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三体
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三体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全366件 341~360 18/19ページ
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壮大な世界観と登場人物をめぐる繊細な表現、その不思議な遠近感にものすごく感情を揺さぶられる。物語はいったいどこへ向かうのか、事前情報は出来るだけ遮断して第二部を待ちたい。 | ||||
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期待通りの面白さ。劇中劇構造の壮大さ。「虚無への供物」にも通じるペダントリー。さらに説得力を与えるのが人類の絶望を支える文革登場人物たちの熱さ、濃さ。主人公の生が老舎(大好き)や郭沫若(毀誉褒貶)に溶け込む。対して現代の登場人物の薄さよ! 大史(や三体人)含めてマンガ的、場当たり的。魅力を(僕は)感じない。解説にある「コンタクト」「幼年期の終わり」「果てしなき流れの果に」いずれも人間が描かれていた。あの頃に比べても、個人の生のリアリティを文章に定着させることが難しい世の中なのか、と思う。 | ||||
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著者の圧倒的想像力に脱帽するばかり。 ミクロ視点からマクロ視点まで、従来の想像の範疇の箍が外れるほど壮大なスケールと密度で物語が展開される。それでありながらも物語や理論に破綻や脱線がないのは見事としか言いようがない。 初見トンデモとしか表現できないようなな様々な物理現象、化学現象、自然現象ですら、見事な著者の豊富で膨大な理系知識で解説され謎が解きほぐされていくときの爽快さがたまりません。著書内で起きる現実では説明のつきようがない現象はひとまず続編へ持ち越すことなく証明されるのでご安心ください。 まさにSF好きなら一読の価値ありの一冊。早くも続編が待ち遠しくなる傑作。 | ||||
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めちゃくちゃ面白かった 内容は専門的なものも多く出てくるが文系の私でもなんとなく理解でき、どんどん進んでいくストーリーや上手い説明に引き込まれあっという間に読了 よくこんな話を思いつくものだと驚嘆した 次の日本語版が出るまで待ちきれないので英訳版を読もうと思う | ||||
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いつ頃からかSF小説は映像化する事がゴールになってしまって、作家も編集者も読者もそれをなんとも思わなくなっていたようです。その結果、映像化しやすいSF小説が当たり前になった。映像化すれば判りやすいかもしれないけどアシモフのファンデーションシリーズやクラークの幼年期の終わりやその周辺の一連の作品みたいにあまりに規模が大きくて内容を理解する為の説明が必要で映像化なんて絶対不可能みたいなデタラメに大規模だったり読者の想像力の限界に挑戦するような作品は久しく見なくなりました。 で、この”三体”を読んでわけですがその結果「そういや、昔のSF小説ってこんなんだったな」とSF小説という物の持つ限界を突き抜けた表現能力を思い出させてくれたました。これほどの小説を日本語で読む為に10年以上もかかった日本のSF小説界隈の衰退振りをなんとなく嘆きながら巻末の監修者解説を読みながら「これ、映像化って無茶するよなーAmazon。ほぼ確実に失敗するぞ」とかいうどうでもいい感想で残り二部作の邦訳を楽しみに待ちます。 そういや、読んでる途中でホーキング博士が「宇宙人が攻めてくるかもしれないから宇宙に干渉するべきじゃない」と言ったという嘘ニュースを思い出したんですけど元ネタはこの小説だったんですね。 | ||||
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一気に読了。三部作の第1作とのことで、あと二作が楽しみ。 とは言え、帯に書かれたよう、アーサーCクラークや小松左京に匹敵するとは現時点では思えません。彼らの作品の読了後には、必ず気に入ったパートを再読していたもの。今回は残念ながらそこまではありませんでした。 とは言え、まずは序章とのことで、智子さんの動きも含め、2020年の次巻が楽しみです。 | ||||
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SFとしての素晴らしさは他のレビュアーの方々が説いてくれているので割愛するとして、 情緒的で的確な表現を洗練された訳文が支えていて、文芸作品としてもかなりのクオリティの高さ。 | ||||
