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騎士団長殺し



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騎士団長殺しの評価: 3.46/5点 レビュー 721件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全407件 381~400 20/21ページ
No.27:
(5pt)

読み手の理解力や想像力次第かな

騎士団長殺しを読み終えました。
村上春樹さんの語りを借りて、読み手である自分の心の中に潜り込み、見たいものを見、よくわからない塊を見つけ、程よく落ち着くところで蓋をして、今のところはおしまい。
物語りに何かを求めても、何を見つけるかは読み手の理解や想像の範囲のものだけだと思います。
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.26:
(5pt)

コーヒーを飲みながら

前作『1Q84』は、難解な内容だったと感じてましたが、この新作、おもしろい!分かりやすい、という表現は適さないかもしれませんが、とにかくどんどん読み進めたくなってしまいます。
まだ100ページちょっとしか読んでませんが、読み終わるのがもったいないと思うくらいです。コーヒーを飲みながら、読書したくなる、久しぶりに感じる本です。
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.25:
(5pt)

「色」というモチーフ

色彩をもたない・・・という作品と本作で共通した箇所で、
登場人物に「色」が出てくるという部分があるなぁ・・・と思いました。
あとは、
・小説家が画業について書く面白さ
・胸の膨らみについての描写がただただしつこい
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.24:
(5pt)

セックスのハードルが異常に低い世界、再び!

今作は17ページ目にてセックスとハイペース!村上春樹さん、肩をブンブン回して性描写に励んでます。

主人公は人見知りだが、"肉対関係を持つことは、道路でたまたますれ違った人に時刻を尋ねるのと同じくらい普通のことに思えたのだ" だそうです!しかも、いきなりのダブルスコアという追いセックス!

毎度おなじみの主人公が"混乱"する前に、こちらが混乱するという事態に。やれやれ。

作品自体は読ませます。比喩は相変わらずリッチ。読後のカタルシス。
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.23:
(5pt)

セックスに異常な拒絶感を抱く日本人

エロ漫画の規制やテレビのエロへの規制にはPTAがどうだ、クレーマーがどうだ言って異常な規制への拒絶感を示し、性的表現を促進させる癖に村上春樹のセックスには拒絶感を抱く日本人。

結局のところ村上春樹のセックスにはリアル感があるからなのだ。
実際にインテリがスカした顔でセックスをしているという現実を突きつけてくるからその現実味に対して拒絶感を抱く。
エロ漫画やテレビなどのエロには現実味はない。企画モノのAVのような非現実性を持っていて、外国の犯罪になにも感じないような無関心さをある種維持できるのだろう。

いずれにせよ、この作品のようなリアリティのある性描写に反感を覚えるのであれば、そもそも読まなければ良いのだ。

自分の子供に悪影響を及ぼす可能性のあるテレビ番組などへの性描写にクレームを入れるならまだしも、小学生くらいの子供なら読むわけはないこのような小説においてセックスがどうの幼稚な部分で批判するのは滑稽にもほどがある。
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.22:
(5pt)

冥途の使者

本作の僕なりの感想は下巻のレビューに先ほど書いた。下巻を読み終えて再度
上巻の冒頭のプロローグを読んだところだ。多くの読者が同じようにプロローグに戻ってきているで
あろうことを僕は想像している。戻らざるを得ないと言って良い。

 プロローグを再度読んで、モーツァルトのレクイエムの挿話を思いだした。かの曲は素性不明な
依頼人によってモーツァルトに注文された。モーツァルトは、その使者を自身の冥途への案内人である
と信じた。モーツァルトは自身の鎮魂歌に取り掛かったが完成出来ずに亡くなった。小林秀雄の
「モーツァルト」にて紹介される美しいエピソードである。

 「顔の無い男」が注文する肖像画も同じではないか。語り手である「私」の自画像を描かなくては
ならないという話ではないのか。もっと言うと、村上が「村上春樹という男の肖像画」を書けと
冥途の使者から依頼されているような気がする。

 プロローグを読み返した際の感想だ。初めにプロローグを読んだ際に何を思ったのかはもう憶えていない。

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.21:
(5pt)

村上さんの過去の作品が回想されている、そしてモーツアルトのオペラの最高傑作、

第1部から第2部に突入して、やはり感ずることは、村上さんの長編作品の中で最もすぐれているのではないだろうか、と言うことである。読み手を飽きさせることなく、新たなワザを惜しむことなく繰り出してくる。

