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沈黙
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【この小説が収録されている参考書籍】
沈黙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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この小説は史実をかなり変えています。単行本では「あとがき」で遠藤氏自らタネ明かしをしていますが、文庫本では「あとがき」を削除しているので、すっかり騙された人が多い。実在の人名を使用していますが、中身はかなりフィクションです。例えば「まえがき」の終わり、 「今日、我々はポルトガルの「海外領土史研究所」に所蔵された文書の中にセバスチャン・ロドリゴの書簡を幾つか読むことができるが・・・」 この文章がもうすでにフィクションです。(南蛮のバテレン 松田毅一 1991年 P60 ) この小説は遠藤氏の作り話です。 ところで遠藤氏の歴史観はかなり偏っています。一貫してキリシタンは迫害された、役人はひどい、と言っていますが、そうですか? 当時ポルトガルの政策は宣教と貿易で始まり、植民地で終わっていました。宣教師が来ると、もれなく悪徳商人がついてくる。舟を出すのは商人。信仰のためだけに船を出すお人好しはいません。 また、秀吉がキリスト教を禁じたのは理由があります。ポルトガルは日本人を奴隷にして売っていました。 「南蛮船が入港すると数百人の男女が黒船に買い取られて手足に鉄の鎖をつけられ船底に追い込まれ、地獄の苦しみよりひどいものである」(九州御動座記) 秀吉はイエズス会に抗議した「なぜ奴隷売買を容認しているか」 イエズス会は非を認めたが実効性のある対策を取らなかった。 さらに宗教弾圧はキリシタンが先です。キリシタン大村純忠は「神社仏閣を焼亡、且つ僧徒を殺害す。」(大村郷村記) したがって当時の禁教は適切な法律。 違法行為をしたキリシタンは犯罪者。 これを全く無視する遠藤氏の見方は、独善的且つ一方的です。 参考 「ポルトガルの植民地形成と日本人奴隷」 北原 惇 2013年 | ||||
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重い。重いです。実在の人物をモデルに書かれた小説。 時は江戸時代、島原の乱が鎮圧されて間もない頃。日本に潜入したポルトガル司祭ロドリゴは背教を迫られる… 私は171ページと191ページの言葉が印象的でした。気になった人は読んでみよう!(笑) キチジローがキーマンです。 本書と対をなす『死海のほとり』を読むと理解が深まる。 | ||||
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遠藤周作の作品を面白く思って一気に何冊も読むと、同じような考えや話にすぐに出くわします。気をつけましょう。 遠藤の本は一年に一冊読むぐらいにしないと飽きてしまいます。 ただし、テーマは別にしてお涙ちょうだいものです。 全体的にゆるめな書き方ですが、舞台こそ違えど壬生義士伝と同じ感じの本です。 | ||||
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