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沈黙



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沈黙の評価: 4.41/5点 レビュー 388件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.41pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全337件 321~337 17/17ページ
No.17:
(5pt)

あまりにも重い

タイトルの、沈黙の主体は誰なのか?
神が黙して語らず、信仰を失っていくとだけ
捉えて終わっても良い作品とは思えない。
文章ひとつひとつの読み解き方で、
様々なメッセージが伝わってくる。
重苦しく、魂の底へと響いてくる作品だが、
読みにくいというわけではない。
むしろ、文章は平易で読みやすく、
まっすぐ心に伝わってくる。
万人にお薦めできる文学作品である。
沈黙 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:沈黙 (新潮文庫)より
4101123152
No.16:
(5pt)

神の声は聞こえているのかも

この小説は、なぜ神は沈黙しているかという問いに、1つの答えを出した作品ではないかと思います。
神はなぜ沈黙し続けるのか?
でも本当は、神は沈黙せずに、たくさんの人間に答えを与えてくれているのかもしれません。それをわかろうとしないのは、人間の方なのかもしれません。
たとえば道端で困っている人がいて、それを見たとき、神様にあの困っている人を助けてと祈ったとします。しかし、祈っても神は降りてきて、その困っている人を助けてはくれないから、神は沈黙ばかりしていると思うかもしれない。しかし、困っている人を見たときに、自分の心のなかに、一瞬でも僕が困っている人を助けてあげればという思いがあるとしたら、それが神の答えではないだろうか。
人間が神に祈り、その神の!答えが、その困っている人をあなたが助けてあげなさいという答えなら・・・
もしかしたら、沈黙しているのは神ではなく、人間のほうなのかもしれません。この小説を読み終えて、そんなふうに感じました。
沈黙 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:沈黙 (新潮文庫)より
4101123152
No.15:
(5pt)

ノーベル文学賞は?

布教のために命がけではるばる渡来したカトリックの聖職者が、その不屈の信仰にもかかわらず、幕府の弾圧の前に遂に棄教させられる苦悩。一途に救いを求め縋る宣教師に神は、ついに『沈黙』したままである。いかにカトリック信者だったとはいえ、遠藤周作のペンは、この期に及んでも沈黙する神の前に悶える、四百年前のポルトガル人宣教師の精神世界を、恰も神に催促するように描き出している。狐狸庵先生の言動に騙されてはいけません。あの飄々とした雰囲気からは想像も出来ない思索の深さは、最近の作家からは期待できないものだ。ノーベル文学賞は故人には受賞できないものだろうか?
沈黙 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:沈黙 (新潮文庫)より
4101123152
No.14:
(5pt)

ノーベル文学賞は?

布教のために命がけではるばる渡来したカトリックの聖職者が、その不屈の信仰にもかかわらず、幕府の弾圧の前に遂に棄教させられる苦悩。一途に救いを求め縋る宣教師に神は、ついに『沈黙』したままである。いかにカトリック信者だったとはいえ、遠藤周作のペンは、この期に及んでも沈黙する神の前に悶える、四百年前のポルトガル人宣教師の精神世界を、恰も神に催促するように描き出している。狐狸庵先生の言動に騙されてはいけません。あの飄々とした雰囲気からは想像も出来ない思索の深さは、最近の作家からは期待できないものだ。ノーベル文学賞は故人には受賞できないものだろうか?
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No.13:
(4pt)

神の沈黙

人は窮地に追い込まれたときに神にすがり奇跡を乞う。しかし、キリスト教に限らず神が目の前に現れ、その窮地を救ってくれるということはない。命さえ投げ打つような強い信仰心を持つ者にも、必ず奇跡が起き神が救ってくれるということはない。自分がなぜこんな目に会わないといけないのか?!どうしたらこの暗闇から救ってもらえるのか?!奇跡を望むが、奇跡は起きない。ではなぜ人は信仰心を持つのか・・・信仰が与えるものは一体何なのだろうか。宗教を持つ人にも持たない人にも色々考えさせられる内容です。
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No.12:
(5pt)

文句ないです

これは文句ないです。神はいるのだろうかという宗教的?な問いかけも考えさせるし、小説として読み手をあきさせないストーリーだと思います。
 「ああ、最後こうなっちゃうのか。」とため息混じりに読んでしまいましたし、逆に「しょうがないのかな。」といった気持ちもありました。そして「神って罪な存在だな」と思ってしまいました。
 
 私はあの主人公に神に縛られず自分の考えに従って生きればよかったと思いました。神に従うから苦悩があるわけで、彼はもともと素晴らしい人間です。だから神に従わなくても善行をしていたと思います。
 
 この本の解説には「遠藤周作はドラマチックな作家である」と書いていましたが、私はその通りだと思います。
 結末が全く想像できなかった。本ァ?テレビを見ている途中で結末がわかってしまう事はよくありますが、この本は想像できませんでした。
 
 詳しくいうと、「なぜそういう結末になるのか?」という部分が非常にすっきりしているのです。だからなんの疑問点も持たずにこの本の「問いかけ」みたいな点を考えられる。
 
 
 もしも自分が読んだ本に文句をつければすんなりと共感できないと思うのです。簡単な勧善懲悪ものや映画などでは主人公に簡単に感情移入できますが、こういった純文学というか人間の繊細な心の問題で共感をもつことができるとは素晴らしい本だと思いました。
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4101123152
No.11:
(5pt)

泣けた

高校生の頃読んだのですが、今の所私の中では1番の小説です。困った時に神頼みをしても、神はなんにも答えてはくれません。それで、この世には神も仏もないと思っている人に読んでほしいです。
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No.10:
(5pt)

