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遠巷説百物語
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遠巷説百物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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おもしろいんだけど、厚さばかり京極夏彦で、最近の作品、内容は薄くないですか? | ||||
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シリーズ六作目だ。今回は遠野が舞台である。怪異譚が伝わる草深い田舎というイメージだが、実際はむしろ発展した土地だったらしい。物流の拠点で人の往来が激しいから、色々な土地の風聞が流れ込んだのだと。言われてみれば納得だな。 士分ながら無役の冲方祥五郎は、探査役として百姓の乙蔵から奇異な噂話を聞き取る。 不可思議な妖怪の話は、長耳の仲蔵が仕掛けたトリックだった。 切なく不幸な事実を、妖怪を介することで不思議話に変化させ、決着をつける。 従来のシリーズとほぼ同じパターンだ。「歯黒べったり」「磯撫」「波山」「鬼熊」の四篇は本作の特色が良く出た佳作だ。特に「磯撫」の怪魚と「波山」の怪鳥がいい。 「譚」で伝説を語り、「噺」で表面に現れた事象が伝えられ、「話」で仕掛け人が登場して真相を明かす。ユニークで趣に富んだ構成である。 後半の「ツツガ虫」と「出世螺」はひとつの話だ。スケールが拡がり過ぎて、かえって面白みが乏しい。 百物語シリーズ愛読者への嬉しいプレゼントだ。 馴染みのない人は、過去の既刊本を先に読んだ方がいい。 | ||||
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