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爆弾
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爆弾の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全109件 101~109 6/6ページ
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呉さんは初読 ミステリーより文学性を大事にするタイプかと思っていたら全く違って次々と場面が変わるエンタメ作だった 取調室で不気味なおっさんに個性豊かな刑事連が翻弄される会話劇と都内各所で爆破事件が起こるスペクタクルと女性の制服警官の活躍もあって映画化に向いてそうだけどすんごいダサいタイトルに変えられそうだからやめたほうがいいかも | ||||
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皆さんのレビューがイマイチだったので期待していなかったのだが読んでみたら夢中でページを捲りました。 人によってはスズキと刑事の会話が退屈に感じるのかもしれないけど、会話の中に爆弾設置場所のヒントが隠されているわけだから刑事はそれを聞き逃すまいと必死だし、でもスズキの話に返事もしなきゃいけない、かなり緊張感があって面白い。 そして、読者も見事に騙されてしまう仕掛けがあります。 そんな数々の伏線が貼られている中、登場人物それぞれの思い、気持ちの変化などもうまく書かれていました。 悪とは何か、正義とは何か、という使い古されたテーマにも関わらず、随所に新しい試みが見られる小説だと私は思いました。 ラストも良かったです。 馴れ合うわけではないが、皆が抱えてる黒いもの、贖えない誘惑、納得できる見事な決着。 法廷劇などが好きな方はこの会話を楽しめるのではないでしょうか。 先の読めないスリリングなお話でした。 | ||||
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酔っ払いで連行された男が取調べ中に、霊感と称した爆発予告をし、その爆発が実際に秋葉原で起こるところから一気に物語が加速していく。 最悪の事態を想定して最善を尽くすという特殊班、目の前の命を救うことに必死な交番勤務の警察官、何のために働いているのか分からない自己満足で独りよがりの刑事など、個性豊かな警察組織の面々が、スズキが用意した大掛かりな仕掛けに立ち向かってく展開は読み応えがあった。 都内のどこに爆弾が仕掛けられているか分からない緊迫感の中、スズキの人を喰ったような話しっぷりが気持ち悪く、読んでいくのがとても疲れる。 ただ、この話の中にも爆発時刻や爆弾の場所などのヒントが散りばめられていて、意味のない話の中から、意味が隠されている言葉を見つけていくのが大変だった。 情報ゲーム自体は楽しめるのだが、いかんせんスズキとの会話がまどろっこしく、無邪気な笑い声や態度が本当に不快に感じくらい異常で怖かった。 ミステリ好きでも評価が分かれると思う作品だった。 | ||||
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恥もプライドも失うものもない。 そんな爆弾魔の容疑者、スズキタゴサク。 こんな奴の取調べはなかなかうまくいきません。スズキに翻弄される場面がしばらく続いて、怒りが膨らんでいきます。 ところが、途中から「命の選別と正義」という重要なテーマがこのクソ野郎から投げかけられます。 正義を振りかざす警察も、これには戸惑います。 読んでいると、自分の中にも知らないうちに、命の選別をしてしまっていることに気付かされます。 このレビューは直木賞発表前に書いていますが、もうこれが直木賞でも全然おかしくありません。 スズキへの取調べから、我が身を振り返ることができます。 もちろん、爆弾ミステリーとしてもよくできていて、読み応え十分です。 | ||||
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直木賞と言うより、「このミステリーがすごい」の候補と思っちゃいました。 | ||||
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本作のような場合、霊感で爆弾テロを予言するスズキタゴサクのキャラクターが最重要なことの一つと思いますが、その点は良く書けているのではと個人的には思いました。 スズキには必要な不快さや気味悪さは備えていますし、ややくど過ぎると感じた警察との言葉の応酬も、このぐらいでなければ、逆に物足りなさを感じるかもしれません。 爆弾テロの真相も、警察側の様々な事情・心情も巻き込んで、ミステリーとして望む期待に応えるものでした。 | ||||
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スリリングな謎解きミステリーはどんどんエスカレーションしていく。 ずっと動機はつかめない。 倫理と道徳に対峙しつつ、弄び、心を貶め、揺さぶっていく。 次から次へと刻々と迫る恐怖のなかで、惨状は伝えられてくる。 心は翻弄され崩壊してしまう緊迫感のなかで、果たして”正義は守れるのか”を問いかける。 | ||||
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爆弾予告をする男スズキが警察署で警官の追及をのらりくらりとはぐらかしているさなか、次々と都内で爆弾が爆発する。 スズキの求めていることが不明な中ストーリーが進み、警官の心情描写も相まって、混乱の中物語は進み惹きこまれる。 劇場型犯行へと姿を変えていき中々真相が見えてこない中、中盤以降の展開で一気に動きが加速していく。 スズキ自体がいわゆる一般的なイメージの爆弾犯人とは遠いため、どこか緊迫感が欠けているのが他のこの手の小説とは毛色が異なる。 とは言え緊迫感がないのが悪いわけでもなく、十分読者を物語に入り込ませる手腕は流石である。 | ||||
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ある事件で、風体の冴えない男が捕まった。スズキ・タゴサクと名乗る男は、爆弾の爆発を予言するが誰も信じない。しかし、実際に爆発起こったことで一気に事件が急展開する。 スズキののらりくらりの態度に翻弄される警察だが、事態は急速のその深刻さを増していく。 果たしてスズキの狙いとは、、、、という話。 一見ありがちなストーリーっぽいが、中盤からのストーリーの急加速と、様々な登場人物も描き方が秀逸で、途中から本を置くことができなくなるくらいの内容でした。 呉氏の作品の中では、今までで1番強烈で面白かったと思います。 スズキの描写や考えのみならず、対峙する警察官や関係者の人間模様や背景も良くできており、装丁は地味目ですが、なかなかのジェットコースターぶりです。 最後のページまで、目が離せない作品となっていて、かなりお勧めできます。 | ||||
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