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(短編集)
透明人間は密室に潜む
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透明人間は密室に潜むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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阿津川辰海。前作、『紅蓮館の殺人』では卓越した論理の構成力をもとに僕らを感嘆の渦へと投げ込んできた、新進気鋭の作家であるが、彼はあくまで我々と同じオタクなのである。アイドルマスターも海外ミステリーも国内ミステリーも等しく愛するオタクなのである。そんな彼が次に出したこの短編集は、少し毛色が違う、彼のオタク性をこめた、でも、最高に面白い話たちに仕上がっている。 4本の作品からなっているが、表題の「透明人間は密室に潜む」は透明人間がいる世界という一風変わった世界での犯罪を描く。もともと彼が好んでいた特殊ミステリという土壌を、短編集ながらも縦横無尽に駆け回り、僕らの常識を覆していく。彼が作り上げてきた、少し不思議な世界(SF)においてもその論理トリックと奇抜な発想を楽しんでもらいたい。 「盗聴された殺人」は、まるでドラマを見ているかのような緊迫感が最高だ。小説には本来ありえないであろう音の世界に溺れてほしい。「第13号船室からの脱出」は脱出ゲームを題材とする一風変わった作品だが、これもまた脱出ゲームファンであれば随所に膝をうつ仕掛けが満載である。そして「六人の熱狂する日本人」は、何も言うまい。サイリウムとペンライトを振ってくれ。 阿津川辰海の2nd sideとも言えるこの作品、虹色にきらめくようなミステリを目撃してほしい。 | ||||
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