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こうして誰もいなくなった
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こうして誰もいなくなったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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有栖川の非シリーズもの中短編14作を集めたアンソロジー。 表題作はもちろんクリスティの有名すぎる作品をオマージュ、というより、基本構成はそのままにえ~~~っというひねりを足したという感じか。新本格の有栖川が書けばこうなるよなあ、という予想通りの展開で読んでいて楽しい。いいですね。 それ以外の収録作はジャンルも雰囲気もかなりバラバラ。わざとなんでしょう。 個人的には冒頭の1作が、ちょっとしたお楽しみ作品みたいな感じで好み。 逆にそれ以外は個人的にはまあまあこんなものかという感じ。有栖川は基本的に全部読む方針なので、こういうのも読んでおきましょうかというのが感想です。 | ||||
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有栖川有栖が、会社を退職して専業作家となってから30年を記念して発行された短編集です。 表題の「こうして誰もいなくなった」は中編ですが、軽い読み味で、短編集に収めても違和感はありません。 384p以降に「あとがき」があり、それぞれの作品についての作者の思いが綴られています。勿論、全て読み通してから読むのが王道です。 良く出来た短編もありましたが、何だか、はぐらかされた感じを受ける作品もありました。その意味では玉石混交です。短編推理小説集として成り立たせるためには、このような過去の作品を書き集める必要があったのでしょうか。 「こうして誰もいなくなった」のラストはそう来ましたか、という感じです。 途中、様々な作品で使用された「トリック」も良く出来ているものから、無理があるものまでまちまちです。推理小説に必然性という要望を持ち込むのはまずいのかもしれませんが、書かれた「トリック」がどこまで有効だったのか、と思うと違和感が残りました。 もっとも、それらに触れることは全てネタバレになりますので、それについては何も書けませんが。 全般的に少し不思議な状況下におかれた設定の作品が多く、推理小説的な香りよりもそれが勝っていたように思います。ベストセラー作家ですし、様々なタイプの短編を生み出してきたことが分かるという意味もあるのでしょう。 アンソロジーの良さは、違うスタイルの作品に接しながら意外な展開や異なる味わいを得られることにあるのかもしれません。 小説というのは読み手によって感想はまちまちになると思います。次は是非、書きおろしの企画作品で勝負してください。 | ||||
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正直に言いますと、中盤までサクサク読み進めることができなくて、途中で諦めそうになってました。その時は作品の配置順が良くないんじゃないかと思ったのですが、ここに収録されていなくても良さそうな短編が幾つかあるかもしれません。途中で諦める人を出してしまってはもったいない。これから読む方には、面白そうなものから順番を気にせずに読んで頂きたい。 結局のところ、最後まで読み切ることができて良かったです。タイトルにもなっている「こうして誰もいなくなった」や「未来人F」、「まぶしい名前」あたりが好きです。誤解の無いようにうまく表現する自信がないのですが、良い意味でB級作品風。どこかで読んだようなトリック・ギミックで楽しませてくれます。 | ||||
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非常に短い作品、ちょっと短い作品がたくさんあって、最後に中編の、こうして誰もいなくなったが出てくる。こうして誰もいなくなるが目当てだったので、できればそれだけの長編が良かったなあと思います。それだけの感想であれば、なかなか面白く読ませていただきました。有栖川有栖さんが好きなので、本格推理クローズドサークル作品が読みたいです。 | ||||
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ほんの数頁の短編から135頁程度の中編まで全14作品が収められた一冊。作品中の「前向上」にもあるように様々なテーマで原稿を依頼され、それに(全作品ではありませんが)ミステリー的なオチを持ってくるという、人気作家故のご苦労や創造力も垣間見えるような作品集です。 文体が懐かしいと感じた『未来人F』や、ほのぼの系の謎解き『本と謎の日々』、アガサ・クリスティーの名作を下敷きにした表題作の『こうして誰もいなくなった』が印象に残りました。そして、やはりミステリー作家の方は、名作といわれる古典を楽しむだけじゃなくて深読みされているなと感心した次第です。 | ||||
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