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七日じゃ映画は撮れません
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七日じゃ映画は撮れませんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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この作者の作風はもともと癖が強く人を選ぶが、キャラクター造形には非常に光るものがありその魅力だけでも読み進められるようなところがあった。 本作にもその特徴は遺憾なく発揮されており「活きた」キャラの魅力にあてられるとグイグイ物語に引き込まれてしまう。 オムニバス調の掌編にはどれも甲乙がつけ難く、きっと読み返す度その時の心理に応じて一番好きな一編が変わっていくだろう。 個人的に非常に心に残ったのは無骨な録音係と孤独な照明技師の話。 読み進めるうちに彼や彼女に対して無意識のうちに愛着が湧いてくるような非常に生き生きとした描写はこの作者の真骨頂だが、荒削りな部分もある。 特に個人的に目に付くのは結末の甘さ・唐突さだ。 もちろんいつもその特徴が現れるわけでも無いし、全体の流れでラストがハッキリしないほうが作品に味が出る場合もある。 氏はオムニバス調の掌編を纏め上げ一つの結末に導く手法をこれまでに何作か採ってきたが、この作品のラストはこれまで読んだ中で最も肩透かしを喰らったように思う。 唐突な時間跳躍、映画製作の曖昧模糊とした終わり方。 魅力的な各キャラクターが出揃い、物語の核心に迫っていくー作品としてはこれ以上無いクライマックスへの舞台を整えながら、ラストでそれを全て台無にしてちゃぶ台返しをしてしまったのは本当に残念でならない。 次作に期待しつつ、キャラクターの魅力を加味した評価を記してここに筆を置く | ||||
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