永遠のテーマ

日本に於けるキリスト教弾圧。「形式的にだけ踏めば許す」という踏絵への甘言。なおさら踏むわけにはいかない心情、心理。どんなに祈っても助けてはくれないキリスト。信仰とは、神とは、キリスト教とは一体何なのか?どんな不幸な結末も神のおぼしめしと割り切るのか?私は小学校から大学までキリスト教の教育を受けてきているが、常に信仰に対する数え切れないほどの疑問があった。それらに、正しいかは分からないが一つの答えをくれた本である。あなたは考える教徒か、盲目な信者か?が問われる。
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No.9:
(4pt)

歴史の真実

隠れキリシタンと聞いて私達は踏絵ぐらいにしか思いつかない。ところが執拗なまでの虐殺と拷問、これが真実なのかあまりのことに愕然とする。人間の本当の強さとは、と問い掛けている。現在のクリスチャン必読。
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No.8:
(5pt)

迫害と殉教と棄教の時代

ラディカルな時期の遠藤周作のいちばん重要な作品と敢えて云いたい。敬虔なクリスチャン作家としては、書くことに勇気のいる小説だと思う。日本の信者にとっては受け入れられない問題もあるのではないか。母なるマリアが信仰の中心とならざるを得ない迫害と殉教と棄教の時代。あまり触れてほしくない題材だ。はるか2000年前の時代ならともかくこの背景はたかだか400年前の事。イエスを信じること即、残虐な死を意味する場で思慮深い宗教指導者が周囲の複雑な思考回路を持つ為政者のなかで何を感じ取っていたか。そして何故生き続けている必要があるのか、そういった心理ゲームを考える楽しみもある。これは純粋に小説として優れた作品であって、日本のキリスト教史などとはくれぐれもお考え無きよう。
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No.7:
(5pt)

永遠のテーマ:神はどうして沈黙するのか

信者が弾圧され苦しめられているのに、神はどうして沈黙するのか。
遠藤周作氏が追究しつづけた、そして宗教永遠のテーマだろう。
「まいろや、まいろ、パライソへ」
海の中で十字架に磔にされた信者が、満ち潮とともに命の最後のともしびが消える直前に歌う。
読んでから数年が経つのに、今でもこの歌が頭の中から離れない。
そして「神よ、あなたはなぜ沈黙するのですか」という言葉も。
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No.6:
(5pt)

信仰心の危険性

私は宗教の、1人の人を尊敬し崇拝するということに危険性を感じます。自分自身に起こった幸・不幸は誰かのせい・おかげなのでしょうか。それによって本来感謝すべき生きている周りにいる人々、周りを取り巻く環境、その環境を生み出してくれた人々に感謝するということを少し忘れてはいないでしょうか。極端に言い過ぎたかもしれませんが信仰に対する使命感は時に盲目になるおそれがあり、もしその信仰心に疑問を感じたら強い絶望感と孤独感が生れ・・・。しかしなんと言っても当時のキリスト教弾圧は背筋が凍るほど厳しく恐ろしく本を読みながら涙が溢れてきました。日本で起こった出来事、日本人として必ず読むべきだと思います。この事実を実際本に書くということは
タブーであったと思います。とにかく読んでよかったです。どの登場人物も自分の心にあてはまり、最後にはっと気づくことがあります。
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No.5:
(5pt)

沈黙のもたらす意味

日本人の特質のひとつに自己表現をしないことがあります。わたしはこれを読んだとき、沈黙とは神がそうであるかどうかという問いかけと同時に、人々、いや日本人社会がその沈黙のなかにいるものと感じました。どうしてこの本がキリスト教文化でない日本人に親しまれているのかは、作者が沈黙というとても普遍的な言葉を使っていたからでしょう。とても読みやすく、登場人物がまるで本当にいたような気さえしてきます。
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4101123152
No.4:
(5pt)

不思議

神を信仰の対象としない私にとっては不思議なことだらけです。「信者は踏絵を踏んではいけないのか」「目の前で死んでいく人を救うよりも多くの人の信仰を守ることが大事なのか」「何度も自分を裏切る人をも愛さないといけないのか」
しかし、作者は宗教の無力さを書きたいわけではなさそうです。主人公は踏絵を踏んだあと、それまでとは違う心境でキリストを愛しています。それが重く伝わってくるのが不思議です。
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No.3:
(5pt)

カトリック作家遠藤周作の代表作

本当の信仰とはなにかという究極の疑問に迫る1冊です。 きびしい拷問が怖くて、何度もキリストを裏切る弱者をやさしく、そして重い沈黙をもって見守る神。自分の教会の信者を助けるために棄教を迫られるバテレン。 遠藤周作は生涯をかけて、「神の沈黙」に取り組み続けました。この本は、その代表作です。
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No.2:
(5pt)

気質の違い

この作品で最も興味深かったのは日本人とヨーロッパ人の信仰の受け入れ方の違いを深く表現している点でした。鎖国という強烈な弾劾よりも絶望的な、日本人の「キリスト教の根を腐らす土壌」というものを目の当たりにした宣教師達が棄教してゆく描写は氏の多くの作品の中で見られる大きなテーマだと思います。
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No.1:
(5pt)

強さと弱さの裏表

キリスト教禁止時代、強い意志を以って信仰を貫こうと業苦に耐える主人公宣教師と、迫害の責苦にたやすくくじけ裏切る薄弱な準主人公信者。  主人公の心の動きを追って行くに従い、それら強さ弱さが対極に存在する絶対ではなく、表裏一体の紙一重に位置しているのではなかろうかと感じさせられる。
 短い本では在るが、読んでいる最中よりも読み終わった後に「はて、自分はどうであろうか」と考えさせられる一冊である。
沈黙 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:沈黙 (新潮文庫)より
4101123152

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