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五色の殺人者
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五色の殺人者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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大きな欠点があるわけではありませんが、かといってさほど読んでみてさほど面白くありませんでした。 冒頭に登場する人物が多くやや混乱しますが、それが済むと丁寧な叙述でストーリーを追うのは簡単だと思います。 一方で、以下のような不満もありました。 - せっかく犯人の着ていた服の色に関する証言が5色に分かれて食い違っているという魅力的な謎を中核に据えているのに、①探偵を始める動機が疑いを晴らすことなのに、この謎の解決が疑いを晴らすことにつながらない、②謎の解決が犯人の特定につながる関連性が弱い(決め手にするには弱い)、③並行して”見つからない凶器”という謎が提示されてしまうので、謎解きのポイントがぶれてしまう - (ネタバレになるのでぼかしますが)少女漫画的な恋愛要素のからくりが見え見えで、驚きが無い 230ページくらいと短めの作品ですが、ページ数よりも長く感じました。 | ||||
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「目撃者5人が証言した犯人らしき人物の服の色が全員異なる」 このアイデア自体はキャッチーで面白いと思います。 が、ガチのミステリ読み、手練れのミステリ読みには お薦めできません。 ・謎があるあるでイージー ・最後のビックリネタは、文中妙なぼかし方をしている為、違和感を感じる ・恋愛要素が絡むので「ミステリに人間の成長や恋愛は不要」な人にはウザいだけ ・つまらない会話が多くて、出来の悪い作文かい ・文章がドヘタ 初めてミステリっぽいものを読むなら 「こんなのもあり」ですが、 天下の鮎川先生の名を冠した賞がこれではがっかりです。 その年の投稿作や選者によるかもしれませんが、 昨今の鮎川賞作品、レベルの差が大きいように思います。 | ||||
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ラジオでおすすめの一冊と紹介され購入。 一気に読みました。 高校生男子も一気に読みました。 面白いですよ。 | ||||
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この作品の特徴は犯人を目撃した5人が全員違う服の色を証言しているというところだろうけど、誰がどの色を証言したとかしっかり覚えようとしながら読み進めたらかなりしんどいと思う。そういうことはあまり気にせず読み進めていれば楽に読み進めて行けると思うし、実際のところ大きな問題もない。 クライマックスの謎解きでは、結局こいつが犯人かよとげんなりしながら読んでて☆2つだなぁなんてことを考えていたが、最後の最後に一捻り仕掛けが用意されていたお陰で、気持ちよく読み終える事ができ、☆4になった。 | ||||
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鮎川受賞作です 元のタイトルは誤認五色,どう考えても今のタイトルの方がいいですね 鮎川の候補作はダメなタイトルが多いです,特にくだらない駄洒落は最悪 作者は介護職のよう,どうも介護職の方がミステリーに応募することが増えていますが(噛む老人など) 本作は施設での和やかな様子がいいですね,実際はみんな疲れ切ったり,穏やかではないことも多いものの,こうした和気藹藹を描けるのもフィクションだからでしょう,スタッフが利用者と花について話すシーンなどとても美しいです 認知症の扱いも,乱歩賞史上に残る駄作「わたしが消える」よりもはるかにいいです。 さて,メインとなる「犯人の着ている服の色が,目撃者によって違う」という謎ですが 使い古されたネタだったり,かなり無理があったりはしますが,伏線もしっかりあり,筋が通った謎解きがなされます もう一つ叙述トリック的なことがあり,こちらはあからさますぎてすぐにわかってしまいました さて,本作はかなりフランクな文体(3人称なのに1人称寄りになったり,!があったり)なのですが,正直かなり読みにくいです まず登場人物が多い……これは施設内部だけでもかなり人が多く,また関係者にも事情聴取をするので無理もないのですが・・・・・・ メイ,ハルなど,メインの人物をカタカナにして覚えやすくする工夫はあるものの,それ以外は地の分で少し説明されるだけのことも多く,誰が誰やらで,理解するのが大変でした 文章力と人物の描き訳が課題かと思います かなりの不作であった2020年のミステリー新人賞受賞作の中では,そこそこレベルの高い方ではあると思います | ||||
