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傲慢と善良
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傲慢と善良の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全441件 421~440 22/23ページ
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この作家の本、じっくり夏休みに読みました。拍手!ですね。 | ||||
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批判が多く点数を低くつけている方もいますが、作家は既婚にも関わらず、よく出会い系での婚活を研究して作品を紡いでいると思います。全く違う世界や環境で育ち、教養、価値観、世代、感性がちがう男女が「夫婦という間柄」になるべく、突然、実際に会って結婚が前提で相手と対峙する。確かに前半が一番盛り上がるが、サスペンスやミステリーではなく恋愛小説なのでそれを考慮すると、すごく男性の心理も検討し、男性が本当に好きになると「この女性を守り捕まえていたい」という心理の科白も選んで記述していると思います。辻村さんはイヤミスでなくハッピーエンドなので大好きな作家です。 | ||||
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高崎前橋をよく知る知人に勧めたら、大いに笑ったと言っていた。 | ||||
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突然姿を消した婚約者に何があったのか、その理由を探っていくことで人間の繊細な感情や想いが明らかになっていく物語。 一人ひとりが自分の価値観に重きを置きすぎたり自分の自己評価が高くて傲慢になる一方、親の言いつけを守って誰かに決めてもらうことで世間知らずな善良になる。 傲慢さと善良さが同じ人間の微妙な形で存在するということが、丁寧な心理描写で描かれていた。恋愛から結婚という選択において、それがどのように影響するのか、悪意と打算から何を学んでいくのか等、読み応えがあった。 また、真美の母親のような善良の皮を被った小さな世界でしか物事を判断できず自分の価値観を押し付けて来るような人間の身勝手さがいやという程伝わってきた。 物語の中盤にかけては著者の別作品の「青空と逃げる」で登場した親子と写真屋さんが再び登場するのもファンとしては嬉しい。 | ||||
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評価が分かれる作品だと思います。私の好きな小説家ではありますが、この作品は誰をターゲットにしたものか良くわかりません。中高生向けというわけでもなさそうだし、大人向けとするならスリリングな部分がヤワすぎます。何より、ライトノベルに徹底するなら良かったものの、傲慢と善良という言葉を無理やりねじ込んで、哲学風に仕立てたところが白けてしまいます。とは言うものの、そういうところを気にせずずんずん読んでいけるので、私は嫌いではありませんでした。実はこの作品を読む前に、上坂冬子の巣鴨プリズン13号鉄扉を読んだのですが、精神のバランスが取れてちょうど良かったです。 | ||||
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ゼロ、ハチを彷彿とさせる話 主要人物が、物語を通じて成長していくのは、すがすがしくてよい 。 結局、美奈子や、警察の言ったとおりだったのが、最高に怖かった どうでもいいけど、金居の人物像が、山里亮太と重なりました | ||||
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賛否両論あるかもしれませんが、本を購入した際に挟んであった折り込みチラシに書かれていた辻村さんの言葉通り、これはまさしく”辻村版恋愛小説”だと私は感じました。序盤から中盤にかけては最後どうなるのかハラハラしながら読みましたが、ラストにはちゃんと救いがありました。 ”善良”は良い事のように思えるのに、悲しい事にそれが過ぎれば逆に悪いもののように言われてしまう。親、友人、恋愛遍歴…生きていく中での様々なもの。そのどれか一つでも違えば考え方や価値観も変わる。特に、謙虚な中にある”傲慢”さは人間誰しも持ちえているものではないかとつくづく思わされました。 時に人間性をどこまでもシビアに描く辻村さんの作品は、読みながら胸に刺さるような気持ちになることもある。しかしそれ以上に人間という存在をとても愛しく思わせてくれる。本作もそれは全く変わりませんでした。作家生活15周年という節目の年に相応しい長編だったいうのが私個人の感想です。読み手をここまで物語に引き込んでくる辻村さんの文章力に脱帽です。年齢や環境、性別などでも感じ方は変わるでしょうが是非お勧めしたい一冊です。 最後に、本作でも過去の辻村作品に登場する方が数名登場していました。それも私にとっては嬉しいプレゼントでした。 | ||||
