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夢魔の牢獄



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【この小説が収録されている参考書籍】
夢魔の牢獄
夢魔の牢獄 (講談社文庫)

夢魔の牢獄の評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

夢魔か。

夢魔と銘打った通り、それ系の描写があちこちに。

過去の誰かに憑依し、追体験をする能力。
昔、起こった部活の顧問、灯子先生の義理の息子の殺人事件。
関係者である過去の吹奏楽部の先輩や関係者たちに、任意に憑依しつつ、その真相に迫る。
その過程で爛れた性が裏にあったことが明らかになり...
登場人物それぞれの裏の顔とは。

氏の作品で見られるそれ系の部分がてんこ盛りで、官能小説の更にマニアック仕様と言った感じ。
謎解きよりもそちらの方が多いのではないのかと。
あまりにもアレなので、読み飛ばしつつ...
あっちでもこっちでも。
中高一貫校で? どうなっているのだろうか。
それもあっけらかんと?

意外なところまで関係は広がり、犯人は実は...
物語の中の時間経過、気が長すぎないかと言うレベルで。
謎解きのみ抜き出すと、そんなにボリュームはなし。 性的な蛇足とも言える部分が多すぎた印象。
蛇足ではないのか、それがメインテーマに絡んではいるのでので。
しかし、なんだかなな内容だったと。
裏の顔を見るに、ろくな生き方してこなかったから、それぞれにそんなオチになったのかなと。
夢魔の牢獄 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:夢魔の牢獄 (講談社文庫)より
4065314607
No.4:
(5pt)

相変わらず人間不信になりそうな内容(笑)。

主人公の精神だけが過去へタイムリープし、かつての友人たちの身体へ憑依して、当時、自分の知らないところで何があったのかを探って行く。その過程で、本当なら知らないままでいた方が良かったかも知れない現実を知らされる事になるのだが…。

ここ数年で読んだ西澤氏の作品の中では往年のキレが戻って来たようで一番面白かった。相変わらず人間不信になりそうな内容です(笑)。

断片的な情報が集まるにつれ、二転三転どころか、五転六転する謎に迫って行く過程は先が気になって読むのを止められませんでした。必要以上に性的な描写が入るのと、登場人物の「あだ名」が複数あるのでたまに誰か分かりにくくなるという欠点はあるものの、個人的にラストの真相の衝撃度は西澤氏の作品の中でもトップ3には入る出来栄えで、とても楽しめました。
夢魔の牢獄Amazon書評・レビュー:夢魔の牢獄より
406520304X
No.3:
(4pt)

最後に真相が明かされる

夢を見ているあいだ、過去の他人に憑依しランダムに夢に登場した過去をみて、未解決事件の真相を知るという話。
夢を意図したとおりに見られるわけではなくランダムな所為で、現在として書かれている事件の真相を知っていく部分が20年以上にも及びます。
少し、後半は急ぎ足と感じたのと、「沈黙の目撃者」の後半からの流れか性描写が多すぎるのが、個人的にはなんとも閉口するところではありましたが、最後まで読むと未解決事件が見事に解き明かされます。
SF推理としては現象としてSFがあるだけで、ミステリの内容にSFトリックが用いられているわけではない、良い仕上がりになっていると思いました。
夢魔の牢獄Amazon書評・レビュー:夢魔の牢獄より
406520304X
No.2:
(4pt)

過去に遡るのは「七回死んだ男」と同じだが、少しずつ断片をつなぎ合わせていくという設定が楽しめた

自分の意思では選べないが、過去に遡って人間に憑依して追体験するという特殊能力をもつ教師の田附悠成。22年前に発生した恩師の義理の息子が殺害された未解決事件の驚愕の真相が明らかになっていく物語。

著者の名著「七回死んだ男」は同じ日を9日間繰り返して祖父の殺害を防ぐというものだが、本書は過去の殺人事件が発生した前後のとある時点、とある人物に憑依するというもので、連続性があるものではなく、少しずつ断片をつなぎ合わせていくもので、また別のおもしろさがあった。

ミステリの要素もありつつ、誰が誰と関係をもっていたか、という恋愛的な視点でも楽しめたのだが、いくらなんでも性欲に奔放すぎるきらいがあって途中からは訳が分からなくなった。

前半、中盤に比べて後半はやや失速してしまったのが残念だったが、設定がおもしろくて最期の結末まで楽しく読めた。
夢魔の牢獄Amazon書評・レビュー:夢魔の牢獄より
406520304X
No.1:
(4pt)

官能小説かと思うほどだったが、最後はちゃんとしたミステリ。

過去へ遡って友人たちに憑依する能力を持つ主人公が、22年前の迷宮入り殺人事件をさぐるお話。
22年前の友人たちに憑依して、主人公の知らないところで知らない世界が広がっていたということが徐々にわかってくる、という小出し感もよかったですし、久しぶりに再会した友人らに聞いてわかる真実もあったりなど、足りないピースがどんどん埋まっていく感じは、最後まで楽しめました。
ミステリとして緻密でよく考えられているなあと思う反面、これは子どもにはとても読ませられないよな、、、というような生生しくアブノーマルな性描写も盛りだくさんで、ちょっと行き過ぎでは?という感想も正直ありますが。
また『七回死んだ男』は確かに面白かったですし、帯にその名前を出されれば絶対面白いはずとは思い、買いはしますが、やはり比べるとなるとハードルは高くなりますので、読後の満足度という意味では、このような煽る帯は個人的にはやめておいたほうがいいのでは?とも思いました。
夢魔の牢獄Amazon書評・レビュー:夢魔の牢獄より
406520304X

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