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勝手にふるえてろ
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勝手にふるえてろの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 101~102 6/6ページ
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まずまずの中編です。 最後までリズムを保っていて、一気に読める。 比喩や五感描写が冴えていて、やっぱり感覚の人なのだなと思う。 もう少し細部を掘り下げて長編も書けたような気もする。 前作が飛翔に失敗したような出来で、そのままずっと単行本の発表なし。 このまま寡作になっていって文学界から忘れ去られていくのかな? と思っていた矢先の出版だったので、「また書いてくれたんだ」、 とファンとしては嬉しい限りです。 瞬間の心のさざなみをどこまで実際に感じたように書けるか、 そんなフィールドで勝負する人なので、社会派ドラマには挑戦しなくていい。 デビュー当時を彷彿とさせる原点回帰な作風には賛成です。 ただ、物語のテーマである「いちばん好きな人と結婚しないとダメですか?」 に対してですが、 「いちばん好きでなくても嫌悪感を感じる人とは結婚しない方がいい」 でしょう。匂いにすら嫌悪する男性にすがろうとする最後の場面は、 結構な無理くり感を感じてしまいました。 | ||||
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発売初日にレビューが殺到すると思ったのだが、丸一日経っても音沙汰なし。まさか自分が一番乗りのレビューになるとは思いもしなかった。世間の評判が気になるところ。 さて、賛否両論あった夢を与えるから実に三年ものインターバルを経て、待望の新作がいよいよ登場した。初めて三人称で書かれた前作から、今回はデビュー作のインストールを思わせる饒舌ながらもリズミカルで、時に音楽的とも感じる言葉選びの妙による一人称の語りが復活しているのが嬉しいところ。 正直なところ、内容は高齢処女というコンプレックスを抱えるヒロインが、脳内で理想の彼氏として培養した元クラスメイトと現実の彼氏を両天秤にかけるという、ある種、陳腐なものと受け取られかねないものだ。けれど、前作が、凡庸なテーマを凡庸な文体で書いてしまったのに対し、こちらは凡庸なテーマを、あくまで非凡な文体で書き切ることによって非凡な作品となりえている。若き芥川賞作家の面目躍如。 | ||||
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