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三体
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三体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全366件 161~180 9/19ページ
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冒頭の「1.狂乱の時代 1967年、中国」に最も迫力を感じた。 理論物理学者の葉哲泰が紅衛兵による人民裁判で惨死する情景を、娘の視点で描いている。 娘は後に天体物理学者葉文潔として党の監視下を転々とし、人類に絶望して宇宙に地球の場所を知らせるメッセージを発する。異星人の侵略によって人類をましなものにしてほしいと願って。 葉哲泰が紅衛兵に睨まれるにいたった理由ときたら、今から見たら噴飯ものだ。たとえばーー 「アインシュタインは反動的学術権威だ。欲が深く、倫理に欠ける。アメリカ帝国主義のために原子爆弾をつくった男だ!革命を起こす科学を築くためには、相対性理論に代表される資産階級理論の黒旗を打倒しなければならない!」(p.13-14) たとえばーー 「葉哲泰、これは言い逃れできないはずよ!あなたは何度も学生に反動的なコペンハーゲン解釈を撒き散らした!」 「それが実験結果にもっとも符合する解釈であることは厳然たる事実だ」これだけ厳しい攻撃にさらされても、葉哲泰の口調は落ちつき払っていた。(‥‥) 「この解釈は、外部の観測者によって波動関数の収縮が引き起こされるというものよ。これもまた、反動的唯心論の表れであって、その中でも、じっさいもっとも厚顔無恥な表現よ!」(p.17) どんなに攻撃されても毅然としてひるまず反論を返す物理学者にいらだった紅衛兵が暴行を加え、死に至らしめるのだ。 アインシュタインの相対性理論がブルジョアの観念論であるという批判は、スターリン時代のソ連にあったことは知っている。相対性理論はマッハの影響を受けている。そしてマッハはレーニンが『唯物論と経験批判論』で、マルクス主義的唯物論の最大の敵としてやり玉に挙げた当の哲学者に他ならなかったから。 でも、スターリン批判いらい、そんなお粗末な論法は影を潜めたと思っていたが、まさか文革(文化大革命)時代にまで生き残って、学問弾圧の武器となっていたなんて。 評者がこんなことを書くのは、学生時代がまさに文革の時代と一致し、文革礼賛を垂れ流すマスコミ報道に囲まれていたからだ。もちろん左翼、特に全共闘派の連中にも文革礼賛派は少なからずいた。 いま、そういった連中が、本書をどんな気持ちで読むか、聞いてみたいものだ。 知らなかった、とは言わせない。社会主義、特にマルクス主義が民主主義と両立しないことは、当時から明らかだったのだから。 それにしても、よくこんな小説が出版できるほど、中国社会もよい方に変化したものだ、と思ったが、出版は10年前。それ以後、「遅れてきたスターリン」こと習近平の登場で、将来の予測がつかなくなった。作者の劉さんには、権力に屈せず妥協せずに頑張ってほしい。 | ||||
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ヒューゴー賞を非英語圏作品として初めて受賞。中国では累積発行部数2100万部! 引き合いに出されるのはクラークの「幼年期の終り」カール・セーガンの「コンタクト」J.P.ホーガンの「星を継ぐもの」 そりゃあオールドSFファンは期待しますよ。 しかし、しかし.. ファーストコンタクト物ではあるが「幼年期の終り」「コンタクト」のような、人類の進化に関わる哲学的テーマは皆無。 科学者の連続自殺や謎の学術団体をめぐるミステリー要素もあるが、「星を継ぐもの」の論理的推理を積み重ねて人類の生い立ちを解き明かす知的快感には程遠い。 むしろ、謎を追う科学者の視界に現れるカウントダウンや、奇っ怪なVRゲーム「三体」などの描写はP.K.ディックを思わせる。だが、この悪夢はドラッグや現実崩壊ではなく、ちゃんとした(トンデモな)タネと陰謀が裏にある。 .. このへんで、かつての名作の再来を期待した真面目なオールドSFファンは失望するかもしれない。 ストーリー進行や登場人物の性格描写もうまいとは言い難い。テッド・チャンのような高い文学性を望むべくもない。 さらに陽子コンピューターAI智子というバリントン・J・ベイリーばりの奇天烈ガジェットが登場するに至っては、一体この小説はどこを目指しているのかとクラクラする。 しかし、根っからのSFファン上がりという作者は、名作SFの断片を撒き散らしつつ、次々と奇抜なアイデアを繰り出して、ひねたオールドSF者をも惹きつけて離さない。 そして(いささか強引な展開ではあるが)終盤すべての謎が解き明かされると、そこに現れるのは.... 「幼年期の終り」や「星を継ぐもの」も好きだがニーブン&パーネルの「降伏の儀式」も好きだ。もっと言えば「宇宙戦艦ヤマト」や「インデペンデンス・デイ」も好きだという俗なSFファンは歓喜して第二部「黒暗森林」も読まずにはいられなくなるのである。 追記 色々ツッコミどころが多い作品だけど、執拗に三体世界の特異性を描いておきながら、そこに発生した三体人の思考回路が地球人と大して変わらないってどうなのよ? 『おまえたちは虫けらだ』ってデスラー総統よりひどいよ。 また、地球に警告するメッセージでイスカンダル的な味方勢力の存在を想像したら、自分の職務の必要性がなくなり失業することを恐れた三体人の惑星外文明探査観測員の保身の行動って..そりゃないだろ! でも面白いから許すw | ||||
