■スポンサードリンク
晴天の迷いクジラ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
晴天の迷いクジラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 21~40 2/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
再読でした。「あらすじ」みても気付かなかったが、途中で思い出した。 それでも途中で止めずに再読しきりました。そんな感じの本です。 どっちかというと辛気臭い系で読んでて楽しい訳ではない。少なくとも3/4過ぎるまでは。気分ダウンや体調悪い時には勧めない種類。 が、手を付けると「つい読んじゃう」系。 ちなみに迷い鯨については「白い日傘のおばあさん」の昔話の方に賛同派。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なぜ生きるのかを再度、自らに問うことへと繋がる。届かない思いを大切に。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私には合わない世界でした。 同じ作者の本を2冊買いましたが、これも合いませんでした。 残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
それぞれ心に何らかの迷い、傷を持った3人が織りなす物語に深く引き込まれました。性格描写が素晴らしい。物語の展開が素晴らしい。読後感が素晴らしい。著者の作品を読んだのは2冊目ですが、これからすべての作品を制覇していこうと思うほど、力を持った作家です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を読みながら、とても幸せな気持ちになりました。 決して話の内容が「幸せ」なわけではありません。 むしろ不幸を、淡々と、しかも克明に綴っています。 果たして小説家というものは、ここまで人々の不幸を、「まるで自分が体験したかのように描けるものなのでしょうか?」、実は、「窪さん自身が実際に体験したものなのではないでしょうか?」、そう思わせるほどに、不幸な生活を強いられた人々の描き方がうまいのです。まるで、その人物たちの生活を近くで見てきたかのようです。 なるつもりがないうちに母となり、子どもを虐待してしまう主人公。母親に愛されずに家を飛び出した男。母の干渉に耐えきれずに拒食症となり、リストカットを繰り返す少女。 それらの登場人物の、生活と心象風景を、淡々と言葉を置いていくことで描いていきます。 ◇ 「だけど、そもそも人間は自分以外の誰かの気持ちなんて、『わかる』ことがあるのか、と車のキーを抜きながら由人は思う」 「『正子ちゃんのここには』おばあさんが正子の左右の肩に両手を置いた。 『正子ちゃんのここには、きっと、お友だちもお姉ちゃんも、おるとよ。正子ちゃんはその人たちの代わりに、おいしかもん食べたり、きれいなもんを見たりすればよかと。それだけでよかと。生き残った人ができるのはそいだけじゃ』」 ◇ その言葉の一つひとつが心に滲み、心を揺さぶります。 その心に滲み込む何かと、揺れが、振動が、とても幸せな気持ちにさせてくれるのです。 小説のストーリーではなく、言葉そのものが心の中を揺さぶります。 これは、もしかしたら私が作者に白旗を上げているのかもしれません。「かないません。こんな話を書けるのはあなたしかいません」と。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
窪作品はずしんと重くて、軽くトラウマになることがあるのですが、 この作品は後味もそんなにニガくなくて良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
窪美澄の作品を読むのは、デビュー作「ふがいない僕は空を見た」に続いて2冊目だ。人間の業を描きながら「いのち」の核心に迫ろうとするデビュー作は傑作であった。そして、作者の姿勢は本作においても一貫している。3人の主人公の置かれた状況はそれぞれに異なるのだが、いずれも湾内に迷い込んで二進も三進も行かなくなったクジラに似ている。迷える動物がクジラであるところがいい。巨大だからだ。「いのち」のシンボルは桁外れに大きくて重い方がよいに決まっている。だが、本作にはデビュー作のようなキレがない。些か冗長な感が否めない。また、幾ら環境が人を変えるといっても、あの田舎のナイーヴな少女が、後にがさつな女社長になるとは考えられず、些か無理があるように感じる。しかし、これら多少の瑕疵に目をつぶれば、本作は読むに値する作品ではある。エンディングでは3人の主人公にもクジラにも、幸福な未来こそ約束されていないけれども、そこには希望の光を見てとれる。悩める人々に注がれる窪美澄の視線は温かい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「不甲斐ない僕は~」から連続して彼女の作品を読んでみて、自分の人生にスパイスが 加えられ、眼を通して見える世界の色、出会う人々の表情がちょっぴり明るくなったと思う。 そう思わせるだけの筆力が彼女にはあり、作品を通して読者の人生に影響を与えられることは、 作家冥利に尽きるのではないだろうか。彼女の才能に乾杯。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
