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だから荒野
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だから荒野の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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皆勝手な事ばかり言って、主婦がどんなに大変か考えた事もなく、家庭の事をするのが主婦のあたりまえとしか思わない家族のものがたり、かなり頭に来ます。. | ||||
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桐野夏生女史にしては、珍しく、イヤミス的な結末でなく読後感が良い作品で 十分楽しく面白く読めた。 家族それぞれが、朋美の家出を契機に自分を見つめ直し、それぞれの不要なもの を削ぎ落してゆき、そして成長する過程は、読み手をHappyな気分にしてくれる。 長崎の山岡老人の存在は、ある意味この小説のKeyであり、まさに「荒野に立つ」 男の姿として浮かび上がり、この家族それぞれの荒野を目指せ!と言っている 様にさえ思えてくる。 誰も死なず、恐ろしい事件も起きず、コソ泥程度の事件しかないが、私の中 では、この小説、は桐野作品中で一番好きだ! | ||||
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50代パート主婦、子供がいる私にとてとても共感し読む事が出来た。 誕生日を家族の誰にも祝ってもらえず自分は何のために生きているのだろう…という主人公の思いに共感する主婦も多いのではないか? 夫婦とは家族とは何か、考えさせられた小説だった。それぞれの描写もとても良かった。 | ||||
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桐野作品に登場する主人公ので一番共感できる部分が多い、ということは私もそんな要素があるんだろうかと苦笑してしまう。人生を荒野とするか沃野とするか。もう少し逞しく生きれるといいな、人は自分で選んで今を生きているのだから。一気に面白く読みました。 | ||||
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桐野夏生の作品は結構読んでいる、「グロテスク」や「緑の毒」などは桐野夏生の真骨頂だが、本作品は趣きを異にしていてストーリー展開のテンポが早く、ユーモラスな部分もあり、読み始めたら次の展開が楽しみになりヤメられなくなる。主人公の旦那の発言や態度は中年以上の世代のサラリーマンなら割と普通にありそうで共感出来るところがあるが、主人公の女房がプッツンして逃げ出してしまう。女房の立ち場になれば堪忍袋の緒が切れてしまうのも分からなくもない、そうした登場人物の描写も大変上手で桐野夏生の力量が発揮されている名作だと思います。 | ||||
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ロード小説の傑作、しかし、世の中泥棒だらけ! | ||||
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面白かった | ||||
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私は男ですが、こんな旦那だったら奥さんはさっさと離婚すべきだと思います。 | ||||
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ここに出てくる旦那は軽度の自己愛性人格障害。 一緒に暮らすのはシンドイ人ですね。 昔の自分を見てるようで身につまされる思いでした。 | ||||
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誕生日の家族そろっての外食から、主人公である主婦が突然、出奔する。 それまでの家族からの扱いに不満を募らせてのことだ。 それからロードムービーのようにストーリーは展開し、家族とは何かを問いかける。 基本は軽妙な話だ。 ストーリーはともかく、こんな感じの小説はどこかで読んだ。 とても似ているのは、篠田節子のものだったような気がする。 主婦が突然出奔する話があったが、ただ、もうちょっと重かったかな? それから軽薄な夫の描き方などは奥田英朗にもよく似ている。 桐野夏生の場合、『アウト』とか『残虐記』とか重いものの傑作も多いが、最近は『ハピネス』などの軽いものも結構書いていて、それはそれで読ませてくれる。 考えてみると、ここ3~4ヶ月で『ハピネス』『ナニカアル』と本書と、かなりの頻度で桐野の作品を読んでいることになる。 ああ、仕事からの逃避で1日で読んでしまったw | ||||
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先は何があるのかと気になりイツキよみしました。 | ||||
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面白かったです。 桐野夏生さんの作品はよく読むのですが自分的に好きな作品(例、村野ミロシリーズ、メタボラ)と苦手な作品(例、柔らかな頬、グロテスク)にハッキリ分かれてしまいますが、これは好きな作品。 家族の言動にプチっと切れた46歳の専業主婦が自家用車ごと家出してしまうロードムービー的小説です。 サバサバと家族と自分を切り離していく主人公と、それに対して慌てふためく自己中で見栄っ張りなダメ夫の滑稽な姿、ゲーム中毒で引きこもり気味の次男の意外な行動、主人公が道中で出会う人々、それぞれにキャラが立ち、最後までテンポよく続きが気になる感じで読み進められました。桐野作品にしばしばみられるエロ、グロはありません。女一人旅でも「東京島」みたいなことにはならないので大丈夫です。 ラスト、これから主人公はどうなるんでしょうね。 またママタクするの?生活費は夫から渡される20万円?息子たちは本当に変わった?そして自身はまた鬱憤を募らせるのでは? 結局、この家族は崩壊しなかったかわりに再生もしなかったのではないでしょうか。 そこがまた、リアルです。この毒こそ桐野夏生。 | ||||
