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勝手にふるえてろ
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勝手にふるえてろの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 21~40 2/6ページ
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素直じゃないというか、ひねくれているというか、掴みどころのない主人公。読後は、スッキリしない感じもするが、納得出来ないこともない。 まあ、それが綿矢さんの持ち味だと自分は思っている。 | ||||
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主人公のヨシカには、ものすごく共感してしまった。特に中学以来会っていない人に10年以上も片想いしているところが、私にそっくりで読んでてものすごく切なくなった。どうして男性作家は長期間の片想いは男性の専売特許だと思っているのだろう。女の恋は食欲みたいなもんだと思ってるんだろうか。 でも、イチとの縁を無理矢理手繰り寄せて、実際に会話し、興味関心が近いということまで分かって、運動会でのエピソードを彼も覚えてたのに、イチは彼女の名前を覚えていないことなんかありえるのだろうか。確かに名前を覚えててもらってないというのはすごくショックなことだけど、そもそも人の名前を覚えるのが得意じゃない人かもしれないし、認識が運動会のときのあの子ということだったら十分覚えてもらってたということで私ならプラスに考えてしまうかな。それ以外のことは相手はあんま覚えていないんだからイメージを仕切り直すことが可能で、それこそ一からはじめられるじゃん。てか、ヨシカは自己認識と他者からつけつけられる自分を比べたとき、自己認識の方が高くてその落差に愕然とするタイプの人みたいなんだけど、そういう人って女子には少ないと思ってた。蹴りたい背中の主人公も自己認識よりも低い他者による認識をつきつけられて、愕然としていたが、多くの女子って、自己認識の方を低く持ちがちだからさ。だから、自分のことを覚えてくれてて、なおかつ話まで合うということが分かっただけで、私なら狂喜乱舞してなんとか次回に繋げようと思ってしまうんですけど。よしかのプライドの高さが恋い焦がれる相手にも作用するというのがよくわからない。でも、現在のイチに出会うことで、昔のイチが壊れてしまったという感覚があるなら、現在のイチと付き合ったところで欲望は満たされないだろうからそれはそれで問題ないのかもしれない。 | ||||
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大変愉快に拝読しました。 もちろん、二人の彼氏との間で七転八倒するヨシカを「ざまぁ」と愉快に思ったわけではありません。 (策を弄して「イチ」との再会を来すエピソードなど、とても面白いストーリー満載ですけれど) 僕が近年不思議に思っていた、自分の恋愛感情を整理することが出来た事が愉快でした。 僕が不思議に思っていた恋愛感情とは、十代の頃の恋愛感情です。 「なぜ、中学生の時に、あれほど強い恋愛感情を持っていたA子ちゃんとは恋人同士になれなかったのだろうか。」 「なぜ、高校生の時に、あれほど強い恋愛感情を持っていたB子ちゃんとは、つきあいたい、とか手を握りたいとか、具体的な(性的な)欲望が沸かなかったのだろうか。」 と言うことです。結局その後結婚した相手に、取り立てて熱烈な愛情を感じたことはなかったし、 さりとて、別に(熱烈な愛情を感じない相手と結婚したことを)失敗したとは思わなかったし。 では、なぜ、十代で熱烈恋愛感情を持った相手と恋愛関係に墜ちないのか。 結局のところ、ヨシカが「イチ」に感じていた恋愛感情と同じで、恋は盲目と言うか、相手を客観的に観察できないから。 と言うのが、この小説を読んで僕が導き出した結論です。 もっと若い頃にこの小説を読んでいれば 「俺は、恋した女と人生を生きるのだ。」と逆に邁進する事もできただろうし、 「俺は、熱烈大好きなあの娘とよりも、この娘との方がうまくいくと思う。」と冷静に戦略を練ることもできたかも。 と思ったりもしますが、 あるいは、この小説を読んでもやっぱり行き当たりばったりで、成り行き任せの結婚をしていたかも、と思います。 いずれにしろ、一度しかない人生、仕事よりも恋人を優先するのが吉だ、と思います。 ヨシカには、存分に突っ走って愉快な人生を歩んでもらいたいと思いました。 | ||||
