■スポンサードリンク
(短編集)
半鐘の怪 半七捕物帳ミステリ傑作選
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
半鐘の怪 半七捕物帳ミステリ傑作選の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『半七捕物帳』の初出は1917年というから、優に百年前の作品。なのに文体も、ましてやストーリーも全く古びていないのは驚くべきことだ。私は、以前に光文社文庫版で全話通読しているが、予想と全然違って吃驚した覚えがある。その少し前、剣豪小説として名高い中里介山『大菩薩峠』を初めて読んで、講談話のような “ですます調” に『半七捕物帳』とは真逆の意味で吃驚したばかりだったので、一際印象に残ったのだろう。 だから、未読の方に本書を薦めるに吝かではないものの、ちょっと引っ掛かる。『半七捕物帳』傑作選ということなら、ほんの数年前(正確には2019年11月)に宮部みゆきを編者にした一冊が新潮文庫nexから既に出ているからだ。収録話数はこちらの方が多いにしても、雰囲気を知りたいなら宮部版で十分だし、何より価格が半値以下。物語世界を堪能したいなら、光文社文庫版で全話読破するもよし。 思えば創元推理文庫も「傑作選」がよくよく好きなようだ。眠狂四郎も木枯し紋次郎も銭形平次も、ちょっと名の知れたシリーズ物なら揃ってる。入門編として有難いときもあるわけだけれども、類書がいつ出ているかくらいは配慮して刊行して欲しい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!