■スポンサードリンク
金魚姫
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
金魚姫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホラーや暴力的な描写が苦手な私は、読み始めてすぐにこの本を購入したことを後悔しました。 中古で買っていたら、「失敗した!」と、途中で読むことを止めていたと思います。 でも新品を購入したので、勿体無いという気持ちで最後まで読み切りました。 良かった。切ないけど暖かい気持ちになりました。 (ホラー要素はありますが全体的にはファンタジー…かな。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あり得ないシチュエーションだが、小説の冒頭から文章に引き込まれて、一気読みしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面妖なストーリーではあるが、素直にストーリーに入ってゆくことができた。読者は悲恋に終わるであろうと予測するから切なさに泣かされる。久々に胸を締め付けるようなラブストーリーを読んだ。 と、思ったのだが、夫婦どちらにも似ていないクリっとした瞳の正体は。。。最終的に金魚姫は彼の系譜を握ったことになるのか?読了後のストーリーはハッピーなのか、ホラーなのか。ずっと先の結末は読者に任された気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みやすく、読後感も良い大人なファンタジーでした。良作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
悲話ですが作家さんのユーモアセンのが光ます。テーマは記憶と輪廻。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
荻原浩さんの本には、たまにスッと入ってくる作品があって、これもそのうちの一冊になりました。主人公の “死にたい願望” が少々うざったいですが。 『逢魔が時に会いましょう』も面白かったですよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
金魚が人になるって設定に無理がある?と思ったけど、主人公の現実がリアルだからその設定にすんなり入っていけた。金魚姫と主人公の会話がいちいち噛み合わなかったりしてクスッと笑える。とにかく金魚姫、女性としてかわいい。謎が解き明かされたあとの終わり方もいい。荻原浩作品の中でも好きな作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よく読ませて貰う作家です。軽いタッチで楽しく、面白く読ませて貰った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江沢潤は仏壇仏具販売会社の営業社員だ。課長はパワハラで、営業ノルマも厳しい上、彼女とも別れてしまい憂鬱な日々を過ごしていた。しかし日曜日に近所の夏祭りに出かけた際に、気を失いかけた時、ふと目に留まった夜店の金魚すくいで琉金を持ち帰ることになる。しかし、その琉金は美女(リュウ)に姿を変えることが出来、潤との共同生活が始まった。 主人公とリュウの心の通わせ方が、ユーモラスも交え非常に上手く書かれていて、本当にリュウが愛おしく息苦しくなる程です。リュウが現れた理由や背景も、回想も交えながらしっかりと書かれており、より二人の交流を際立たせます。終盤ちょっとした驚きもありますが、結末は予想の範囲内なのに、それでも遣り切れなくて切ない余韻が残る良いお話でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ただのファンタジー、ホラーではない色々な展開がよかった。 気が付けば喜怒哀楽、人間の感情をすべて使って読んでいました。 上手く表現できないのですが、読み終わった後の喪失感が半端でなく、素晴らしい作品なんだなと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前から読みたくて正月休みに一気読みしてしまいました。切なくて悲しくて温かいお話です。萩原さんのこういうテイストの作品が好きな方におすすめです。 憎しみから解き放たれたリュウが、潤の元で金魚としての生を全う出来たのは幸せだったと。2人?に一緒になって欲しかったなと最初は思ったんですが。2人が共に過ごした証が息子の楊河君に受け継がれているようで、悲しいけど清々しい気持ちにもなりました。 物語が終盤に進むにつれ、どんどん辛くなっていき、ラストで救われました。読後暫く嗚咽しました。1年に一二度こんな本に出会います。萩原さんありがとう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆さんが色々書き込んでいるので重複する部分は カットしますが最高の娯楽作品でした。 特に金魚姫の描写が見事で彼女の可愛らしさが 目にみえるようでした。 長生きしたいと人は思うのでしょうか でも長生きの果てにあるのは孤独だけ。 そんな事も感じた読後感想です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
品物も綺麗ですぐ届きました。ありがとうございました。また機会がありましたらよろしくお願いします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
