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壬生義士伝
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壬生義士伝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全285件 261~280 14/15ページ
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何故あんなに一生懸命生きられるのだろう、何故あんなに一途に人を愛することが出来るのだろう、私はこの本に出てくる人々が羨ましくなりました。何だか、自分がとても薄っぺらな人間のような気がして、いたたまれなくなりました。 下巻で感動したのは、吉村貫一郎の息子である嘉一郎の父に対する愛情。死ぬ間際にひっそりとその思いを語る場面を思い出すだけでも、ほら涙が出来てきます。お金や地位じゃない、まっすぐな生き方が子供に感動を与え、そしてその子を“まっすぐな人生”に導くのです。今一人の子の母親となった私は、吉村貫一郎のように、とにかく子供に尊敬されたいと思うばかりです。だから、まず、私が、夫や子供そして父母を愛し敬いたい、そうしようと、心から思いました。 人の大切な道を教えてくれた、すばらしい本です。これまでずいぶん著者の作品を読み漁ってきましたが、これほど魂を揺さぶられたのは初めてです。時代物が苦手で躊躇されている方、短編が好きだとおっしゃる方、方言が苦手だとおっしゃる方、騙されたと思って手に取ってみて下さい。いつの間にかその時代に溶け込んで、あっという間に登場人物たちとその時代を駆け抜けた後には、南部訛がいとおしいくなること間違いなしです。 | ||||
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歯医者の待合室でなにげなく手にとって、読みながら泣いてしまいました。 家族のために働く父親の気持ちに感動するためです。 本屋で買い求めて、嗚咽をもらしながら一気に上下巻を読みました。 脇で私の姿を見て笑っていた主人も、読み始めたら泣きだしてしまいました。 作者が自衛隊員だったためか、格闘の描写に迫力があり、新選組の人たちの気持ちも合点がいく書かれ方がしてあり、侍ものが好きな方にもおすすめの本です。 蛇足ですが、この本の南部弁は、おかしなところがひとつもないので脱帽しました。 | ||||
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大作も途中から一気に読み切りました、成長した息子嘉一郎の登場から引き込まれました。 現代と命の重さの違う時代を真摯に懸命に生きる登場人物たちとその愛情に感動して身の引き締まる思いがしました。作者お得意のやくざ者、佐助が商人と役人の慣れ合いをばっさりと戒めた場面も痛快でした。 「人の踏むべき正しい道」を行き石を割って花を咲かせた人々の物語です。 傑作「プリズン~」シリーズは著者のほんの実力の片鱗、本作こそ真髄。 | ||||
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成長した息子嘉一郎の登場から引き込まれました。 現代と命の重さの違う時代を真摯に懸命に生きる登場人物たちとその愛情に感動して身の引き締まる思いがしました。作者お得意のやくざ者、佐助が商人と役人の慣れ合いをばっさりと戒めた場面も痛快でした。 「人の踏むべき正しい道」を行き石を割って花を咲かせた人々の物語です。 | ||||
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さすが浅田次郎先生、文章にグングン吸い込まれます。 いろんな面から見た男「吉村貫一郎」に魅せられること間違い無しです!! | ||||
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とてもテンポよい文章で、一気に読んでしまいました。 文章の組み立て方がとても巧妙で、ウマい!と思ってしまった。 話し言葉で書かれている点も、飽きずに読める一因だと思う。 主人公の姿が今のサラリーマンのみなさんにかぶさって、 妙な親近感のようなものを感じた。 映画版で主人公を演じるのは中井貴一らしいが、イメージぴったり!! あのイメージで読みすすめていいってもいいと思う。 上巻は主人公がどんな人間か?ということと、 その当時の慣習などが詳しく書かれているような感じで、 下巻に比べ感動する場面は少ない感じです。 | ||||
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個人的には、上巻より、主人公貫一郎の息子、嘉一郎が主人公(?)の下巻のほうが好きだ。嘉一郎が戦場へと旅立つ直前、友人と水杯を交わすのだが、その場面を読んでいるときに鳥肌が立った。言葉のひとつひとつにとても重みがあって、それでいてテンポよくとっても読みやすいし、素直に感動できた。ちょっとクサイけど、とってもカッコいい侍たちの物語、ぜひ読んでみてください。 | ||||
