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雷神
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雷神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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道尾氏の作品を読むのは初めてです。 書評が良いと思い、購入しました。ミステリーファンでもあります。昭和の混乱した時代、一家に起こった辛く悲しい出来事、それらが尾を引き、30年後再び惨劇が起こるという内容でした。30年後、訪ねた生まれ育った村で次々起こる事件は、彼らの想像を超えたもののようにも感じます。何とも、この一家が悲惨で悲しいと感じました・・。途中から出てくる「写真家の彩根」の存在がちょっと気になりましたね。私的にですが、彩根という人物が、ちょっとでしゃばり過ぎの様な・・気がしました。それで、星4個にしました。一気に読める作品で楽しめました。 | ||||
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非常によく練られているミステリーだが、正直好みではないかな。 理由は大まかに三つ。 まず、基本的に地味。 9割方、雷が多いある地方の神社と、周辺里山での話。 土着の祭り、風習、地方ならではの閉塞感が本作の背骨にあり、都会的要素や 爽快な感じは無い。 話しの核となる雷と、どこか雨の臭いが混じる湿った空気に包まれており、 スカッとした青空を感じるシーンは皆無。 それと、時系列の変化が鬱陶しい。 「過去に起こったこの出来事、実は…」といった話なので、時系列が前後しつつ 話が進むのは仕方ない。 ただ本作は時系列が複数存在し、またその順番もキーポイントだったりするので、 正確に把握していないと物語に浸れないのだ。 途中読み手が順番を整理するのを助けてくれるくだりがあり、著者の親切さも 窺がえる。 それでもこうした、時系列の整理を要する読書って、正直面倒。 当方が単にアホなのかもしれないが、今一つ読書リズムに乗りづらかった。 三つめは、ひたすら答え合わせをしているような、長いラスト。 謎があって、それを回収し、答え合わせをするのがミステリー醍醐味。 そういった意味では王道なのだが、本作はとんでもなくピース数の多いジグソーパズルの様。 好きな方はたまらないかもしれないが、「これ、ピース多すぎねぇ?」が偽らざる感想。 先日著者がラジオで言っていたが、本作はプロット(設計図)だけで本一冊分くらいの 分量に成ってしまったそうな。 いろいろケチつけたが、最後に胸がキューっと締め付けられたシーンを。 行われなかった姉の誕生日パーティ。 手がつけられていない紙コップやポッキーを片付ける姉。 貯金を叩いて買ったプレゼントの筆入れは、結局渡せなかった。 ぼくは誕生日パーティに来なかった人たちを、姉をからかったかもしれない人たちを、 殺したかった。 このシーン、なんか刺さったなぁ。 本来は星3個だが、このかなしい情感が素晴らしいので星4個。 | ||||
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著者自身も激推しも納得の傑作。 まさに横溝的世界の古めかしい舞台設定がまずいい。令和の今、よくこの設定にしたなあ、と思う。 個人的には大好きだけど、 凝らされた仕掛けと伏線がたたまれていく後半〜ラストも、悲しいながらもぐいぐい読ませる。 他の人も言っているように、ツッコミどころはあるのだけど、まあ、いいかな。 そんでもって、最後の1ページはマジ、すごい破壊力(涙 | ||||
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何層にも絡めていったトリッキーなミステリー。 前段の事故案件からのトリッキーな切り返し。 てっきり犯人だと思いこまされてしまうトリッキーな流れ。 ベールに包まれたナゾを追うごとに、新たなトリッキーが突出する。 村の慣わし、雷に起因するノスタルジックな空間がトリッキーさを炎上させる。 そして、最後の最後の最後で落とされてしまうトリッキー。 | ||||
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切なくて悲しい話です。しかしその幾重にも連なる悲劇がこの作品に秀逸な奥行きを持たせている気もしました。僕の道尾秀介作品ランキングでは『向日葵の咲かない夏』に次いで2位の作品です。でも「この世には、どんな神様もいない」という一行には参ったね。 | ||||
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これでもか、というくらいの偶然が重なります。 この作品以上に、偶然やご都合主義的な展開の作品はみたことがない。 個々のピースは良さそうなのだが、やり過ぎて冷めてしまう。 偶然の嵐に、食傷気味です。 | ||||