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小松左京とA.C.クラークを足して2で割って、中国風の味付けをした感じです。 | ||||
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良質なエンタメ小説でありお勧めできる。続編も購入したい。 ただどうしても一言言いたいのが作品の最終盤で「リア充」という訳語が出てくるやけどこれはどうなん?他の人は別に気にならなかったのだろうか。俺は二度見したけど。「リア充」ってまぁ確かに辞書にも載っている言葉ではあるけど、基本的にはネットスラングかつ流行語の一種であって数年前はともかく2019年7月現在ではあんまもう使ってない感じがするが。その言葉をいきなり中国人が中国人同士での会話で喋り出すので違和感が半端なかった。。 翻訳者の大森望氏は(翻訳の能力は高いのだろうけど)あとがきを読む限りは日本語の文章は結構とっちらかった文章を書く人みたいなので、その勢いのままの訳語が編集のチェックをくぐり抜けて載っちゃったのだろうか。。改訂版では訳語の修正してほしいがまぁ他の人の意見も聞いてみたい。 | ||||
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「三体」面白い。中国からこれが出るか! キャッシュレスとか、車の自動販売機とかの話よりも、こちらのほうが衝撃。中国スゲえ。 日本人SF作家が誰もなしえなかったヒューゴー賞の受賞を、劉慈欣が「三体」であっさり実現しているのだけど、読むとむっちゃ分かる。「エンダーのゲーム」を読んだときのような興奮を覚えます。 オバマが夢中になった(逆に言うとトランプは読まなそう)な本書ですが、ナノテクやVR、量子コンピュータなどの背景をモチーフとして使いながらも、新しい形で文明の邂逅を描いている。 ルールが全く異なる世界の生命体を描くところは、ロバート・L・フォワードの「竜の卵」を思い出しました。あそこまでハードではないけども、こちらはこちらで面白い。 SFに限らないかもしれないけども、文化的に昇華された作品ができるためには、ある種のエコシステムがないと無理。 特にハードなSF小説が受け容れられるには一種の「科学主義嗜好」的なものがどうしても必要。 良いSFを書いても、それがないと売れない。 日本のSF小説では、そういうエコシステムが作りきれなかったのが、世界的な評価を受ける作品を出せなかった理由ではなかろうかと思う。日本で近年(?)ヒットしたSFというと、「パラサイトイブ」とか、「新世界より」あたりかと思うけど、どっちかというとSFとしての売り方じゃないし。アニメとゲームにはそういう土壌があるんだけなー。 恐るべきは中国。 シリーズ2100万部は、桁が違う。日本人SF作家も、ターゲットを中国にしたほうが良いんじゃなかろうか。 そういえば、本書を英訳したケン・リュウ(スト2か)も、ヒューゴー賞・ネビュラ賞のダブルクラウンらしい。 やっぱりエコシステムできてる! SFなんでネタバレになるし、本筋は読めばいいと思うのですが、この本を読んで、自分の中の中国に変化が生じたことが二つ。 中国社会では、文化大革命は、もっとタブーなものなのだと思っていたけども、本書を読むと、冷静に見つめられる過去の事件となっていること。 社会としてのメタ認知が上がっている。 もう一つは、基礎研究への憧憬、重要さが描かれていること。 これが一般の人の理解として得られる社会は、技術発展していく。応用研究との違いを理解しているだけでも尊い。 こういう本が売れているというところに、中国社会の未来への前向きさを感じました。 いろいろと矛盾の中でももがいているんでしょうけども、このエネルギーは強い。 続編早く読みたい。オススメです。 | ||||
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読み始めたらもう途中で止められません。静かではあるが内包する凄いエネルギーでグングン引きずり込まれ てしまいます。著者の筆力はもちろんの事、くどい位に長い文節の欧米SFに比べ非常に読みやすく、3名の 訳者と立原氏監修の努力により日本人の心にも抵抗なく受け入れられる作品に仕上がっています。作品の素晴 らしさは先のレビュアーさんが適切に紹介しているので(いくら素晴らしいからと言ってネタバレにご注意下 さいね)ここでは割愛します。 三体の謎やゴースト・カウントダウンの謎、いったい落としどころをどこに持って行くのかミステリー+サス ペンス仕立ての作品になっており、おまけにホラーの味わいさえ覚えます。とにかく今年度のNo.1SF小説で あることは間違いなし。SF専門家へのアンケートで年間ベストでNo.1にならなかったら、もう彼らの意見や 感想・感性は信じません。私はSFに哲学など求めていないし純文学も求めていません。本書の様なセンス・ オブ・ワンダーが本来のSFの魅力なのだと信じています。中国4000年の歴史に基づくSF?に脱帽です。早く 続きを読みたい! | ||||
