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償いの雪が降る
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償いの雪が降るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 21~40 2/3ページ
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デビュー作でこの内容とは大した作家である。太田愛さんのデビュー作にも引けを取らないと思います。 主人公の飲んだくれ母親に対し、イライラした私は、最近決まり手になっている「ラスト読み」を実行!! 禁じ手ではあるが、年寄りには物語から受けるストレスが命を縮める原因になる?から・・即実行です。 名作は禁じ手にもビクともしません。そうして前に戻り「俺は犯人を知ってるぞ!!」と余裕で読書にふけるのでした。 | ||||
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ミステリーとしては拍子抜けするくらいゆるいストーリー。 たいがいのミステリ読者なら人物表を見ただけでたぶん犯人がわかる。 それでもなんとなく最後まで読んだのは 主人公の大学生を取り巻く人々の描写が 物語として面白かったから。 文体がもっとくだけていたら(ラノベっぽく訳したら) 完全にラノベだなと思うくらい いろいろご都合主義ではあるけれど。 ラストのちょっとしたバトルまでグイグイとひっぱられて読んだ。 ほんとに最後の最後までご都合主義ながら きれいに物語が終わる良作。 | ||||
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SFの面白さの中に作者の愛があふれているような作品でした | ||||
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話の本筋よりもむしろ、主人公の不遇さと、そこに真っ向から体当たりする彼の言動に引き込まれた。不遇加減も「よく聞く話の中でもまぁまぁ不遇」程度なのだが、もし自分だったら耐えられそうにないところをうまく躱していく姿がリアルだった。自分がついていないな、他人より不幸だなと感じた時に、でもこんなの大した事じゃないと言い聞かせるような。忘れた頃にまた読みたい。 | ||||
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どんどん引き込まれていくストーリー展開ですね。まあこれははミステリーの第一条件ですが。 私の1番感動したのは、ベトナム戦争の悲惨さを描いていること。 戦争は人の心も壊してしまいますね。私の知人に、1小隊の中で1人だけ、生き残って帰国した人がいました。その悲惨さに、怒りをあらわにし語っておりました。勲章をもらったが怒りのあまり、投げ | ||||
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とても恵まれてると思われない主人公の学生生活がリアル。作品に出て来る全ての登場人物が活きいきと描かれていて引き込まれ、一気に読めた。 こんなに自己犠牲の正義感のある青年が居るのだろうか、また1人も多くいて欲しいと思わされる。 | ||||
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推理小説やハードボイルドが好きな方は、物足りないって言うのかもしれませんね スーパーな要素は全く無い、どこにでもいるような普通の大学生が主人公ですから。 いろいろなことに迷いがある主人公の気持ち、単なる普通の人である私にはよく分かります。 納期に追われて忙しかったとき、ちょっと息抜きに読み始めたのですが、うっかり完読してしまってました。 やばい、仕事せねば。。。 | ||||
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物語は老人ホームに入居しているカールの殺人犯の汚名を晴らすという流れを軸に、主人公の家族の問題、恋人とのラブストリーなどが絡み合って進んでいく。一度読み始めるとテンポがいいので気持ちよく読み進められる。 面白かった。ただ一つ難があるとすれば終盤の主人公らの無鉄砲な行動。この辺りはストーリーに改善の余地があるのでないだろうか?次作以降に期待したい | ||||
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大学の課題で年長者の伝記を書くことになった大学生のジョーは、末期癌の元受刑者・カールの話を聞くうちに、彼が犯したという30年前の少女レイプ殺人に疑問を抱き…。ジョーは真相を突き止め、カールが存命のうちに彼の無罪を証明出来るのか?原題は「The Life We Bury(僕らが葬る人生)」で、元受刑者に限らず誰もがその記憶から消して逃げ回ってきた因果、その因果と向き合い、それを掘り起こすお話。翻訳は「そしてミランダを殺す」の務台夏子さん。傑作。泣いちゃった。 | ||||
