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アクティベイター



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【この小説が収録されている参考書籍】
アクティベイター

アクティベイターの評価: 3.73/5点 レビュー 22件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.73pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 21~22 2/2ページ
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No.2:
(3pt)

シュピーゲル・シリーズの焼き直し

あらすじからも推察できますが、「戦犯法廷事件」で意味が通じる方は特に読まなくても良いんじゃないかなと思います。オリジナルの方が面白いし。
令和以降の日本を舞台にした国際諜報アクションとしては面白かったです。
アクティベイターAmazon書評・レビュー:アクティベイターより
408771733X
No.1:
(5pt)

ストレート・アクティベイター、ノー・チェイサー

仕事明け、もう一つの新作に取り掛かる前に本作の無料サンプルを読んでしまったお陰で購入後一気読みすることになりました。「宣言」が出ている間は出歩いてはいけないと言い訳しながら、ほんのささやかな脳細胞が瞬時にアクティベイトしてしまった(笑)。「天地明察」、「光圀伝」の作者による新作「アクティベイター」(冲方 丁 集英社)を読み終えました。
 突如飛来する中国からのステルス機。航空自衛隊のスクランブル。操縦する女性パイロットは日本への亡命を希望し、その爆撃機は羽田空港へと着陸します。方や、警備保証会社の警備員・真丈は、顧客からの呼び出しに応えて、その裕福な中国人顧客邸を訪問しますが、既に何者かがその家に侵入した痕跡を見つけます。まあ、ストーリーはAmazonの紹介記事を参考にしていただきながら、思い出されるのは、篇中でも言及されていますが冷戦時の「ベレンコ中尉亡命事件」であり、その前に起きた「金大中事件」であったり。のっけから1/3ぐらいまでは、中国と相対する軍事シュミレーション小説なのかと感じたりもしましたが、そこは冲方丁、ただの謀略スリラーで終わるはずがありません。様々な見せ場を用意して最後まで飽きさせない超エンターテインメントとしてワン・アンド・オンリー、最大ルックスの輝きを見せつけてくれます。
 護送中に拉致される女性パイロット・ヤン。行方を捜す、警視正・鶴来。鶴来の亡くなった妻は、警備員・真丈にとってはその妹にあたり、そこには大きな痛みを伴う「過去」が横たわっています。警察組織、防衛装備庁、外務省、加えて経済産業省までが頭を並べ、暗躍し、中国以外の国、組織が介入し、これもまたあまり話してしまうことができません(笑)。静かなる警視正・鶴来と闘士・真丈の合わせ鏡のような対比。蠢く強敵たち。
 この物語が持つ「テーマ性」を敢えて逸らしながら言えることは、ほぼ羽田に留まり続ける鶴来に比べて、真丈は<東京>のあらゆる舞台を背景に、死力を尽くして闘い続けます。そこには、ある愛おしい理由が隠れています。そして、もう一人の主役は<東京>という街そのものなのかもしれませんね。麗しいタワー、そびえ立つツリー、リンパ管のような地下鉄、いつ見ても少しだけ息が上がってしまう東京湾岸。
 それらを背景に繰り出される死闘、アクションのバラエティ。まるで真丈のその姿は、私たちがよく知るグレイな<ヴァイオレーター>のように映ります。
 最後に、本作最大の謎はその「アクティベイター」というタイトルにあるわけですが、それについてもまたアンタッチャブル。
アクティベイターAmazon書評・レビュー:アクティベイターより
408771733X

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