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有栖川有栖の密室大図鑑
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有栖川有栖の密室大図鑑の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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満足しています | ||||
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この本は、密室トリックの本ではありません。 あくまで「密室トリックが含まれたミステリーを紹介する本」です。 トリックについてはあまりふれていません。 タイトルを見れば、トリックについて書いてあるのかと思ったのですがね。 そういう意味では残念でした。 | ||||
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著者による解説本文は面白く、各作品を読んでみたいと思わせる。 が、イラストレーターによる図のコメントは蛇足としか思えない。 図そのものが大して上手くも楽しくもないうえに、情報不足でごまかしただのこの作品は興味ないだの、余計なメタ話で興が冷める。 アマチュア同人誌じゃあるまいし、制作の苦労や言い訳を紙面に垂れ流す幼稚さに呆れてしまった。 せめて巻末にまとめるなどして、いちいち水を差すような構成を避けられなかったのか。 実績あるイラストレーターらしいが、読者にとっては目の前にある本の品質が全てであり、公平に評価を下げざるを得ない。 | ||||
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ミステリーの王道 密室 原作では簡単な室内見取り図しか無いようなところをとても魅力的な説明付きの俯瞰図や外観図で楽しめます。原作に対する説明もネタバレなく解説してあり全て読んでみたくなります。実際私は妖精の森とヴァンドーゼンものを購入しました。まだまだ読みたいものが多くなって困ったことです。 | ||||
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こんな良質な本が過去文庫化されていたとは知りませんでした。今回の復刊にあたって週刊誌上で紹介されていた内容を読んで即入手しました。それにしても文庫本も高くなりましたね。40年来の推理小説好きを自認していた割に、既読は国外4、国内に至っては僅か1作品のみ、それも編者有栖川氏自身のものという体たらく。恥ずかしいことです。内容はネタバレにならないよう充分配慮して書かれているので安心出来ます。個人的感想ですが、有栖川さんはミステリー全般への造詣も半端なく深く、この手の文章は抜群に上手い方ですので、制作よりも寧ろ、紹介・編纂の分野に向いているような気がします。 「十三号独房の問題」、つい数年前に読んで感動した記憶があり、今回再読をと思い自宅の本棚を探したのですがどこにも見当たりません。捨てることは絶対にありません。ドイルやクイーン、カーやクリスティに有栖川その他はきちんとあるのですが。 これぞミステリーです。 | ||||
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知らなかった海外の作品、日本の作品を少し垣間見ることができ、トリックの核心には触れていないので、読んでみたいなと感じたり、全部教えちゃって~と思ったり。 私は楽しかったです。 最後のおまけが素敵でした。 | ||||
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個性100%な古本屋さんの間取り・・・ 或いは、作家センセイの書斎を探訪するかのように、 淡々としたタッチのイラストと名文で、紹介されていく“密室トリック”群。 当節、すぐにネタバレと目くじら立てる御仁にはオススメデキない好読み物。 コレはあながち歳の所為ばかりではないと思われるが・・・小生、『そして誰もいなくなった』や『オリエント急行殺人事件』、『犬神家の一族』といった名作ミステリを何度も何度も読みこんでるのだが、犯人は分ってもそこに至るプロセスがごっそり抜け落ちていて毎度タノしく読めてしまうという、ある意味ハズカシイ性質の持ち主。 まさに、本書にうってつけの読者だと独り言ちておる次第。 | ||||