商品はとても綺麗で、満足です。 内容は、心に残る作品でした。 今後とも、良品の提供を希望します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほんとに読むのが疲れる本で、まったく引き込まれない。女性作家特有の読みにくさがある。ストーリーもじめじめした展開がひたすら続きます。買って損しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ふがいない僕は空を見た』を読み、続けて購入しました。 それほど惹かれなかった。 窪さんの作品は親子関係の描写がいろいろと考えさせられます。 最近親になった自分としては親の気持ち、子の気持ち両方わかる気がしますが、親に大きな責任があり、親が子を思うが故に発する言動が悪い方向にしか向かないところをクローズアップしている点に興味を持ちました。 また窪さんの作品を読んでみたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時間の無駄にならない 数少ない人間が描ける作家 これからも楽しみ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
気になって手に取って見ました。 少々不器用すぎる人々、ぎこちなくストーリー展開が切なさを呼びますが、 果たしてこれは計算なのか偶然なのか。 評価に困りましたが、決して読後感は悪くなかったので星三つで。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こめかみ と言う単語をやたら使いたがるところと、 後半の方言が読んでて鬱陶しかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほっとするし、面白かったけど、今読みたい本じゃなかったみたい。がんばり過ぎてる人にはいいかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
晴天の迷いクジラは結局生きるのか死ぬのか。 いずれは死ぬのだ、それが早いか遅いか、人の目に触れる場所で死ぬのか海で死ぬのか、 精いっぱい努力して死ぬのかそうせずに死ぬのか それだけの違い。 人も同じ。 もう少し、頑張って見ようと思うのか、もういいやと思って死を選ぶのか。 結局死ぬということに変わりはない。けれど、死んだあとの何かが絶対に違ってくる。 私が受け取ったメッセージはこういうことです。 窪さんお得意の、ひとりひとりのこれまでを一章ずつ使って紹介し、 後半で登場人物がつながっていく という物語の展開です。 何作か続けて読んでいるので、正直またかという感想を持ちました。 3人それぞれが、人生のなにかに失望して死を選びそうになっている。 この物語でもやはりテーマになっているのは、母性というものです。 一生懸命子育てしているはずなのに、虐待に走る若い母親。 子どもを病気にさせるまい、正しい子に育てたいという一心で、娘を追い込む母親。 どちらも、本当の意味では悪い人じゃない。 でも、娘にとっては生きるか死ぬかの問題になってしまった。 この本には正しい母親像は出てこない。だからこそ自分で見つけるべきなのかもしれないけれど、 現在進行形で子育てに悩んでいる自分にとって、ただただ問題を突きつけられただけのような、苦しい物語となった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の言いたいことは、一つだけで、とても心に残る。最後の方にその言葉が出てくるのだが、それまでの背景の描き方がすばらしくよいので説得力がある。 悲しいけれど、人生なんてそんな納得の行かないことの方が多いのかも。でも自分の人生を歩こうと思える一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ここに描かれる3人の主な登場人物と、その3人に関わる全ての人たちは、はじめから家族や自分の人生に、何らかの傷を負っている。「人生に」何の価値も見いだせず、過去に取り返せないような重大な失敗や過ちを犯してしまっている。それゆえに、生きることそのものが、どこか危うく、もろく、「生きる」というより「死を待つ」ために、ただ生きている。「何のために生きているか」も分からず、死に向かって緩慢に進んでいく「人生」。「何かのために生きなければ、生きてる価値は無いのか?」「誰かのために生きなければ、生きてる価値は無いのか」。確かにそうかもしれない。でも、そうであって欲しいと願うことは簡単で、実際はそうでないことが圧倒的に多いのかもしれない。じゃあ、生きることに意味は無いのか。そんな問に対して、力強く生を肯定してくれるのが、この小説なんだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
窪 美澄 さんは、ずっと前に『ふがいない僕は空を見た』を読んで、 それなりに衝撃受けたのに、なぜかそのままになっていた方なんですけど。 今回もまた衝撃でした。 なんで今度は忘れずにちょっとあとを追っかけてみようかなと。 壊れかれた三人・・・というよりも壊れてしまった三人なんですけど。 いろんな本を読みつつ、また実生活でも思うこと。 子は親を選べない。 たまたま今回は、リアルシンデレラに引き続きこれを読んだので、 ますます重かったな。 三人三様の人生に押しつぶされて壊れていく様子 そして押しつぶす人にも壊れていくだけの葛藤があり 八方塞がり ちょっとしたきっかけがあればたぶん自ら死んでしまうしかない そんな三人が、これまたちょっとしたきっかけで一緒に鯨を見に行く そして、「死ぬなよ」 ただそれだけの言葉 でも、それだけの言葉の重み 今まで周りで自ら人生を終わってしまった人がたくさんいました。 この一言、言えばよかった・・・ 言っても何にもならなかったのかもだけど。 でも言えばよかったな。 ただ「死ぬなよ」って、それだけ言えばよかったんだ 心に刺さりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
端正で美しいプロットと、読みやすい文体、心に響く内容。図書館で借りて読んだにもかかわらず、手元に欲しくなって購入した | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!