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歪んだ波紋
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歪んだ波紋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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よく知らない、日本の何処かで起きたであろう出来事、事件を確からしいものに感じるのは、報道する側に事実確認を依存しているから。フェイクニュースとかの国の偉い人がつぶやくことの方が、真実味を帯びるのは伝達方法の問題だけなのか。恣意的な情報操作による世論誘導はありやなしや。僕らは「本当」を知りたいだけなのに。 | ||||
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祝! 最初のレビュー。ネタバレなしで参りまる。 本書は5つの話で構成されていて、1つめを読んだ際には、フェイクニュースの昔話に花が咲き過ぎていると思ったが、5つ全てを読むと、フェイクニュースの現代的なテーマを踏まえていたことが分かり、「安心した。」(左記括弧書きのところは、小泉元首相の「感動した」と同じテンションでお読み下さい。) 元新聞記者の塩田武士先生は、自分が目にしたものを書きたい、目にしなかったものは書きたくない、書くべきではないと思っておられるだろうから、フェイクニュースの現代的なテーマの続編はすぐには書かれないだろうが、数十年後には挑戦して頂きたい。またはSF小説家と連携をして、その人が続編を書くという方法もある。話題性もある上、そのSF小説家にとって大ヒットのチャンスを得ることができるため、旬な塩田先生の活用方法としておいしいと思っている。 腐ちていく新聞社とそこで疲弊しながら働く記者を描くことが塩田先生の生み出す主な景色である。その景色は昭和混じりの平成であり、シガレットの煙で覆われたスマホの画面である。三丁目の夕日とは違うだろうが、昭和全盛世代の人々にとって共感しやすい景色であり、その景色は当分描かれ続けるだろう。しかしその景色は日々色褪せていく。そしてそれを受け入れられない世代は確実に増えつつある。本書で特大スクープとして扱われた話が仮に現実のものになったとしても、本書で描かれたほどのページビュー数は獲得できないだろう。 カズオ・イシグロ先生の「日の名残り」は、50代以下の者にとって歴史の話なので、古臭さを感じない。いづれ昭和の話も同様に感じられるようになるだろう。しかし歴史の話であっても、描き方によってかび臭く感じてしまうことはよくある。塩田先生の作品は、今後どちらになるのだろうか。小説はあまり読まない者として、その違いは分かるようになりたいものである。 | ||||
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