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たまたま流れ弾に当たったところのこの本に当たったおかげで、まさに紙一重のところで命が助かりました。 感謝してもしたりません。 文章も読みやすく、ニの行動に主人公がイラつく描写で、ああ男にはわからない部分だ。と気付かされました。 イチみたいな何の魅力もない男が女性にモテる理由が今でもサッパリわかりませんが、そういうもんなんですかね。 | ||||
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作者26歳の時の作品で、主人公も26歳のオタクっぽい内向的な女子。ひょっとして、作者もこういうタイプの人なのだろうかと一瞬思ったが、恋愛小説として、非常によく出来た傑作だと思う。何よりも、自己省察と他者の観察が鋭い。ただ、最後の結末で、好きになれない彼氏「ニ」と愛が成就してしまうという中途半端さが残念。もう一波乱あって、たとえ跪づいて愛を乞うてもいいから、彼氏「イチ」をゲットしてほしかった。主人公ヨシカの「イチ」への片想いの美意識は、とても切なくて、愛おしい。彼女は地味系の女子になっているが、読者の私には、とても魅力的な女の子に感じられた。プライドが非常に高く、男のいちいちの仕草や言葉、そして友人女子に対しても、批評的で辛辣。優等生で勉強のできる女の子にありがちなタイプで、簡単に人を好きになれない。「まじめ女子がギャル女子に負けるのは、ギャル女子の方が腕っぷしが強そうだからではなく、ギャル女子の方が悪どくてこわいものなしだから。一方のまじめ女子はワルいことをあんまりしたことがなくて、優等生と呼ばれる地位や平和な学生生活など守りたいものがいっぱいあるから弱い」(p138)。「私はベストを尽くしても欲しいものが手に入らなければ、きっとプライドを傷つけられて立ち直れなくなるから、ほとんど何もせずにいつも欲しいものは見ているだけ」(p110)。彼氏「イチ」に対しても、ヨシカが彼を好きという以上に、自分が彼を好きになることそれ自体が好きという自己愛が感じられる。でも、これはある種の人の恋愛にはありうる要素だろう。男子であれば、マン『トニオ・クレーゲル』やキルケゴール『反復』など、この手のオタク系ヘタレ系自己愛男子が描かれてきたが、女子にも似たようなタイプがあるのだ。この作品は、ヨシカの自意識がポイントだから、映画ではそれをどう表現するのだろうか? | ||||
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中学生からの想い人 イチ。同期入社でアツく交際を迫ってくる男 ニ。イチとニを脳内で二股かける主人公の日々が描かれた作品。 オタク女子が妄想と現実の狭間にあって、突拍子もない行動をとるわけだが、このこじれっぷりが実に楽しい。 あばたもえくぼ V.S.坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。惚れた男と惚れられた男、それぞれに対するキモチのゆらめきの残念さ加減が絶妙である。登場人物たちが、イイ女でも、イイ男でもなさそげな所が哀愁を誘うわけだね。 なお、収録されている「仲良くしようか」は観念的な青臭さを感じてしまい好みではない。 | ||||
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はじめはだるく読んでいましたが、飛ばすように読めました、主人公はこんだけよく考えると思うぐらい、いろいろ考えてるんだけど、そこがはまる感じですか、インストールなんかのような青さがなく老けた感じになっていくんですけど文章も、、うーんいいと思います、 | ||||
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なんと言えばよいか分からない作品だった。 くだらない心象描写というにはあまりにも読ませる力があり、さりとて読後には何も残らない。 しいて言うならば、イチにたいする評価の変化が面白かった、か。 | ||||
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「で、この鳩は私が育てなきゃならないの?」 「相手の中で悪がどれだけ多くを占めているか(中略)で決まる。 私のなかを占める悪の割合が大きくなってきたせいで、だいぶ自分が強くなったように感じる」。 はっとする比喩は相変わらず。 | ||||
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2011年の作品ですね。26才位の方は一面ではこう言う部分もあるのでしょうか。 綿矢さん流なのか、最後に苗字を出すのもありきたりな感じでした。 これでは現実いい方取っただけで、小説としての「考える・考えさせられる」部分ないなあというのが率直な感想です | ||||
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芥川賞作家さんである著者に本で1番惹かれたので購入しました。交際対象についてのお話。若い人にオススメです。 | ||||