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一時期、桐野作品のグロさやエロさに疲れて読んでなかったですが、久しぶりに面白そうなストーリーだと思って読んでみると、やっぱりはまりました! 中盤までは、家族のキャラクターの面白さが際立って、後半は命・生についてまで話が広がって、そこから家族の存在を考える深い内容になっていました。 また別の作品も読みます。 | ||||
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桐野夏生が描く小説の主人公は、「聡明で強い女」か「頭が弱い甘えた女」の2つが多い。 今回の主人公は、後者であり、もう2度と家には戻らん!と車で家出する。 しかし、途中で生命線の車を盗まれてしまうが、主人公は思いのほか取り乱さない。 その理由は、家族のもとに最後は戻ると心の奥底で考えているのだと思う。 そんなこんなでストーリーは進む。 | ||||
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とても面白かったです。 アラフィフの私には共感出来るところが多々あり 一気に読みました。 | ||||
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46歳の主婦が夫や子どもたちを捨てて家出。家出のきっかけになった家族での食事がリアルで怖い(笑)。ここまでひどくなくてもこういう家族ってたくさんありそうで、もしかして我が家もと思うと気が滅入ってそこで読むのをやめそうになりました。 夫は冷たくて自分勝手、息子たちはだらしなくて自己中、妻も決して模範妻ではない(むしろ普通より怠惰)、みんな読んでいて嫌なヤツばかり。 でも最後まで読んでよかったです。決してハッピーエンドではないし、爽快感もないけど、納得できるエンディングでした。 家出の道中もっとトラブルが起きるかと思いながら読んでいたのですが、都合がいいほどうまくいってしまってそこはちょっと拍子抜けだったかも。でも陰惨なトラブルが起きたら後味が悪いのでよかったのかな。 | ||||
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この作品の家族は、妻に対する思いやりが全く無い夫、他人の顔色を異常に気にする頼りない長男、ネットゲームにハマって自分の部屋に籠っている次男、そしてそれらを世話する専業主婦で構成されている。 奥さんの誕生日に誕生会として、「奥さん自身が提案して」外食する(次男は不参加)が、その店に行く際、夫は(酒が飲めなくなるので)運転を嫌がる奥さんに車を運転させ、誕生会にも関わらずプレゼントすら用意していない。そればかりか久しぶりの外出なのでお洒落をした奥さんを貶す夫と息子達。そんな状況についにキレた奥さんは外食先から車で逃亡(家族を捨てた)。 高速道路で九州に向かうが、途中幾度となくアクシデントにみまわれることとなる。 ストーリーに大きな起伏はないものの、専業主婦のリアルな不満が随所に散りばめられているため、非常に面白く、私自身も妻には思いやりを持って接しないと取り返しがつかないほど不快な気分にさせるのではないかと思った次第。 また、奥さんが出ていった家庭では徐々に崩壊が始まる姿がリアルで、とても恐ろしく、こうした事態を招かぬよう気をつける必要があると思った。 つまり、本作品は家族とはどうあるべきかを強く考えさせられるものであったと言える。 著者の作品では以前、「OUT」を読んで、主婦の心情の描き方がリアルだ、と感じていたが本作品でもその辺りは確り発揮されている印象。 | ||||
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面白かった!! 主人公は思春期の男の子二人の母親。 息子からはウザがられたり軽蔑されたりで、旦那も家庭に執着のない見栄ばかり気にするような頼りにならない男。 こんな家庭はそこら辺にゴロゴロあって鬱憤が溜まっている主婦はたくさんいるんだろうけど、その描写がとてもうまいし、家出という一歩踏み出してしまってからの主婦独特の行動がリアル。 話の展開も飽きることなく読後感もよかった。 主人公が花のない主婦のため、あまり男性読者などからは共感が難しいのかもしれないけれど、女性目線から読むととても面白かった。 | ||||
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平凡な主婦が46歳で、家庭から飛び出す。 家庭=荒野 で、その荒野からいわばドロップアウトするのだが、 この作家らしく少しゴチャゴチャした部分もあるにはあるが、 あまり気にならないほど、ストーリーは痛快だ。 意外とこういう家庭は多いかもしれない。 だからこそ主人公・朋美の行動にはある程度シンパシーを感じる。 夫との対比も、漫画チックかもしれないが、あり得ないシチュエーションではない。 子供たちもけっこうわがままだ。 ただ桐野夏生の小説らしく、結末が締まらない。 これがこの作家の持ち味と言えばそれまでだが読み終わってカタルシスのようなものを感じない。 そこはマイナス。 | ||||
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