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死にゆく者の祈り



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【この小説が収録されている参考書籍】
死にゆく者の祈り
死にゆく者の祈り (新潮文庫)

死にゆく者の祈りの評価: 3.84/5点 レビュー 38件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全38件 21~38 2/2ページ
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No.18:
(3pt)

普通

御子柴シリーズのファンです。
この作品は普通でした。
死にゆく者の祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死にゆく者の祈り (新潮文庫)より
4101209626
No.17:
(2pt)

全然どんでん返しじゃないし、犯人も納得できない

そんなに嫌いな作家さんではないのですが、これはちょっと酷かったです。
別の方も書かれてますが、犯人がちょっと納得いきませんよ。
ネタばれになるので詳しくは書けませんが、説得力がなさすぎです。
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4101209626
No.16:
(5pt)

久しぶりに泣きそうになった

とても面白くテンポ良く読めた。
教誨師が主人公という少し変わった設定も良かったしプロットが本当に上手いと思う。
ただ、少しご都合主義な部分があったのと、関根という人物の掘り下げがもう少し欲しかった。なんというか厚みが足りない気がしました。
この著者の他の本も読んでみようと思います。
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No.15:
(3pt)

角が曲がっている

内容はまだ未読です。配送の箱から出したばかりですが、天部の角が落としたかのように曲がっていました。あまり気持ちのいいものではありませんし、正直本は綺麗に読みたい人間なのでショックです。内容に期待して星3です。
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4101209626
No.14:
(3pt)

かつての友を知る男は違和感を覚えて事件の真相に迫ろうと動き出す

浄土真宗の僧侶となり教誨師として刑務所に赴く顕真は死刑囚と成り果てた友人と再会するが、かつての友を知る彼は違和感を覚えて事件の真相に迫ろうと動き出す。罰当たりな言い種だが普段法事において僧侶の読経は耳に心地好く感じるだけだが、経文の内容をこうして教えられると時代を越えても変わらぬ人の懊悩に真摯に向き合った聖人の姿が浮かび上がってくるように思える。しかし宗教に頼らなければ救いはもたらされないのだろうか?いや経文が教示する救済に依らなくても、生を全うした後に万人に等しく訪れる死こそ救いなのかもしれない。
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No.13:
(1pt)

真犯人が荒唐無稽

よくある冤罪モノの主人公を教誨師とすることで変化をつけたのかな?位に思って読んでいたら、仏門に関する記載にも詳しく、友人である死刑囚に向き合うお坊さんの葛藤が迫力をもって描かれている。

さらに、残りページが少なくなった段階で死刑執行が確定し、ミステリーとしてどう手じまうのか中々スリリングな展開である。

が、真犯人が警官って荒唐無稽じゃない?

いくら私怨を晴らすためとはいえ、警官が関係ない目撃者まで殺すか?
そもそも、尾行しているのに何故、真犯人に気付かない?
犯人である警官の足跡が捜査中のものと混同されるのは小説の世界だけでは?
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4101209626
No.12:
(5pt)

相変わらず面白いこの作家は!

教誨師が主人公というあまりない、プロットに、話が進む、そして最後は、少し強引とは思える曇天返し、それでも十分楽しめた一冊。
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No.11:
(5pt)

面白い、是非。

面白い、ラストは一気読みですが、ラストがもっともっと深くても良かった。中山七里イチオシの傑作。
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No.10:
(5pt)

衝撃の展開でした

全体を通じて、今まで読んだことのないテーマですし、死刑制度の持っている様々な要素が全部表出したように受け取りました。
刑事、被害者家族なとの話を聞けば聞くほど、事件のもたらす厳しい思いが痛切に伝わってきました。僧侶がそれに口をはさむべきではないのかもしれませんが、そこが人間的な感情の発露なんでしょう。

一般人にはうかがい知れない死刑囚への教誨師を主人公に取り上げ、宗教の心を語る相手が、学生時代の友人だという設定も実に巧妙に考えられています。プロットのうまさは中山千里の筆力のたまものでしょう。

「親鸞聖人の宗教的告白といった性格を持つ経典」と言われている「正信偈」の偈文の意味合いを問答のように掛け合うシーンは印象的でした。「帰命無量寿如来 南無不可思議光」と門徒なら、口ずさめるものですが、その意味合いを本書で教えてもらった気がします。
それがクライマックスシーンで通奏低音のように流れている場面は、息も付かせぬような畳み掛ける演出がしてあり、読者を一気にストーリーの中に引っ張り込む剛腕を感じました。