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期待通りの商品でした。 | ||||
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評価は装丁に関してだけです。まだ読んでいないので内容は評価できません。 | ||||
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前評判がすごすぎて、正直、こんなもんか?感が否めません。アジア圏初のヒューゴ賞ということだけど、昔からヒューゴ賞の作品を読んでそれほど感情移入したことがないので、こんなもんかもしれません。三体理論で全体が仰々しくデコレーションされているけど、骨格だけ見ればローダンシリーズなみの単純構造に思えました。 それにしても、ロシア文学や北欧文学より、人名が読みづらいのにはまいりました。いっそ全部カタカナ表記してくれたほうがいいかも。 | ||||
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科学的な記述とか歴史とかの話の部分は難しすぎて理解できませんでした。割り切って、理解しようとはせず、そのまま飛ばし飛ばしで読み進めましたが、理解できるもう半分が本当に面白かったです! 三体1だけではハッピーエンドとは言い難いですが、三体2まで読んでとても満足しました。 三体2の方がストーリーはワクワクして面白いです。けれど、三体2を面白く感じるためには、三体世界の背景理解が必要なため、三体1を読む必要があります。 | ||||
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圧倒的。この一言に尽きます。 これを読まずに何を読む!!!! | ||||
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難しいことはわかりませんが面白いです。中国製SFの時代が来たやもしれません。 過去の文化革命での凄惨な歴史から始まり、現代の科学者の連続不審死事件につながり、謎のVRゲーム三体が出てくる。。。 場面転換が激しく中盤以降までは?が浮かびます。長編三部作なだけあってスピード感は売りではなくじっくり進めていきます。(ただ、その割に主人公っぽいワンさんの内面や性格は無味無臭) 理想主義者達が「人類は自分の力で舵を取れなくなってしまった。異星人の力で矯正するしか地球を守る方法はない」という究極の選択を取るまでのドラマを見るとやらせなさがこみ上げるしフィクションと言えども虚脱感に襲われました。 そして何より科学者が絶望した理由には絶句。科学的に困難が可能かとか、うんぬんかんぬんわからんが、最後まで読まずに閉じるには惜しい本ですよ。 次巻を買おうか迷いましたが、次巻の方がめちゃくちゃ面白いと聞いてAmazonでポチりました。。。 ゲームオブスローンズの脚本チームが、ネットフリックスでドラマ化するそうです。なんとスターウォーズを蹴ってまで三体の仕事を選んだと。。。期待していますが、本作はそんなにドンパチしないけど絵が持つかな? | ||||
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予備知識なく読み始め、当初、読み進めるスピードが遅かったので、前半は訳が分からなかったが、後半に来て、突如、SF世界が開け、3部作という事にも気付き、あっという間に購入に進む展開となる。 | ||||
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SF小説を読んだことがなかったが、最初の10ページくらいをパラパラとめくるとのめり込むように読み続けられた。 あらすじはネタバレになるので書かないが、物理学や天体学の知識がある人は作品への理解が深まり一層面白いのだろうと思う。 作中、ダーウィンやコペルニクス、始皇帝など歴史を動かした人物に関する記述もあり、作者の物理学に限らない造詣の深さに驚く。 | ||||
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全体のストーリーとしてはSF本としては王道な内容でありながら、(読む側にある程度の科学知識を要求するものの)現代科学の内容を盛り込んでゴリゴリのハードSFとなっているストーリー。 主役ともいうべき女性の行動についても、文化大革命を経験した中国であればこそ納得のいく話となっている。 読む側にある程度の知識を要求する内容なので万人受けしないかもだが、ハードSFを求めている科学ファンであるならば読むべき一冊。 | ||||
