■スポンサードリンク
未来
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
未来の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
湊かなえさんらしい作品と言えば言える。 が、港さんの今までの作品にある、「どんな人にでも心の奥底に、もやもやしたものが湧きでるときがある」ということを掘り返すような作品ではなかった。 港さんのイヤミスのすごさは、その触れてはならない、もしくは他の人は触れることを逃げたい人の心情を無理やりえぐり突き詰めていくところのような気がしていたのだが、本作品には、そこまで深く掘り返し、つきつめている感じがなかった。 渾身の一作としては、ちょっと残念感がある。 ただし、ヤミスとしてはちゃんとイヤミスになっている。 気分が悪くなるエピソード満載。 正直読むのが嫌になるのは、イヤミスの女王としては成功しているということなのだろうか? 多々ある、辛い場面なのだが、意外感は少なかった。 題名は未来からの手紙にちなんでということなのだろうが、今一つそぐわない気がした。 とにかく、どこかで読んだような話が折り重なるように描かれていて焼き直し感があり、なんとなく他の作品と似ている気がしてくる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
デビュー10周年記念の書き下ろしということで久しぶりに購入 告白、リバースではじわじわと伏線回収しながら真実が明らかになっていくのがとても気持ちよくて読了後はじっとりと嫌な気分になれましたが、こちらは別の意味で嫌な気分に… 以下、ネタバレです。 結局、須山と早坂は死んだのか死んでいないのかで2人の少女の未来は大きく変わるんですが、それはわからずじまい なんとなーく、ふたりとも生きていてこの後の少女たちの未来は暗いような気がします 篠原先生が入れたドリームランドの栞のせいで2人が20年後の幸せを信じているあたりが悲しい… このイヤ〜な感じは湊かなえ作品らしくて好きです! 全作品を読んでいるわけではないので断言できませんが、告白もリバースも過去の出来事に対する発覚でイヤ〜なラストになってましたが、今作は少女2人が未来へ希望を持つ証としての栞がニセモノという点で 2人のこれからのイヤ〜な未来に想いを馳せる…だからこのタイトルなのね!と勝手に想像しました。 うーん、支離滅裂ですね。うまく言葉にできませんが、この作品のタイトルとして「未来」をつけるのは流石だなぁと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
445ページという分厚さの書き下ろし長編。 装丁の美しさとは真逆で内容はどこまでもブラック 顔面コンプレックス、イジメ、DV、性的虐待、AVなど 容赦のない「イヤ」なエピソード続き、まさしくこれは「黒湊」 序盤はあまり勢いがなく、そしてエピソードⅡで全く異なる小説の様な違和感を感じながら読み進めて行くと 終盤には全ての謎が解けてパズルのピースがぴたりと収まった印象。 ただ智恵理に関してはもう少し掘り下げて欲しかった。 ラストに一筋の光は見えるもののややとってつけた感じも残ったので エピソードを絞り全体を凝縮させた方が良かったように感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
序盤は多少、読みのノリが悪かった。今は「撒いてる」んだろうから、とりあえずインプットしなきゃ、的に。 書きおろしだし、この厚みから、推測するに、じっくりやってくんだろうな。と 徐々に加速。結局一気読みとなった 陰の事情にまみれ過ぎてて、少々胸焼けしないでもないが、「あー!勿体ない!」のオンパレードに割と真面目に憤ってしまってる訳で。 賢かったり、善良だったり、真摯だったり、賢明だったり、美しかったりする人物が「損われる」と、真っ先に「勿体ない」が出てくる自分は情緒的におかしいのかも知れない ラストが今一つピンと来なかったんだが、暫く気持ち悪そうだ…。こういうのを「堪能した」というんだろう | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
謎のリングが徐々につながっていくプロット立てはさすがに手だれの領域。しかし、まるでお約束事のように虐め、DV、父娘相姦、親殺し、自殺、AV出演強要などのネガティブなガジェットがこれでもかと続きます。ここから明るい、望ましい未来を感じろとおっしゃるのでしょうか。ここへきてデビュー時のようなイヤミス作家への原点回帰を図られたのでしょうか。個人的には『望郷』『豆の上で眠る』が好きなのですが、ああいうテイストの作品にはもうお目にかかれないのでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容はさておき、文章が、言葉の使われ方が、従来の湊かなえ先生の記載方法とは異なっていたことにショックを受けた。私は「望郷」の頃から湊先生の作品を読んでいるファンの一人だが、あの単語の表記の変貌ぶりは衝撃的だった。けれども、読み進めているうちに、変わってしまったように見えたのは、中学生までの主人公が書いていた手紙の箇所、つまり、登場人物である少女の文章としてであり、その他の章、こちらは作者として書いた文章は、今までの湊先生の表記になっていたことが分かり、やっぱり、と、安心した。(読み終えた今でも衝撃はおさまらないが) 湊先生は、章子の手紙を通して、ご自身の過去の言葉の表記を反映したのではないか(内容ではなく表記のこと)?それを象徴するのが、主人公の手紙に登場する、父親が残した「僕たちの子どもへ」というタイトルだ。 登場人物をつなげる「未来」を、タイトルとしているが、その裏で、湊先生ご自身の過去と今の言葉の表記を対比させ、「未来」としていることが、本作品のポイントとなるのではないだろうか? | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!