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☆4、5 3ヶ月前に出版された作品で、好きな作家の一人として情報は得ていましたが、 『(あまり興味は沸かない)結婚をテーマとした作品&(怖さが魅力ではない作家なのに)ダークな展開を思わせるタイトル』故に敬遠し、様子見で読まずにいた作品でした。 まず最初に感じたのは、『突然行方不明となり、ストーカーに拉致されたかも知れない婚約者』という事件の始まりで興味が高まった後に、 婚約者探しは思うように進まないまま、 婚約者の母親や姉、婚活主催者やかつて紹介された男性陣と話し、 『恋愛や結婚に関する、考えや感性の違い』が延々と描かれる中、 個人的には興味を持てないテーマであるにも関わらず、 グイグイと引き込まれ、面白く読まされてしまう点に、辻村さんの地力の素晴らしさを改めて実感しました! 2部になってからは、辻村さんの過去作の『島はぼくらと』や『青空と逃げる』のキャラクターが出てきて嬉しかったですし、 まさかのハッピーエンドも個人的には好みです! ただ、何故?主人公が婚約者を(色々あったのに)迎えに行く決意をしたのか?という、心の経緯が描かれてないのは少し残念ではありました。 でも、残念に思いつつも、色々あった経緯を僕自身がもしも体験したとしたら、 婚約者に自分と同じ点を見付けたり、母親との関係に同情もしたり、友人への反発も加わって、 僕なら主人公と同じ行動と決断に至るので、結果オーライだとは思った次第です。 それにしても、今作品を読んで改めて感じるのは、 僕自身の恋愛と結婚も踏まえた上で、 恋愛にも結婚にも、人それぞれの考えや行動や解決があり、 決して誰もに当てはまる正解はなく、 何があってもお互いがより良く変わりながら、幸せを築いていければ最良だなと思いますし、 そういう点で、何があってもお互いが変わりながら結婚へ至れた主人公と婚約者には末永い幸せを願うばかりでした。 テーマや消化不良な部分がある事で、読む人を選ぶ作品だとは思いますが、 最初から最後まで面白さが途切れない辻村さんの力量を素晴らしく思えた名作です(^-^*)/ | ||||
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自分の親や友達、パートナーとの関係など、自分を振り返りながら、時々、自分の醜さ、ずるさを感じながら読んだ。 何が起きているか分からないので、どんどん先を読みたくなる。 自分の全てを受け入れるって、こういうことなのかな。相手を受け入れる、簡単じゃないけど、やっぱり、幸せになる一歩かな。 | ||||
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人の心に潜む傲慢さについて、また真に善良であることの難しさと意味について考えさせられる作品でした。この難解なテーマをさすが、辻村深月さんです。小説のストーリーに見事に織り込まれたと感動しました。 | ||||
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個人的に自分の経験とかなりダブるところがあって、一気に読みました。 G県での狭い地域での学校差別のようなものは35年も前に知り、愕然としたものです。 「〇〇ちゃんは△△高校だから」というくくりで、15歳のときの高校選択を中年になるまで、いや、一生言われ続ける社会があるなんて、と本当にその価値観に驚いたものです。 この本では、そのあたりのことが本当によく描けています。 私自身、母親に支配されて育ち、お見合いで結婚した経歴の持ち主であったため、現代の婚活とは少し異なるものの、”真実”の世間知らずぶりも解ったし、それが世間から見るとどう見えるのかということもしっかり本に書かれていて物語に引きこまれていきました。 物語の中心にいる男女の名前、”架”と”真実”にも、意味があってつけられたように思えます。 また、終盤に登場する親子が「青空と逃げる」の主人公らしいので、これからそちらも読んでみようと思っています。 | ||||
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主人公ふたりの自分や他人への評価の仕方や感情の抱き方が、まるで読者である自分のことのように感じられ、何度も同感したり反省したりしました。 自分の感情や考え方を、こうやって分析すればいいんだな、と勉強にもなりました。 婚活中であるなしにかかわらず、一度は読んでおきたい本だと思います。 | ||||
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婚活の小説でここまで引き込まれるとは思いませんでした。物凄く面白い。内容を書けないのですが是非読んでみて下さい。 | ||||
