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勝手にふるえてろ
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勝手にふるえてろの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 1~20 1/3ページ
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ハケンのあれと新聞のあれという出来もアレな実写映画を鑑賞後に原作のほうをよんだらどっちもふつうによかった(後者は小説ではないが…)のでなぜこれがああなるの…と疑問だったが、その後原作のオタク要素を排除しての難病もの映画化でも同様の感情を抱き、では映画の出来もなかなか秀逸だった「勝手にふるえてろ」の原作はどうか…と思ったが面白い映画は原作もよかった…。 ただし比較すると映画化にさしあたり主人公の年齢を26から24に変更したのは失敗だったのでは、というきもした。つまりよいものから映画化にさしあたってどれだけ減らさずに原作のよさを残せるか、というのが映画化におけるキモなのだろうと思われた。増えることは、基本、無く、ボート屋最高のあれみたくゼロになる場合もある、と。 この作品はほぼ間違いなく某音楽雑誌に掲載された某イギリスのロックバンドの問題作と呼ばれた某アルバムについて書かれた「助けて。」を延々と繰り返し続けただけのレビューを参照にしている。一部だけ切り取ったのでなくホントに「助けて。」を延々と繰り返しているだけである。あのレビューにもひとつだけ「助けて。」ではないのが混じってたというから、黒板のエピソードの元ネタだろう。そんなかんじで助けて連呼してる男に向かって女性作家、綿矢りささんから勝手にふるえてろ、というわけだ。 ちなみにその雑誌の助けて連呼レビューの隣には同作のアルバムタイトルの「A」は「アンゴルモア」のAだ、と書いているわけのわからないレビューも載っていた。それはライターのひとりが編集長に送ってきた私信を勝手に掲載したのだと述べていた記憶がある。その編集長が助けて連呼したその人だ。この助けてレビューの話をそのバンドのボーカルのひとのインタビューで本人に向かって語っていたがそんな話本人にするなよ、とならないのは親交があるそうなのでのちの作品のスペシャルサンクスにクレジットされている。うろ覚えだがわたしは実際にこの雑誌を買って読んだのでだいたいあってるはずだ。これらのエピソードはウィキペディアに載っていない。この小説でくるみがニに勝手に悩みを話すのと繋がっている。 これに関連してそのボーカルのひとが同じ作品の取材時に別の雑誌で言い放ったひとことやそれをうけて別のイギリスのバンドマンが言ったとする反論、そっちの雑誌と助けての雑誌のあれこれなどでももうちょっと語れるがぜんぶ女性からの「勝手にふるえてろ」で論破可能なので割愛する。ひとつだけ違うのがまじってるのは気付かなかった。10秒くらいでページをめくったので。 | ||||
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表紙のカバーが大好きな松岡茉優さんだったということ、綿矢りささんの小説、タイトルのインパクトに惹かれて読んでみました。 綿谷さんの文章の書き方、とても好きです。 主人公ヨシカの主観が基本ストーリー構成で、妄想もかなり入っていますが、言い回しが独特で、イメージしやすく面白かったです。 最後のページで、二彼のことを初めて名前と呼んだところ(もともと呼んでいただろうけど描写としては出ずに、二と呼んでいた)では、夢から覚めたような不思議な感覚になりました。すごい。 | ||||
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面白かったです。 恋愛のいざこざが好きな人は、この本好むのではないかと思います。 | ||||
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相変わらず息を飲むほど繊細な小説です。 こじらせ系女子という味付けで読みやすくなっています。 | ||||
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神経質で傷つきやすいイチに対する、純粋で美しい完全な恋は、美しさを極めすぎて、恋の本来の目的であるはずの生殖行為から離れてしまい、未来につなぐことができない。 まるで、美を競って絶滅していった動物たちのように。 主人公の、イチへの気持ちもニに対する気持ちも、あまりにも共感できすぎてびっくりするほどだった。 実際に中学時代にイチみたいな人がいたら、確実に好きになっていたと思う。オタク女子が好きになる人は似てるのだろうか。 また、ニが、アプローチする女性に、自分の優れているところを強調したがるあたりも、よくあることだと笑ってしまった。( これも生殖本能で、強いオスであることをアピールするためだろうか) 本を読んでいる間、イチとニのどちらを選ぶのかずっとドキドキしっぱなしで、最後の良香の選択は建設的なものだと思った。 自分の愛だけを信じるのではなく、他人の愛を信じる気持ち、それは自分への裏切りではなく、挑戦だという。 ところで、良香はこの先も迷わず進んでいくのだろうか。 私ならば、例えニを選んだとしても、心の隅で、イチに対するような美しい美しい恋をいつまでも持ち続けていたいと思ってしまうけど・・・。 | ||||
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初めての恋を引きずってしまいそうで、自分は簡単に幸せになれないと思う人におすすめです 大人になるとはどういうことなのか、ということに悩んでいる時期に読むのもいいと思います。 | ||||
