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勝手にふるえてろ
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勝手にふるえてろの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 41~60 3/6ページ
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普通の女の子の恋愛模様がしっかり書かれていると思った。 やっぱり、才能があると感心してしまう。 ユーモアのセンスもある。 男の子が読んだら、勉強になるかも。 | ||||
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一人称のわたしが、二人の男性の間で煩悶とする。 片思いと思われ人、どっちを取るかという極めて私的な感情が、 最後までなんのひねりもなく突き進んでいくのである。 どうも、そこそこの年齢の独り身女子の独白につぐ独白、と言う感じでストーリーを読む面白さがない。 ある意味、これも綿矢りさ独特のリズムの文章なのかもしれないけど、 この内容で最後までこの深みのなさだとやはり、読後感は浅いかなー。イマイチ。 | ||||
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著者は、1984年京都府生まれ、早稲田大学教育学部卒の綿谷りさ。 (2012.8.10 第1刷) 江藤良香、26歳、中学時代の片思いのイチが忘れられず未だに恋愛経験はなし。 おたく期間が長く現実慣れしていない彼女に、熱烈に愛してくる彼が出現。 理想と現実の間に揺れ動き、時には暴走しつつも前に進むキュートな恋愛小説。 綿谷りさの作品を読むのは初めてだったけれど、めちゃくちゃ面白かった。 読点が少ない彼女の文章スタイルは、息継ぎさせる間もなく怒涛に過ぎ去ってゆき、気付けば数時間のうちに読み終わり、降りる駅も乗り過ごしてしまった。 根っこの部分はおたくだけれど、女子女子した気持ちもふんだんに持ち合わしていて、炭酸ジュースのように乙女の気泡がパチパチと音を鳴らしては連続してせり上がっていくようだった(でも、その味はキュウリ・ペプシみたいだけれど) 時には妄想が爆発して、行動まで爆発してしまう良香には、読んでいてヒヤヒヤしたけれど、結末はホッと安心してページを閉めることができました。 ページも少ないし、小説を普段あまり読まない人にも絶大にお勧めです。 ───今日は会社帰りに池袋をぶらついていたけれど、気がついたら乙女ロード周辺を歩いていて、私は現役のおたくだったときに聖地だったその場所が懐かしくてアニメイトに入りたくなった。でもニは入ったとたんそわそわして、私は目当てのマンガの棚にたどり着くころには、もう出口のすぐ近くの壁に同化していた。クラブのときもそうだったけれど、彼は自分の興味のない場所に行くと途端に帰りたそうにする。自分の興味のあるものに興味を持ってもらったら嬉しい人心というものを、まったく理解しない。(p.71-72) | ||||
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簡単に言えば26歳OLの、恋愛のお話しです。 恋愛に奥深さはなく、OLの社会的リアリティはゼロに近いです。それゆえ、蹴りたい背中の成長過程である綿矢節、つまり初な作家としての綿矢りさをまだまだ感じることができる作品です。 主人公の純情すぎて軽薄な感情論を中心というか、それのみというくらいな勢いで物語は進行するので読みやすいと言えば読みやすいし、分かりやすいと言えば分かりやすいです。 良作とは言えないが、綿矢りさの作家としての一部分として素直に楽しめると思います。 | ||||
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どこが?って言われたら困るけど なんとも形容しがたい綿矢りさの中二病な感じって気持ちいいよね | ||||
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主人の頼まれものにつき自身は未読。時間があるときに読んでみたい | ||||
