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(短編集)
九マイルは遠すぎる
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九マイルは遠すぎるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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アームチェアの金字塔です。ただ謂えるのは、兎に角読むべし。 読まずしてアームチェア語るなかれ。だと自分は思ってます。 | ||||
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探偵は大学教授、ワトソン役は教授あがりの郡検事のコンビによる連作短編集。 特に表題作は、ある短い文章から犯罪の要素を探り出し事件の解決に至るという、安楽椅子探偵の究極の作品として有名です。語句の言い回しや表現から、語った人物の意図や感情を読み取ることにより、その特徴や置かれた状況を推理する過程は、読者に知的興味と興奮を与えてくれます。 それ以外の短編についても、過度な雰囲気のあおり立てや登場人物への感情移入もなく、軽妙で洒落た雰囲気が全編に感じられます。 特に印象に残ったのは、脅迫書に残された明瞭な指紋の意味が、事件の真相とともに明らかになる「わらの男」、主人公コンビの目前で事件の重要な事項が進行する「梯子の上の男」の2編です。 楽しめた短編集でした。 | ||||
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まさに本格派ミステリー! 論理の組み立てから解かれる謎がとても快感!ミステリー好きは読むべき作品です。 作中のユーモアも、ホームズやポアロ的なワトスン役を小バカにするようなことが多いものの、いいものばかりです。 | ||||
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日本でも複数の推理作家がこの作品に触発されて、同型の小品を試みています。そうした作品を読んで、本家本元の作品が気になっていたのですが「ハヤカワ」で現在も出版されているのですね。読んで、なるほど、作家がチャレンジしてみたくなるのがわかりました。 | ||||
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短編集なので当たり前かもしれませんが、軽くて読みやすく、意外と肩の凝らない一冊でした。もともと有名な「九マイルは遠すぎる」を読みたくて購入したんですが、それに勝るとも劣らぬ良作が詰まっています。 | ||||
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本書は、表題の「九マイルは遠すぎる」を初めとして、八つの短編を収めた短編集です。 表題の「九マイルは遠すぎる」は、謎解き役である大学教授が、「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」という何気ない言葉を頼りに推論を展開して、前夜起こった殺人事件の真相を突き止めるという物語です。 収められた八編はいずれも、純粋な推理だけを武器に、些細な手掛かりから難事件を次々に解き明かしていくという、まさに純粋論理の本格ものといえます。しかし、それゆえにどうしても地味な感じは否めず、刺激を求める人には物足りないかもしれません。 | ||||
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評判に違わないおもしろさでした。本は多少傷んでましたけど,値段が破格でしたから。 | ||||
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安楽椅子探偵ものといわれる、純粋な推理だけを武器に些細な手がかりから難事件を解き明かす、ほぼ定番の短編集。8つの話が載ってるが、一つだけ挙げろといわれれば、やはり表題作であろうか。ただし、論理のみで組み立てていくやり方というのは、規模の小さい事件に限られるので、物足りなさを感じる。字がわりあい大きくて読みやすく、カバー絵にはセンスの良さを感じる。 | ||||
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「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」 この言葉から導き出される論理的な推察とは? ニッキィ・ウェルト教授が類まれなる観察眼と推理力で一見不可解な事件を次々に解決していく8つの推理短編集。 表題作が有名なのですが、正直それほど面白くはありません。 なにせ文章が硬いので読みにくい!! しかし、後に行くに従ってこなれて面白くなってきます。さすがに書き上げるのに14年も掛けただけの事はあります。ww 特に後ろの3編は出色の出来ですが、その中でも「おしゃべり湯沸し」が、これぞ安楽椅子探偵の真骨頂!!という感じで白眉です。 ビギナー向きではないですが、押さえておくべき作品だと思います。 | ||||
