■スポンサードリンク
人形式モナリザ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
人形式モナリザの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
施設博物館「人形の館」に常設されたステージにて事件が生じる。その鍵となるのは、悪魔崇拝者と神の白い手。人形を操る人間、人間を操る人間、人間を操る人形…。 「何かを恐れていたい、何かを恐れていれば、それよりも恐ろしい状態にはならない。どこか痛いところがあれば、他に痛いところを忘れることができる。あらゆる原始宗教の起源が、そこにある。だから、恐ろしい恐ろしいと祈り願って、人々の恐れを人の形に閉じ込めた。人の形はほど恐ろしいものはない。どんな形よりも恐い。それを創ったからこそ、自らへ向けられる恐怖に、人間は耐えられる。鏡を見続けることができる動物は人間しかいない。自分の形が恐ろしいことを、呪文によって封印したのです。」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
施設博物館「人形の館」に常設されたステージにて事件が生じる。その鍵となるのは、悪魔崇拝者と神の白い手。人形を操る人間、人間を操る人間、人間を操る人形…。 「何かを恐れていたい、何かを恐れていれば、それよりも恐ろしい状態にはならない。どこか痛いところがあれば、他に痛いところを忘れることができる。あらゆる原始宗教の起源が、そこにある。だから、恐ろしい恐ろしいと祈り願って、人々の恐れを人の形に閉じ込めた。人の形はほど恐ろしいものはない。どんな形よりも恐い。それを創ったからこそ、自らへ向けられる恐怖に、人間は耐えられる。鏡を見続けることができる動物は人間しかいない。自分の形が恐ろしいことを、呪文によって封印したのです。」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
黒猫の三角を漫画で読んだので、じゃあ今度は小説にしてみようと手に取ったのがこの人形式モナリザ 黒猫の三角で見事騙されたので、今度こそは騙されないぞと意気込んだのにも関わらず、 あっさりと足元を掬われたというか、落とし穴に落とされた 10分の9あたりまでは「なんだ。結構普通の推理小説じゃないか」とまで思ってたのに 悔しい ただ、裏表紙にもあった『最後の一行』がどうにも生かしきれてないような気がするのは私の理解力不足からなのか 「えっ!!・・・ん?」みたいな 何となく腑に落ちない感じ 登場人物は皆個性的で人間らしいけど、現実にいなさそうなキャラが面白かった 特に林と紅子の仲に事件の内容よりもちょっとドキドキしてしまったり(笑 この作品の人間関係はちょっと複雑な上に人数が多いので、時間のある時にゆっくり読むことをお勧めします | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
黒猫の三角を漫画で読んだので、じゃあ今度は小説にしてみようと手に取ったのがこの人形式モナリザ 黒猫の三角で見事騙されたので、今度こそは騙されないぞと意気込んだのにも関わらず、 あっさりと足元を掬われたというか、落とし穴に落とされた 10分の9あたりまでは「なんだ。結構普通の推理小説じゃないか」とまで思ってたのに 悔しい ただ、裏表紙にもあった『最後の一行』がどうにも生かしきれてないような気がするのは私の理解力不足からなのか 「えっ!!・・・ん?」みたいな 何となく腑に落ちない感じ 登場人物は皆個性的で人間らしいけど、現実にいなさそうなキャラが面白かった 特に林と紅子の仲に事件の内容よりもちょっとドキドキしてしまったり(笑 この作品の人間関係はちょっと複雑な上に人数が多いので、時間のある時にゆっくり読むことをお勧めします | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
乙女文楽は人形を見せる、いや人を見せているんだ、というところは面白い。犯行に使われているトリック自体はそう難しいものではないけれど、作品中にそのトリックを取り入れる意味は深い。 しかし、最後の一行は、個人的には蛇足だと思っている。たしかにあれは「?」を誘う。けれど「!」とならない。なぜなら、その結末を予感させるものが文中にないからである。 そもそも、この話の中で悪魔や神はテーマとして浮いている感がある。人形使いの家に齎された狂気というものを悪魔や神を持ち出して形容しているようだが、それではヒトガタとしての人形の神秘性と合致しないような気がする。しかも、その真相自体もありきたりで弱いと思う。 モナリザの真相こそ森氏らしいが、殺人事件の真相との接点らしい接点がなく(というか基本は別件)、釈然とせずに終わる。一挙に押し寄せるカタルシスというものはなく、一つ一つがそれなりに終わる印象を、どうしても受けてしまう。残念である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は森氏の文体があまり好みではない。なぜならどこか冷たい感じがするからだ。三人称のためもあるかもしれないが。 紅子が好きな男のためなら自分の子供の命など惜しくないというような発言をしたのには気分が良くなかった。 たとえ冗談でも言ってほしくはないが、真意なのだろうと思う。このような人物を生みだす作者にも冷たいと感じてしまった。 ミステリだからどのような発言でも許されるとは私には思えなかった。 しかしまあ殺人事件のほうはそれなりに面白かった。警察の人間が外部の者に情報を漏らしたり、一般人が偶然殺人事件に巻き込まれるというのも良しとしよう。 だが絵の盗難事件については今一つ好きになれず、保呂草など登場人物に感情移入ができないのも残念だった (小鳥遊と紫子はまあまあよい)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『詩的私的ジャック』の時にも感じたが、事件の印象が薄い。しかし、詩的で幻想的な雰囲気を味わうのが、森ミステリィの魅力や楽しみ方であると私は考えている。 『人形式モナリザ』を読んだとき、個性的なキャラクターや乙女文楽という題材を生かし切れていない感じだった。しかし、いつもの森作品に通じる詩的で幻想的な文章や衝撃的な展開は、感動的ですらある。絶賛できないのに、何か引っ掛かる。不思議な気分にさせられる作品だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
乙女文楽っていうのがなかなか想像しにくいかも。結構、抽象的な文章が印象に残った。人間関係が入り組んでて理解しにくかったなあ(私だけ・・・?)紅子さんの行動には相変わらず、おどろかされました。とにかく、謎ばかりって感じで、最後にはそうだったのかーとは思ったけど、「え、なんで?」とか「それで終わり?」って思う方もいるかも・・・ | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!