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(短編集)
透明人間は密室に潜む
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透明人間は密室に潜むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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透明人間が出てきたのは最初のお話だけだったのが残念。全部に関係するテーマだと思っていたので。実際に透明人間になれたとしても、確かに大変なことがたくさんあるなーと思いました。好きに動けるわけではないのです。 | ||||
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1話目だけはシンプルで設定も面白かった。4話目はごちゃごちゃし過ぎてて、あっちこっちに時間軸や語り手が飛ぶ。それ自体はまあいいのだが、問題はそれを読者に伝える文章力がこの作者には無いから読んでてしんどい。そしてこの作者の特徴。誰が喋ってるのか非常にわかり辛い。 あと何だよ、「かかみ」って。そこはキレイに「かがみ」にしてよ、と思った。 あと、2,3話目は論外です。 もうこの作者の本は読む気になりませんね。 | ||||
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六人の熱狂する日本人、ほんとに面白くてケラケラ一人笑いしながら読めました 阿津川先生のコミカルな作風も面白い、新しい1面を見れたお気に入りの短編です! ウリャオイ!ウリャオイ! | ||||
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最初と最後の話が面白かった | ||||
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いやはや、最初の2話を呼んで興奮しました。 「透明人間は密室に潜む」は、読んでいるときはおもしろかったけど、冷静になるとそれほどすごい感じではなくて、透明人間がどこに隠れているか、というだけの話。そのあとで動機が語られるところはなかなかすごいが、似た先行作品があるのではないか? 「六人の熱狂する日本人」は本当にすばらしい。ノリと勢いで、事件の真相がおもしろおかしく推理されていく。 あとの2つは星2つといったところ。 | ||||
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4つの短編というか中編。どの短編も読みやすく、最後のどんでん返しも秀逸。 独特の世界観やキャラクターも良い。 普通の謎解きミステリーに飽きた人にもオススメ。 | ||||
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ライトノベル的なキャラクターと文体とはいえ紅蓮館の殺人よりはるかに良かったから、それなりにいい気分で本を閉じようとしたらあとがきでぶっ飛んだ。オクトーバー・リストでの解説もそうだが、この作者はいらない技巧を凝らそうとして自分で転ぶことが多すぎる。 | ||||
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う〜ん。面白い! どの話も面白い! 最高のエンターテイナーですね。 この作者は。 | ||||
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短編集だったから読みやすく、最後にどんでん返しでこられたので衝撃が凄かったです! 自分的には気づけなかった悔しさがありましたね! | ||||
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ミステリーを読んでいて、ここまでゲラゲラ笑ったのは初めて。 この2編目までしか読んでないけど、レビュー☆5つけたくなりました。 ミステリー史に残る傑作じゃないか! あと2編、どんなのがくるか楽しみだ。 「ウリャオイ!」「ウリャオイ!」 | ||||
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古典的な作品の発想を下敷きにしつつ、現代風のストーリーを構成し、かつミステリとしての骨格はきちんとしている。 楽しく一気に読めた。この作家は真面目な人に違いない。 しかし、他の方のレビューを見ると。 たとえば『第13号船室からの脱出』は、江戸川乱歩が『十三号独房の問題』を少年探偵団モノとして翻案した『黄金の虎』では、小林少年が脱出するんだったなぁ・・・と、思い出せる年代でないと、面白さがわからないのかもしれない。 | ||||
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表紙の四隅がほんの少し擦れがある程度ですが、少しも気にはなりませんでした。購買時の説明書きよりも綺麗な状態でとても満足しています。 | ||||