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面白い以外の言葉で説明するのが難しいというくらい、面白いです。 ・九マイルは遠すぎる ・わらの男 ・10時の学者 ・エンド・プレイ ・時計を二つ持つ男 ・おしゃべり湯沸かし ・ありふれた事件 ・梯子の上の男 以上8編が収録されていますが、やはり注目すべきは タイトルにもなっている「九マイルは遠すぎる」です。 有名過ぎるので、おそらく書いても問題はないと思うので、少しだけ内容を書きます。 ふと耳にした 「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」 という言葉から、「話し手はうんざりしている」「雨が降ることを予想していなかった」 などから始め、推論に推論を重ね、殺人事件が起こった事をはじき出す…。 一行一行、一文字一文字、鳥肌を立てながら時間を忘れて本を読む、 こんな感覚、そうそう出会える物ではありません!! 購入後、幾度も幾度も読み返していますが、 この一話だけでも、定価で一冊買う価値はあったと確信しています。 他の7編は、これに比べてやや見劣りはするかもしれません。 しかし、どれも少ない情報から決定的な事実を導き出す点は同じです。 今後も誰かに「面白い本はない?」と訊かれたら、この本を紹介する事でしょう。 | ||||
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◆「九マイルは遠すぎる」 ▼あらすじ ニッキィ・ウェルト教授は、友人が思いつきで述べた言葉、 「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」 をもとに推論を展開し、言葉の奥に隠されていた意外な事件を明らかにする。 ▼感想 いわゆる《推理連鎖》ものの嚆矢。 著者は、本作の構想を練るのに十四年かけ、執筆は一日で終えたそうです。 ミステリの新しい「型」を創出したという点で、本作の達成はじつに偉大。 しかし、読者に必要十分な手掛かりを提示しないのは大きな瑕と言わざるを得ません。 特に、適当に述べていたはずの友人の言葉が、じつはそうでなかったことを 結末近くになって明かす展開は、アンフェアの謗りを免れないと思います。 ◆「エンド・プレイ」 マクナルティ教授が自宅の玄関で射殺された。 当初、彼と揉めていた学生の犯行かと考えられたが、遺体に パラフィン・テストを施した結果、火薬(硝酸塩)が検出され、 自殺の線が濃厚となる。 果たして、彼は本当に自殺したのか? 教授が死の直前まで友人とやっていたというチェスの盤面や駒の不自然さから 真相を導き出していく手つきや、一見「捨て駒」扱いのレッド・へリングに皮肉な 役割を担わせる技巧がじつに秀逸です。 | ||||
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ミステリーのレビューというのは書きにくい。面白かったことだけは事実だ。読んだきっかけは恩田陸氏の「象と耳鳴り」(だったと思う)に本格ものとして取り上げられていて興味を持ったからだが、確かに久々に読んだ本格ミステリーだった。ほかの作品も読んでみたいと思わせる出来。 | ||||
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安楽椅子探偵ものの短編集で、8編収録されています。表題作は最も有名な安楽椅子探偵ものと言っても過言ではない作品です。「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」という言葉だけで、ある事件の存在を見抜くという短編です。その論理はちょっと飛躍しすぎじゃないかと思ったりもしますが、想像力はなかなか逞しいです。これ以外の作品はちゃんとした事件で、論理も飛躍せず、かなり面白い部類に入ります。全ての収録作品が安楽椅子探偵ものではありませんが、探偵役はみなニッキイ・ウェルト教授。チェスを嗜み、どことなく話し相手を子供扱いにする人です。 | ||||
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アームチェア・ディテクティブ・ストーリーの定番として、ミステリに興味のある人間なら大抵は知っている作品。探偵役本人は事件現場に居合わせず、赴きもせず、人から聞いた情報だけで推理をおこなう。表題作を例に挙げれば、英語にしてたった十一語のセンテンス「九マイルは遠すぎる、ましてや雨の中ともなれば」から、可能な限りの推論を引き出すのである。同じ手法の作品は数あれど、『定番』も良い物だからこそ『定番』たりうる。一度読めば、その独特の推理ゲームのとりこになることは間違いない。 | ||||
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