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梱包、状態ともに満足です | ||||
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そうか、綿矢りささんってインストールとか書いた人かぁ! どうりで陰キャの僕が読みやすいと思いましたよ()色々と分かりみが深いというか、頷ける部分が多すぎて…。 2話収録されていて、それぞれ別の作品だったのかな?繋がってるともっと面白かった気がする。 解説の辛酸なめ子さんがまた的確に作品を分析していて、そこも面白かった。 | ||||
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確かに恋愛小説ではあるけれども、その描写というか主人公のスタイルとか、とても変わって思えた。でも、読み終わる頃には気にならなくなっていたという、とても不思議な世界の物語。 | ||||
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映画観てから原作読んだ。 これは痛くて響く。 おもろいよ、これ。書庫保管決定。 これおもろいって思う私はこじらせ系なのだろう。 | ||||
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面白かったです。作者の作品は久しぶりに読みましたがやっぱり文章は上手いと思います。もちろん作家さんは皆さん上手いのですが、綿矢さんは独特の文章表現のセンスをお持ちだと思います。私にはあっているということでしょうか?(私は島本理生さんなんかも大好きです)これまでのレビューを拝見しますと、作者が若い、人生経験がまだ浅い、などといったことと関連付けてネガティブなことを書かれている方もいらっしゃいます。もちろん皆さんの意見として尊重はしたいと思います。ただ作者の二倍以上の年齢のおっさんの私が読んでも面白かったですよ。私はできれば綿矢さんに限らず作者のプライベートと作品を関連させたくないと思っています。もっともそれだけ綿矢さんが注目、期待されているということなのでしょう。私は小説は娯楽だと思っていますので、評価の一番のポイントは面白いか否かです。☆一つ減にしたのは、作者の今後にますます期待したいからです。 | ||||
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結末にやや拍子抜けしたが面白かった。 望むらくは、主人公の「ヨシカ嬢(26歳処女)」は、太宰治のカチカチ山に登場する「兎(16歳処女)」でいて欲しかった。 最後の最後まで「ニ(狸)」に期待を持たせておきながら、最終的にはフッてしまい、「惚れたが悪いか」と悶絶死させて欲しかった。 そして「ヨシカ嬢(兎)」に「おお、ひどい汗」と嘯かせて欲しかった。 | ||||
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面白いなあ・・・・、こういう女性に僕も振り回されたい・・・・? とにかく文章が巧い、ぞくぞく感があり、気持ちに引き込まれます。 お勧めです。 | ||||
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素直じゃないというか、ひねくれているというか、掴みどころのない主人公。読後は、スッキリしない感じもするが、納得出来ないこともない。 まあ、それが綿矢さんの持ち味だと自分は思っている。 | ||||
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主人公のヨシカには、ものすごく共感してしまった。特に中学以来会っていない人に10年以上も片想いしているところが、私にそっくりで読んでてものすごく切なくなった。どうして男性作家は長期間の片想いは男性の専売特許だと思っているのだろう。女の恋は食欲みたいなもんだと思ってるんだろうか。 でも、イチとの縁を無理矢理手繰り寄せて、実際に会話し、興味関心が近いということまで分かって、運動会でのエピソードを彼も覚えてたのに、イチは彼女の名前を覚えていないことなんかありえるのだろうか。確かに名前を覚えててもらってないというのはすごくショックなことだけど、そもそも人の名前を覚えるのが得意じゃない人かもしれないし、認識が運動会のときのあの子ということだったら十分覚えてもらってたということで私ならプラスに考えてしまうかな。それ以外のことは相手はあんま覚えていないんだからイメージを仕切り直すことが可能で、それこそ一からはじめられるじゃん。てか、ヨシカは自己認識と他者からつけつけられる自分を比べたとき、自己認識の方が高くてその落差に愕然とするタイプの人みたいなんだけど、そういう人って女子には少ないと思ってた。蹴りたい背中の主人公も自己認識よりも低い他者による認識をつきつけられて、愕然としていたが、多くの女子って、自己認識の方を低く持ちがちだからさ。だから、自分のことを覚えてくれてて、なおかつ話まで合うということが分かっただけで、私なら狂喜乱舞してなんとか次回に繋げようと思ってしまうんですけど。よしかのプライドの高さが恋い焦がれる相手にも作用するというのがよくわからない。でも、現在のイチに出会うことで、昔のイチが壊れてしまったという感覚があるなら、現在のイチと付き合ったところで欲望は満たされないだろうからそれはそれで問題ないのかもしれない。 | ||||