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2016年夏の文春文庫のフェアで、蜷川実花の限定カバーが素敵だったので購入。昔「インストール」で綿矢さんの作品は読んだことがあったと後から気付きました。 タイトルに惹かれたんですが、作中もずっと主人公の独りよがりな呟きが続くため、読んでいて疲れました。共感もできない… 「仲良くしようか」は話がよくつかめず分かりませんでした。修行が足りないのかな… | ||||
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うーん 中2っぽい、、、 必死さは伝わる作品。 もっとオリジナル性が欲しい | ||||
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これは恋愛小説なのでしょうが、今ひとつインパクトに欠ける。大体、中学生の頃好きだった男子を、これほど長く、ぬめぬめと思う女がいるだろうか? いるかもしれないけれど、私自身はそういう粘着質な性質ではないので、どうしてもこの作品を理解できない。 | ||||
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綿矢りささんの作品はインストール、蹴りたい背中に続いて3作品目ですが、相変わらず独特の心理描写が素晴らしく、読みやすさも健在でした。 同僚とのやりとりや、二を好きになっていく恋愛感も共感でき、スルッと入っていけました。 ラストはハッピーエンドで安心しました。 面白かったです。 また読みたい作品ですね | ||||
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うーん…私と綿矢りさの恋愛価値観はきっといつまで経っても同じ矢印の方向にはならないのだろう。 嫌いな文体ではないけれども、次のぺーを巡る喜びや楽しみがあるような本ではなかった。ある意味相変わらず綿矢りさ。 | ||||
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綿矢さんの人に対する絶妙な、的を射てるような表現が、読んでいて本当凄いなって思いました! 個人的に超切ないと感じるポイントがありました(笑) ハッピーエンドだったと思います!!! | ||||
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ヨシカのこじれ具合が自分とそっくりで何度も笑ってしまいました 笑 最初はニに対して批判的だったのに、向こうが離れていくと途端寂しくなって、連絡がないかそわそわするところとか この人でいいのかとなにもせず頭であれこれ考えるだけではなにも分からないんだと気付きました。自分の価値観・イメージよりも相手からの好きって気持ちを素直に信じてみる方が素敵な恋愛ができるかも なかなか難しかったりするけど | ||||
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理想と現実の間で妄想に振り回されつつ突き進む恋愛 初心者女子(26歳)が主人公。二股と言えば聞こえは 悪いが現実的な意味で言うとどちらとも付き合っていない。 恋愛は初心者であるもののそのモードに無い時の人間観察力は 冷静であり職場の人間とのやり取りや会話に妙な現実味がある。 妄想により育てた憧れの彼への想いがその本人の一言により大きく 揺るいだ点の描き方が強く印象的だった。片方への想いが酷くも粉砕 された反動が原動力となってもう片方への想いが強くなる事って 現実にも結構あるように思える。 | ||||
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色々なことを考えているにもかかわらず、自分の気持ちを相手に伝えられない人に読んで欲しい本です。 イチとニ、どちらにも本音をぶつけることのできない主人公。 たくさんの思い、感情を持て余しているのに全く伝えることができない。ヨシカのそんなところが好きです。特にニに対しては不満を感じているけども言わないでいてあげる、こちらからはいつでも切り捨てられるのよ、のような上から目線が笑えました。 最後にはヨシカがニに対して、わたしのこと知りたいと思わないのと気持ちをぶつけます。 そのシーンを見て、考えていることや不満を伝えて相手と向き合うことが対人関係のスタートなのだなと感じました。 怖がらず、相手にぶつかっていきたいときに背中をおしてくれる本です。 | ||||
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