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【本作品を選んだ理由】 デビュー作「名探偵は嘘をつかない」を読んで、本格ミステリの非常に優れた作家が登場した、と感激。 評判の高い、本書を手に取ることになりました。 【率直な感想】 本作品には、4つの短編(というか、中編)が納められていて、最後の「あとがき」にもあるとおり、様々な形式で執筆していくことを目指して、書かれたものだそうです。 <透明人間は密室に潜む> 冒頭に引用のあるとおり、チェスタトンのブラウン神父シリーズの中でも、古典的な傑作とされる「見えない男」をベースに組み立てられた作品。 本作品では、本当に「見えない」人間が登場。 なんと、「透明人間病」なる病が流行している世界という設定。 そして、「透明人間」となった人物が、犯行を計画して成し遂げたところ、その犯行現場の部屋に閉じ込められてしまう。 透明人間は、H・G・ウェルズのSF小説「透明人間」のように、姿は見えないが、物体を通り抜けることはできず、物理的に存在しているので、触れると、そこにいることが分かり、身柄を拘束することも可能だ。 だが、「透明人間」は、見つからない。 確かに「密室に潜」んでいるはずなのに…。 捻りの効いたトリックと、意外なラストが見事な本格ミステリ。 <六人の熱狂する日本人> 有名な映画「十二人の怒れる男」や、筒井康隆の「12人の浮かれる男」から着想した作品。 思えば、「陪審員」制度は、日本では大正時代に誕生したものの、昭和の初め頃に廃止、その後、2009年(平成21年)に「裁判員」制度として、復活したものです。つまり、長らく海外でのお話だった。 でも、今や、日本でも日常的に「裁判員」裁判は開かれている。 だから、設定としては、リアリティがあるものなのですが、有能な作者は、そこに日本が発祥とされるある種の人たちの要素を取り入れ、ユーモアにあふれた作品に仕上げました。 このラストのオチ、私は気に入っています。 <あとの2作品> 「盗聴された殺人」は、特殊能力を持つ人物が探偵役の作品。 その「特殊能力」とは、超常現象というものではなく、「そういう人もいるだろう」という程度のものなのですが、確かに、この「特殊能力」を取り上げた作品にお目にかかったことはなく、着眼点が光る作品です。 「第13号船室からの脱出」は、ジャック・フットレルの古典的名作「十三号独房の問題」からの着想。 ここに、「リアル脱出ゲーム」と「船上ミステリ」の要素を加味して、思わぬ展開と意外なラストの待ち構える作品に仕上げています。 【全体評価】 世界初のミステリ、ポーの「モルグ街の殺人」が発表されてから、180年余り。 ミステリ作家は、あの手この手と、様々な工夫を凝らし、読者を楽しませてきました。 恐らく、ミステリのネタになりそうなことは、ほとんど、作品に取り上げられていることでしょう。 作者の素晴しいところは、こうした既存のネタに、新たな設定(透明人間病)や、日本ならではの設定を組み込んだりして、「現代の本格ミステリ」を作り上げているところです。 本作品の作者には、今後も、既存のネタに、思わぬネタをミックスして、「新作」本格ミステリを発表していってほしいものだと思っています。 | ||||
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特殊ミステリの中編作品集。透明人間が犯人で犯行現場に閉じ込められる表題作の「透明人間は密室に潜む」、裁判員裁判で集められた6人がアイドルオタクだったという状況で下される評決が社会の裏っぽい「六人の熱狂する日本人」、人並外れた聴力を持つ女性探偵が事件の真相を暴く「盗聴された殺人」、客船で行わえる脱出ゲームと狂言誘拐が絡み合う複雑な構造(真相も複雑)の「第13号船室からの脱出」。普通の謎解きでは使わない部分の脳を使えた感じで楽しかった。好みの作品は「六人の熱狂する日本人」。もう笑うしかない状況なのが目に浮かぶ作品だった。 | ||||
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表題作の他、「六人の熱狂する日本人」、「盗聴された殺人」及び「第13号船室からの脱出」の全4つの中編から構成される中編ミステリ集。以下では表題作を中心に。表題作は、「透明人間病」という奇病が発生した(感染はしない)世界を舞台として、その新薬を開発した川路という教授に殺意を抱いた彩子という「透明人間病」の主婦が川路の殺人計画を練って実行するが、その際、部屋を抜け出す前に「密室」状態となってしまい、そこへ彩子の殺意を疑っていた彩子の「透明人間病」の夫の謙介が(私立探偵と2人の警備員と共に)駆け付けるという一見ユーモア・タッチのミステリ。美醜で女性を判断するのは禁忌だが、冷静に考えれば、謙介は彩子の本当の容姿を見た事が無い筈で、一応、アイデンティティの問題を扱っているとも言える。更に、本作ではアシモフ「ロボット三原則」ならぬ以下の「透明人間三原則」を定めている。 (1) 透明人間は光学的に如何なる方法でも他者から見えない。 (2) 光学的見地を除いた物理的存在としてはそこにある。壁の通り抜け等は出来ない。 (3) 自分以外のモノを透明にする技術は存在しない。身に着けている衣服などは透明化出来ない。 このため、例えば、子供が急に飛び出して来てぶつかったり(2)、「透明人間」として犯行を実行するためには"裸"になる必要があると共に"凶器"は見えてしまう(3)等の制約があって可笑しい。しかし、記述を冷静に読むと、彩子は楯を使って殴打したが、現場の遺体は包丁で刺殺された様相を呈している。これがキーとなるのは必然だが、探偵が犯人の捨て身のトリックを見破った上に、更に、二重の真相を仕込んでいるという設定と構成に工夫を凝らした傑作(偶々だが、上で"アイデンティティ"に言及したのは一部真を穿っていた)。 「六人の熱狂する日本人」は、「十二人の怒れる男」の数あるパステーシュとして水準程度の出来。「盗聴された殺人」は、ヒロインの身体的特徴(造形)は面白くて楽しいもののミステリとしては凡庸。フレットルの"思考機械"物「第13号独房の問題」に想を得たと思われる「第13号船室からの脱出」は、犯人の計画に齟齬があるという杜撰さの上に、ある真相が冒頭からの予想通りという駄作。"石"の多い玉石混淆だが、表題作の出来が際立っていて、これだけでも読む価値のある中編ミステリ集だと思った。 | ||||