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登場人物が多く、メモを取りながら読み進めた。それが功を奏して、謎を解くための違和感を明確にできて、事件の真相に迫れた。色の表現など言葉のトリックにうまく騙された感じで、楽しめた。介護施設が舞台であることをうまく使ったミステリーだと思う。殺人事件発生時には、謎について「さっぱり分からん」だったけど、作者が物語中で出されるヒントによって「おお、これはこういうことか」となる。ひとつひとつ謎が解けたときの爽快感を得られた。第30回鮎川哲也賞受賞作品。 | ||||
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鮎川哲也賞受賞作、不可解な目撃証言に消えた凶器、そして、このタイトルとくれば、かなりの本格ミステリーを期待してしまいます。 実際は本格ミステリーの範疇ですが、かなり伏線の張り方が親切で、メインの仕掛けに早々に気付く方もおられるのではと思います。また、仕方ありませんが、犯人判明にも唐突さを感じ、印象もないため衝撃度は低めとなります。 但し、筆者のご経験を活かされたような謎の提示や解明は興味深かったですし、リアリティは別にして丁寧に物語を創っていらっしゃるなという印象を受けました。 | ||||
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とても読みやすかったですね。明朗な文体で介護施設を舞台にした殺人事件を描きながら、殺伐とした雰囲気とは無縁です。 同じ東京創元社の賞であるミステリーズ新人賞の今年の受賞作も介護施設を舞台にしていましたが、ダークなものがあるあちらの作品とは真逆の感じでした。 ただ、かんじんの殺人事件の謎が容易でした。殺人事件の五色の証言、そして犯人が誰か、ミステリを読み慣れた方なら比較的簡単にわかったでしょうね。 物語が生み出す雰囲気は、とても好まれるものがあると思います。これからどんな作品を書いてくれるのか期待したいですね。 | ||||
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警察関係者の方から「捜査とは、矛盾を追究するものだ」と聞いたことが あるのですが、まさにそれが本作の面白さと魅力になっています。 明快な文章とユーモアのある筆致でとても読みやすく、 巧みな人物造形が手がかりにつながる所も良いです。 迫りくる恐怖の描写がとてもリアルで、自分の身に起きているような 感覚になった……。 これからを思い描けるようなラスト。素敵な読後感でした。 | ||||
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物語としてはおもしろく、読後感もよかったが、 〜ネタバレ〜 五色の謎にひかれて読んだのに四色は想像した通りで驚きがなく、最後のしかけも伏線が丁寧というより露骨なので序盤で気づいてしまった。 誰でも想像できることをひねりなく検証するだけがロジックではないだろう。本の帯に切れ味鋭いロジックとあったので期待値が高まり、辛口の意見になってしまった。 | ||||
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私はこちらの作品、ミステリーとして とても面白いと思いました。 新鮮で爽やかな風を感じます。 若い人からお年寄りまで幅広く読める作品で ときめきもあります。 | ||||
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作中で作者さんもおっしゃってますが、これについては全くの同感で苦笑しました。読みながら、おそらく作者さんは介護施設などで実務経験がおありなのだろうなと予想しましたが、舞台設定に地に足の着いたリアリティがあって、文章も読みやすいです。 ささいな解釈や認知の行き違いから、現実に起きた事象との齟齬が生じて、その理由を解き明かす。そういう作業が楽しめる方にはお勧めできると思います。 | ||||
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(トリックのネタバレあり) ミステリの質を下げる悪い要素が凝縮されている 逃走した犯人の目撃情報が五人とも食い違っていて別の色の服を着ていたと証言する、という謎はとても興味を惹かれるが、結論はお粗末 どれもこれも、年寄りは緑のことを青というとか、明るいところを赤と言うなんていう酷い答え (コ◯ンで同じような話を見た) それ以上に酷いのは主人公の勘違い、あんな勘違いは他の誰かがすぐに気づき指摘するのが当然だし、書き方も意図的にボカしているのが丸わかりでフェア、アンフェア以前に文章が稚拙 他にも文章中で意図的に確信的証拠の明言を避けている部分がいくつかあってミステリとしては下策 これを鮎川哲也賞に推薦した選者の見る目を疑う | ||||
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