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六人の嘘つきな大学生
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六人の嘘つきな大学生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全552件 301~320 16/28ページ
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非情に細部まで練られた構成で、中だるみすることなく一気に読めました。わかりやすい伏線と思しき記述などもありましたが、予想の上を行く回収が多々あり、どんでん返しもあってちょっとやそっとでは見抜けませんでした。誰がまともで誰がおかしいのか、最後の最後まで気が抜けません。物語の中で触れられている企業と就活生との関係性にどのくらい現実味があるのかはともかく、実際、似たようなことはあるのだろうなと思えるような説得力がありました。低評価のレビューも読みましたが、「あと出しがひどい」「実はこうでしたが多い」という批判が割と多くありましたが、ちゃんとこれをミステリとして読んでいないのでは?と思わざるを得ません。はっきりと名言せずとも、登場人物の何気ない仕草や台詞の中にちゃんと真相を匂わせる伏線は張ってあると思います。また「後半の○○エピソードは要らない」というコメントに至っては、いやそれ、この物語のテーマをまるで理解できていないでしょ、と(笑)。善悪二元論で割り切れるほど人間は単純ではないということ、そして真犯人の動機には非常に納得がいきました。だからってあんなこと普通はやらないですけれども、それだけ就職活動は「異常」なのかもしれません。 | ||||
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文庫になるのを楽しみにして待ってました。期待通り、次の展開が気になる作品でした。 ハッピーエンド?的な最後も前向きになれる印象を受けました。 | ||||
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採用活動で、優秀な人材と思っても、入社したらそうでないことが多いみたいなことが小説のきもみたいですが、私は複数の会社で採用にかかわりましたが、優秀と思った人間は、入社したあともほとんど優秀な人材でした。(ただ、性格の良い悪いは、事前に判明できませんでした。) この間違った採用シーンがあまりにひどく、とても読むのに耐えられません | ||||
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犯人(小説の中ではそう呼んでいる)の動機が納得いかないので、ミステリとしてプロットは甘いと思うが、この作者自身の筆力がところどころ見られるプロット甘さを凌駕している。まだ若い作者だが心理描写がとにかく巧みだと感じた。この筆力だと恋愛小説でもキュンキュンするかも知れない。 | ||||
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とにかく面白いし後味もよい! | ||||
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久しぶりにああ面白いと思うミステリーを読んだ。単にミステリーというだけでなく、極めてロジカルで丁寧な プロット作りがされており、文章に無駄がないことが実感できるのだ。そして、私なりに掴んだこの作品の テーマは「完全な善人も悪人もいない」ということ。成長株で大学生に人気抜群のIT企業に就職を希望 する学生たち。最終試験に残ったのは男4名、女2名の合計6名。当初の方針が変わり、会社は急に 6人でのグループディスカッションを通じて自分たちで一人を選べと言ってくる。企業の身勝手さに振りまわされる 6人だが、その集まりの途中に怪文書が届く。それぞれのメンバーの過去の悪行を晒す文書と写真。 誰が犯人か、そして誰が内定者となるのか。実に面白い設定と筋運びだ。そう長くはない作品だが、 6人の性格もよく描かれている。「就活」という特に現代の学生たちにとっての一大イベントを著者は 巧くかつ率直に評論している。解説で著者のことを「ロジカルモンスイター」と呼んでいるのも納得出来る。 作品の流れや状況設定が極めてロジカルなのだ。だから、違和感が殆ど残らない。この著者、只者では ない。 | ||||
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ある企業の最終選考に残った6人、選考方法はグループディスカッション。そのディスカッション中に発生した事件がベースとなるミステリーです。 ジャンルとしてはミステリー、コロコロ変わる展開の「どんでん返しミステリー」ですが殺人事件が起きるわけではないので本格ミステリー好きな私としてはインパクトが弱い印象でした。真相に至るきっかけとなった部分なども弱く感じたのでミステリーとしてはイマイチかもしれません。 それでも先が気になって一気読みしました。きちんと伏線を張って回収するスタイル、トリックや結末よりも展開を楽しむイメージが良いと思います。 あと今就活中の方にはオススメです。「就活って実際こんな感じ」そう思えるとずいぶん気が楽になる気がします。 | ||||
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この本が気に入った方はパット・マガーの「7人のおば」もオススメです | ||||
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最初は面白くて読めましたが、選考方法がJAXAの宇宙飛行士選抜試験と同じと分かりとても遺憾に感じました。 よって、途中から漫画宇宙兄弟と駄々被りで先が読めてしまいました。 | ||||
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物語の構成がとても面白くて、読みやすく、一晩で読んでしまった。こんなことする動機はあれっきゃ無いでしょ、だからこの中で一番得するのは、、、と読み進めてしまうので、作品のテーマである 人間の思い込み、一つの面で全てを判断してしまうという事を読者の自分も体感させられた。 事件当時と現在のインタビューが交互に書かれ、ゾクゾクする面白さを味わえました。手元に残しておきたくなるような感銘も驚嘆は無くエンタメとしてとてもよくできてると感じた。映画かドラマになるんだろうな、きっと。 | ||||
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「本屋大賞」「王様のブランチ」等で紹介されて話題になっていた本です。Kindle版で安く出るのを待って、予約購入しました。展開が面白く、一気に読み進められました。最後のオチは少し無理ゲー感がありますが、伏線回収も上手で、さすが話題になった本ではあると思いました。90点。 | ||||