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綿矢りささんの作品を初めて読みました。感性の作家なのだと思いました。 読んでいるうちに、高校生の頃こういう子いたわよねー、わがままで残酷なんだけど、ほっそりした美少女だから、男の子、特にニみたいな暑苦しい男の子に超人気があって、うらやましいような悔しいような思いをしたわー、とむかしを思い出しました。 何で高校時代のことを思い出したかというと、ヨシカの心性は十代の美少女のものであって、26歳のそんなに美人でもないオタクOLにはそぐわないからだと思います。ニとの結婚式を途中で逃げ出して私は裸足で駆けてゆく・・・って、相当自分のご面相に自信がなければこういう妄想できないのでは? ニのようなタイプだって、学生さんならこういうわがまま美少女に振り回されもしたでしょうが、社会人経験を積めば、夜中に呼び出され非常識な妄想&わがまま言われた時点で去っていきます。 要するに、登場人物の心性と場面設定が合致していないと私は思うのですが、それとも最近の若い女の子は26歳にもなって自分の立場も顧みずわがまま全開、男の子もそれに付き合っちゃっている、というのが現実なんでしょうか? 綿矢さんは、みずみずしい感性を生かして、ずっとハイスクールものを書き続けてもよいのではないかと思いました(松本隆のハイスクールララバイだって、30歳を過ぎてからの作品ではないでしょうか)。いつまでも感性を摩耗させないでいられるなんて、作家の特権じゃないですか。 | ||||
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著者の書く小説の主人公には感情移入しづらいことが殆どなのだが、本書の主人公には割かし早い段階で共感することが出来た。 人物像が人物像なので素直には喜べないのだが、「今」についての七面倒臭い解釈や、勝手に盛り上がって勝手に沈む気分の浮沈には 嫌と言うほど思い当たる点が存在する。 そうなんだよ、内言語だと比較的饒舌なんだよ。 主人公の女性は処女であることがバッドステータスのように扱われる昨今に於いて、片思いを胸に鉄の意思で貞操を守り続け「やらはた」を 達成した稀有な女性。 恋愛をテーマに書かれていますが、初恋の彼のエピソードは回想形式で語られるため、恋の行方にやきもきさせられる 種類の恋愛作品では有りません。 されるがままに妄想されて挙句勝手に震えてろ……。 理想は理想と理解していたからこその反応でしょうか。 著書「蹴りたい背中」はあまり楽しめませんでしたが、本作品は短時間で読破できました。 あらすじを読んで鈍くとも何か感ずるものがあった方に、おススメします。 | ||||
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ちょっとした卑屈さ、他者への見下しなど、天使のように心が清らかな人でもなければ 誰でもある気持ちをテンポよく書かれるところはすごいです。 主人公が病みすぎでちょっとこわいところがありますね。自己完結型で、タイミングを読むのもヘタだし、 分かれ目で選択を誤るタイプ。何故そこでそうする?あまり共感できないのが残念でしたが、 一歩引いて読む分には大変面白かったです。 ただ、締めの急展開にビックリしておいおいおいーーとなりました。 文句なしのハッピーエンドでもないし、転落しているわけでもないという まあ日常生活に一番多い感じの結末というか。でも日常生活とは違って 一応締めがある物語ですから、今後の展開を想像するとコワイですね。 あまり精神的に疲れていない時に、何度も読みたい作品です。 というか綿矢さんの作品は全部そうかも・・ | ||||
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私にはそう映りました。 主人公には皆さんの言う通り、イタいところもありますが、そういうところも含めて主人公の魅力であり、それが綿谷りさなのだと改めて思いました。 イタいのを受けつけなかったり、こどもっぽ過ぎると感じてしまう方は一旦頭を柔らかくして臨まないと、この小説を楽しむことは難しいと思います。 私自身、男ながら、何故か乙姫のくだりは共感できました。乙姫での主人公が持っている「自分の中であたためている人には言えないような楽しみ」に深く共感でき、出だしから笑わせてもらいました。 電車がホームを通過する瞬間に、思い切りおならをしても電車の轟音と巻き込み風で、音も匂いも周囲にばれない原理に似ている気がしました。 私は彼女の「蹴りたい背中」と本作しか読んでいませんが、それと比べて、パワフルさは少し衰えたように感じました。何故なら、私は彼女の持ち味は「学校で生きる」と思うからです。蹴りたい背中は高校が舞台で、キレッキレの感性で周囲の状況と自分との距離や、小さな発言やしぐさを限界までクローズアップし、展開させるパターンが多かったのです。その感性は学校という非常に小さな社会に通う高校生だからこそ、周りの生徒との格の違いや主人公の魅力を引き出すのに非常に効果的だったと思います。 しかし、本作の舞台は会社で、しかも主人公は社会人の26歳。