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入りは海外ミステリー特有の冗長さがあるが、愚作という方もおられるが、今の世の中パッピーエンドで終わる話に 読後感という効用から評価させてもらいました。 3人の若者のこれからの人生をかってに想像し、星4. | ||||
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おもしろかった! 主人公ジョーがいい! 生い立ち(母親に苦労しているところ)が少しだけ『ストリート・キッズ』(ドン・ウィンズロウさん著、東江一紀さん訳)のニール・ケアリーに似ているのもいい! 弟の「・・・かも」という口癖も可愛い。 ここはなんだか、映画『ギルバート・グレープ』のレオナルド・ディカプリオとか、『レインマン』のダスティン・ホフマンの無邪気なところとダブった。 冤罪を暴くには、真犯人を突き止めるのが手っ取り早い。 でも、30年前の事件の真犯人を、この大学生ジョーは見つけることができるのか? それも、末期癌で死にかけた老人が息を引き取る前に。 このサスペンス要素に加えて、老人とジョーがそれぞれにもつ過去の自分に対する罪悪感や心の傷も含む人間味がこの本に幅と深さをもたらしている。 事件は陰惨そのもの、ベトナム戦争中の出来事も信じがたいほど残酷・非人間的、ジョーの生い立ちも現在の暮らしも幸福とはほど遠い、これだけ揃っていれば話は暗く暗く陰鬱なムードになって普通なのに、それは全くない。ちょっぴりドジで猪突猛進なところのある、愛すべきジョーが語り手だからだろう。『ガラスの動物園』を見て涙をポロポロと流すジョーが、痛々しくも健気だからだろう。(この涙で、はからずも意中の女の子のハートをつかんじゃったのだけど) たとえば、こんなところ。(以下、ジーンときた部分を引用) ……かつての僕は、誰かがホームシックだなんて言うと、目玉をぐるりと回したものだ。母のしけたアパートメントを恋しがるなんて、面白半分、足首に釘を打ち込むのと同じくらい理解不能な話だった。でもその朝、ジェレミーがライラと一緒に笑い、僕をジーヴスと呼び、僕の作ったパンケーキを食べているのを見て、僕は気づいた。実は、僕もかなりのホームシックになっていたんだ。恋しがっていたのは、あのうちじゃなくて、弟だけれど。(引用おわり) ここで、完全にジョーに惚れてしまった。 いや、それまでも、しっかりした子だなと思っていたけれど、 この弟を思う気持ちに、もう涙が出てしかたなかった。 こうなると、読者として精一杯の応援を送りながら読んでいくしかない。 「訳者あとがき」によると、すでに続編(このジョーが主人公の話)が The Shadows We Hide というタイトルで去年の秋に出ているとのこと。探したけれど、邦訳はまだのようだ。「早く読みたいし、翻訳もしてみたい」と訳者の務台夏子さんは書いている。 一日も早く邦訳版が刊行されますように。 首を長くして、待っています! | ||||
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絶対面白い。謎解きパズルだけって感じの無味乾燥なミステリーとは違います。登場人物たちのサイドストーリも彼らの性格や人間性を豊かに語っており,作品全体に奥行きが生まれています。結果,読者であるあたくしめは自らの大学時代にタイムスリップしたようなリアルな臨場感を味わいつつ,一気に読み通す羽目に。もう一度書きます。絶対に面白いから読んでみて。 | ||||
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原題は「The Life We Bury(葬った人生)」で、この方が内容に相応しい。大学生の主人公が課題で人物の伝記を描く事になる。主人公が選んだのは末期癌で仮釈放され介護施設に収容中の少女強姦及び焼殺事件の犯人カール。このカールの<臨終の供述>によって主人公が疑問を抱き、30数年前の事件の謎に挑むという物語。 ありふれた設定の上に、作品に工夫が無さ過ぎる。まず、事件とは無関係な主人公の私生活(家族関係を含む)を描き過ぎている。退屈なだけで、アメリカの大学生のプライベートを知るために本作を読んでいる訳ではない。更に、読者は主人公とカールとの濃密な(形而上学的な?)対話を期待する所だが、当時の裁判記録や少女が残した日記だけで真相が分かってしまうという安直さ。これなら、事件当時に真犯人の特定は容易だろう。途中で、主人公のガールフレンドが過去にレイプされた経験があり、ベトナム戦争に従軍したカールが上官のレイプを防ぐために上官を銃殺したという過去が語られ、本作が一種のフェミニズム小説である事が分かるが、ミステリ的にはゼロである。 本作は作者の処女作の由だが、未熟さが目立つ。この手の物語で何を書いて、何を省くべきかが全く分かっていない。カールの性格設定も不可解。上述した上官銃殺で虚無的になったのは理解出来るが、その割には末期癌の身で主人公に様々な警句を吐いたりと、この世に未練タップリ。だったら、事件当時にもっと真実を喋れよ。稚拙な小説で読むだけ無駄の愚作である。 | ||||
