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五色の殺人者
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五色の殺人者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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鮎川受賞作です 元のタイトルは誤認五色,どう考えても今のタイトルの方がいいですね 鮎川の候補作はダメなタイトルが多いです,特にくだらない駄洒落は最悪 作者は介護職のよう,どうも介護職の方がミステリーに応募することが増えていますが(噛む老人など) 本作は施設での和やかな様子がいいですね,実際はみんな疲れ切ったり,穏やかではないことも多いものの,こうした和気藹藹を描けるのもフィクションだからでしょう,スタッフが利用者と花について話すシーンなどとても美しいです 認知症の扱いも,乱歩賞史上に残る駄作「わたしが消える」よりもはるかにいいです。 さて,メインとなる「犯人の着ている服の色が,目撃者によって違う」という謎ですが 使い古されたネタだったり,かなり無理があったりはしますが,伏線もしっかりあり,筋が通った謎解きがなされます もう一つ叙述トリック的なことがあり,こちらはあからさますぎてすぐにわかってしまいました さて,本作はかなりフランクな文体(3人称なのに1人称寄りになったり,!があったり)なのですが,正直かなり読みにくいです まず登場人物が多い……これは施設内部だけでもかなり人が多く,また関係者にも事情聴取をするので無理もないのですが・・・・・・ メイ,ハルなど,メインの人物をカタカナにして覚えやすくする工夫はあるものの,それ以外は地の分で少し説明されるだけのことも多く,誰が誰やらで,理解するのが大変でした 文章力と人物の描き訳が課題かと思います かなりの不作であった2020年のミステリー新人賞受賞作の中では,そこそこレベルの高い方ではあると思います | ||||
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鮎川哲也賞受賞作、不可解な目撃証言に消えた凶器、そして、このタイトルとくれば、かなりの本格ミステリーを期待してしまいます。 実際は本格ミステリーの範疇ですが、かなり伏線の張り方が親切で、メインの仕掛けに早々に気付く方もおられるのではと思います。また、仕方ありませんが、犯人判明にも唐突さを感じ、印象もないため衝撃度は低めとなります。 但し、筆者のご経験を活かされたような謎の提示や解明は興味深かったですし、リアリティは別にして丁寧に物語を創っていらっしゃるなという印象を受けました。 | ||||
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とても読みやすかったですね。明朗な文体で介護施設を舞台にした殺人事件を描きながら、殺伐とした雰囲気とは無縁です。 同じ東京創元社の賞であるミステリーズ新人賞の今年の受賞作も介護施設を舞台にしていましたが、ダークなものがあるあちらの作品とは真逆の感じでした。 ただ、かんじんの殺人事件の謎が容易でした。殺人事件の五色の証言、そして犯人が誰か、ミステリを読み慣れた方なら比較的簡単にわかったでしょうね。 物語が生み出す雰囲気は、とても好まれるものがあると思います。これからどんな作品を書いてくれるのか期待したいですね。 | ||||
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物語としてはおもしろく、読後感もよかったが、 〜ネタバレ〜 五色の謎にひかれて読んだのに四色は想像した通りで驚きがなく、最後のしかけも伏線が丁寧というより露骨なので序盤で気づいてしまった。 誰でも想像できることをひねりなく検証するだけがロジックではないだろう。本の帯に切れ味鋭いロジックとあったので期待値が高まり、辛口の意見になってしまった。 | ||||
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