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男としていかに生きるべきか。ここに純粋なひとつの形がある。 殺されないために殺す。非情でなければ生き残ることも難しい幕末の新選組。そのなかで永倉新八、斉藤一、沖田総司などからも一目置かれ、”局を脱する者は切腹”土方歳三をして「新選組を抜けさせてやっても良い」と言わせた吉村貫一郎。 時代に自らの魂魄まで捧げ尽くした、吉田松陰、高杉晋作、坂本龍馬、土方歳三、西郷隆盛などの時代の主役たちが違い、あくまでも愛する妻子のために命をかけた吉村貫一郎の生き様には、心を洗われる思いがした。この本を通じて武士道精神の深みをまた新たに感じることができた。 最高の友人に恵まれ、南部小町と言われた美しい妻を娶り、文武両道を極めたが故、下級武士としての平凡な生涯を送ることが出来なかった男。 しかし・・・男子かくあるべし。 | ||||
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浅田次郎氏の本は読み終えた後、なんともいえない満足感が続く。こんな良い本に出会えたと言う幸せの余韻が残る。 たくさんの人に読んで欲しい本です。子供が生まれて家族というものに戸惑いと苛立ちを感じていた私に、家族愛の素晴らしさを再認識させてくれました。 本を読んで、読み終えた後も涙が出続けたのはこの本が初めてです。絶対に読んで欲しい本です。 | ||||
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なるほど皆さんがおっしゃる通り”泣かせの浅田”でした。 しかしこの作品の本質は”泣かせ”ではなく、「男の本来あるべき姿について再度問い掛けたい」というものであると私は解釈しています。 いわゆる清廉潔白なヒーローではないし、世に名だたる英雄豪傑でもありません。しかし、吉村はまぎれもなくカッコイイ”男”でした。 それだけに今まで後生大事に読んできた作品群が一瞬霞んでしまう様なショックを受けました。 いずれまた、家族が寝静まった寒い夜に一人でゆっくりと熱燗を飲みながらじっくり読み直したくなる。これはそんな作品です。 | ||||
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読み終えて暫し陶然とする物語である。 かねてより、新撰組に強く惹かれるものを感じていて、新撰組に関する書物は手当たり次第に読み漁っていたが、これまでにない新鮮な感動を味わった。 吉村貫一郎は、南部藩脱藩者であり、金を稼ぐ為に新撰組に加わった。彼の剣の腕前は、沖田総司や永倉新八、斎藤一にも匹敵する程であった。新撰組は、堕落しきった武家社会の最後の”士道”を貫く集団であり、吉村がそこに加わったことは運命のような気がする。それ程の腕前がありながら、吉村には回りのものが理解できないものがあった。守銭奴といわれるほどに金を求めることである。何故それほどまでして金に執着するのか。彼は故郷に残してきた妻子にその金を送りつづけていたのだ。家族のために藩を捨て、金のため人殺しを稼業とする男。義とは藩のためにあるものなのか?彼は、自らの家族を守ることを義と考える。そして生きる。生きて家族を養う。ぎりぎりの世界で生きる新撰組の隊士達は蔑みながらも羨望を持つ。そんな吉村が、鳥羽伏見の戦いで戦況が悪く新撰組でさえ逃げ出す中で、一人徳川の殿軍を務めると官軍に立ち向かってゆく。彼こそ”義”を深く信じ義に生きる”武士”だったのだ。 この物語を著者は、吉村自身の独白と元新撰組隊士や吉村の知人の”証言”を織り交ぜながら、重層的に視点あて吉村貫一郎の実像を描いている。 南部藩のニ駄二人扶持に生まれ、封建社会の中で学問を積んでも剣を磨いても妻子にさえ満足な暮らしがさせられない運命に挑み、運命を変えようとして立ち向かっていった”武士”の姿として映った。 | ||||
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人を斬るのに「お国のため」という大義名分を掲げていた時代。その世の中に真っ向から逆流し、「人間らしく」生きる吉村貫一郎に、そしてその息子嘉一郎に何度も涙してしまいました。 アメリカによるイラク攻撃が叫ばれている今日。「お国のため」に人を殺めるのは、もう終わりにしてほしい。 | ||||
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とても美しい物語です。 南部盛岡の言葉のなまりがとても美しい。 そして、妻、子供、主君、同士など 自分の身近にいる人々を一番大切に思う気持ちが とても美しく描かれてます。 普段の私達には照れくさいとか当たり前のことと思いがちで 灯台もと暗し的な部分を主人公は愚直にそれだけを考えながら 生きている。 著者の筆力は読者の心を動かすパワーを持ってます。 自分や家族などもう一度見直すきっかけに充分です。 皆さんも体感してみてはいかがでしょうか。 | ||||