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「透明人間は密室に潜む」「六人の熱狂する日本人」「盗聴された殺人」「第13号船室からの脱出」の4篇からなる作品集です。ノンシリーズ作品集を目指して、いろんな形式でそれぞれ書かれて、その違いも楽しめます。「盗聴された殺人」の結末は、自分には共感できませんでした。でも、「六人の熱狂する日本人」はただただ面白かったです。1994年生まれの若き才能、文章もこなれているし、これからがとても楽しみな作家だと思います。 | ||||
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2020年のミステリーベストテンにランクイン。期待して読んだ。けれど凡庸。「おー、これは面白い!」という出来なのは唯一、表題作のみ。透明人間が普通にいる社会、という設定からしてとても面白い。傑作短編のアンソロジーに収録された、というのも納得の出来だ。 けれど、2作目以降4作目までは凡庸。2作目は特に、「12人の怒れる男」と「キサラギ」を合わせたようなお話。オリジナリティがあると言えばあるけれど、どこかで見た話、聞いた話だった。オチも大したことない。 | ||||
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氏の作品を他に取るのは、「名探偵は嘘をつかない」以来の2度目。 「名探偵~」の読後感は、ロジックはやや強引だが、プロットは冴えているという印象だったが、今回もその感を強くした。 「透明人間は密室に潜む」 :透明人間の定義を明確にしているため、特殊設定とはいえ、透明人間の隠れ場所に関する真相に不満はない。 だが、隠れ場所が1室の中に限定されているため、不可能状況としては弱く真相が見破りやすくなっている。 その真相よりも、隠れ場所が判明した後の捻りを加えたプロットがよい。 「六人の熱狂する日本人」 :推理の出発点が根拠薄弱で推理の過程もやや強引ではあるが、この作品においてはそれが欠点にはならず、アイドルオタク(大衆)の暴走というテーマと合致し、何ともいえない高揚感にあふれた力作となっている。 「盗聴された殺人」 :たった一つの何気ない手がかりを元に、真相を暴き出していく推理が見事。本書の中でのベスト。 「第13号船室からの脱出」 :脱出ゲームの犯人当てと現実世界での船室からの脱出、2種類の謎解きが楽しめる贅沢なプロット。 力作ではあるが、犯人当てについては、いくら何でも〇〇であると気づかれるのではと感じた。 また、脱出については、一度失敗した行為をあきらめずに繰り返せば可能なのではと感じた。 総合的には☆3.5だが、四捨五入して☆4つです。 | ||||
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全く内容を知らず、作者名だけで読んだ。 透明人間というのは比喩と思ってたら、本当の透明人間、しかも全くテイストの違う短編集と知って2度ビックリ。 それぞれの作品が細部まで練りこまれていて面白く読める。一方で、トリックや会話が練りこまれているが短編(中編?)のためにどうしても読み足りないのが残念。 作者の才能はよく分かるが、やはり長編で次の作品を読んでみたい。 | ||||
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年末のミステリランキングでも話題となった作品集ですが、期待に違わぬハイレベルな作品ぞろいで楽しめました。 作品としてもっとも楽しく読めたのは3つ目の作品でしょうか。優れた聴力という一芸?に秀でた主人公の魅力が活き活きと描かれていて、優れた能力を持つ主人公と、推理を行う人物を分けた点の物語のひねりに生かされていると思います。 冒頭のタイトル作は、透明人間が存在するという設定を突き詰めて考えられた作品で、動機やトリック、ストーリーとの親和性もきれいにまとめられており、あるアイデアや設定を一つの小説としてまとめた一つの模範例といえるかもしれません。 残りの2作品も水準以上の楽しめましたが、設定のための物語、物語のための設定といった作り物めいたテイストがあり、ミステリ短編集の名作として名高い米澤穂信氏の「満願」や推理クイズとしてのミステリの極北ともいえる有辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」の収録作と比べると、ストーリーやトリックのひねりや完成度がやや落ちるかもしれません。 ただ、好みの違いっといった程度の差だと思いますし、本書が先に挙げた二つの名作ミステリ短編集の準ずるハイレベルな作品集であることは変わらないと思います。 | ||||
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