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本格ミステリーには、いろんなジャンルがありますが、 その中でも密室ものは、ひときわ抜きんでた魅力的なジャンルで、 古今東西、本格派の推理作家が、このジャンルに果敢に挑戦し、数々の傑作をものにしています。 本書は、そんな密室物の傑作の中から、有栖川さんが、海外作品20作、 日本作品20作、死して、自作1作の合計41作を紹介しているのです。 しかも、タイトルの大図鑑とあるように、磯田和一氏のイラスト付きというのが大きな特徴です!! 海外作品は、「モルグ街の殺人」ではなく、「ビック・ボウの殺人」から始まっています。 これは前者が、すでに同行の趣向で紹介済みということに付け加え、純粋の密室物でないという理由からです。 日本作品h、乱歩の「D坂の殺人事件」から始まっています。 木造建築が主流の日本でいかに密室状況を作るか、本作は、この課題を見事にクリアーした傑作です。 誰もが知っている作品から、あまり知られていない作品まで、粒ぞろいの作品が紹介されています。 また解説も、作者の紹介、作品の梗概、さらに感想まで触れられていますが、トリックは明かされていません!! また、この本に触発され、もっと密室物を読みたい人には、松浦氏が解説で、 その他の作品を紹介しています。 また、「図説密室ミステリの迷宮」・・・宝島社?・・・、という同趣向の本も出ていました。 こちらは大判ですから、イラストとしてはこちらのほうが迫力があったように思います。参考までに! | ||||
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1999年に現代書林より単行本で刊行され、2001年に新潮文庫になったものの、その後、絶版・品切れ状態となり、古書も高価になっていたものの、著者のデビュー30年を記念しての復刊だ。 1892~1998年に、国内外で発表された密室物の作品の中から著者がセレクトした40作品と自作でもある『スウェーデン館の謎』を加えた41作が俎上にのせられている。著者以外の作品は、海外で20作、国内も20作。海外編では『黄色い部屋の謎』『三つの棺』といった長編や『帽子から飛び出した死』や『投票ブースの謎』などの短編。国内編では『本陣殺人事件』『刺青殺人事件』などの長編や『完全犯罪』(小栗虫太郎)などの短編が選ばれている。 国内編の20作目は本書の単行本が刊行された一年ほどの前の1998年9月に完結した『人狼城の恐怖』。全4部作、4000枚を超える作品で、私は第四部が刊行されるまで第一部から第三部までは積読して、第四部刊行後に一気読みをして、その大胆な仕掛けに陶然となったものだ。『哲学者の密室』『すべてがFになる』には、読後に唖然としたことを思い出した。著者が愛するクイーンの作品からは『帝王死す』をセレクトしている。密室の帝王カーの場合、ジョン・ディクスン・カーとカーター・ディクスンとそれぞれの名義から1冊ずつというのも面白い。 磯田和一氏のイラストも面白いし、「トリックをばらすことを慎重に避けている」という著者の姿勢も好きだ。中学生ぐらいの時に、ミステリーのトリックを集めた本があって、その本で『ユダの窓』のトリックをばらされて、読む気になったのは30年ほど後のこと(『オリエント急行殺人事件』も同じで、こちらは今でも読んでいない)。 41作のうち、未読の作品もかなりあり、これから少しずつ読んでいくつもりだ。 | ||||
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海外国内の密室ミステリのガイドブックである。これが、実に面白い。3~4ページの短い紹介ながら、ツボを押さえていて、小説を読むのと違った別種の面白さが、本書には漂っている。また、磯田氏によるイラスト・挿絵が実に良い。紹介されている各小説に磯田氏のイラストが、もし挿入されていれば、ミステリの愉しみは十倍にも百倍にもなるだろう。それ程に素晴らしい出来である。 | ||||
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今更ではあるが、本書が刊行されたときのショックは大きかった。 なにしろ、密室ものの名作ばかりが、ヴィジュアルで紹介されているのだから。 既読のものはもちろん、自分の中のイメージとの相違を喜んだ、 そして、未読のものは、こんな作品があったことに驚き、そしてまだそれを読む楽しみが残っていることに、狂喜乱舞した。 密室の魅力は、何と言っても不可能興味だ。 出入り不可能なところを、いかにして通ることができたのか。 物理的トリックも心理的トリックも、本書に紹介されているものは、実に味わい深いものがある。 そして、そのトリックが作品の本質と密に絡んでいるものばかりがそろっている。 本書をガイドにしてこれから密室ものを読むひとは、なんと幸せだろう。 無駄をはぶいて名作を追いかけることが出来るのだ。 本書を読んで、著者は本当にミステリが好きなんだということが分かった。 まさに、ミステリに淫しているのだ。 そして、本書のイラストもまた、何ともムード満点であり、密室ものへの食欲をそそる良いものだ。 本書の内容と、実に良くマッチしている。 疲れたときなど、しばしば本書を取り出してパラパラと読んでいるが、密室三昧の無上の幸福感を感じて、ストレスも吹っ飛んでいく。 現実をしばし忘れるのに、密室ミステリほど最適のものはない。 本書で紹介されている密室ミステリで、未読のものがあれば、ぜひ手に入れて読んでもらいたい。 その価値は十分にある。 | ||||