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楽しみにしていた道尾さんの新作です。 まさか…こうならないよね?と不安な気持ちそのまま、又は更にその上をいく展開でした。 ドキドキしながら一気に読めます。 舞台となる新潟県羽田上村は架空の場所ですが、雷の多い村のエピソードがどれもリアルで、好奇心も刺激されます。 辛い展開が続きますが、夕見が前を向いて過ごしていこうとしている繊細な描写など、美しくほっとできる場面もあります。 全て絡み合うラストを読み終え、しばらく放心状態…今のこの日常について色々と考えざるを得ません。 貴重な読書体験でした。 細かい繋がりを確かめながら、もう一度じっくり読み返したいです。 | ||||
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軽量で、とても使いやすくて、大満足だそうです。 | ||||
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道尾さんのキャリアハイとか会心作とかの煽りで、期待が大きくなり過ぎたのかもしれないが、やや残念な仕上がりだった(道尾さんとしては、です)。かつての『カラスの親指』や『向日葵の咲かない夏』のような、唖然としてしまう展開ではなく、一口に言って、小粒。 舞台も寒村と家族間に限られているし、事件そのものもスケールが小さい中で、文字の改変や記憶喪失をうまく使って、さちんとした良作に仕上げている。でも道尾ミステリーの魅力である驚きは少ない。 ほかの作家さんが書いたのなら、かなり評価できるが、道尾さんの作品としてはエースではない。 登場人物の行動にご都合主義という批判があるが、これはまあ仕方ないでしょう。ミステリーはそもそも無理な作りものであり、そこを楽しむもの。ミステリーにリアリズムを求めすぎると、地味な警察小説しか存在できなくなるわけだし。 | ||||
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・現在、過去に色々な事件、事故が頻発しすぎてリアリティに欠ける。(姉と自分が落雷に合う、母親が不審死、妻が事故死。詰め込みすぎでは?) ・娘が子供のときに誤って落としてしまった植木鉢が原因で妻が無くなった事、そこまで娘にひた隠しする必要がわからなかった。それを脅しのネタにするのもよくわからない。 ・あいかわらず情景描写がイメージしにくい。 ・あの三人でかつての事件をインタビューするのはさすがに無理がある。こういう時って当事者ではない夕美一人で行うのがミステリーでの定石では?当事者の二人がのこのこついていくならインタビューする意味って・・・? 色々無理があるのでなかなかページが進まなかったです。 | ||||
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展開にはらはら… 期待通り、読みごたえがありました。 一気に読みました。 | ||||
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本年度前半の話題作の筆頭に挙げられる一冊です。著者の道尾秀介氏にとっても自信作だったのでしょう。このアマゾンの欄にご自身登場して自信作である旨を語っています。実際骨太な作品構成には感銘を受けました。主人公の妻の事故死と31年前に起った殺人事件が絡まりあうように進行していくパターンはハードボイルド的(チャンドラー的といってもいいかも)なものを感じさせると同時に、田舎の小さなコミュニティーの中で起った怨念の絡まる事件として横溝正史的な手法も取り入ているのが凄いところです。一方で変に時間軸をいじることなく、その間に起きた事件(たとえば中越地震など)も上手く物語りに取り込んでいます。物語の随所に散りばめられた前振りも見事で、思わず何度か読み返してしまいました。みなさんにも是非ご一読をお勧めしたいと思います。 しかし一方疑問点・不満点がなかった訳ではありません。これ以下はネタバレになってしまいますので、本書をお読みになる予定の方には飛ばしていただいて、読後感として賛否を伺いたいと思います。 疑問点はどれも作者がこの物語を成立させるために必要とした部分だったと考えられるので、つらいところなのですが、まず主人公と篠林雄一郎は主人公が埼玉で経営する小料理屋で実際に会っているという点です。この物語は篠林が主人公幸人とその父南人を誤認するところから始まるのですが、この時点で43歳(もしくは44歳)の主人公と、生きていれば70歳を越えているはずの南人を間違えるでしょうか。電話の時点ではわたしたちの日常でも父子の声がとても似ていて間違えるということは時に経験するところですが、この場合は実際に会って、しかも言葉を交わしているんです。これがなければ物語が進行しないことは分かりますが、ちょっと無理があったのではないでしょうか。しかしこれなど別の進行のさせ方もあったのではと思われます。 第二は希恵の母容子が当時取った行動です。このキノコ汁には白いキノコも入れる習慣があったとはいいますが、このひとはキノコ産業を主産業のひとつとする羽田上村で代々神主を務めてきた家系のひとで、毎年行われる神鳴祭ではキノコ汁を作ることが恒例になっていたのです。ひと目見ておかしいと思わなかった方が不自然なのではないでしょうか。しかも主人公の姉に手紙を書いてそのあと自死してしまいます。こうした寒村で神主を務めてきた身として特殊な精神状態にあったとされていますが、彼女も地場産業に関わってきたプロのひとりとして、非常退避的行動(つまり汁をすててしまうとか)を取らなかったことの方が不自然だと思いました。