正直、この設定を本の裏側を見ただけで大丈夫かな?と思いました。やはり、予想は当たっていました。これまでの綿谷りさの持ち味を社会という舞台ではまだ完全には生かしきれていないように感じました。蹴りたい背中の時の主人公がそのまま社会人になってしまったような、やはり子供っぽいままで、今度は子供っぽすぎるあまり、キレッキレの感性が格の違いを抱けるものから、どちらかというと社会から置いてきぼりにされていくような、簡単に言うと、蹴りたい背中の時が能動的な意識の流れだとしたら、本作はどうしても受動的な意識の流れが強かったと思います。やはり、受け身になっている綿谷りさの主人公は蹴りたい背中の時のような「クール」には映りませんでした。 しかしながら、本作では舞台が会社になったこと、26歳という年齢設定もあいまって、より主人公が子供っぽいながらも女であることを強く意識しているあたりが魅力でした。 高校生の時にはなかったタイプの焦りや倦怠感がそれとなく描かれており、それが心地よいベースになっていたと思います。 本作からは決して傑作と言える程のパワーは感じませんでしたが、随所に綿谷りさが自分の持ち味を舞台を変えて発揮しようとしているように見受けられ、彼女のトライを感じました。 持ち味が少しずつ様々な方向へ変化していくことをこれからも期待しています。 | ||||
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著者はきっと、そこらの人より頭が良い。僕のようにあまり冴えない人は、文章から著者が何を言わんとしているか汲み取るのが困難かと思われます。 僕はぜんぜんモテない男なんで、女性の意中の人意外に抱く印象が素直に描写されていて心をえぐられた。 総評ぼくには難しすぎた。楽しくはなかったけど、作品としては素敵だと思います。 | ||||
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綿矢さんの作品はいくつか読んでいますが、苦悩が伝わってくる作品です… モノ書きって大変ですね… でも、読み始めはイマイチかなぁ…っと思っていたところ、いつの間にか入り込み、心を誘導されてしまいました。 もっと言えば、本編よりも付属している短編の「美香ちゃんは美人」の方が面白かったです。 少しだけ不満を言うなれば、文庫本で買えば良かった(笑)行間空けすぎです。ここが苦悩を感じた部分。 綿矢さんは短編集の方が良いと思うんだけとなあ。 | ||||
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ピンク背景にウサギという表紙から男性読者お断りの雰囲気さえ漂う作品ですが、あえて購入。女性らしい(著者らしい?)繊細で詩的な感性を楽しめました。よくもまぁ人の気持ちを上手に言葉にできるなと感嘆。しかし、著作全体としては、やや軽い印象でした。 人物描写が表面的。 一君のようなキャラはいそうだけど、大げさすぎる。現実にあれほど内面でおびえながら人付き合いする人はいないのでは。 二君は最後以外熱い体育会の雰囲気ですが、ラストは完全に漫画の世界の王子様キャラに転身。夜中に「いきなり来て」と半メンヘラ状態の人に言われて付き合うだけの包容力があればもっとモテてるでしょう、彼。 クルミも薄い。こいつに騙されている主人公の人を見る目が無い。処女非処女以前に中高でこういう人に耐性付きそうだけど。いくら未熟な主人公という設定だとしても安易すぎる。 作家としてのテクニックと、著者本人の素晴らしい感性に引き込まれるのは確実ですが、引き込まれる世界自体は舞台のように奥行きの無い世界です。結局何を描きたかったのか?【26歳で処女という特別今日的な日本社会を体現しているわけではなさそうな設定を背負った主人公】を通して何を描きたかったのか。もっと社会を広い目で見ていて欲しい。。。読み物としては楽しいのですが楽しさ+αを期待していたので星3つにしました。(ゆうて自作も買います。タイトルも凄く良い。タイトル見ただけで内容を細部まで思い出せそう。) | ||||
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世間では「女性は好きだ好きだって言われて結婚する方が幸せになれる」とか 「想うより想われて結婚する方が幸せ」と言うけれど、、、、 この小説も、最後は想ってくれた方と結婚してしまいます。 1結婚する気もなければ想ってもくれない人 2好きだ結婚してくれと言ってくれる人 私が思うのは、 どっちを選んでも必ず後悔すると思うんです。 なのでどうせ後悔するのなら、たとえ結婚できなくても自分で選んだ人を想い続ける方がマシだと思うんです。 結婚だけが幸せとは思えないですし。 | ||||
