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マーダーボット・ダイアリー
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マーダーボット・ダイアリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全84件 81~84 5/5ページ
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はっきり説明はされないけれど、ワームホールを利用して人類が行動範囲を宇宙に大きく広げた未来が舞台。それ以外の技術や社会は現代の延長的で、そこまで飛躍した印象のものはない。 そんな世界で、かつて大量殺人を犯した(高価な機械なので、記憶を一部消去して再利用)警備ユニットである、自称マーダーボットの「弊機」が語り手となるアクション・スリラー中編が上下巻に2本ずつの4本収録されています。 どれも話は単体でまとまっていますが、ストーリーにつながりがあるので順番に読む方がいいでしょう。 対人恐怖症であり、もう引きこもって大好きな連続ドラマ三昧な日々を過ごそうかと思ったりもするのに、結局は人間たちと関わる道を選んでしまう警備ユニット。 そんな風にひねくれて、人間への複雑な感情に振り回されている存在のユーモラスな語りが楽しい連作中編集でした。 | ||||
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最近に読んだSF物では一番面白かった。 少し冗長さを感じる文章も耐えられないほどではなく、 ジョージRRマーティンの『タフの方舟』の語り口や 清水玲子『ミルキーウェイ』『天使たちの進化論』の設定が面白いと思う人なら 本作も気に入るはず。 ただし解説では主人公を"女性"と断定しているけど、 この自閉症で凝り性な気質は(中性的ながら)男性に近いのではないか。 作者が断言するまで判断保留。 カバーの絵が少年とも少女とも見える雰囲気にしているのは賢明。 | ||||
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保険会社の警備ユニット〈弊機〉は会社の統制モジュールの束縛を自らハッキングして解除したことを隠して業務についています。ある任務で出会った顧客の恩で会社の所有物でなくなり自由を得た弊機は、過去に自分が起こした大量殺人事件の真相を探る旅に出ます。弊機は人間の不可解な行動をきらい、人間のようになりたくはないと思いつつも、人間の娯楽メディアを楽しみ、行動や感情に関心を持ちます。そんな弊機が出会う人間たちのトラブルに巻き込まれ、内心愚痴りながらも、ついつい人助けしてしまい、また、そんな自分自身を愚痴るのです。それでもやるとなったら一生懸命の弊機。とってもいい奴なのです。その姿に愛着を感じます。正直、行動を妨げる数々の障害をハッキングで簡単にかたづけるのは都合がいいと思いましたが、そこは「高度なスキルや方法についてはあえて日誌(ダイアリー)に記録してないだけだ!」と自分を納得させました。続編が発売予定とのことで、また弊機に会えるのを楽しみにしています。 | ||||
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とりあえず上巻だけ読んだけど、連作形式で上巻で中編二つある。 で、これは面白い、人型警備ユニットが主人公で終始ユニット視点で話が進むけど、これの描写が秀逸。 警備会社に所属する警備ユニットは自分のことを弊機と呼ぶが、この呼称その他から醸し出される作品の雰囲気とそれをうまく伝える翻訳は素晴らしい。 AIが主人公のヒューゴー賞、ネビュラ賞作品だと、叛逆航路があったが、あの作品のような銀河を股にかけるスケールタイプではなくもっとリアルよりかな。 警備ユニットの心の動きも?それだけに理解しやすく感情移入もしやすい。 頑張れ警備ユニット、頑張って殺人ボットの汚名を返上するのだ!! ドラマなどの娯楽メディアに逃避するのはほどほどにな。 | ||||
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