もっともこれも容子がうまく立ち回っていたら事件そのものが起らなかった訳で、作者としてはつらいところだと思いますが... あえて付け加えれば、主人公の娘夕見の行動パターンもあります。この娘は頭も切れ、行動力もある娘として描かれていますが、であるとすると15年前の母の交通事故について何も調べなかったのでしょうか。警察や事件関係者が黙っていたとしても、こうした事件をマスコミが報道しない方がおかしいと思います。もっともこの点もあまり突っ込むと物語そのものが成立しなくなってしまいますのでしかたがないとは思うのですが。 不満点を挙げるとすると、これは何人かの方々がすでに述べておられますが、写真家でいわば“事件ハンター”ともいえる彩根が都合良く登場して、進行役・まとめ役を勤めてしまっている点です。たまたま彼が羽田上村に調査に来たタイミングと主人公たちの行動が一致しているだけでなく、夕見の尊敬する写真家の息子だったりと、偶然にしても少し出来過ぎている点も気になりますね。人物の設定はともかくとして、わたしもミステリーファンのひとりとして、こういう人物がいてくれた方が作者としてはずっと物語が書きやすいというのは理解できるのですが、やはりこの人物は登場させるにせよ重要な脇役程度にととておくべきだったのではないでしょうか。黒澤宗吾が死んだ段階で主人公はほぼ自力で真相に辿りついていたわけで、彩根がいろいろとまとめ役いなってくれる必要はかならずしもなかったのではないでしょうか。 長々と書いてしまいました。疑問点や不満点ばかりを書き込んでしまいましたが、逆にいえばそれだけものを考えさせる作品だということで、この作品がそういったレベルの作品であることを逆にのべているのだとご理解下さい。重ねて、ご一読をお勧めします。 | ||||
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最高に面白かった!まさかこうなるとは…予測不可能! | ||||
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道尾さん待ってました!道尾さんWORLD全開です。 重たくて気持ちが下降気味になりますが、ストーリー展開に今回も圧巻です。 面白いです。 | ||||
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ストーリーが無理矢理過ぎて共感出来ない。 | ||||
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15年前に起きた交通事故の真相を知る見知らぬ脅迫者から身を隠すため30年ぶりに故郷を訪れる主人公たち しかし、彼らが30年間故郷を訪れなかったのにはある理由があったー 誰が罪を犯し、誰を救おうとしていたのか、30年前に起きた事件の真相を探る彼らに果たして救いはあるのか 先が気になりあっという間に読んでしまうこと請け合いです面白かったです ただヘビーな結末を望まない方は最後のページをめくらない方がいいです真面目な話し冗談抜きで そこで読み終わっても何の問題もありません | ||||
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夢中になりすぎて、あっという間に過ぎ去っていく384ページ。 帯に”ミステリの神業を見よ”とありますが、確かに本書は並のミステリー小説とは一線を画す完成度だと思います。 道尾氏の作品という事もあり、何らかの叙述トリックや仕掛けが用意されているのだろう、と予測しながら読みましたが、事前にそうした予想を立てておきつつも、見事なまでに予想と期待の遥か上を行かれます。 事前情報を得ずに、とりあえず読み始めて欲しい。拍手。 | ||||
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道尾先生の小説は、道尾先生が楽しみながら描いている様子が字面から読者に伝わってくるのが読んでて堪りません(^ ^) ですが、終盤以降の怒涛の展開と終章でのネタばらし。特にネタばらしが長すぎるー。 あと突然現れた謎の探偵役の人物と、キーパーソンでもある主人公の娘の夕見の性格も何だかいけすかない。 文字パズルとでも言うべきネタバレは割と早くに解りました。 ラスト一文の衝撃は、残念ながら私には感じられず。終章でのネタばらしに興醒めしてたせいもあるのでしょうか。取って付けたように感じられてしまいました。オマケ的な感じとでもいうのかな。 湊かなえの初期作のような全て覆る激震はありませんでした。 | ||||
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主な舞台である田舎の寒村の風習や気候などの作り込みが抜群に上手く、それが見事なまでにミステリーならではの謎解きの魅力と結び付けられています。 勘のいい読者なら事件の背景は予想がつくかもしれませんが、果たして作者の意図した伏線をどこまで回収出来るか、読む楽しみの一つです。 もしかすると、人によってはアンフェアに感じるところもあるかもしれませんが、それも楽しい。いずれにしても精緻に練り込まれ考え抜かれたミステリーであることは間違いないと思います。 | ||||
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