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七日じゃ映画は撮れません
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七日じゃ映画は撮れませんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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これだけのアイディアを一冊に惜しげもなく注ぐとは。7,8冊は書けそうな面白さが詰まっている。 ここ最近で最も「小説は面白い」と思わせてくれた作品。 映画は単なるモチーフではなく、実際に終始映画の話である。この一冊を読むだけで、映画通になれるくらい様々な作品の情報が盛り込まれている。 しかし映画情報に富んでいることは、この本の価値とは関係ない。 小説として面白い。それに尽きる。 前半は短編集で、一話ごとに映画技師が主人公となっている。例えば録音技師の回、照明技師の回、衣装の回、というように。 一話ごとに主人公に合わせて構築するためか世界観がそれぞれ異なっていて、まるでアンソロジーを読むような鮮度が続く。 実際の映画製作の現場をよく取材しないと書けないだろうと思える話ばかりで、そのリアリティも魅力的。 後半は前半に登場した人物たちが集合して実際に映画を撮る長編になっている。 あらゆる方面から苦難が押し寄せるが、中でも「映画の低コスト化」「映画人たちのスト」には掴まれた。 短編集+長編というスタイルが新しいが、読むとこの形がベストだったと納得する。 今の映画界についてのメッセージは膝を打つばかり。映画界評としても頼もしい一冊だと思う。 | ||||
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