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有限と微小のパン



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有限と微小のパンの評価: 3.91/5点 レビュー 45件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 1~20 1/2ページ
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No.31:
(5pt)

有限であること。微小であること。

これは遠い過去の話?
これは過去の話?
これは今の話?
これは未来の話?
これは遠い未来の話?
みんな同じ言葉に思えてくる。
いつ、そう感じたのか。

物語だ、と思う。

2の-∞乗とはどういう意味になるだろうか。
有限と微小のパン (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:有限と微小のパン (講談社ノベルス)より
4061820435
No.30:
(5pt)

25年前の作品です。

最近の森博嗣の作品を読んで星4以上をつける人は、もう一度なぜ森博嗣を好きになったかをわからせてくれる、思い出させてくれる作品だと思う。
過去の森博嗣を知らない人は今の作品との違いに衝撃を受けるのではないかと思う。
最近の森博嗣っておもしろいんだけど、なんか物足りないと思っている人、昔好きだったものを今は楽しめないのが自分が成長したからだと思っている人、それが森博嗣の作品にもお同じことが起きているんだと、自分が歳をとったことで趣向が変わったんだと思っている人、もう一度S&Mシリーズを読んで欲しい。
当時読んだあの時と同じように面白い。
変わったのは自分ではなく森博嗣なんだと気づかせてくれる。
それが良いか悪いかではなく、本当の森博嗣は自分の記憶の通りやっぱり素晴らしい。
有限と微小のパン (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:有限と微小のパン (講談社ノベルス)より
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No.29:
(4pt)

萌絵の幸福

萌絵が好きなので、ラストは少し悲しかった。
両親が亡くなった悲しみからまだ抜け出せていないことが分かるのに…

萌絵は、友人2人や ゼミの子たちといる時が一番生き生きしていて素敵に思う。
ただ、同年代の子と比べても彼女は過剰に大人びている。
萌絵はまだ子どもなのに。それも、とてもつらい経験から目を背けようと必死になっている危うい子ども。
それでも、帰ってきて諏訪野に1時間もお話しして眠ってしまった という一文は、彼女が彼女を受け入れてくれる大人にちゃんと甘えられている様がわかって うれしかった。

彼女が過去のしがらみから解放されて1人で立った時、ようやく2人が結ばれるのかもしれないし、彼女はもう犀川先生の隣は選ばないかもしれない。
そこまでの成長が見たかった。
でも萌絵ならきっと、本当の強い人になれる。
彼女のこれからに、安らぎと幸せがたくさんありますように。
有限と微小のパン (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:有限と微小のパン (講談社ノベルス)より
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No.28:
(5pt)

S&Mシリーズにはまったみなさんへ

「四季」サーガのプロローグがこの巻でいったん終了です。サーガの最後では89歳の島田文子さんが登場しますよ。この巻は、壮大な舞台装置とトリックで読み応え十分ですが、これで終わりではありません。
 この先を読みたいみなさんに、次はGシリーズではありません。いったん犀川・萌絵のことは忘れてVシリーズを読みましょう。Vシリーズ10冊読み終わったら、四季4部作を読みましょう。これで犀川・萌絵・四季の全体像が見えてきます
有限と微小のパン (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:有限と微小のパン (講談社ノベルス)より
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No.27:
(5pt)

推理小説の舞台で紡がれる純文学

全シリーズ通読しましたが、作者の文章は論理的かつ精密で、推理小説という枠組みの中で純文学に挑戦しているような気概を感じます。

VRが手軽に一般人でも手に入れられるようになった今読むとすんなりと頭に入ってきますが、こんな世界を発展させているのは小説に登場するような突拍子もない天才たちが担っているのかなぁと感じ、現実とのニアミスにもゾクッとします。

純文、推理小説双方が好きな私にとっては非常に良くハマるシリーズでした。
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No.26:
(5pt)

シリーズラストに相応しい大円団

犀川先生と萌絵のS&Mシリーズの最終巻です。シリーズ冒頭に出てきた天才真賀田四季と犀川先生の最終対決。
話の大筋はドラマの通りなのですが、この本の魅力は登場人物会話の端々に盛り込まれる工学的、哲学的な考え方が垣間見えるところで、多次元直方体について雑談している場面が私のお気に入りです。
四季の天才っぷり、常人離れっぷりを堪能でき、かつ、それに匹敵する犀川先生の危うげな部分を萌絵と一緒に心配できたので満点です。
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No.25:
(4pt)

今一歩

位相幾何学(多次元宇宙)に話が飛んで、森博嗣 がどういう解説するのかワクワクしたけど、いまいちだったかな?
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No.24:
(5pt)

とても楽しめた!

