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沼の王の娘



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【この小説が収録されている参考書籍】
沼の王の娘 (ハーパーBOOKS)

沼の王の娘の評価: 3.79/5点 レビュー 14件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(4pt)

スリリング

どうなっていくのか ワクワク 一気読みかと思ったら後半 想像の世界?
ちょっと戸惑ってしまいました。でも、久しぶりに興奮 面白かった。タイトル秀逸
沼の王の娘 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:沼の王の娘 (ハーパーBOOKS)より
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No.9:
(5pt)

シビれる”極悪人”

描かれているのは、のどかすぎて、緊張感のない街で起きた衝撃的な事件。
 ワイルドな、”極悪人”が、とても魅力的なところは、流石、サイコパス!
大自然を相手に、ワイルドに生きる親子にとっては、昨今のアウトドアブームは、おままごとでしょう。
 ロハスで、エコな監禁生活は、とてつもない危険との隣り合わせですが、
獰猛な野生動物と対峙しながら、逞しく生きている主人公が素敵で、
極限状態のサバイバルゲームがスリリングです。
 乗越えられそうにない、強すぎる障壁を倒しにいく姿にワクワクします。
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No.8:
(5pt)

家族というものの概念を、切なく。

タイトルに惹かれ、あらすじに惹かれました。
家族というものの概念、
それはなんというものか。

無慈悲で切なく、何処か
悲哀かつ哀愁漂うのある物語は
まるで映画を観ているようで、
「家族とはなんというものか」というもの
を考えるきっかけになりました。
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No.7:
(4pt)

映画化が楽しみです

素直に楽しめました。ただ、法的にはどうなの?とラストは気に掛かりました。
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No.6:
(4pt)

面白かったけど

けど、がつく作品だと思いました。主人公の女性の視点で、現在、すんごく過去、最近の過去、の3つのストーリーが流れていくのがどうもじぶんにはのめり込めない流れ方でした。総合すると面白いんだけどね。読後感も、けど、がつく感じでなにかを引きずります。
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No.5:
(5pt)

自然の中でのスリリングな追跡劇

久々に面白い小説に出会いました。アメリカ自然とその中で文明から隔離された暮らしの描写が写実的。読後、作者なバックグラウンドを知って納得しました。主人公と父親との愛憎表裏一体の関係も良く描かれている。映画も観てみたい。
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No.4:
(4pt)

超ワイルドで過激すぎるホームドラマ!

設定が凄すぎる。凶悪犯の父が刑務官二人を殺害の上脱獄した。娘は家族を非難させ、父を狩るために、原始の森へ帰ってゆく。かつて父に教えられ、父を超えた、あの狩りの技術を駆使して。そういう設定である。

 12年前。ヒロインのヘレナは父に誘拐監禁された母とともに森の中の父による幽閉生活から脱出し、父は終身刑を課され重警備刑務所で獄中にあった。その父が脱獄したのだ。

 ぼくとしてはワイルドなアメリカ・カナダ国境の山の奥で、父と娘の壮絶な闘いがずっと演じられる作品を思い描いていた。C・J・ボックスの『鷹の王』が描いたネイト・ロマノスキーの凄まじい闘いのように。サバイバル技術に長けていた映画『ランボー』のように。

 しかしこの物語は、闘いに向かう現在よりも、むしろ、完璧に幽閉され、外の社会を全く知らずに育ち切ってしまったヘレナの過去に重心が置かれる。その特異性、独自性に物語の奥行きは存在し、その暗闇ゆえに、父娘の愛憎がもたらす、のっぴきならない底深さを、読者は否応なく思い知らされるのだ。

 14歳の時に誘拐され、森の中のキャビンに幽閉され、そこで虐待され、レイプされ、子を産んだ。精神の底から100%の奴隷と化してしまった母。父から森と狩りの教育を施され、逞しく育ったヘレナ。ヘレナの一人称で語られる、独自で偏った過去と、現在がクロスしながら物語は進む。

 時折カットバックされるのが、ヘレナが読んでいたとされるアンデルセン童話『沼の王の娘』からの抜粋。沼の王とは父のことであり、娘とはヘレナのこと。過去と現在の描写、そして童話の暗示するもの。三つの断章により語られるヘレナという人間像。父という男の暗闇の正体は、やはり過去の虐待にあったという。暴力の連鎖。汚れた血の系譜を断ち切るために暴力から非暴力へ。普通の暮らしへ。

 全編、そんな幼き少女の悲鳴という圧力が充満した物語なので、読むほうも心してかかりたい難物、かつ重厚、そして確かな読みごたえを感じさせる大自然の描写。街を離れた完全自給自足生活。狩猟民族の系譜。力と頭脳の対決。愛と憎悪のひしめき。

 本作は、ミステリの重鎮が多く獲得している名誉ある賞バリー賞の最優秀作品賞受賞の栄誉に輝いた。『一人だけの軍隊』(映画『ランボー』原作)の作者デイヴィッド・マレルからのエールもあったようで、作者は彼に、登場する猟犬の名ランボーの名を冠し、さらいあとがきでの謝意表明で応えている。

 サイコ・サスペンスと言われてもいるが、ワイルドなサバイバル小説、あるいは懐かしい冒険小説のジャンル名も似合いそうな骨太な、否、骨太すぎる力作である。
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No.3:
(5pt)

Best10、決定。

はやくもBest10、決定作品登場。全編をとおして高まる異常なまでの緊迫感。他に類を見ない設定で、過去と現在のバランスも良い。まちがいない。
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No.2:
(4pt)

沼地の王への娘の愛

子どもは親を選べない。尊敬する父親がソシオパスだったなら。自分自身の中にも、彼を愛し懐かしむ気持ちがあり、しかし自分の新しい人生を生きて行くためには、彼を乗り越えなければならない。自然の描写も秀逸、アンデルセンのお伽話とのリンクも素晴らしい。
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No.1:
(4pt)

父親への愛憎が交差、自分の感情との闘い

母親と共に父のもとから逃げ出して15年。
現在ヘレナは27歳。夫、2人の娘と平穏な生活を送っています。夫には自分の過去を打ち明けていませんでした。
そんな時飛び込んできた、収監されている父が、移送中2名の看守を殺害して脱走したというニュース。
過去を秘密にしていたことで、夫との間にも微妙なひびが入ります。
そこで、過去との決別を図るためにも、自然の地において父を捕らえることができるのは、そのノウハウの教えを受けた私だけと、ヘレナは単独で父を追う決意をします。
追跡の過程において、生まれてから12歳までの北米の沼地における一家の暮らし、家族関係、父から教えてもらった様々な自然界の物事(ネイティブアメリカンの考え方ー父はハーフ)、猟、銃器の使い方、父から受けた仕打ち等を思い起こします。
母親は14歳で拉致され、16歳でヘレナを出産。強い夫に完全に委縮し自我を失っていました。
常識や道徳観を学ぶことなく育ったヘレナが、父親の異常性を認知し逃亡に至ったきっかけは何だったのか?
父親との最後の決戦に至るまで、複雑に愛憎を交差させ揺れ動くヘレナの感情、思いが切々と語られます。
読んでいるほうも、父親愛を感じたり、やっぱり悪人だと感じたり…。

思い起こしている場面がほとんどです。そのため、実際の決戦がもう少し肉厚に描かれていてもよかったのではと思いました。
ですが、著者のこのサバイバル知識の情報収集はすごいです。読み応えがありました。映画化される予定とのことで、公開されれば鑑賞したいと思います。
沼の王の娘 (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:沼の王の娘 (ハーパーBOOKS)より
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