、事件を精査する時間と少しの休息が必要になるのでしょう。 事務所のパートナー・ジェニファー、ハラーの最初の妻であり、検察官のマギー、一人娘・ヘイリー、ハラーの元恋人・ケンドールら女性陣とハラーとのやり取りが読ませどころでもあります。(小さなサスペンスが小出しに加わり続けます。) そして、無罪と潔白について頭を過ぎるすべてのこと、その「潔白の法則」について語り続けるミッキー・ハラーの一人称は、ヒリヒリするような緊張感と共に恐怖に震えながらもそれに打ち勝とうとする潔白への強い思いを描いて、いつものことながら見事なリーガル・スリラーに仕上がっていると言わざるを得ません。 *脇役として登場するボッシュの扱い、或る警察官に纏わるディティールについて少し不満が残りましたが、目を瞑りましょう。 | ||||
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