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大変愉快に拝読しました。 もちろん、二人の彼氏との間で七転八倒するヨシカを「ざまぁ」と愉快に思ったわけではありません。 (策を弄して「イチ」との再会を来すエピソードなど、とても面白いストーリー満載ですけれど) 僕が近年不思議に思っていた、自分の恋愛感情を整理することが出来た事が愉快でした。 僕が不思議に思っていた恋愛感情とは、十代の頃の恋愛感情です。 「なぜ、中学生の時に、あれほど強い恋愛感情を持っていたA子ちゃんとは恋人同士になれなかったのだろうか。」 「なぜ、高校生の時に、あれほど強い恋愛感情を持っていたB子ちゃんとは、つきあいたい、とか手を握りたいとか、具体的な(性的な)欲望が沸かなかったのだろうか。」 と言うことです。結局その後結婚した相手に、取り立てて熱烈な愛情を感じたことはなかったし、 さりとて、別に(熱烈な愛情を感じない相手と結婚したことを)失敗したとは思わなかったし。 では、なぜ、十代で熱烈恋愛感情を持った相手と恋愛関係に墜ちないのか。 結局のところ、ヨシカが「イチ」に感じていた恋愛感情と同じで、恋は盲目と言うか、相手を客観的に観察できないから。 と言うのが、この小説を読んで僕が導き出した結論です。 もっと若い頃にこの小説を読んでいれば 「俺は、恋した女と人生を生きるのだ。」と逆に邁進する事もできただろうし、 「俺は、熱烈大好きなあの娘とよりも、この娘との方がうまくいくと思う。」と冷静に戦略を練ることもできたかも。 と思ったりもしますが、 あるいは、この小説を読んでもやっぱり行き当たりばったりで、成り行き任せの結婚をしていたかも、と思います。 いずれにしろ、一度しかない人生、仕事よりも恋人を優先するのが吉だ、と思います。 ヨシカには、存分に突っ走って愉快な人生を歩んでもらいたいと思いました。 | ||||
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たまたま流れ弾に当たったところのこの本に当たったおかげで、まさに紙一重のところで命が助かりました。 感謝してもしたりません。 文章も読みやすく、ニの行動に主人公がイラつく描写で、ああ男にはわからない部分だ。と気付かされました。 イチみたいな何の魅力もない男が女性にモテる理由が今でもサッパリわかりませんが、そういうもんなんですかね。 | ||||
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作者26歳の時の作品で、主人公も26歳のオタクっぽい内向的な女子。ひょっとして、作者もこういうタイプの人なのだろうかと一瞬思ったが、恋愛小説として、非常によく出来た傑作だと思う。何よりも、自己省察と他者の観察が鋭い。ただ、最後の結末で、好きになれない彼氏「ニ」と愛が成就してしまうという中途半端さが残念。もう一波乱あって、たとえ跪づいて愛を乞うてもいいから、彼氏「イチ」をゲットしてほしかった。主人公ヨシカの「イチ」への片想いの美意識は、とても切なくて、愛おしい。彼女は地味系の女子になっているが、読者の私には、とても魅力的な女の子に感じられた。プライドが非常に高く、男のいちいちの仕草や言葉、そして友人女子に対しても、批評的で辛辣。優等生で勉強のできる女の子にありがちなタイプで、簡単に人を好きになれない。「まじめ女子がギャル女子に負けるのは、ギャル女子の方が腕っぷしが強そうだからではなく、ギャル女子の方が悪どくてこわいものなしだから。一方のまじめ女子はワルいことをあんまりしたことがなくて、優等生と呼ばれる地位や平和な学生生活など守りたいものがいっぱいあるから弱い」(p138)。「私はベストを尽くしても欲しいものが手に入らなければ、きっとプライドを傷つけられて立ち直れなくなるから、ほとんど何もせずにいつも欲しいものは見ているだけ」(p110)。彼氏「イチ」に対しても、ヨシカが彼を好きという以上に、自分が彼を好きになることそれ自体が好きという自己愛が感じられる。でも、これはある種の人の恋愛にはありうる要素だろう。男子であれば、マン『トニオ・クレーゲル』やキルケゴール『反復』など、この手のオタク系ヘタレ系自己愛男子が描かれてきたが、女子にも似たようなタイプがあるのだ。この作品は、ヨシカの自意識がポイントだから、映画ではそれをどう表現するのだろうか? | ||||
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中学生からの想い人 イチ。同期入社でアツく交際を迫ってくる男 ニ。イチとニを脳内で二股かける主人公の日々が描かれた作品。 オタク女子が妄想と現実の狭間にあって、突拍子もない行動をとるわけだが、このこじれっぷりが実に楽しい。 あばたもえくぼ V.S.坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。惚れた男と惚れられた男、それぞれに対するキモチのゆらめきの残念さ加減が絶妙である。登場人物たちが、イイ女でも、イイ男でもなさそげな所が哀愁を誘うわけだね。 なお、収録されている「仲良くしようか」は観念的な青臭さを感じてしまい好みではない。 | ||||
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綿矢りささんの作品はインストール、蹴りたい背中に続いて3作品目ですが、相変わらず独特の心理描写が素晴らしく、読みやすさも健在でした。 同僚とのやりとりや、二を好きになっていく恋愛感も共感でき、スルッと入っていけました。 ラストはハッピーエンドで安心しました。 面白かったです。 また読みたい作品ですね | ||||
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