これまでの登場人物が出ているので、その部分はすらすら読めた。話の展開が予想を上回るため、とても楽しめた。理系の流れがあり、その点でも話の展開が面白く、最後にネタがあるのも予想外で、面白かったです。
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No.23:
(4pt)

S&Mシリーズ完結

最近S&Mシリーズを続けて読んできたという思い入れを含めて星4つ、それを排除すれば星3.5といったところでしょうか。
ドラマを観ていたので結末やトリックは知っていました(ドラマのままです)が、書籍版で犀川と萌絵の2人がどうなるのか気になっていたので最後まで楽しめました(2人の結末はドラマとは微妙に異なる)。
一方、S&Mシリーズに思い入れがない人はどれくらい楽しめるでしょうか。思い入れのある私でも正直「話が長い」と思いました。しかも事件の解決とは直接結びつかない話です。今までのS&Mシリーズの作品の中でも思考や生と死などについて哲学的?な話がたくさんありましたが、本作は特に盛りだくさんかつ難しい。私の頭脳ではその難しい話の部分は楽しめなかったのでかなり読み飛ばしてしまいました。
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No.22:
(5pt)

孤独な天才。

事件そのものも度肝を抜かれる訳ですが、それをかき消すほどの絶対的な存在として、真賀田四季氏の人格に圧倒されます。
『すべてがFになる』よりもぐっと際立ってます。

そして犀川先生とのわずかなシンパシー。
孤独な天才と天才に唯一認められた人と。
シリーズの最後にふさわしいロマンを感じました。
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No.21:
(4pt)

シリーズ全て読みました

大好きなシリーズでした。萌絵ちゃん&犀川先生は他のシリーズでも出てきますが、2人の今後がもっと知りたい(私もそうでした)という方は短編集『虚空の逆マトリクス』の「いつ入れ替わった?」と『四季 秋』がおすすめです。
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4061820435
No.20:
(4pt)

楽しめました。

真賀田四季の魅力が際立っていた作品。 Fを読んだときにそこまで彼女に対し魅力を感じることはなかったが、本作を読んでファンになった。 トリック自体はどれも古典もの時代からよくある類のもので、読んでいる途中におおよその見当はついていた。 この本はトリックそのものを楽しむことよりも、犀川と萌絵、そして四季のそれぞれの感性を楽しむ純文学のような印象。 楽しめました。 また別の作品で真賀田四季に会えるのを楽しみにしています。
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No.19:
(5pt)

犀川、西之園ペアにはまりました。

テレビドラマを見てから森 博嗣という作家にはまり、特にS&N(N&S?)シリーズにはまりました。お互いのチョットぼけた思い込みの激しいやり取りは良いですね。
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No.18:
(5pt)

無という本質

日本最大のソフトメーカーが経営するテーマパークを訪れた理系三人組。パークでは過去に事件が生じており、新たな謎と共に事件は起きる。
本質へと近づいているのは錯覚であり、実際は本質から遠のいているのかもしれません。
「通常、不可解な行為にも、必ず何らかの意味がある、という前提で推理が行われる。君の仮説にしても、ガラスが割られた理由、腕が残されていた理由に、意味を見つけようとしている。それが間違いかもしれない。そもそも、意味はない。意味がないことを目的に、行われた行為なんだ、と考える。そうしてみれば、不思議なことは何一つない」
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No.17:
(5pt)

舞台に幕を引く

 萌絵の幼なじみ塙理生哉が社長を務めるナノクラフトの招待で、テーマパークを訪れた三人。空港で偶然再会した島田文子から、目的地で死体が消失するという不可思議な事件が起きていたことを聞かされる。そして実際に萌絵たちは死体が腕だけを残して消えてしまう現場を目撃する。犀川や萌絵を観客と見立てたように次々と起きる事件。その背後に見えるあの天才の影。いったい誰が何のために事件を引き起こしているのか?
 シリーズを通して1話完結の形式を取りながら、作品構成としても、作中人物達にしても、それぞれに関連性を持ちながら全体として1つの作品群を作り上げたと言える。これをなしえた理由の一つとして、シリーズを一貫する思想の存在が挙げられるだろう。
 すなわち、謎の全てに常に解答が用意されているわけではない、と言うこと。そして、読者は事件の直接的な観測者にはなりえないと言うこと。だからこそ、どこまでが事実でどこからが作中人物の意見なのかを見極め、解くべき課題設定を行い、事実に基づく仮定を組み立て、事実との突合せをする必要が出てくるのだ。
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4061820435
No.16:
(5pt)

鮮やか。

少々、長すぎたのでは、とも思うが、
シリーズの完結編と考えるなら、この長さもやむを得ない。
推理小説としては、はっきり言って破綻しているし、
犯人の動機の弱さも相変わらずで、残念な面は多々ある。
しかし、天才・真賀田四季をはじめ、主人公である犀川や萌絵の成長、
そして森博嗣の価値観が如実に表現されており、
感銘を受ける言葉がいくつもあったのは事実。
『すべてがFになる』と対になる作品であり、
ラストの鮮やかな幕引きは、著者の作品の中では秀逸。
個人的には星5つでは足りない、著者の代表作であると思われる。
タイトルもいいしね。
有限と微小のパン (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:有限と微小のパン (講談社ノベルス)より
4061820435
No.15:
(5pt)

読み応え十分!

