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沼の王の娘
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沼の王の娘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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題名はアンデルセン「沼の王の娘」から採ったもので、モチーフもほぼそれを踏襲している。ヒロインの父親は「沼の王」と呼ばれるシリアル・キラーで、アメリカ原住民の如く森の生活を知悉している。ヒロインの母親は「沼の王」に15歳前後で誘拐・監禁・強姦され、ヒロインと一緒に森の生活を余儀なくされた(ヒロインは「沼の王」に訓練され、6歳(!)でライフルを撃つ)が、「沼の王」は12歳に成長したヒロインによって警察に逮捕される。 ヒロインは更に成長し、家庭を持つが母親は2年前に他界する。そこへ、「沼の王」が看守を殺し、脱獄したという知らせを受ける。ヒロインは「沼の王」が必ず自分の元へやって来ると確信する。読者としては、バリー・ライガの父・息子シリアル・キラー三部作を想起し、父娘シリアル・キラー対決を期待する所である。しかしながら、物語はヒロインの「沼の王」に纏わる回想譚、しかも、父親への愛情を滲ませたロマンティックな回想譚が大半を占め、読む者をガッカリさせる。アメリカ北部の森の生活に関心のない方にとっては一片の価値もない。この回想譚と現実の物語とがカットバックで描かれる(どちらもヒロインの一人称)のだが、その現実の物語にもお伽噺の妖精が出て来るのだから話にならない。また、プロットハウンド種の飼い犬が重要な役割を果たすのは最初からミエミエでもっと工夫の仕様があったろう。更に、「沼の王」が何故このタイミングで脱獄したのか最後まで説明されないのも不可思議。 スリルもサスペンスもない愚作。父娘シリアル・キラー対決を期待する方には呆然とする程出来の悪い作品だと思った。 | ||||
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過去の話と現在の話を同分量ずつ並行記載し、各章ごとにアンデルセン童話を分割挿入する形式の小説でした。 そうせざるを得ないのは、現在進行形の父娘のバトルだけでは、とても連続で持たせきれないほど内容が薄いからです。必然性もなければ(娘が捜査機関に情報提供すればよいだけ)、活劇としても到底1冊の3分の1分すら持たない。 これであればいっそ、現在分は切り捨てて、母親がとらわれてから娘が脱出するまでに全力を傾注した方がよかった気がします。まあ、少数民族は特殊能力を持っているという点を含めて、いかにもハリウッド向きですね。 | ||||
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