これまで様々なテーマで書き分けてきた作者です。また違った観点から読者の心をつかむ作品を世に問いました。問題作と言って過言ではないでしょう。扱い方の難しいテーマですから、当然読後感も人それぞれです。それでも書かなくてはいけないという作者の強い使命感が伝わってきた作品でした。
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No.9:
(4pt)

かなり楽しめる。

最近の中山作品の中ではかなり楽しめます。作者の主義・主張が鼻につくこともないですし、かといって軽すぎるということもなく、読後感もいいです。読書は娯楽だと割り切っている私には有り難い作品です。最近はやっている「イヤミス」などは敬遠したいと思っているのでわずかな苦みを残しながらも救いの垣間見える作品は貴重です。

★一つ落としたのはミステリとしてアンフェアだと感じたことです。伏線が一つだけでラスト近くで一気に解決ですから後出しジャンケンですよね。まぁこの辺をきっちり書き込むとかなり長大なものになるでしょうから
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No.8:
(4pt)

自身を罰するのは、それからでで結構

「死んで償えるものより、生きて償えるもののほうが大きいはず・・・」登場人物の一人弁護士のことば。主人公の師匠良然のことば、「常に精進しなさい、あなたが自信を罰するのはそれからで結構」が印象に残った。自分で自分を罰するなんて、おこがましい・・・それは、傲慢なことなのかもしれないと思った。一見、自信を反省し、罰し謙虚にしているようで、それは傲慢な考えなのかもしれないと思った。
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No.7:
(3pt)

教誨師としての役割が薄かったように感じたのが残念

囚人に心のあり方を説く教誨師の顕真。その死刑囚の中に、大学時代の山岳部の友人で命の恩人である関根がいた。

関根がなぜ死刑囚になったのか、教誨師として自分にできること、すべきことは何か、を見つめなおしていく物語だった。

煩悩や執着を捨てる生き様を見せる教誨師が、本来の仕事そっちのけで友を救うために奔走する様子は楽しめたのだが、最後はちょっと都合がよすぎたように感じた。

教誨師として被害者遺族にどう接するかなども見たかったが、本書では友人を救うことに重きがおかれていて、教誨師としての役割が薄かったように感じたのが残念だった。
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4101209626
No.6:
(3pt)

都合よすぎなのがもったいない

中山七里らしい丁寧な描写で読ませる内容で進むのだが、お坊さんが土下座するくらいで無理が通ってしまうのは興ざめ。
周囲の人が都合よく助けてくれたり、突然展開が早まったりするのがありえなくて、結局後半にかけてありえない創作物になってしまった。
久しぶりにやっつけ仕事ではない著者の作品ではあっただけに残念。
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4101209626
No.5:
(3pt)

表層的な事しか描けないから、宗教に手を出すべきではなかったと思います。

中山さんの新作です。
まず、かつて命の恩人だった親友が死刑囚となっていて、疑問を感じた主人公が再調査して真相に至るという物語としては、中山さんお得意の方向性として面白かったです。

ただ、今回は主人公が『囚人に仏道を説く教誨師』という職業。
そして中山さんが近年の作品で宗教に関して触れており、その時は『中山さんは宗教に関して中立、若しくは否定よりかな?』と感じていたので、
今回の主人公の宗教家を如何に描くのか?が1番の注目でしたし、
事前のあらすじからは『凶悪犯罪者の心を、宗教&自分の体験から少しでも正道に導く主人公』と勝手に感じ、
今後のカエル男シリーズや御子柴シリーズで、重要なコラボレーションを果たしてくれそうな重要キャラクターだと想像してしまいました。

ところが主人公は、教誨師という職業の自分なりの信念を掴めておらず、
被害者遺族の『教誨師は、加害者だけを救って、被害者とその家族を地獄に落とす』という叫びにも落ち込んで答えを見付けられず。
親友との対話でも、親友としての言葉はたくさん投げ掛けられるけど、『宗教で得たり学んだ言葉』は投げ掛けられず。

かつて家族を亡くした苦しみから宗教家となった経緯は話すものの、その苦しみから宗教を通じて如何に自分が変わったのか?その体験を如何に今、活かせているのか?に関しては全く描かれず。

宗教家の主人公でありながら、宗教は表層的な事しか書けてない作品であり、
作者が何故?教誨師を作品に盛り込んだのか?その意義が全く感じられません。

ただ、『全ての組織が完璧ではなく、謙虚さと組織への猜疑心も必要』という組織論は、まさにその通り!と頷けましたし、
僕も、婚約者を亡くして後追い自殺から生還後に、たまたま挙動を心配して声を掛けてくれた見知らぬ他人さんが、宗教家で、
その方や仲間の仏道&宗教で磨かれた人格によって救われましたし、僕も救ってくれた方々との時間で研鑽されて磨かれた人格で、たくさんの他者の力になる事が出来ました。
かといって宗教にお金を払った事はありませんが、素晴らしい教えで磨かれた素晴らしい人格者が集まった組織でも、引っ越して支部が変われば教えやルールも曲解されて、全く違った組織にもなり得る恐ろしさと絶望も経験しています。

