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乳と卵



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【この小説が収録されている参考書籍】
乳と卵
乳と卵(らん) (文春文庫)

乳と卵の評価: 3.31/5点 レビュー 143件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 41~42 3/3ページ
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No.2:
(3pt)

女の脳内を文章にした感じ

登場人物は,たぶん作者と同年輩の女性主人公,そのお姉さん(39歳),その娘(もうすぐ初潮年齢)の3人。基本は主人公の視点から描かれ,合間合間に娘の日記が入る。
樋口一葉に影響を受けたという「,」で延々と紡ぐ長い文章は,
リズム感がよいため,意外によみにくくもない。
しかし,内容は,たとえば,自分が常日頃の生活の中で小さい出来事に直面しながら,
言葉には出さないけど,心の中でつらつらコメントし続けているあれこれを,
ひたすらそのまま文章にし続けてみた,それを読まされている,という感じ。
コメントの対象は「女の体」である。
乳房があって,卵子を持っていて,毎月生理が来て,これってなんなの,
女ってなに,女の体って何,
こういう「女の体」を器として生きている「私」ってなに,っていう
たぶん女なら誰もが,自分の生理の出血や乳房を漫然と見つめながら
つらつら考えたことがあることを
何で他人の文章として改めて読んでるの,わたしって。
という,ちょっとアホらしい感じもする。
で,なんじゃこりゃと思いながら読んでいると,突如として物語が「玉子」を小道具に収束。
これが芥川賞なのですか,現代文学にはついていけないということか・・・・と,
最近,連続して思う感想を,今回も心の中でつぶやいてしまいました。
乳と卵Amazon書評・レビュー:乳と卵より
4163270108
No.1:
(3pt)

文体は面白いが……

改行なしでえんえんとつづくうたうような文章が、
読み始めは少し読みにくく感じるのだが、
慣れると読みやすく、気持ちいい。
ただ、文体の面白さに反して
話の展開は芥川賞的というか、
おさまりがよすぎるというか、
起承転結的な感じで物足りなく思った。
賞取りに行ったということもあると思うし、
分量的なことも考えるとしょうがないのかどうか……。
乳と卵Amazon書評・レビュー:乳と卵より
4163270108

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