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(短編集)

殺人鬼がもう一人



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【この小説が収録されている参考書籍】
殺人鬼がもう一人

殺人鬼がもう一人の評価: 3.94/5点 レビュー 17件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全17件 1~17 1/1ページ
No.17:
(5pt)

若竹七海にハズレはあまりない

読後感が爽快!というわけではないけど、必ず何かが残る。
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No.16:
(5pt)

ダークヒロイン?

最初は同著者の葉村晶っぽい口の悪いヒロインかなと思ったが……。ブラックユーモアと毒気たっぷりの語り口が小気味良いが最後はそっちに行っちゃうのか!というある意味意外な幕引き。
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No.15:
(4pt)

なかなか面白かった

読み始めはどうかなと思ったけれど、なん章か読み進めると面白くなって、
最期まで一気に読んでしまいました。別の作品も読んでみようかな。
暇つぶしの娯楽小説としてはよんでみてもいいかも。
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No.14:
(4pt)

少しずつ黒味を増す毒気と怖気

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

帯に『毒気たっぷり』と謳われ,イヤミスか重苦しいものを想像していたのですが,
特に前半の雰囲気は,確かに後味の悪さは残すものの,一方でニヤリともさせられる,
どうしようもない警官や町の悪人たちが織りなす,ブラックコメディの印象を受けます.

ところが,半分を過ぎたあたりから,その『黒味』が少しずつどす黒くなっていき,
結婚,葬式,そして病院と,人間の一生を追うような流れと,表題作での幕引きには,
じわじわと広がっていく毒気に加え,ゾッとなる怖気が何とも言い難い後味を残します.

ただ,連作形式ではありますが,最後の篇でそれまでの全てが繋がる構成ではなく,
一つの町を中心に,人や出来事に接点がある程度で,そこは期待とは違っていました.
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No.13:
(2pt)

小学生

小学生と同じ立場の人間なんだから
小学生の読書感想文でええやん

誰も頼んじゃいないよ
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No.12:
(3pt)

短編集より長編が好き

色々な事件の謎解きをする短編集。個性的な主人公がストーリーをつくる。
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No.11:
(3pt)

新たなヒロイン誕生!?

文庫が出ていないので、昔の作品と思ったが、書籍自体は1年ほど前に出版された連作っぽい短編集。
若竹作品中には、これまでも多くはないが清濁併せもつタイプの主人公はいたので、そんなものだろうと思って読んでいったのだが…最初はスパイシー程度だったが、お口直しの“はしばみ”あるいは“シャーベット”的存在の「黒い袖」の後は、辛味が増していき、最後の表題作は塩辛いほど。
もしかして若竹さんの新境地はダークサイド? 新たなダークヒロインの登場か…
その手の主人公、ミステリー小説では珍しくはないがマイノリティではあるので、作者がダーク方面を開拓していくのであれば、ファンとしては応援する所存。
とはいえこのヒロイン、良くも悪くも感情移入できず、まだ何とも評価しがたい。シリーズ化するのかどうかはわからないが、今後の推移を見守りたい。
小市民的には「黒い袖」の竹緒さん(頭が切れて度胸があって腕っ節も強く頼り甲斐のある姉御肌)が町内の事件を解決するようなコージーミステリーの続編も希望。
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No.10:
(5pt)

異論があると思いますが、私はハマりました、笑。

失礼ながら筆者の作品を読んだのはこの本が初めてなのですが、いろんな意味で度肝を抜かれました。
この本が最初でなければ若竹さんにハマったかどうか、定かでないですが、笑。
これはノワール?それとも行き過ぎたユーモア?どちらにしても、「すごいな」の一言です。
ぜひシリーズ化していただきたいと思います。
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No.9:
(1pt)

疲れた時には読めない

はー、今日も疲れたなぁ。本でも読んでゆったりしよう。
と思う時には読んじゃダメです。もっと疲れます。
ブラックな作品も別に平気ですが、これは、私にはダメでした。技巧とか、文章とか、構成とか、そういったところはさすがだなと思うのですが、感情がどうにもならない。
不条理や理不尽な作品はもちろんどこにでもありますが、これはまた違う。6編中、5編が読んでいて、気持ちがふさいでしまいました。唯一、「黒い袖」だけが楽しめた作品です。
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No.8:
(5pt)

嫌ミスかな、いやー

最初の話を読み終わったときは、この悪徳警官砂井三琴が、なんだかんだとありながらも、ちょいちょい上前をはねながら、いろいろ事件を淡々と解決していくのかなと思った。ところがとんでもない。話はだんだんきな臭くなっていき、人の嫌な部分をどんどん見せてくる。こんな気持ち、自分にもあるよな?うわあ、なんだかすごいよ、若竹七海さん、さすがだわ。最後に、「殺人鬼がもう一人」という題が効いてくる。
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No.7:
(3pt)

作者による計算尽くされた悪意を楽しめるなら・・・

東京の僻地、今や吹き溜まりともいえる辛夷ヶ丘市を舞台に起きる様々な事件。そこは当然、警察が解決していくと思いきや・・・。

作者の葉村晶シリーズのファンだ。でも葉村シリーズにおいてもユーモアのセンスはかなりブラックで、時にはシニカル過ぎてちょっと疲れるときもある。

本作は、6編がリンクしているので読み終わると短編集という感じはあまりしないが、一応それぞれは短編なので、そのブラックさ、シニカルさがぎゅっと凝縮している感じがする。
出てくる人物全てが底が知れないほど深い悪意をもって行動しているようにすら感じて、その毒気に辟易した。
これって、やっぱりお人好しには書けないんじゃないか?って作者の人格すら疑いたくなるレベル。
かといって、もちろんつまらないわけじゃない。プロによる高等技術を駆使した作品をお愉しみください。(個人的には嫌いな作品だけど)
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No.6:
(5pt)

