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そこに無い家に呼ばれる
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そこに無い家に呼ばれるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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刊行順にこの幽霊屋敷シリーズを読みましたが 個人的にはこの3作目が1番好きです。 メインとなる1話目の新社会人の話を起点に2話3話と続くのですが 徐々に明らかになる真相(と思われる推理)にドキドキさせられました。 あとシリーズの中で1番ページ数が少なく、あっさり読めるのも良いです。 ホラー的な怖さはマイルドでしたが ミステリー的な要素も加わっており、初めから終わりまで楽しめました。 著者の他作品や、この幽霊屋敷シリーズ前2作の話題も出てくるので 読んでおいた方がより楽しめると思います。 | ||||
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怪談小説を久々に読んでみようか、なんていう気軽な気持ちで読んだらえらい目に遭いました。 そこにないはずの家、本来の意味での幽霊屋敷をテーマに描いた作品なんて面白そうだななんて思いましたけど、実際に読んでみたら怖すぎですね。 思えば怪談ブーム何てとうに廃れてる訳で、そんな中で尚怪談作家として活躍してる三津田先生の実力は半端じゃないですな。いやあ、脱帽しました。 特に一話目の新社会人の話はメンタルが不安定になるほど怖かった。 映画になって無いのが不思議だ。 ま、ホラー映画自体売れない世の中だからしょうがないのかも。 ただ。 短編一つ一つの威力は凄いのですが、作者がいわくありげなノートや書類を見つけて推理する、と言うメタ的な展開は正直邪魔でした。 こういうメタ展開って読んでる途中で作者から「これフィクションですよ」って水を差されてるみたいで嫌いなんですよね。 特にこういった怪談形式の小説には不向きじゃないでしょうか。 きちんと説明もし切れてなく放り投げている所も正直マイナス何ですが、怪談一つ一つの怖さが私の中で限界突破してるので、マイナス要因があっても☆五つとさせていただきました。 | ||||
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3作品独立した話なので他2作は読まなくても大丈夫とはありますが、読んでおいた方がより楽しめると思います。 | ||||
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そこから離れれば良いという廃墟等の心霊スポットとは違い、そこに住み続けなければいけない家にまつわるホラーです。 1つ目は新入社員の隣家にまつわる話。そうそう引っ越せない立場の彼、怖くて魅力的な家、周囲に人はいるのに怖さは増すばかり。 2つ目はある女性の話。恐怖心はなく冷静に過ごす彼女、通常と異常がまざる土地とそこに住む人びと、おかしな事が起きはじめる。 3つ目は心理療法のレポート。客観的に書かれているので怖さは無い、引っかかる部分が出てくるがかまわず進行していく。 各話の終わりに筆者と友人の会話が挟まれ話の怖さを増していきます。 今回もとても面白かったです。 | ||||
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このシリーズは各短編単体としての怖さに加えて最後に明かされるそれらの驚愕の真相が魅力であると思います。 ただ、そういう意味で前作「わざと忌家を建てて住む」は各短編は怖くて面白かったのですが、前々作の「どこの家にも~」が衝撃的すぎたからか、オチはそこまでではないという感じでした。 そして今回ですが、短編の数が前作からさらに一つ減って三つです。 「何かが一つ増えている、もしくは減っている」というのが作中の作者周辺に起こる怪奇現象なのですが、肝心の作品数が一つ減るというのは正直怖いというよりあんまり嬉しくない現象です。 その内訳も長めのが一つとかなり短いのが二つという、クオリティはともかく正直物足りなさを感じるものでした。 最後のオチも前作以上にあっさりしたものでした。 その代わりなのか、どうやらシリーズを最後まで読むと明かされる仕掛けがあるような事がほのめかされるのですが、正直そういうことは最終作まで秘密にしていた方が良かったのではとも思います。 パターンで行けば次回は二つの中編からなる「のぞきめ」と同じようなスタイルになるのでしょうか。 不満のような事を言いましたが次回作も楽しみです。 | ||||