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このテーマならもっと色々な心情や行動が書けるはず。 書ききれないのなら手を出さないで欲しかった。取り上げたテーマの割に内容が浅くて、作者の感情に対する疑問だけが残り、楽しめなかった。 複雑な心境が何一つ描けていないので、星1つ。 | ||||
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簡単に彼女と自分のイタイ共通項を見つけられました。恋は心の中で展開するものだ! くわばらくわばら… | ||||
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彼女ほど、文章力の上達が見られない作家も珍しい。 成長がまるでない。 しかし、それがいいのかもしれない。 「インストール」「蹴りたい背中」がバカ売れした頃の空気を味わえる。 上記の物語はすでに色あせてしまっているのかもしれがいが、 彼女が―と言っても私よりも年上だけど―新作を出せば出すほど、 過去を懐かしむことができる。 ただ、物語は純文学としても面白くない。それが残念。 彼女にエンターテイメント性があれば、化けると思うのは私だけだろうか。 | ||||
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うーん・・。 よくわかりません。 あの表現がこう、とかどこの表現がどう、とか 難しいこと言い出せばなにかしらあるのかもしれませんが・・・。 途中途中の独創的? と思われる比喩も、 なーんか無理やり個性的さをアピールするために考えたようで 薄っぺらいなあと思ったし、 なんか全体的に薄いです。 個人的な意見ですが、 20代過ぎて、小説を書き続けて行くには、 もう少し社会経験というか、リアルな大人のつらさとか、 社会の様子がわかってないと、 「大人」の心に届く深い小説は書けないんじゃないかなあ・・。 まあこれから作者がどんな方向性を求めていくかによりますけど。。 お話としては、いい年して甘えきっている主人公が、 ニは私をすごく愛していて甘やかしてくれるから 私も好き〜、これからもずっと甘やかして、精神的に支えてね? を「愛」?と言っているだけの話に思えました。 目からうろこなことも特にありませんでした。 もっと深い意味があるならごめんなさい。 凡人にはそれしかわかりませんでした。 | ||||
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筆者が当時最年少で芥川賞を受賞した時に、話題になったので『インストール』と『蹴りたい背中』を買い求めたのだが、本屋でカバーをかけてもらったその二冊は、書棚のどこかに埋まって未読のままだ。 数十年前、俵万智さんの『サラダ記念日』も買い求めた経験があるが、これも読まぬまま数年後に古本屋に引き取られていった。 どうも私は世間で騒がれる本が苦手なようだ。 多くの人が読んでいるんだから、わざわざ自分もそのなかの一人に入ることもないのではないかと思ってしまうのである。 人々が騒ぐものには懐疑的に斜に構えてしまうのかもしれない。 三作目の『夢を与える』は題名からして駄作臭ふんぷんだったのでもちろん手に取らなかったのだが、四作目の本作はユーモアたっぷりの表紙に惹かれてうっかり読んでしまった。 読後感は重厚な純文学というよりも、月刊・週刊マーガレットの趣のある少女漫画的作品といえばいいだろうか。 別に貶めて言っているわけではなく、作中の主人公の女の子の心の動きがなんとも昔愛読した少女漫画を連想させたからだが、文章は節度があって淡い品位もあるからそこいらの通俗恋愛小説とは一線を画した作品だと思う。 筆者は古い少女漫画がお好きなようだから、マーガレット的心理恋愛小説と言ってもけなしたことにはなるまいと思う。 芥川賞作家だからといって重厚で退屈な小説を書かなければならない道理はない。 筆者の才能にはこういうちょっと軽めな恋愛ものが合うのではないかと思う。 無理して身の丈に合わない超大作に挑戦するのもよいが、読者が納得しないものを書けば、結局読者は離れてしまう。 | ||||
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ハッピーエンドだったのが残念。蹴りたい背中みたいにもっとひねくれていてほしかった。それでも恋愛小説としてのみずみずしさはあって、時間があるときにちょっと読む文には、満足できるいい小説。 | ||||
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