泣きました。 とにかく泣きました。 私も金魚を飼っています。 6匹の金魚を飼っています。 でも、その中でも一匹の琉金は特別です。 一番最初に買った琉金です。 ホームセンターで298円で売られていた彼はとても凡庸な琉金でした。 本命の丹頂の友達として、適当に選んだ金魚でした。 でも、いつのまにか、とても華やかな鰭をまとい、麗しい目をして私を見つめるようになりました。 とても、人間を見てるんです。 とても、人間臭いんです。 金魚がこんなにも可愛いとは知りませんでした。 この小説の金魚は雌ですが、その存在感に圧倒されました。 うちの金魚が雌なら、こんな表情を見せるだろうな。 そう思うと他人事とは思えませんでした。 この小説の琉金は、うちの金魚です。 いつの日か、別れの日がくるでしょう。 毎日愛してやまない彼と、お別れをする日がくるのでしょう。 それで終わりなんでしょうか。 もう二度と会えないのでしょうか。 この小説を読んで確信しました。 きっと、また会えます。 いつまでも一緒です。 私たちの子ども、孫、みんなのことをいつまでも見守ってくれると思います。 彼は、ひとりで、孤独かもしれませんが、間違いなく私たちと一緒にいてくれると思います。 ありがとう。 私は君と出会えて幸せです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サスペンスからドタバタ・ユーモアまで幅広い作風をこなす作者の作品を私は愛好しているのだが、本作は作者の代表作と言って良い傑作だと思った。新聞でのインタビュー記事を読むと、作者が本作に込めたメッセージは「死ぬな、とにかく生きろ!」の由であり、そのメッセージが読む者の胸に染み渡る出来となっている。一人の鬱病気味の青年サラリーマンを主人公としたユーモア・ファンタジーの体裁を取りながら、社会の閉塞感の中で「人間が生きていく価値」と作中で何度も繰り返される「すべては繋がっている」の言辞に代表される「輪廻」的観念とが融合した素晴らしい仕上がりとなっている。 「神様からひと言」でもサラリーマンの悲哀を描き、「人間は会社(社会)の道具ではない」事を主張していたが、本作ではその主張が一層鮮明である。しかし、この重いテーマをユーモア交じりの(一見)軽いタッチで描いている辺りが作者の練達した手腕であり、物語自身を楽しめる構成になっている点も見事だと思った。更に、物語性を助長しているのは全体構成の中に挟まれる「金魚姫」とそれに纏わるサブ・ストーリーであろう。「姫」が「金魚」へと変身するキッカケとなった古代中国の話、それに続く様々な因果譚、「金魚傳」を執筆した民間金魚研究者、主人公と別れた元恋人が中盤辺りで主人公の部屋に戻って来るシーン(個人的にはこのシーンが特に印象に残った)、ラスト近くで「金魚姫」が母親と疎遠になっている主人公に「憎むな」と諭すシーン等など、文字通り、「すべては繋がっている」のである。 非常に充実した内容で一気読みしてしまった。作者の代表作と言うだけではなく、2015年を代表する作品と言っても過言ではないと思う。作者には今後もこの様な充実した作品の発表を期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ファンタジーですね。私は好きでした。 ああいう最後になると思わなかったなぁ。 りゅうを演じる女優さんはどんな人かなぁと思いながら読みました。 最初のイメージは菜々緒さん。 でも、小柄で黒目がちで、かわいい感じなのねと、だんだん容貌がわかってきてから 若い頃の仲間由紀恵さんで落ち着きました。 潤くんは、池松壮亮くんだったんですが、どうでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リュウのときに可愛い、ときに切なげな様子に魅力を感じました。「つながっている」というキーワードが本文ラストでどのように感じるか。 それは読み手のみなさん次第です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自殺を考えている主人公潤の話を軸に、金魚になってしまったリュウが辿ってきた過去が不定期に挿入され、更に金魚について書かれた奇妙な本もフォントを変えて出てくるので、構成には癖があります。 内容は、リュウのキャラが魅力的で、金魚のままなのか、人間のままなのか、気になって読む手を止める事が出来ませんでした。 リュウと知りあって潤が掴んだ新しい価値観が、物語の後半の重要なキィワードになります。 「生きろ。 寿命が尽きるまでは、しっかり生きろ。 しっかり生きるために、僕は変わらなくては。」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日曜の夕、明日の始業時間をカウントダウンし胃の窄まる思いをしながらもブラック企業の仏壇仏具販売会社を辞められないでいる潤。恋人にも愛想を尽かされ眠れぬ夜を睡眠導入剤とアルコールでごまかしていたある日、ついにエアコンも壊れ西日の差し込む部屋では暑くて眠れず、十センチ開けた窓から入り込んだ祭囃子の音と夜店の匂いが空っぽの胃袋に久しく忘れていた食欲を蘇らせた。ふらふらと匂いにつられ出かけた神社で薬が効き始めた朦朧とする頭に赤い金魚が目に留まった。子供の頃に祖父から教わった通りに、すると赤い琉金が自分から飛び込むようにおわんに落ちてきた。『金魚傳』なる古めかしい飼育本を買い家へ。仮住まいにと広口瓶へ移した安堵からか久しぶりに沈むように眠り落ちた。真夜中に目が覚めると黒髪に赤いドレープカーテンのような服を着た女が!全身水を滴らせ何か言っている!「どこだ~」その美しい女はエビセンを探していた!?テレビで覚えた日本語を話す琉金の化身リュウ。大昔のリュウの記憶を手繰る二人のちぐはぐで楽しい日々。明らかになる哀しく凄惨な過去。仇の子々孫々まで仇を打つ為命をながらえてきたリュウ。「金魚傳」に『偶然に思えるあらゆるものが、じつは見えない糸で繋がっている それが因果だ』とある。では二人の繋がりは・・・? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
荻原さんの著作はすべて読んでいます。 いつも期待以上のものを与えてくれます。 今回は悲しいお話になる予感を最初からはらんでいますが、 読後は非常に清々しい気持ちになりました。 なんというか、人生に前向きになれる結末でした。 いつもクスッと笑えるやりとりがあり これはまた荻原氏にしか出せない味ですね。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!