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密室ミステリーについて、とても良く作られたガイドブックでした。 紹介文が絶妙で、思わす続きが読みたくなってしまいますし、イラストがあるので、イメージもつかみやすいです。 どこからでも読めるし、一つの項が文章4ページ&イラスト2ページと丁度良い分量でまとめられています。 よくあるような小難しい紹介文や味気ないイラストの本ではなく、ミステリーの楽しさに焦点をあてたつくりになっています。 有栖川さん、磯田さん共に、ミステリーに対する愛が感じられて、眺めているだけでも楽しい本です。 ただし、中には明らかなミスもあります。 例えば『すべてがFになる』の紹介文で、 <そこには三つのドアが並んでいた。仕事部屋、倉庫、寝室だ。>とあります。 しかし、作品中の描写では、<仕事部屋><書斎><ダイニングキッチン>となっています。 <倉庫><寝室>はさらに奥ですね。 イラストも、この間違った紹介文に忠実に描かれているので、作品中の描写と整合性の無い見取り図になっています。また、ワゴンロボットになぜかアームが描かれていたり、<仕事部屋>のパソコン群が<放射状に>配置されていなかったりします。おそらく磯田さんはこの作品を読んでいないと思われます。本来であれば、イラストに添えたコメントに、その旨を記すのが妥当でしょうね。 | ||||
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密室モノは好きなほうだから、これを手にしてみた。有栖川自体が古今東西のミステリーを読みまくってるようで、ミステリーの知識は半端じゃないようだから、こういったミステリー指南書をもっと積極的に出してほしい。国内外の密室作品を紹介。現場の絵が添えられていてとてもいい。頭の中で読みながらイマジネーションしてるわけだが、こうやって具現化してもらうとありがたい雰囲気が出てるし、横溝の本陣も載ってるが、ほぉほぉーという感じで、旧家のイメージが刻まれた。半分以上は知らない作品だったから、機会あれば手にしてみたいと思った | ||||
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本書の最大の売りはそれぞれの作品の紹介に加えて磯田和一氏による犯行現場の詳細なイラストがついていることだ。これは眺めているだけでもなかなか楽しい。以前に何度も書いているが、ぼくはいまだかつて密室物でこれだ!という作品に出合ったことがない。本格推理は純粋な知的パズルであって、トリックに関していえば論理の素晴らしさを堪能するものである。しかし、密室物は本格の中でも不可能性が際立っている分トリックに論理の美しさが反映されていないものも多く、そういった点で心の底から納得できるものが少ないのである。要するに謎の魅力あふれる作品にかぎっておバカ度満開であったり、無理の目立つトリックであったりするわけなのだ。 であるにも関わらず、本書はおもしろい。既読、未読ひっくるめて有栖川有栖氏の作品解説はかなり読ませるし、そこには氏の密室物に対する愛情すら感じさせるものがある。それは読んでいてとても気持ちのいいものだし、おおいに共感する部分もある。加えて現場の状況をイラストで詳細に描いてあるので、視覚的にも刺激される部分が多く、密室物に否定的なぼくでさえすごく感化されてしまったほどだった。本書を読んでる間はずいぶん楽しませてもらった。良かれ悪しかれとても刺激を受ける本だったのは間違いないといえる。 | ||||
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1999年に現代書林から出た単行本の文庫化。文庫版では、自作『スウェーデン館の謎』についての一章が加えられている。 洋物が20編、和物が21編の計41作品が紹介されている。筋立て、密室の形成、作品の持つ意味が手際よくまとめられ、実際に密室のイラストも添えられる。もちろん、トリックそのものがばらされることはないのでご安心を。さすがに選りすぐられており、めぼしい密室トリックはほとんどが収められているといって良いだろう。 やはり、著者は紹介上手だと思った。『迷宮逍遙』もそうなのだが、作品の面白さを凝縮し、読者の興味を引きつける術に長けている。ほめ上手なのだ。本職のミステリ書きより、こちらの方がよっぽど性に合っているのではないか。 ミステリそのもののアンソロジーではないのでご注意。 | ||||