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婚約者が忽然と姿を消し、それを相手方が追うという展開から、多少のミステリー要素もありかと思っていましたが、三十代の男女の婚活恋愛物語でした。婚活経験の有無にかかわらず容易に感情移入出来てしまう程、登場人物たちの葛藤や行動が詳細に描かれ、その表現力は流石と思います。 婚約者の過去の婚活相手に会うなど、必死に探す西澤架の姿には悲壮感が漂い、捜索活動から初めて知る婚約者の生い立ちや、婚約者と友人たちとの関わり合いから、主人公達の気持ちが揺れ動くさまを読むのは中々痛々しい。でも、ラストは誰もがそれが一番大事と考えることに収まり心穏やかな気分になります。 | ||||
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20代後半未婚実家暮らしの女の私にはグサグサ刺さる言葉が多くありました。 結婚した人、子供がいる人、結婚してない人、選択肢が広いがゆえの悩み。 親をはじめとするステレオタイプの人々の鬱陶しさ。 一昔前であれば、すんなり結婚に至れたであろう純情な女の子(30代)のお話。 後味がとても良かったです。 | ||||
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一言でいうと凄く良かったです。この本は人間を本質的に追求しているなと思いました。恋愛、婚活において傲慢な自分がいれば善良な自分もいる。これは婚活に限らず日常的な言動にも当てはまるのかなと思いました。やはり辻村先生は人間の目をつぶりたくなるような嫌な部分を隠さずしっかり表現することで人間味が増してるなと思いました!ブラック辻村先生も出ていたなと思いました(笑)辻村先生の他の作品ともリンクしていて「あの」登場人物が出てきました!他の作品でも先生は生きてるんだなと思いました(笑)「あの」登場人物はご自分で確認してみてくださいね。辻村先生のファンならわかると思います! | ||||
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「かがみの孤城」は、読んだ後にこれは本屋大賞をとる、 年齢問わずできるだけ多くの人にオススメしたい。と思ったけれど、 今作は30代の私にグサグサ刺さりました。 全く違う方向性で、やってくれたなぁ、という感じ。 人間関係、人というものに対して何となく感じていることはあっても、 自分だったら言語化できないことを、しっかり文章にしてくれる辻村さん。 「傲慢と善良」というタイトルの意味がジワジワと重くのしかかってきました。 恋愛、婚活において人って「傲慢」。 何となく肌では感じていたけれど、「善良」っていう言葉のマイナス面。 グサグサと痛いです。 いったいどう着地させるんだろうか、と全く予想できずでしたが、 そう来るとは。 ラストからずいぶん空気感が変わって一気読みしました。 すごく良い読後感。 グサグサきて唸っていたのに最後は爽やかに泣きました。 過去2作品の登場人物が関わってくるのが、辻村さんらしい。 男性か女性か、どの世代か、でずいぶん感想が変わりそうかな、という作品ではあるけれど、 婚活とか恋愛の駆け引きとか、地方の狭さとか、そういう部分に何か思うものがある人には読んでほしいかな。 | ||||
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辻村氏の作品はわりと読むが、評判の高かった『かがみの孤城』など、中高生が主人公で○○や○○がモチーフになっているものよりは、本作のような大人の現実の物語の方が好きだ。 前半の、これはイヤミスな展開なのか?という不穏な感じが途中からがらりと変わる。きっと次にこうなるだろう、という予想はすべて外れた。前半のテイストでもっと長く読んでいたかった。 不器用で実直な“いい子”というのは、周囲をときにいらいらさせる。そのあたりの書き方がうまいと思う。 | ||||
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“恋愛小説”でもあり、辻村深月らしい不穏な感じたっぷりなミステリーでもありながら、本筋は色々なものからの「自立」の物語なのだと感じました。男性が読むとゾワゾワが止まらない、でも読むのも止められない、という感覚に襲われます(した)。『かがみの孤城』で辻村作品に初めて触れたという方には、ぜひ“こっち側の”辻村深月も読んでみて欲しいです。 | ||||
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某テレビ番組で紹介されているのを見て、気になってしまい、即購入。 一気読みでした。 主人公二人の関係がどうなっていくんだろうと、最後の最後まで目が離せませんでした。 自分にも真実のような「善良」すぎるところがあるなと、読んでいてグサグサ刺さりまくり。 似ていると思うからか、真実のことが最初は好きになれませんでしたが、それでも物語に没入できるところは、さすがだなと思いました。 単に面白いというのではなく、叱咤激励されて、前向きになれた気がします。 自分の人生にとって、今、会えてよかったと思える、大切な本になりました。 | ||||
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