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就職活動をテーマにしたミステリー。就職活動の問題点に一石を投じる文面には非常に共感できた。 人間の印象なんてわずかな情報で変わっていくのだという恐怖を思い知らされた。それでいて爽やかな読後感。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 月の裏のたとえ話をはじめ,自分勝手な連中に憤慨し,不快感を覚えていた自分は, まんまと著者の術中にはめられたことになり,そこは素直にやられたという印象です. ただ,それ自体に不満はなく,六人の人間に他人のことを語らせる構成にしても, 読む側の目を散らし,逸らす,シンプルながらもうまいやり方と思わされる一方で, 犯人当てと,その動機や手法には,いささか後出し感が目立ち,スッキリとしません. また,時が過ぎてようやく気付く,就活期間での異常で,冷静さを欠いた言動や, 企業と学生の終わらない騙し合いなど,納得できる部分は確かに多かったのですが, いくつもエピソードが覆される,言わば見せ場である終盤の展開には一気に冷めて…. サスペンスや人間模様の物語としては面白く,特に前半には引き込まれたものの, その八年後,過去の自分たちを重ね,比べ,真犯人を浮かび上がらせていく後半は, どうなれば,何を期待していたのか,そのあたりをうまく言葉にはできないのですが, ボタンを掛け違えた服を着せられているような,気持ちの悪さが抜け切りませんでした. | ||||
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元読書家で、最近はネットやゲームなどばかりだったので たまには最近の若い作家さんの本でも読もうと 娘の絵本を買うついでに、あまり考えず パッと手にとって買いましたが大当たりでした 前半だけでも昔なら作品として成立したレベルの内容で じゃあ後半は蛇足かというとむしろさらに世界が広がっており それでいて作品全体を通して1本ぶっとい筋が通っていました 文章が下手でネタバレせずほめるのは難しいのですが、 なんとかしておすすめしようと思っている心意気だけは感じてください 今はここまで書かないと作家さんになれないんだなと思いました タイトルには大学生とありますが、 1冊の良質なミステリーとして年齢を問わず楽しめます 傑作と言い切ってしまってよいと思います | ||||
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伏線は「怪物」のノベラー版と通底するところがあるなあ、という感想。それでは、と構えつつ読み進んだのだが、構成自体はおもしろいが結果のびっくり度がもう少しドラマチックでもよかったのでは? | ||||
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厳しい受験生活を送ると、受験勉強も無駄ではなかったと思いたくなり、うまく言語化して正当化したくなる。就活も同じ側面がないとは言えない。あれだけの苦労を無駄だとは思いたくない。自分の体験を全くの無意味なのものだとは思いたくない。勿論全く無意味なモノなどこのようほとんど存在しないことは承知の上で、「苦労に見合うほどの意味」を人は求めるのだ。 受験勉強は合格のため、就活は就職のため、ただそれだけの必要悪だと割り切れるほど人間は堅牢ではない。価値を求めてしまうのだ。 そして、世の中には一見無意味な努力の価値を認める言説が、そこら中に溢れている。而して私たちは壊れずに済むのである。 この作品は、ついつい、自らの努力の価値を探し求めてしまう善良な人に対して、一見冷酷だが、実のところ少しだけ優しい。佳作と言える作品である。 | ||||
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こういう思考系が絡む小説は大好きです 登場人物も少ないし、非常に読みやすい 本屋大賞にノミネートされてたようですが、さすが書店員さん目利きですね 大きな宣伝などやってなかった気がしますがこれはオススメです 学生はぜひ読んだ方がいいかも | ||||
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とても綺麗な状態で届きました!とても気になっていた本なので読むのが楽しみです! | ||||
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本好きだったら一度手に取ったのが最後、一気に読み終えないと気が済まないと思えるほど引き込まれる物語。良い意味で「読み手を試す」小説で、作者が読者に持ってほしい印象作りをしていると知りながらも、非常に楽しめる一冊です。 最後の最後まで「読んでよかった」と思わせてくれる本でした。 | ||||
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89年生まれの著者ということで、22年足せば11年であり、その縦軸さえあればこの作品が産まれた動機は自明である。 おそらく同時期にいわゆる“活動”をされた方は大いに共感しつつ楽しめるに違いない。 一方で時代は変わった。潮目の変化は2013年だろう。単純に有効求人倍率が1.0倍を超えたのだ。それが経済政策の効果なのか人手不足が要因なのかはたまた雰囲気なのかはどうでも良く、ただ2013年以前と以後で断絶があるというただそれだけのことだ。 人口動態や人手不足など諸要因を見ると、もはや有効求人倍率が1.0を下回る未来は想像がつかない。それでよい。この時代の”活動”は古典として消費されれば良い。 かわりに存在するのは貧困だ。もはや”活動“について思索することなく、ただやっていくだけである。学生はもはや“活動”について問うことも許されない。文字通り生死がかかっている。明日パンを食べるために必要な作業について思索できることこそ贅沢な営みである。 いやはや全く贅沢な営みである。小説という文化的な作品を通して、すでに明日食べるパンも確保できる人が人間の評価という高尚な内容を総括している。落選を通して自己を否定されたと感じるらしい。ああなんと贅沢なんだろう!マズローの欲求5段階説はやはり正しい。自己実現の欲求とは他全ての欲求を満たした上で初めて産まれるものらしい。落選とは明日食べるパンがなくなることを意味し、それは貧困を意味する。「社会へ受け入れられなかった」といった次元の内容ではない。レイヤーが異なる。 貧困を意味するからこそ今の若者はルールを調べる。全てを逆算し、合理的に行動する。自分の求める労働条件、賃金、勤務地、10年後の市場価値、パンを食べるために生きていく。 パンを手に入れた人間が今更“活動”を評価しようとしてもリアリティを持つことは決してない。就職留年で生ずる学費と奨学金について肌感を持てはしない。だからこそこの作品は古典である。 ああなんと文化的な営みか!受け入れないだとか活動の無意味さについて問える余裕ほど文化的なことはない! この作品をもって就活を語る人間が存在するならば、私はその人間を心から軽蔑する。 | ||||
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