それから感じることは、今回の村上さんが過去の自作を持ち込んでいることである。少しこじつけかもしれない……。まず、「免色」と言う主要登場人物の名前は、どうやら『色彩を持たない多崎つくる……』を想定しているのではないだろうか。「免色」、つまり色を持っていないのだ。それから免色、と言う名字が香川県、つまり『海辺のカフカ』の舞台となった場所であるのも興味深い。これは、単なる偶然だろうか?そして主人公が住む土地の不思議な大きな穴、これは言うまでもなく、『ねじまき鳥クロニクル』で重要な役割を持っていた仕掛けではないだろうか。それから『1Q84』で重要な役割を果たした主人公の男性の愛人女性についても、『1Q84』の例を踏襲したとは言えないだろうか。この他にも、初期3部作、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』、『ノルウェーの森』……、きっとどこかで顔を覗かせているのではないだろうか。この作品のもう一つの魅力は、村上さんがこれまでの作品をどのように引用しているか、と言うことでもある。

それから『騎士団長殺し』と言う一見強烈な題名なのだが、読み進めていくうちにこの騎士団長がモーツアルトのオペラの、たぶんモーツアルトのオペラで最高の、傑作である『ドン・ジョヴァンニ』の登場人物であることが分かって、感心した。これまで多くの音楽、特にクラシック音楽に対して造詣の深い村上さんがどんな音楽を自作に持ち込んでくるか、楽しみにしていた。これまでどちらかと言うと、ややマニアックな作品も取り上げられていたのだけれども、今回取り上げられたのがモーツアルトの最高の作品のひとつであることに、注目したい。『ドン・ジョヴァンニ』と言う名前は、有名だ。そしてこの作品が書かれた18世紀末の時期の音楽としては、現代でもまったく古さを感じさせないほどの拍力を持ったクライマックスを持ったオペラである。このクライマックスを聴いて、退屈な音楽だ、と感じる人はほとんどいないだろう。そしてこの村上さんの小説がきっかけになって、多くの人に聴いていただきたいオペラである。私見ながら、古今のオペラの中で、5本の指に入る作品である。それからこの『ドン・ジョヴァンニ』のタイトル・ロールはバリトンによって歌わるのだが、非常に難しい役柄であると言うことにも触れておきたい。
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編より
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No.20:
(4pt)

第2部終わり

私個人としては、これまで、それなりにモーツアルトを聞いてきたので、その最高傑作であるドン・ジョバンニについては、明確なイメージが出来上がってしまっている。だから、飛鳥時代の衣装の騎士団長やドンナ・アンナというのには、ちょっと、想像力がついて行かずにとまどってしまった。なんとなく、違和感が残ったまま、読み終えたというのが星四つにした理由。
 それを別にすれば、読後感は、物語には十分浸ることができるけれど、ちょっと使い古しの道具立てが多いかなというもの。井戸や壁抜けや妻との別離、美少女、料理や音楽、車やお酒。
 しかし、千ページ以上を一気に読んでしまったことは事実。その間ほかのことは手につかなかった。巻末には全巻の終わりではなく「第2部終わり」としか書いてないので第3部が書かれることを期待してしまう。
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編より
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No.19:
(5pt)

スピンオフ希望

主人公はペンギンのお守りを返してもらうために、どうにかして再び異世界へ行ったのだろう。もしかしたら、白いフォレスターの男に立ち向かって新たなイデアを呼び出したのかもしれない。
とにかく、主人公のその後とプロローグへの繋がりが気になります!
第三部じゃなくて、スピンオフでいいので誰か書いてくれないものか…
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編より
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No.18:
(5pt)

そろそろペンギンの人形を返してほしがっているのは村上自身かもしれない

土曜日のお昼に地元の本屋で上巻を購入して読み始めた。夕方に、下巻も買って置いた方が良いと思った。
同じ本屋に出かけて下巻を買った。書店員の方から「もう上巻を読み終えたのですか」と訊かれた。
僕がお昼に上巻を買ったことを覚えてくれていたのかもしれないが、それは聞けなかった。聞くべきだったの
かもしれない。日曜日の朝4時から下巻に取り掛かり、7時に読了したところだ。

 村上春樹の昔からの世界が残らず登場している。

 井戸、闇、美少女、不思議な苗字、不思議な小人、不思議な妊娠、暴力、夢。

 加えて村上が翻訳してきた著作もくっきりと影を落としている。「華麗なるギャツビー」や、レイモンド・カーヴァ―を読み取る
場面を見つけることも可能だ。チャンドラーの語り口も、本作の物語のストーリーテリングに見え隠れする。そういえば
カーヴァ―とチャンドラーが同じ名前であったことに今初めて気が付いた。