評価は人それぞれだが、トリックと真犯人がわかったときの驚愕や興奮についてはシリーズで
1,2を争うと感じた。
他のレビューにもあるとおり真賀田四季の存在感が全体を引っ張っていき、まるで主人公のような
扱い(それでいて萌絵も犀川も十分活躍してるのだが)。
また、他にもRPGに描かれたメッセージの謎や、萌絵の泊まった部屋にあったメッセージの謎、教会
のエレベーターの消失トリックなど、細かい謎解きが多く飽きさせない。
最後の最後であっと驚くオチがついている。
また、萌絵のラブラブアタックも健在で萌絵ファンにとっては微笑ましい場面も多い。
有限と微小のパン (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:有限と微小のパン (講談社ノベルス)より
4061820435
No.14:
(5pt)

真賀田四季を俯瞰する事は不可能。

犀川&萌絵シリーズ長編最終巻『すべてがFになる』に偶然出会った事から始まったわけですが、※『すべてがFになる』『冷たい密室と博士たち』『笑わない数学者』『詩的私的ジャック』『封印再度』『幻惑の死と使途』『夏のレプリカ』『今はもうない』『数奇にして模型』※『有限と微小のパン』※以外の八作品、作中での三年という経過した時間軸はすべて最初から『有限と微小のパン』の為に用意されたエッセンスの様にさえ感じました。『すべてがFになる』で鮮烈に記憶に焼き付いた森博嗣の世界が、澱みなく『有限と微小のパン』に回帰しています。文章を構築する単語、羅列すべてが筆者個人からの信号のように読み手に世界を打ち付けてきます。けれどこれは『F』から『有限と微小のパン』へ直接飛んだのでは完結はしないのです。用意された全ての時間を味わってのちに『有限と微小のパン』が全力で読書を楽しませて、このゲームで遊ぼうと言ってきます。『F』読後、真賀田四季は《必ずまた現れる》予感を与えて去りました。私は犀川&萌絵シリーズを読み進めながらずっと真賀田四季との再会を夢見ていたんです。だからこそ犀川の意識に真賀田四季が現れた時にどれほど興奮した事か!!真賀田四季が観客に択んだ犀川だからこそ、こんなにも面白い。逆説的に、真賀田四季によって現れる犀川の奥にいる人格にも強く惹かれるんです。森博嗣氏の到達点と転換地点と評された『有限と微小のパン』素晴らしい作品です。私の持っている言葉では表現に足りない。でも、これはたった一つの綺麗な恋の話だったと思う。恋の定義かは不定だけれど、真賀田四季を俯瞰する事は不可能だから。
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4061820435
No.13:
(5pt)

真賀田四季!!真賀田四季!!真賀田四季!!

真賀田四季と言う「天才」が、この868ページもの超大作を引っ張って
いるのは言うまでもありませんが、それでもこの完成度には驚愕です。
やはり完全に四季に私は洗脳されていますね。(笑)
兎に角、「F」と並んでシリーズ最高傑作であることは間違いありま
せん。やはり真賀田四季が裏にいる…という辺りがファンとしては嬉
しい限りです。個人的には映画「羊たちの沈黙」のハンニバル・レク
ターと真賀田四季をダブらせているところがあるのですが…
実際、このシリーズで真賀田四季が出るのは「F」と「有限」だけと
言っても過言ではないのですが、それでもシリーズを通すと最後には
彼女しか残らないのですから…すごい存在感です。
とりあえずこのシリーズはこれで終わりですが、これからの森博嗣先
生(真賀田四季)の活躍に期待しています!!それにしても、このラ
ストは「F」と同様素晴らしい♪「THE PERFECT OUTSIDER」というタ
イトル通りですね。是非。
ps.シリーズを通して読んで頂いた方がより楽しめますよ。
有限と微小のパン (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:有限と微小のパン (講談社ノベルス)より
4061820435
No.12:
(5pt)

外側か?内側か?

現在、ネットで距離を隔てて、情報がノータイムで共有できる世の中で「外と内の境界条件」とはなんだろうか。
「外」と断言出来る場所はあるだろうか?
それは個人の認識の問題だと思う。
物理的に建造物の外側にいても、外と繋がっていない場合それは、本当に外だろうか?
建物の中にいても、ネットで繋がっていたら、電子のやり取りをして、外界と関係性が生まれてくる。
人間の中に完璧な客観は存在しない。
しかし、芸術や矛盾を美しいとする、ロジックではない『感覚』を認め、
『よくわからない』と、文章化してくれることに作者の正直さと生きる希望を感じました。
有限と微小のパン (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:有限と微小のパン (講談社ノベルス)より
4061820435

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