ダーク過ぎません?でも好き。

若竹先生、今回のはダーク過ぎません?自らが善人に思えてきました。
あと、至る所に付箋が仕込まれていて、わかった時の、ゾクゾクとニヤニヤが何度あったことか。ちなみに2回目に読んだ方がゾクゾクが大きかったです。
こんな警官もきっといますよね。相棒も酷い扱いされてますけど、やってる事は結構かっこいいなって思いました。なむなむも好き。
シリーズ化してほしいな。僕はこの小説好きです。ハマります。
あと最後に、若竹先生、火事好き過ぎじゃありません?
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No.5:
(4pt)

あまりに桁外れで次も期待できます

主人公らしい背の高い目が三角白目の婦人警官が色々な事件に巻き込まれ解決していくミステリーと思いきや、この婦人警官は悪人で、市民から金をせびったり犯行現場から金を盗んだり…という悪事を気づかれないうちにやっている。事件で殺された側も「殺されて当然」という脛に傷持つ人ばかり、その被害者の家族はいかに死人の財産をぶんどるか、保険金を持ち逃げするか…などの算段しか考えてないこれまた悪人。こんなのが集まってどたばたやるので、普通では考えられない方向に物語が進んで行き、最後も何がどうなったらこんな事になってしまい、それでいてもちゃんと世間は回るのだ…といい意味であっけにとられてしまう。
この作者は初めてだが、筒井などのドタバタ狂気ではなく、多分自分が知らないだけで世の中のほとんどはこんな事が知らず知らずのうちに行われているのだろうなあ…と錯覚させてくれる。
次も読んでみたいと思わせる筆力はさすが。
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No.4:
(5pt)

さすが、このミスの常連

東京のベットタウン辛夷ヶ丘市が主な舞台となる連作6篇。冒頭、ひったくり事件に辛夷ヶ丘署の生活安全課の刑事が駆け付けるという展開あたり、日常のささやかな謎を解き明かすといったほのぼの系のミステリーを勝手に想像していましたが、早々に見事に裏切られました。

砂井三琴という女警察官を筆頭に、登場人物は全員曲者で、毒をもった人物ばかり。そして、引き起こされる様々な事件には、しっかり謎解きも用意され、捻りがあるサスペンスフルな着地も鮮やかです。他話と比べ、少し異色な感じがする表題作の最終話で、ゆるい感じですが話は繋がっています。砂井三琴はミステリアスです。
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No.3:
(4pt)

うーん

好きだけど、嫌いな感じ。シリーズ化されたら読んでみたいとは思う...
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No.2:
(4pt)

際立つユーモアと技巧

同じ作者による世評の高い「錆びた滑車」は、思いの外、ハードボイルドでした。そして、何の予備知識もなくこの 「殺人鬼がもう一人」(作:若竹七海)を読み始めましたが、最初の短編「ゴブリンシャークの目」2章手前で愕然とし、数ページ読み返しました(笑)
 主人公は、辛夷ガ丘市警察署、生活安全課の三琴と田中の凸凹コンビ、及び辛夷ガ丘の住民たちによる6つの連作短編集です。ミステリ短編集のレビューは難しい。何を書いてもネタバレしそうです(笑)かと言って、「面白かったです」では、小学生の読書感想文のようだし。
 上質の松竹喜劇のような「黒い紬」、確かに地方にはこのような葬儀があったような「葬儀の裏で」は、特に絶品です。ユーモアと技巧(技巧には、構成と文章の力強さが含まれます)が際立ち、若竹七海さんはやはりユニークなミステリ作家なのだと思います。
 テーマは、「不労所得」。そして、とても面白かったです。
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No.1:
(5pt)

結構ブラック!

内容紹介にあるように、「都心まで一時間半の寂れたベッドタウン・辛夷ヶ丘」の「アクの強い住人たちが暮らす町を舞台にした連作ミステリー」です。警視庁管轄下の警察署の中でも、場末の吹き溜まりのような辛夷ヶ丘警察署に勤務する女性警察官・砂井三琴が6編全ての話に登場しますが、全て彼女が主人公というわけではありません。各話、別々の女性の一人称で、物語が語られていきます。
 第1話は砂井の一人称で、話が進みます。この辺りではまだ、警察官なのに悪党の上前をはねるチョイ悪警察官の、ユーモア交じりの話かと思っていたのですが、だんだん話がブラックになっていき、ぞくっとしてしまいました。
 田舎町のどこにでもいるおっちゃん、おばちゃんのちょっとした悪意、誰でも心の奥底に持っているゲス根性が増殖した挙句に引き起こされる事件。内容紹介で「苦味のある読後感」とありますが、確かに「苦味」ですね。「後味が悪い」ということはありません。
 同じ作者の「葉村晶シリーズ」も「苦味のある読後感」ですが、こちらは「葉村さんだけは信じられる」と安心して読み進められますが、本書は誰も信じられません。警察官ですら悪党です。
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