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古今東西の名作推理もののオンパレードで、親しみがない人には最良の『手引書』ではないかと思う。密室現場のイメージを増幅させるために果敢にイラストに取り組み(あっているにしろいないにしろ)、まだ読んでいないお勧め本がこんなにあるのかと、読書意欲を沸き立てる。 確かに、犯人やトリックの大ヒントになる記述やイラストも多々あるが、それがあっても尚、余りある魅力が本書にはある。(名作とは、犯人やトリックがわかっていても何度でも読み返すことのできる魅力があるもの。) また、犯行現場の状況も『こういう風になっていたのか』とか、『いや、これは違う』等、いろいろと気付かせてくれて、非常に面白い本だった。 本書を企画した編集者に大拍手。同業者としては『やられた!という感じだ。 因みに、私のお気に入りの密室は、恋愛の悲哀がたっぷりと篭った『黄色い部屋の謎』である。欲を言えば、ヴァン・ダインの『グリーン家殺人事件』も入れて欲しかった。 | ||||
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古今東西の名作推理もののオンパレードで、親しみがない人には最良の『手引書』ではないかと思う。密室現場のイメージを増幅させるために果敢にイラストに取り組み(あっているにしろいないにしろ)、まだ読んでいないお勧め本がこんなにあるのかと、読書意欲を沸き立てる。 確かに、犯人やトリックの大ヒントになる記述やイラストも多々あるが、それがあっても尚、余りある魅力が本書にはある。(名作とは、犯人やトリックがわかっていても何度でも読み返すことのできる魅力があるもの。) また、犯行現場の状況も『こういう風になっていたのか』とか、『いや、これは違う』等、いろいろと気付かせてくれて、非常に面白い本だった。 本書を企画した編集者に大拍手。同業者としては『やられた!という感じだ。 因みに、私のお気に入りの密室は、恋愛の悲哀がたっぷりと篭った『黄色い部屋の謎』である。欲を言えば、ヴァン・ダインの『グリーン家殺人事件』も入れて欲しかった。 | ||||
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今まで、一体いくつの密室トリックが書かれたでしょうか。そして、これからさらにどれだけ増えていくのでしょう。 本書におさめられた作品は、特に有名で他所で解説されたであろう作品を抜いて選ばれています。密室がどんな状況のもとであったか、著者の思い入れなどとともに紹介されています。しかも、密室の丁寧な図解もされています。実際の小説ではわかりにくかった部分もこれを見れば、納得です。もちろん、トリックがばれてしまわないように十分配慮されていますので、密室もののガイドとしてもよいと思います。 | ||||
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ミステリファンの方、レビューを読んでいて、犯人やトリックがわかってしまい、がっかりしてしまったことありませんか? それ以来、そういう本は敬遠してしまった方、いませんか? この本は、そういう心配ご無用です。 それどころか、読むと読みたく(紹介された本が)なる本です。 有栖川氏の手によって紹介される密室は、どれもこれもとても魅力的に描かれています。そして、磯田氏のイラストがまた、そこに華を添えています。 ネタバレ度合いは、まさに、ああ、気になる~というところまで。あと一歩を知りたいけれど、そこを書かれてしまったら、ネタバレに腹を立てるのだろうなというところで止まっています。 まさに、ミステリファンが、ミステリファンのために書いた本です。もちろん、これからミステリを読もうかなと思っている方にもオススメ。 コアなファンの方は、自分の好きな密室がいくつ紹介されているか探したり、知らなかった密室を探してみることができるでしょう。 まだあまりミステリを読んでいない方は、この本を片手に、興味を持った密室からチャレンジしてみるのはいかがですか? | ||||
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カーの密室講義を越えた!とか書いてありますが トリックや犯人をばらさないことを念頭に置いているので ただの読書ガイドと化しています その割にはこの本の出版当時手に入れづらい本もたくさんあるのですが この本の出版のおかげで再版されたと思うべきでしょう しかし、ディクスンの「妖魔の森の家」のネタをばらしているのは勘弁 | ||||
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