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長編小説自体を読むのが久しぶりということもあったのかとにかく面白かった。内容は近未来的な話でありながらブッ飛んだ感じにならないのは中国の歴史が背景にあるからなのか、登場人物が魅力的だからなのか?主人公らしい主人公が明確にいなくて、歴史の一部として描かれている感じも独特で面白い。物理学や科学技術に関する描写が多いがそれを理解してなくとも物語は楽しめると思う。 | ||||
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【前半部の感想】 まだ六割ほど読み進んだ所ですが、ここまでよくこれを読みきったなと自分をほめてあげたい。 文革から始まる女性研究者の電波基地での半生は大部分が退屈だし、VRゲーム『三体』は難解で「これのどこがゲーム?」と首をひねった。 SF知識には疎い自分なので、『三体』内で語られる天文学を含めた科学知識の説明は興味深かったが。 ただ、読みすすめるにつれて電波基地の目的、『三体』の運営理由が徐々にあきらかになっていく。 それでも物語は起伏なく粛々と進んでいく。 転機が訪れるのは六割頃から。ようやく物語が動き出す。やっと面白くなってきた。 一言で言うと前半は「馬鹿にはつれえな!」という内容。つらかった(泣)。 【後半の感想】 女性研究者の過去、VRゲーム『三体』での体験が終わり、ようやく物語は未来にむかって突き進んでゆく。 前半に比べて圧倒的に面白い。 物語前半部は後半部に向けての長い伏線と読者に押さえておいて欲しい科学知識の説明と三体世界の説明だった。この構成はすごい。 とにかく続きが読みたくてたまらない。地球人に勝ち目はあるのか? 【まとめ】 ネタバレあるので注意。 後半で描かれる、四百五十年後を見据えて火花を散らす地球と三体世界の両陣営、という設定が面白い。 地球侵略のために艦隊を送り込んだものの、「四百五十年後じゃ地球の科学技術が上回ってヤバくね?」と浮き足立つ三体人。 三体世界ではその特殊な気候条件から滅亡を繰り返すため科学の発展スピードが遅いのだ。 そんな三体人は「地球の科学の発展」を阻止する戦略にでた。 その過程で「高次元微小宇宙文明」と戦闘(笑)。 自らの惑星、マクロからミクロ、一次元から九次元くらいを巻き込む超大規模作戦。この過程で自らの惑星をいちど太陽光が届かない死の星に変えている(笑)。 知性を持った陽子ふたつを地球に送り込んで科学の発展に重要な粒子加速器を使用不能に。 その名は「智子(フォソン)」。光速で移動するためたったの二個でもほぼ同時に世界各地にあらわれ小さすぎて加速器が使用不可能な地球では捕捉不能。 無敵。 さらに、「おまえらは虫けらだ」との冷酷すぎる宣戦布告で地球陣営のメンタルに追い討ちをかける作戦も忘れない。 手足を奪われた科学者たちは意気消沈。 いまの科学技術で三体艦隊に勝てっこない。 いうなれば江戸幕府を開いたばかりの徳川家康がアメリカ第七艦隊に勝負を挑むようなもの。 軌道エレベーターを実用可能レベルにまで科学技術を発展させればワンチャンあったのに……。 だが、いなごに食い荒らされる畑を前に「見ろ、虫けらは一度だって人類に敗北してない」という言葉を受けてメラメラと燃えあがる科学者たち。熱すぎる展開。 『三体』の第一巻はここで終了します。 もう打つ手なしな虫けらたちは、この窮地をいかに逆転させるのか? 「すぐれた科学技術を持った宇宙人なら思想もすぐれている」という安易な幻想が打ち砕かれるのも現実的で面白かった。 実際、現代でも権力者たちの思想は地政学をもとに戦略的に動いています。刀や槍で戦っていたころと大きな違いはありません。 西も東もやり方が違うだけで根本は同じです。勘違いされやすいですが中国だけが世界の覇権を狙って動いているわけではありません。 人類が誕生して以来ずっと、あらゆる陣営で覇権争いが繰り広げられています。そしてそれは、より高度な科学技術と経済力と軍事力と文明を持った陣営によって引き起こされてきたという事実も忘れてはいけません。 おそらく三体人と同じく、地球でもいくら科学が発展しても思想の大きな変化はみられないでしょう。 全人類一人一人に無限の食料、広大な居住地、最先端の医療やサービスが無限かつ半永久的に享受できる日が訪れるなら話は別ですが。 三体惑星でもそれらの条件は達成できていません。それどころか過酷な気候状況のため、発展と滅亡をこれまでもこれからも永遠に繰り返す宿命。 そりゃ権力者なら地球侵略を決定しないわけがない。 三体人も必死! 地球人も必死! このギリギリ感が『三体』の魅力なのかもしれません。 科学、ミリタリー、社会学、異星人侵略といったテーマを巧妙な伏線と可能なかぎり分かりやすい説明(後半に入ると前半の必要性に感動すらおぼえる)で描ききる『三体』に目が離せなくなった。 | ||||