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ファーストコンタクト小説にハズレなし、かな?久々に次のページをめくるのが楽しみな【ハードSF】を読みました。 登場人物達が人類に失望する理由に使われている時代背景の文化大革命にかかわった人達のその後や近代中国の歴史も知らない事が多く興味深い。 中国といえばプロパガンダにより悪役イメージが強いが、色眼鏡無しで他の中国文学も読んでみたくなりました。 | ||||
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びっくりしました。 文字通り「次元が違う」ものすごいSFでしたが、読了されますとその意味がわかるかと思います(笑) ネタバレは見ずに読まれた方が良い小説ですのでこれ以上は書きませんが、量子論の不思議さや意識の不思議さに一度でも思いを馳せられたことのある方でしたら、さらにワクワク感が高まるかと思いますよ〜☆ 私は次巻が待ちきれないので、さっそく英訳版をkindleします笑 | ||||
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英語版を拝読したので、日本語版もコレクションとして購入した。傑作って言う言葉はこういう本のためである。 | ||||
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文化大革命で失墜した学者の娘がやがて物理学者になり・・・というお話。 興を削ぐかもしれないので未読の方は以下の文章を読まないでください。 上記だけだと何の説明にもなっておりませんが、中国の物理学界で極秘プロジェクトが進行していて、主人公の女性物理学者が関わる事になり・・・という展開のSFでした。 そのプロジェクトがとんでもない物で、政府が積極的に関与しているというのもぶっ飛ぶ様なプロジェクトで驚かされ、そこに謀略や殺人が絡みと、SF以外の娯楽小説のガジェットを駆使して盛り上げる、大作小説になっておりました。レイチェル・カーソンの名著「沈黙の春」等も出てくるので、科学文明批判的な所もある様でそれだけ多様な内容の密度の濃い内容の作品だと思いました。 中国の現代を知らないと、この国の人がこういう小説を書き、且つ爆発的に売れて、尚且つ欧米のSFの賞ももらっている事に意外の感を抱く人もいらっしゃるかもしれないし、かく言う私も意外な感がありますが、日本よりも先に有人宇宙飛行に成功したり、スマホが爆発的に普及して若い人が臓器を売った金でスマホを買うという、科学ではもしかしたら日本よりも先進的かもしれない国なので、この様な娯楽SF大作が書かれたのも頷ける事実だと思います。 欧米のSFも好きで読みますが、グレッグ・イーガン氏の作品等は面白いですが、頭の中で視覚的イメージにするのが難儀な物が多いのに比べ、本書は判り易く読み易い作品で嬉しかったです。個人的にはダン・シモンズ氏の「ハイペリオン」以来の興奮を覚えました。ただ、あまり読まない地域の作品なので、登場人物の名前の読み方が覚えずらく、また文字から男性か女性か判りずらい所もあった事を告白しておきます。 2018年に読んだ中国の劉震雲さんの「ネット狂詩曲」というユーモア小説も凄く面白かったので、中国のみならず、アジアの小説が面白くなってきている様で他にもいい作品があれば翻訳されると嬉しいです。 早く続きが読みたい三部作第一弾。是非ご一読を。 | ||||
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勿体ないので内容には一切触れませんが 実に面白いし引き込まれる SFがお嫌いじゃなければお勧め SFがお好きなら必読 一つだけ言いたいのは 中国人名に中国読み風のルビを振って欲しかった 馴染みのない漢字なので、いつしか勝手に「おうしん」とか「じょすいすい」とか読んじゃってる… | ||||
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『三体』は三部作で、今作はその第一部。ページ数は約430頁。第二部は2020年刊行予定ということ。ただ、それが2020年のいつ頃なのかは不明。第二部は、第一部の1.5倍。第三部は、2倍くらいのボリューム感らしいので、この第一部は全体の1/4〜1/5程度ということになるので、本当に序章に過ぎない。 なので、この作品を評価はまだ未知数といった感じ。ヒューゴー賞を受賞しているので、ある程度の期待はしていいのだろうけど、あんまり過度な期待をしてしまうのもどうかと思う。 翻訳は本当にすごく自然体な日本語なので、読みやすかったので、今後の期待値を込めて、星4.5くらい。 紙の本は、初版がどこも品切れで、三連休明け以降の7/16後に重版分が流通するようなので、入手に慌てる必要はないと思う。 | ||||