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発売日に届き、翌日に読み終わる。 私は三津田さんの本が好きで、というよりも作品によって好みではない部分もあるのだが、とにかく作家三部作も、刀城シリーズや短編集、怪異十三なども読んでいる。なかには買っていて読んでいないのもあるけれど、目は通している。 今回の『そこに無い家』は、『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』の続編である。作中ではこれ短編だけでもとはあるが、『ついてくるもの』の『夢の家』は読んでおいてもいいかもしれない。 レビューだからもちろん個人的な感想なので、これを基に買う買わないを判断してもらいたくはないのだが、今作のホラー要素やミステリー要素は前作に比べるとだいぶ薄い。だから怖がりたい、発見をしたいという単純な思いで読むと物足りなく感じるかもしれないくらい、あっさりしている。特に後半は、書くのに疲れてしまったのでは?と、どうも著者が煮詰まってしまっている感じを受けてしまう。なのでファンとしても物足りなさを感じたのだが、けど途中で察しがつくことで、オチもきっとそれを臭わせているに違いないのだが、¨大きな伏線¨を理解させるためこの作品が中間としてあるように思えてならない。だからこの作品は薄味であろうと読んでおくべきで、シリーズがまだなら、これからのためにも知っておいて損はない読み物だろうと考える。 この作品は全くヴァンダイン風ではないが、推理小説で言う読者とのフェアプレイを、ホラーでもってそれを提供するというエンターテイメント性を感じさせられる。まあ、あくまでも個人的な感想であるから、私と同じ考えに至る人が多いかどうかは知らない。 三津田さんの作品にはかなりメタな要素が含まれているけれど、この作品にも多く含まれている。例えば、メタ系ホラー小説によくある設定についてのやり取りがあるのだが、これが実に面白いと思う。読者を引き込ませるというか、巻き込むというか、読んでみればわかるが、作家と読者との駆け引きが、そういう商売にはあるのだなとわかる。 この作品には、ネタバレ、いや帯にあるのだからネタバレにはなるまい。『何かが「一つずつ減っている」と感じたら読書を中止してください。』という文がある。買わないでも書店で確認してほしい。 よくある読んだら障るというのを売りにした一文であるのだが、これが今朝、不思議なことにあった。 朝が増えたというとへんてこだが、今朝家族が起きるのは早かった。私は携帯を見て何でこんな早い時間に騒がしい……と思ったのだが、しばらくするとみんな寝に戻ってしまった。そうして私も寝入って、いつもの時間の朝が来た。というものである。もちろん夢ではなく、家族は一度起き、寝て、再び起きたために我が家に朝が二回来たのである。 これまでも三津田さんの本に関係する話で、おや?と思うことはあったのだが、一方はあくまでも小説なのだから関係なかろうと感じてはいたけれど、何やら妙な偶然を呼ぶというかそういうことがあるのかもしれない。 『わざと忌み家を』に白と黒が表裏にあるような何かが出てくるが、私が幼い頃に父と行った裏山でそれを見たことがあるのだ。私の居る地域には忌まれる場所が多いので、そういう類いの一つの二つ、たいして怖いものではないのだが、三津田さんの本を読んでいると、どうにも記憶が蘇ることがあるのは確かだ。 念を押すがあくまでもこれは個人的な感想であるため、そういう怖いことがあるかもしれないから買わないというのは勿体無いし、優秀なミステリーホラー作家に変わりはないのだから是非とも手に取ってほしい。 それでは、よいステイホームを。 | ||||
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「どこの家にも怖いものはいる」「わざと忌み家を建てて棲む」に続く幽霊屋敷怪談3作目。 三津田信三らしい物語筋。 3つの怪異譚の中に一つの筋道を立てることが出来るのだけれど、それですっきりと全てが解決する訳ではないところが、気持ち悪さが残っていいかなぁ、と。 | ||||
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