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全体の半分で、事件が動き出すという、計算された展開。とはいっても、それまでが退屈だったわけではないが… 主人公のジョー、末期がん患者のカール、ジョーの隣室の彼女、みんなが暗い背景を抱え、それとバランスをとるように設定されたジョーの明るい性格、そしてバイト先のバーで覚えた無類の喧嘩術、… すべてが計算されつくしているという感じで、よくできているとはいえ、手に汗握るという程ではない。 まあ、好き好き、という印象。よくできたサスペンスではある。 ただ、宮部みゆきのように、描写が細かすぎる。被害者の死体の描写に1ページをかけている。したがって、ところどころ端折って読んだ。 | ||||
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期待以上の内容でした。 ジョーは一見平凡な大学生のようで、実はろくでもない母親と自閉症の弟を抱え、バイトしながら学費を賄う、とてもしっかりしたいい青年。 彼にとって大学の課題のためにとりかかったことが、元服役囚カールと関わるうちに人生観を変えるほど大きく重要なことに変化し、どんどん深くのめりこんでいきます。「ぼくはこれをやらなきゃならない。カールのためなのか、祖父のためなのか、それとも自分のためなのか?わからない。とにかくやらなきゃならないのだ」と。 読んでいる方もぐんぐん引き込まれます。 ヴェトナム戦争の描写はとても過酷でシビアでした。 ジョーとカールの人間的魅力に心を打たれ、最後は涙が出ました。本当によかったです。 私もこの著者の他の作品をぜひ読みたいです。 ・・・個人的なことですが、読後、自分の老いた母親に対してできることを考えました。 | ||||
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題材は良いのだが、主題から離れてしまう部分も多く、また主人公が急にスーパーマンみたいな活躍をするとリアル感が無くなる。 | ||||
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結末はある程度予想がついたのだけれど、ハラハラすることも多くて、何より主人公のキャラクターが良いし、弟との関わり方も性格や生き方を表していると思う。 | ||||
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とにかく主人公の大学生が頑張ったし、結末もほっとした。またこの作者の本を見つけたら読んでみたい。 | ||||
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大学に通う青年が伝記を書かなければならなくなり、ある老人と知り合うが・・・というお話。 話を聞いた老人が過去に犯罪歴があり、その聞き取り調査や親しい人と話している内に冤罪ではないかという疑問が頭をもたげ・・・という展開の小説でした。普通は死刑までのタイムリミットをサスペンスに使うタイプの話ですが、本書の場合は、老人が病気で余命幾ばくもない為に名誉の回復を急ぐ、という所が少し類型から脱している様に思えました。 そこに、主人公の崩壊家庭や自閉症の弟や恋人の嫌な過去を絡めて、小説として重厚にしている様にも思えました。以前から、欧米の推理小説が技巧的な進化より小説としての深化を目指す傾向があると書き込みましたが、この小説もそういう感じの作品でした。著者はこれが初小説だそうですが、十分成熟しているのに驚かされます なので、あまり驚きとかはないですが、しみじみいい小説を読んだというカタルシスを感じました。今年のベスト10にも入るかも。 出来れば冬に読んだ方が読み込みが増したかも。夏に読んでもいいですが。 新人としては成熟している作品。機会があったら是非。 | ||||
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21歳のなんとか自活しようとしている大学生が主人公。自閉症の弟を、飲んだくれの母親のところに残してきたことは気になるけど。 こんな主人公のことがすぐに好きになる。人は亡くなるし、危ない目にもあうけど、心温めるストーリー。邦題はちょっと疑問。でも翻訳はいい!登場人物が5人ぐらいしかいないので、翻訳物が苦手な人にも安心して勧めらます。 | ||||
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