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"『でもな、おれは究極の法則をひとつ発見したぜ』(中略)『不可思議な出来事には必ず裏がある』2008年発刊、2019年国内紹介された【アジア人初のヒュゴー賞受賞作】である本書は、異星文明との接触を壮大なスケールで描くハイブリッドSF三部作の第一部として読みやすく、また続きが気になって仕方ない。 個人的には、バラク・オバマ前アメリカ合衆国大統領や、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグをはじめとする【全世界の知識人が愛読】という前評判や、アーサー・C・クラークの影響を受けた"所謂、祖国を守る的なプロパガンダ作品ではない"【本格SF】という触れ込みにオールドSFファンとして発刊を心待ちにしていた事から、発売後に飛びつく様にして本書を手にとりました。 さて、そんな本書は訳者あとがきにもある様に派手なアクション展開の戦争ものと違って、アーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』やジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』を彷彿とさせる(オールドアニメファンにはイデオンでも可)【どこか懐かしい感覚】で、天体力学問題『三体問題』から拝借した設定で【もし三重太陽を持つ惑星に文明が生まれたら?】を異星文明との接触ものとしてミステリーやエンタメ風味で描いているのですが。 まず印象に残ったのは、SFならではのオーパーツ的ギミックに安易に頼らない、現実の中国の歴史と織り合わせた【ストーリーテラーの確かさ】そして欧米作家によりステレオタイプ的に描かれがちだったアジア、あるいは中国人物像とは違った【洗練されたキャラクター設定】でした。なのでナノテクとかVRとかが登場しても、また本書の舞台の多くが中国国内だとしても。そういった【時事ネタや地域性に依らない】普遍的な物語的楽しさを純粋に感じる事が出来ました。(これは著者自身が『SFファン上がりのSF作家として、わたしは、小説を利用して現実社会を批判するつもりはない』と述べていることから意図的と思われます) 一方で、これまで中国にゆかりのあるSF作家としては中国系アメリカ人として2012年に『紙の動物園』(この作品も素晴らしい)でネビュラ賞とヒューゴー賞と世界幻想文学大賞の短編部門で受賞、史上初の三冠を達成した、ケン・リュウの作品しか読んだことはなかったのですが。本書が世界的に知られる様になった要因の一つとして、まさにそのケン・リュウによる【中国の長編SFとして初となる英訳】作業があったことを知り、こうした作家達の活動をキッカケに世界的にアジアの認知度が上がっていくであろう近未来を想像し【同じアジア人の一人として】素直に嬉しく思いました。とりあえず?続編を早く読みたい。 ギミックや設定に依らないスケールの大きな本格SF好きな誰か、あるいはオールド名作SFファンの誰かにオススメ。 | ||||
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JPホーガンの作品に匹敵するスケール+中国文革描写で新鮮、次作の日本語訳が待ち遠しいです | ||||
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中国で2100万部売れたSF三部作の一作目。 アメリカの「ヒューゴー賞」という歴史ある賞をを受賞した作品です。 翻訳書としては初めての受賞で、当時アメリカの読書家では話題になったそうです。 私はヒューゴー賞がどれほど凄いのか分かりませんでしたし、早川書房の売出しや友人のプッシュが凄かったので「そんなにハードル上げて大丈夫?」と思いながら読み始めました。 結果、ジャンプすることもなく軽く飛び越えられました。すみませんでした。 中国の小説というと歴史?なんて想像するかもしれませんが、完璧にSF作品ですので苦手な方はご注意下さい。 こりゃ映像化間違いなしですよ。むしろなんでまだ映像化してないの?っていうレベル。 それくらいSF。だから映像化できないのかもしれない。 ほんとすき。 三体-2008年1月出版 三体II-2008年5月出版 三体III-2010年11月出版 中国では既に完結済みなので、早川書房さんには翻訳を頑張ってもらいたい!! 早く!早く続きが読みたい!! 読み終えた人はきっと私と同じ気持ちだと思います! | ||||
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