 何が言いたいのか。端的に言うと、登場人物、設定から小道具に至るまで、非常に村上の集大成に近い作品のように思える。
これは確信犯的な想像だが、いままで村上は彼自身が、かかる「登場人物、設定、小道具」の意味を探りながら色々な
著作を書いてきた感がある。つまり村上自身も自分が何を書いているのか分からないままに書いてきた気がする。だからこそ
あれだけ多くの作品が結論と結末を出さずに終わってきたのではないかと僕は思う。村上の作品群は読者を謎の中に
宙づりにしてきている。そもそも「風の歌を聴け」から、結末はさっぱり不明だったではないか。

 では本作はどうか。

 謎は全て謎のままに投げ出されている点は、正しく「村上作品」である。特に上巻の冒頭の場面は
実に、全くに、謎のままだ。あの冒頭を読む限り、本作の続編がありそうである。というか、続編が
無いと困ると読者が思ってしまうのではないか。
 但し、下巻の最後に見られる妙な纏まりは割と新鮮だ。あの部分だけが、ある意味で本作から
浮き上がっている気がする。僕は、村上自身も「結論と結末」を欲しがっているような気すら
した。村上自身が「村上春樹を巡る冒険」という長くて大きな物語を書いて来ている。但し、村上の目からは
「残された時間」にも先が見えてきていてもおかしくない。どこかで結末を付けたいと思っていても
おかしくないのだ。その意味で、そろそろペンギンの人形を返してほしがっているのは村上自身かも
しれない。

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編より
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No.17:
(4pt)

メール便て…

アマゾンで注文し、北海道ではありませんが、当日の夕方になっても届かなかったので、仕事帰りに近くの書店で買ってしまいました。アマゾンから届いたのは翌日の11時30分頃。それも、宅急便ではなく、何とメール便。メール便て…。申し訳ないのですが、こちらは返品させていただきました。
感想は、「ねじまき鳥」、「ハードボイルドワンダーランド」、「レキシントンの幽霊」を合わせたような村上ワールド。「1Q84」よりは好きですが、他の方が書いているように、既視感たっぷりかな。第3部があると思うので、とりあえず楽しみにしています。
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編より
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No.16:
(4pt)

村上春樹として集大成?

村上春樹自身の「小説」という「芸術」に対する姿勢を、画伯の主人公を描くことで提示、暗示、示唆しているように思われた。数々のインタビューで氏は自分が書くのではなく、登場人物が書かせてくれると公言している。
また節々で自作からの引用なるものが見受けられた。世界の終わり、ねじまき鳥、海辺のカフカ、1Q84らを重ね合わせ一つの作品としたものがこの『騎士団長殺し』と言っても大過ないのではないか。読んでいる途中に氏は作家人生の集大成を完成させにきたのか、と先を急ぎながらページを繰ったほどだ。
とはいえ、既視感を抱きつつも新しい境地に達してきたのは確かだし、春樹ワールドも健在で楽しめた。続編が出るかは定かでないが、まだ分かりかねる箇所もあり、これから時間を味方につけようと思う。
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編より
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No.15:
(5pt)

最初の一行ですごい小説だとわかるみたいな

最初の一行からすごかった騎士団長殺し
「顔のない男の肖像画を書く」
騎士団長殺しが出てきた辺りから物語が変貌するような
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.14:
(5pt)

これぞ村上春樹。

ページをめくる手が止まりません。
ここ何作品かでも、「これぞ村上春樹」的作品と言えるのではないでしょうか。
先が気になって仕方ない!
独特な、それでいて流れるような文体の中に、普段は意識しない心の奥のどこかに触れてくる内容が詰まっています。
村上春樹と同じ時代に同じ国で生まれてよかった。
表紙のデザインだけが好みじゃないので(すみません)、文庫版に期待。
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.13:
(4pt)

まりえ

謎めいているというか、周到に用意されている世界が展開する。
過去と現在が交錯し、極みに向かおうとしているように感じる。
絵画と音楽の深淵がまだ見えてこない。
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.12:
(5pt)

文字があるだけでありがたいのに…

昔、つかこうへいの編集者が「あんたの本は文字があるだけで売れる」と言ったそうですが…、

待望の村上春樹さんの本、私にとっては文字があるだけでありがたいのに、今回の「騎士団長殺し」

とても面白いです!