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私にとって初めての浅田次郎作品です。 岩手県在住な者で、ちょくちょくTVCMで「壬生義士伝」の映画宣伝が行われています。「あ~、なんか暗い感じでいやだな~」と、元来ハリウッド好きで歴史もの嫌いの血が騒ぎ、この本を手にしようとは全く思っていませんでした。これまでも新撰組、忠臣蔵などなどには全く興味がなかったものですので。 しかし、岩手の人間を描いているらしいという安易な気持ちからこの本を手にとり、そして今・・・。初めてかもしれません。歴史もので涙を流したのは。いや、歴史ものという狭いジャンルにはくくりがたい作品であるのはいうまでもありません。歴史もの嫌いの私がのめりこんだ作品なのですから。 この本は、父親として、男として、侍として、岩手人として、そして人間としての生き様がえがかれているように思います。その南部訛(現在の岩手弁)で語られる吉村貫一郎の言葉が、あまりにもストレートに自分の心に、刃のように突き刺さってきました。 私も29歳の男、吉村のような人間にはなれぬとも、その生き様に触れられたこの浅田作品に感謝しています。そして、浅田作品、次は何を読もうか今考え中です・・・。 | ||||
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作品名の通り『義』を標榜した作品であることは間違いない。 しかし、今までの新撰組を題材にした作品は士道の『義』に拘泥していたのに対し、この作品は家族に対しての『義』をメインにしているところが非常に新しく作者らしい暖かさを感じた。 主人公 吉村貫一郎の家族を餓えから救うために脱藩し、新撰組で無数の人々の命を金に替えた家族への『義』。 嫡男 嘉一郎の父一人で三途の川を渡らせてはならないという父への『義』。 二人とも表向きは、『南部武士』として、『勤皇の志士』としてという言葉を口にしながらも頭には家族への『義』の他何も無い。 斉藤一の貫一郎回想談の中に、家族の為に自分が生き、自分が生きるためには人を殺さなくてはならない。というようなコメントがあったがそんな武士だっただけに、心に迷いが無く『鬼貫』と呼ばれる怖い存在だったのかもしれない。 『家族愛』が『義』と結びついた吉村貫一郎は、新撰組最強の義士だったのだろう。 | ||||
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男という生き物はどうあるべきか、「義」とは何か?武士とはどうあるべきか、そもそも武士道とは何か? 様々な問題に直面しながらも自分が正しいと思う道を真っ直ぐに突き進む吉村貫一郎。彼の生き様からは学ぶものがたくさんあります。 この本を読んで私は色々な事を考えさせられ、そして励まされました。機会があったら是非読んでみてください。きっとあなたにも大きな感動を与えてくれるでしょう。 | ||||
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新渡戸稲造の「武士道」には「武士道とは死ぬことと見つけたり」と書いてあります。しかし本当の武士道は武士の前に人間であること。そして人間とは人のために、家族のために生きるのだと強く感じました。 この本は吉村貫一朗という一人の新撰組員の武士として、人間としての生き様を語り口調で描いています。久しぶりに本を読んで泣いてしまいました。 | ||||
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新撰組モノはあらかた読んでいると思うのですが、 いやいや、ストーリーテリングの妙というのを久々堪能。 同じ作者の「鉄道員」は映画でも大いに泣かせていただきましたが、 本作の映画化…しかも中井貴一? うーん、まあ小説で十二分、三分に楽しませていただいたからいいです。楽に読めるのが小説の必須条件。そして昨日、浅田作品第2弾に 手を出しました。「残侠」。今夜からが愉しみです。 | ||||
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映画化しやすい文章というのは、つまり読み手の創造力を掻きたてて、 小説世界に引きずりこむ力強さを持っているということだとろうか。 先に映画化された「鉄道員」では泣かされたものだが、この作品は せつないくらいの純情(まったく幕末~明治の男どもは不自由なもんだ)が、流れよく読まされる。映画化にあたっては主人公を中井貴一氏が演ずるというが、う~ん。全く違うシチュエーションだが、この作品は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に通じる感動があると思う。大人になってから泣ける事はなかなかできない事なので、心洗濯には最高の作品である。 | ||||
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上巻から一気に読みきってしまいました。 涙が止まらず、しばらく頭の中で、南部なまりの彼の言葉が回っています。 彼の長男の嘉一郎もまた泣かせます。 2003年には映画化されるそうなのでそちらも楽しみです。 | ||||
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