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本作は、アメリカ最高のSF賞とも言えるヒューゴ賞を受賞している。 しかもアジア人初受賞であり、そもそも翻訳小説としてヒューゴ賞を受賞すること自体が初快挙なのである。 そんな大注目作品である本作、結論からいうと前評判に劣らない見事な作品だった。 本作のコンセプトは異星文明とのファーストコンタクトである。 これだけを聞くと今まで何度も使い古されてきた題材であると思われるかもしれないが、本作はそのシンプルさが強みとなっている。 最近のSF作品は身近な出来事や日常生活に焦点を当てた、こじんまりとした作品が多いと思われる。 そんな中、本作は圧倒的なスケールで話が展開されていく。 それはまるでSFの原点に立ち返ったかのようで、誰もが宇宙規模の「未知」の世界や科学技術に魅せられることだろう。 また、そのシンプルさに併せてSF要素以外のエンタメ要素をうまく取り入れているのも、本作の魅力の一つだ。 主人公であるワン・ミャオが撮影する写真に映る謎のカウントダウン。 科学者たちの相次ぐ自殺。 そして物語の中盤でワン・ミャオの身に起こる事件。 これらのミステリー要素やサスペンス要素を盛り込むことでページを繰る手が止まらない。 個人的に最も素晴らしいアイデアだと思ったのは、物語内で出てくるVRゲーム「三体」である。 これを用いることで三体世界の説明を登場人物に理解させつつ、読者にも物語の世界観を説明する構造が非常に上手いと思った。 またVRゲームのパートは世界観の説明ではあるのだが、このゲーム内の描写もとても面白い。 そしてもう一人の主人公である葉文潔の過去も本作の欠かせない要素である。 彼女が経験してきた辛い出来事の至る所に政治的問題が描かれており、彼女の下した決断について非常に考えさせられた。 彼女を通して人間に対する「絶望」を描き、ワン・ミャオや史強を通して人間に対する「希望」を描いている。 この人間に対するそれぞれの考え方や、三体協会の内部分裂などが物語に奥行を与えていた。 本作はSF好きな方は勿論のこと、今までSFを遠ざけていた方にも是非読んで頂きたい。 ジャンルに囚われることなく、ただひたすらに面白い小説として本作は素晴らしい作品なのである。 しかもこれがまだ三部作の一作目というのが恐ろしい・・。 二作目以降にも大いに期待したい。 | ||||
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結構なボリュームで読み終わるのに時間がかかりましたが、内容は本当におもしろいです。 ただ、最後の方の智子のところは理解が難しかった。 | ||||
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人間コンピュータがすごい力技(褒め言葉)で、狙った笑いではないと思うけど緊張と緩和でやられた | ||||
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面白い | ||||
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想像力を掻き立てる作品。 スケールが大きく、実写でもアニメでも迫力がある画面になりそう。 中国の底力を感じることが出来る作品。 第二部も第三部も期待大です。 | ||||
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内容の面白さについてはいうまでもないので、オーディブル(audible)版の感想になります。 まずこの巻だけで17.5時間ですが、聞いてみると1.5倍速ぐらいがちょうどよく感じます。実質12時間って感じです。 在宅勤務で増えた家事の時間や、風呂に浸かりながら聞いていたらあっという間に聞き終わってしまいました。 12時間は意外と一瞬です。 オーディブル(audible)版だと漢字が分からないのが欠点かもしれないです。人名や固有名詞などの漢字が想像できず戸惑うことがあるかもしれません。 ただ朗読が上手く、登場人物の演じ分けがしっかりできてるので、誰のセリフか分からないというようなことはまずありません。 初めてのオーディブルでしたが、とても楽しめました。おすすめです。 | ||||
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久しぶりにSF小説を一気読みしました。 三体問題とか数学的な知識がある程度あったり、中国に関心がある人にはより楽しめると思いますが、どちらもなくても充分に楽しめます。 何より漢字で表現される情報量の多さにあらためて気付きました。英訳等では伝わらない部分も多いのではないかと。 文革時代の描写は、中国の人には現実に近過ぎて拒絶要素になり兼ねない気がしましたが、自分は異世界ものと同じような感覚で受けとめてしまいました。 全体に、個人の心情とか絆とか、そうしたものは軽め淡々と描写されていて読みやすいです。逆に、熱い思いを持つ主人公とか感情的な盛り上がりを好む人には向かないかもしれません。 「何でそんなことをしてしまうの?」と些細な動機で理解できない行動をする人も出てきますが、人間そんなものかもしれませんし、かえってリアリティがあるように感じました。 | ||||
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