聞いたことのない高級な固有名詞が結構出てきますが、想像で補いながら「超」リッチな世界を味わうことができます。

私にはちょっとスノッブが過ぎる…と思いながらも、知らないものが分かっていく喜びがあります。

きっとオペラの知識がある方は楽しくてたまらないでしょう。歴史好きな方も。

巧みな比喩が復活していて、登場人物の会話にも違和感なく読み進み、あっという間に第1部読み終えました。

各章ごとにつけられた小見出し、文章の抜粋(?)なので、探す楽しみがあります。(小テストとして活用)

読んでいて、印象的な文章が見だしになっていることに気づいたら得点できた気分です♪

また、装丁に清潔感があり、紙の質感や活字のフォントなどが丁寧です。表紙は,「第1部…」の部分が

「OA」関連の書物に似てなくもないですが、すっきりと綺麗です。新潮社さん素敵。

こんなに楽しめて満足感があるのに、今どき2,000円でおつりがくるなんて。

とても素晴らしい週末が過ごせました。

村上春樹さん、ありがとうございます。

面白くないかも…なんて思って1部しか買いませんでしたが、今から2部を買いにいきます。

展開を予想しながら…。
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.11:
(5pt)

顔をもたない男のメタファーの謎!

稀代のストーリーテラー村上春樹の極上のエンターテイメント作品が7年ぶりに出版された。オープニングで肖像画を描く画家の主人公が夢の中で顔をもたない男から肖像画制作を依頼される。顔をもたないということは肖像画を描くことが不可能であるということを意味する。不可能事を可能にするためには見えない他者の顔を見つけて表情を読み取る必要がある。この小説の主題は他者の他性である。そして家を提供してくれた老日本画家の作品「騎士団長殺し」をどう読み解くか、物語はこの謎を巡って展開される。日本画家が西洋中世に生きた「騎士団長」を描くというのも逆説的だ。何とも不思議な小説だ。『1Q84』や『世界の終わりとワンダーランド』の手法であったA→B→A→Bという物語展開の二重構成は今回では採用されていない。『ねじまき鳥クロニクル』で提示された壮大なスケール、特に第二次世界大戦のクロニクルや邪悪なものの導入は今回は見られない。歴史的なものと邪悪なものがないというところは、本作のスケールをやや小さくしているように感じさせる。前作『色彩を持たない…』以来、村上作品が小粒になったという印象は否めない。その分登場人物を意味深く描く手法を著者は開拓してきたように感じられる。『ねじまき鳥…』は主人公の妻の謎の失踪から物語で始まったが、本作は妻の突然の理不尽な別れ話から物語が展開されていく。夫婦にとって相手を互いに理解することがそもそも謎めいていて、どこか理解困難な部分がある。そもそも他者を理解することは難しい。哲学者のレヴィナスは他者の他性を他者の顔に見出し、至高者、無限の存在として他者の他性を考察したが、村上春樹はもしかしたらレヴィナスを読んだのかもしれない。他者の顔、絵画のメタファー、イデアの顕れなど今回の村上作品は哲学用語が見出しに登場する。これが村上の新境地かもしれない。今後の展開を楽しみにしたい。成熟と表現の深まりを感じさせる期待作だ。お勧めの一冊だ。
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.10:
(4pt)

初めて世界に踏み込みました

村上春樹さんの本初めて読みました。
TVでファンとアンチが議論しているのをみて
ついに本屋で購入してしまいました。

私にとっては「心地よい世界」という第一印象です。
読みやすく、「先を読みたい、先を知りたい」という感じで
まず一気に第1部を読了しました。
「こんな表現があるんだ」と思わず笑ってしまうこともしばしば。

「騎士団長殺し」という絵画とストーリーの関連性、
謎の多い登場人物達等々が「その世界にのめりこむ」要因かなと
感じました。

繰り返し読み込んでもっと「味わいたい」と思います。
味わいつくしてから「第2部」へ進みます。
いつまで第2部に進むのを我慢できるか???
楽しみです。
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.9:
(5pt)

イッキ読みしました!

こんなの読みたかった!
そう思える村上春樹的な作品でした。世界の終わりやねじまき鳥とかの雰囲気もあり、面白かったです。村上春樹さんの衰えない創作力はホントに素晴らしいです。しばらくしてもう一度読んだら、また新たな気持ちにさせてくれそう。
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編より
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No.8:
(5pt)

読み終えたくない

今第二部の途中まで読んでいるが、第一部の半分くらいから「早く先が読みたい。でも読み終えたくない」という感じでいる。面白い夢を見ている途中と同じで、結末はなくてもかまわないくらいに思う。
こういう感覚は、小説としては全く異質だが、初めてドストエフスキーを読んだ時と似ている。
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編Amazon書評・レビュー:騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編より
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