なので主人公と同じく、大切な人を亡くして宗教に救われた者として、その経験を他者の苦しみ・同じく大切な人を亡くして苦しむ他者に対して、自分だけの昇華された言葉を持たない・届けられない主人公にはガッカリしましたし、
作品が薄く軽く感じられました。

表層的な事しか描けないから、宗教に手を出すべきではなかったと思います。
ただ、『かつて命の恩人だった親友が死刑囚となっていて、疑問を感じた主人公が再調査して真相に至る』という物語としては、楽しめると思います。
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4101209626
No.4:
(3pt)

楽しく読んだ

正直、ラストのギリギリは「それは幾らなんでも間にあいっこないだろうよ」と思った事は否めない
「かつての友人」という立場より、もう少し「教誨師」としての立場の話が読みたかったかなあ
せっかく特殊な業務の話なのに、「親友」の方に比重が掛かってたから、多少の勿体なさが無きにしも非ず
概ね楽しんで読みました
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No.3:
(5pt)

本を閉じた時、涙が止まらなくなった。

私は作者の作品を初めて手にした者です。正直、購入を戸惑いました。死刑という大きなテーマと教誨師が主人公。死刑執行がどのような段取りであるのか知っているだけに正直、戸惑いました。学生時代の友人が命の恩人であり、そして死刑囚になっている。そして、自分は僧侶とし教誨師として再会し対峙する。本来ならこの本なら2時間あれば読めるのですが、3日かかりました。大概、そういう場合は中だるみを起こしてつまらないからです。でも、今回は違います。ミステリーとしては、格段に素晴らしいです。ただ、途中、途中で気持ちが折れそうになるのです。こんな経験は初めてです。それは作者がそれだけ物語に惹きつけさせる、読む者を飲み込む作品を紡ぎ出したからに他なりません。ネタバレしてはいけないので詳細は記載しませんが、ラスト50頁あたりから、二転三転する真実に打ちのめされ、本当にジットリと手に汗をかき、主人公の焦燥感、絶望と希望、またやってくる希望と絶望、まるでサラサラと砂が手のひらから滑り落ちていく、掴んでは逃がしの繰り返しで呼吸を忘れるぐらいでした。私自身、小説は読み慣れています。しかし、書斎で読んでいたのですが、エッて大きな声で驚きの声を出し、本を落とし、大きなため息をつき最後、静かに泣き出した。共に暮らす愛犬が1番、動揺したと思います。それぐらい心が震えました。人生を生きるとは、過去と向き合い現実から逃げないという事はラスト、突きつけられます。とにかくこれこそ渾身のミステリだと思いました。
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4101209626
No.2:
(5pt)

ミステリ仕立ての心に浸みる小説

海外ミステリに親しんだ頭が久しぶりに日本版にリセットされるという衝撃に見舞われた。筋立ては先の書評子さんに詳しいが仏の世界で俗世の因縁から逃れられない若き僧侶の心の襞をとことん追いかけていく様に読み手も一緒になって悩むことになる。ミステリの約束事としては真犯人が突然自白するなどいささかドタバタの〆に物足りなさがあるが、それはどうでもいいことで、現代日本の若者がいかに生きるかを懸命に模索する純粋さがページから湧き上がってくる。いい本に出合えた。
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4101209626
No.1:
(5pt)

ミステリーは文学だ!

死刑囚の教誨師は大学時代の親友だった。死刑囚の人間性を知っていた教誨師は、犯罪に疑問を持ち、死刑囚と向き合う。意外な事実が判明する。教誨師の犯罪への疑問と死刑囚の人間性への確信がこの作品のモチーフである。犯罪の真相が暴かれるという点においては、ミステリー小説であるが、死刑囚と教誨師の対話から究明される真実に着目すれば、このミステリー小説は見事な文学的作品である。宗教と無縁であった教誨師はなぜ僧侶になったのか?犯罪とは無縁な、登山部で大学時代にこの教誨師を命がけで救った男のその後の人生に何が起こったのか?これは書けないが、文学作品として本当によく描けている。是非、読んで欲しい傑作である。久しぶりに心を震わせる作品に出会ったことを喜びたい。
お勧めの一冊だ。
死にゆく者の祈り (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:死にゆく者の祈り (新潮文庫)より
4101209626

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